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195.神殿に行ってきます
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心配でそわそわしていたら、皆で神殿を見に行こうと言われた。セティはいつも僕を考えて動いてくれる。嬉しくて幸せで、胸のところがじわっと温かくなった。お爺ちゃんがいる神殿に行く前に、お父さん達に行ってきますの連絡をする。いきなりいなくなると驚くから。
「お父さん、神殿に行ってきます」
鱗に話しかけると、大きな建物を攻撃していたお父さんがこっちを見た。直後に、お父さんへ向けた氷がぶつかる。
「お父さん!」
大きな声が出た。だって僕が声を掛けたから、お父さんが痛い思いした。鼻を啜る僕に、セティが「ほら」と顔を上げさせた。お父さんを攻撃した家が壊れている。その上に立って堂々と羽を広げるお父さんに、ケガはないみたい。驚いて目を瞬きしていると、ぐあぁああ! と吠えた。
「無事だとさ、それと神殿は攻撃しないらしいぞ」
「うん、ありがとう。気を付けてね」
お父さんの鱗に話しかける。一緒に話を聞いていたのか、お母さんの鳴き声も聞こえた。すごく優しい声で、僕はお母さんにも挨拶してから鱗のペンダントを服の中にしまう。セティに抱っこされた僕は、ゲリュオンにしがみ付いたシェリアと手を繋いだ。
ふわっとして、次には神殿の中にいた。前にお爺ちゃんとお話しした、ふかふかの絨毯があるお部屋だ。神様のお部屋だって聞いてるけど……。セティが机に置かれたベルを鳴らした。
「タイフォン神様、お呼びでしょうか」
「神官長を呼んでくれ」
「かしこまりました」
入ってきた白い服の人が怖くて、僕はセティの首筋に顔を埋めた。ちらっと見た先で、神官の人はしっかり頭を下げて出ていく。僕を見た目が冷たくて、ぞくっとした。
「なんか感じ悪い奴だな」
「私も嫌」
ゲリュオンとシェリアが神官の出て行った扉を睨む。少ししてノックされた後、お爺ちゃんが入ってきた。白い服だけど、その上に色が付いた布を被ってる。目を輝かせた僕を下ろすセティにお礼を言って、絨毯に座るお爺ちゃんの前にぺたんと腰を落とした。
「お爺ちゃん」
「おお、元気そうで何よりじゃ。タイフォン様、外ではドラゴン様が暴れているようですが、事情をお聞かせいただけますかな?」
「イシス、説明できるか」
セティにそう言われて、考えた。説明って最初から話をすればいいんだよね。頷いた。僕がたくさんお爺ちゃんと話せるようにしてくれたんだ。ちゃんと僕が説明できると思ってくれたのも嬉しい。シェリアはゲリュオンの膝の上から僕達を見ていた。
「では、この爺に教えてくだされ。ドラゴン様は、なぜ怒っておられるのでしょう」
山を勝手に壊しちゃったこと、お父さんとお兄さんに攻撃して、お母さんもケガしたこと。順番に説明した。途中でご飯の話も入っちゃったけど、お爺ちゃんは頷いている。僕はちゃんと説明できたかな。
「なるほど。それはドラゴン様もお怒りでしょう。銀色のドラゴン様が、竜帝様で伴侶様のお父上なのですな」
「うん。お父さん、強くて優しいんだ」
「貴族街、王宮、砦や塀に近づかなきゃ攻撃されないさ」
セティが最後に付け加えた言葉に、お爺ちゃんは目を細めた。
「温情に感謝申し上げます。そして王族の横暴な振る舞いをお詫びし、民を巻き込まずにいただく優しさに重ねて御礼申し上げますぞ」
「お礼はいいが……この国はもう終わりだ。オレの加護を消した。神殿の移転を考えた方がいいぞ」
