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40.喧嘩したら仲直り
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お仕事の終わったディーがお部屋に迎えに来た。なぜか、フィルと睨み合ってる。婚約者は未来のお嫁さんなのに、変なの。
「どうして、イオフィエルがここに?」
「婚約者ですもの。養い子ができたと聞けば、私もお世話をするのが当然ですわ。どうして私に隠したのです?」
「隠してはいない。言わなかっただけだ」
お父さんとお母さんの喧嘩に似ている。いつもお母さんが勝つんだよ。二人を交互に見て、僕はバラムの足に手を掛けた。すっと腕が伸びて、抱っこしてもらう。アガリはまだお仕事しているんだ。
「ねぇ、バラム。二人は喧嘩しているの?」
「いつものことです」
「ふーん」
やっぱりお父さん達と同じだ。それならフィルが勝つよね。お母さんに勝つと後が怖いんだ、お父さんはいつもそう言ってた。勝ちを譲ってやるのが、いい男って。でも僕から見るとお母さんが圧倒的に強い。
「こんなに可愛い子を隠して、私に言わないなんて。浮気よりひどい裏切りよ」
「両親がいて、養子にするわけでもないのに、婚約者に報告する方が変だろ」
「浮気しても同じ言い訳をする気ね? 妻にするわけじゃないから報告しなかったと逃げる気でしょう」
うん? お話が逸れてる。僕のお話じゃなかったっけ?
「バラム、お話が違うところへ行った」
「これもいつものことです」
「……そう」
バラムは笑顔のままだし、きっと大丈夫だよね。僕は安心して、バラムの腕を掴んだ。ディーも硬い腕をしているけど、バラムも同じ。お父さんに似ていて安心できる。アガリは少し柔らかいけど、シエルやお母さんと似てるかも。
世の中には硬い腕と柔らかい腕がある。フィルも柔らかかったし、お胸は人によって大きさが違う。いっぱい覚えた。
「いつまで引きずるんだ! あれは浮気じゃないと言っただろ」
「あら、開き直るつもり? あの子は、ディアボロスの妻にしてもらえると言ってたわ。誑かしたくせに!!」
「転びかけたから助けただけで、触れたのもその瞬間だけだ。アガリも一緒だった」
「弟の証言は信用できないわ、身内ですもの」
なんか怖い会話になってきた。バラムを見上げると、彼の顔も引き攣っている。
「バラム、止めなくていいの?」
「止めたらとばっちりがきます」
怖いみたい。とばっちりって、痛い? でもこれ以上はダメだと思うから。僕、痛いの少しなら我慢できるよ。手のひらの傷をみて、ぐっと握る。痛いけど、大丈夫。
「喧嘩しないで! 仲良くしないと二人とも嫌いだからね」
これ以上喧嘩したら、どっちも嫌な思いをするよ。僕は大きめの声で叫んだ。叫ぶ時って、目を瞑ると声が出るよね。だからぎゅっと目を閉じて、叫んでから目を開ける。
「うわっ」
びっくりした。ディーもフィルも目の前にいて、僕に「ごめんね」をする。僕じゃなくて、二人でごめんねをしないとダメ。そう伝えたら、困った顔をした後でごめんねをした。
「ふーふは仲良し。お父さんとお母さんの仲直りを教えるね」
ちゅーするんだよ。口と口をくっつけて、ちゅーって! 二人はすごい表情でお互いを見て、指で相手を示す。この人と? って仕草に頷いた。
僕としても仲直りにならないでしょ?
「どうして、イオフィエルがここに?」
「婚約者ですもの。養い子ができたと聞けば、私もお世話をするのが当然ですわ。どうして私に隠したのです?」
「隠してはいない。言わなかっただけだ」
お父さんとお母さんの喧嘩に似ている。いつもお母さんが勝つんだよ。二人を交互に見て、僕はバラムの足に手を掛けた。すっと腕が伸びて、抱っこしてもらう。アガリはまだお仕事しているんだ。
「ねぇ、バラム。二人は喧嘩しているの?」
「いつものことです」
「ふーん」
やっぱりお父さん達と同じだ。それならフィルが勝つよね。お母さんに勝つと後が怖いんだ、お父さんはいつもそう言ってた。勝ちを譲ってやるのが、いい男って。でも僕から見るとお母さんが圧倒的に強い。
「こんなに可愛い子を隠して、私に言わないなんて。浮気よりひどい裏切りよ」
「両親がいて、養子にするわけでもないのに、婚約者に報告する方が変だろ」
「浮気しても同じ言い訳をする気ね? 妻にするわけじゃないから報告しなかったと逃げる気でしょう」
うん? お話が逸れてる。僕のお話じゃなかったっけ?
「バラム、お話が違うところへ行った」
「これもいつものことです」
「……そう」
バラムは笑顔のままだし、きっと大丈夫だよね。僕は安心して、バラムの腕を掴んだ。ディーも硬い腕をしているけど、バラムも同じ。お父さんに似ていて安心できる。アガリは少し柔らかいけど、シエルやお母さんと似てるかも。
世の中には硬い腕と柔らかい腕がある。フィルも柔らかかったし、お胸は人によって大きさが違う。いっぱい覚えた。
「いつまで引きずるんだ! あれは浮気じゃないと言っただろ」
「あら、開き直るつもり? あの子は、ディアボロスの妻にしてもらえると言ってたわ。誑かしたくせに!!」
「転びかけたから助けただけで、触れたのもその瞬間だけだ。アガリも一緒だった」
「弟の証言は信用できないわ、身内ですもの」
なんか怖い会話になってきた。バラムを見上げると、彼の顔も引き攣っている。
「バラム、止めなくていいの?」
「止めたらとばっちりがきます」
怖いみたい。とばっちりって、痛い? でもこれ以上はダメだと思うから。僕、痛いの少しなら我慢できるよ。手のひらの傷をみて、ぐっと握る。痛いけど、大丈夫。
「喧嘩しないで! 仲良くしないと二人とも嫌いだからね」
これ以上喧嘩したら、どっちも嫌な思いをするよ。僕は大きめの声で叫んだ。叫ぶ時って、目を瞑ると声が出るよね。だからぎゅっと目を閉じて、叫んでから目を開ける。
「うわっ」
びっくりした。ディーもフィルも目の前にいて、僕に「ごめんね」をする。僕じゃなくて、二人でごめんねをしないとダメ。そう伝えたら、困った顔をした後でごめんねをした。
「ふーふは仲良し。お父さんとお母さんの仲直りを教えるね」
ちゅーするんだよ。口と口をくっつけて、ちゅーって! 二人はすごい表情でお互いを見て、指で相手を示す。この人と? って仕草に頷いた。
僕としても仲直りにならないでしょ?
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