「ほっほっほ、それもまた世の流れ。新たな王族がタイフォン様を崇めるようであれば、爺も役立つことがありましょう」
お爺ちゃんとセティの話は難しい。僕には分からない言葉で話すけど、なんだか面白くないな。唇を尖らせた僕に、お爺ちゃんが飴をくれた。
「お父さん、神殿に行ってきます」
鱗に話しかけると、大きな建物を攻撃していたお父さんがこっちを見た。直後に、お父さんへ向けた氷がぶつかる。
「お父さん!」
大きな声が出た。だって僕が声を掛けたから、お父さんが痛い思いした。鼻を啜る僕に、セティが「ほら」と顔を上げさせた。お父さんを攻撃した家が壊れている。その上に立って堂々と羽を広げるお父さんに、ケガはないみたい。驚いて目を瞬きしていると、ぐあぁああ! と吠えた。
「無事だとさ、それと神殿は攻撃しないらしいぞ」
「うん、ありがとう。気を付けてね」
お父さんの鱗に話しかける。一緒に話を聞いていたのか、お母さんの鳴き声も聞こえた。すごく優しい声で、僕はお母さんにも挨拶してから鱗のペンダントを服の中にしまう。セティに抱っこされた僕は、ゲリュオンにしがみ付いたシェリアと手を繋いだ。
ふわっとして、次には神殿の中にいた。前にお爺ちゃんとお話しした、ふかふかの絨毯があるお部屋だ。神様のお部屋だって聞いてるけど……。セティが机に置かれたベルを鳴らした。
「タイフォン神様、お呼びでしょうか」
「神官長を呼んでくれ」
「かしこまりました」
入ってきた白い服の人が怖くて、僕はセティの首筋に顔を埋めた。ちらっと見た先で、神官の人はしっかり頭を下げて出ていく。僕を見た目が冷たくて、ぞくっとした。
「なんか感じ悪い奴だな」
「私も嫌」
ゲリュオンとシェリアが神官の出て行った扉を睨む。少ししてノックされた後、お爺ちゃんが入ってきた。白い服だけど、その上に色が付いた布を被ってる。目を輝かせた僕を下ろすセティにお礼を言って、絨毯に座るお爺ちゃんの前にぺたんと腰を落とした。
「お爺ちゃん」
「おお、元気そうで何よりじゃ。タイフォン様、外ではドラゴン様が暴れているようですが、事情をお聞かせいただけますかな?」
「イシス、説明できるか」
セティにそう言われて、考えた。説明って最初から話をすればいいんだよね。頷いた。僕がたくさんお爺ちゃんと話せるようにしてくれたんだ。ちゃんと僕が説明できると思ってくれたのも嬉しい。シェリアはゲリュオンの膝の上から僕達を見ていた。
「では、この爺に教えてくだされ。ドラゴン様は、なぜ怒っておられるのでしょう」
山を勝手に壊しちゃったこと、お父さんとお兄さんに攻撃して、お母さんもケガしたこと。順番に説明した。途中でご飯の話も入っちゃったけど、お爺ちゃんは頷いている。僕はちゃんと説明できたかな。
「なるほど。それはドラゴン様もお怒りでしょう。銀色のドラゴン様が、竜帝様で伴侶様のお父上なのですな」
「うん。お父さん、強くて優しいんだ」
「貴族街、王宮、砦や塀に近づかなきゃ攻撃されないさ」
セティが最後に付け加えた言葉に、お爺ちゃんは目を細めた。
「温情に感謝申し上げます。そして王族の横暴な振る舞いをお詫びし、民を巻き込まずにいただく優しさに重ねて御礼申し上げますぞ」
「お礼はいいが……この国はもう終わりだ。オレの加護を消した。神殿の移転を考えた方がいいぞ」
「ほっほっほ、それもまた世の流れ。新たな王族がタイフォン様を崇めるようであれば、爺も役立つことがありましょう」
お爺ちゃんとセティの話は難しい。僕には分からない言葉で話すけど、なんだか面白くないな。唇を尖らせた僕に、お爺ちゃんが飴をくれた。
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