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204.洞窟神殿を探検したよ
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咳き込んだセティの背中を、ゲリュオンが撫でる。なにか話してるので、僕はシェリアと手を繋いで洞窟の中に入った。セティが神官は外に出すと言ってたけど、本当に誰もいない。きょろきょろしながら、前に住んでいた部屋に入った。
「埃、汚れてる」
シェリアが顔をしかめた。僕がいなくなった後、誰も使わなかったみたい。部屋は埃だらけだった。ベッドに近づくと、シーツで整えた上からもう一枚布が乗せてある。これをどけたら綺麗かな。出来るだけ揺らさないようにシェリアと両側から捲ってみた。白いシーツが出て来る。
「使えそう」
「うん、後でセティに魔法の浄化してもらおう」
顔を見合わせて笑い、汚い布を足元に丸めた。それから奥の方へ続く扉を開く。ここから先は鎖が届かなくて、僕は入ったことがない。ドキドキしながら、シェリアと探検を開始した。左側は食べ物が置いてあり、右側は廊下がある。廊下の左側に扉があった。
「一個ずつ」
「うん」
恐る恐る扉を開く。誰もいないって聞いてるから、ノックはしなかった。誰かのお部屋かな? ベッドやテーブルがある部屋は本棚もあった。これは本屋さんで見たから知ってる。手を伸ばして本を取り出し開いてみるけど、読めない文字が並んでいた。
「読めないから、戻すね」
「絵本、ない?」
「うん。字ばっかり」
絵本はセティの収納に入ってるから、後で出してもらおう。廊下に戻って、次の扉を開ける。ほとんど同じ間取りだったけど、小さな神様の像が机に置かれていた。タイフォン神様だね。神様をしてる時のセティと同じ長い髪の姿だった。でも全体にぼんやりした感じの形だ。
廊下の最後の扉を開いた。ここ、お風呂だ。僕は一度も入らなかったし、体を拭くだけだったけど……お風呂があるよ。宿の小さいお風呂みたいな桶が置かれている。でもお湯をどうやって出すんだろう。宿屋のお風呂はお湯が出る口があった。この部屋には見当たらなくて首を傾げる。
「お風呂!」
「どこからお湯出すんだろうね」
「変なの、これは?」
シェリアが触れた丸い玉が光って、びっくりした僕達は後ろにひっくり返る。その時お湯を掬う小さな桶や座る椅子を蹴飛ばした。大きな音がして、さらに驚く。抱き合って見つめる先で、大きな桶に水が流れ込んだ。湯気が出てるから、これはお湯だね。
「お風呂入れるね」
「なんだ?! 今の音は!!」
駆け込んできたゲリュオンに、シェリアと抱き合ったまま振り返る。じろりと睨むけど、ゲリュオンは痛いことしないから怖くないよ。
「この丸いのに触ったらお湯が出てびっくりしたの」
説明すると、笑いながらシェリアを先に立たせた。女の子はお姫様だから先なんだ。僕はちゃんと絵本で読んで知ってるよ。次に僕を立たせてくれた。
「セティは?」
「あん? 音はしたが呼んでないから大丈夫だと言って、ご飯の支度してるぞ。手伝ってやれ」
言われて、教えてもらった部屋に向かって走り出した。見つけた背中が動いて振り返り、僕を見て両手を広げる。嬉しくて飛び付いた。
「セティ、お風呂あった」
「へぇ、他に探検して見つけた部屋はあるか?」
「ご飯入ってる部屋と、誰かが住んでた部屋」
見つけた部屋の話をしながら、セティが取り出した長くて硬い物を鍋に入れる。焦げないようにかき回すのが僕の仕事だった。硬かった棒はあっという間に柔らかくなって、つるつるした感じの色になる。覗き込んだセティが頷いた。
「よし、食べられるぞ。ゲリュオン達はどうした?」
「探してくる」
「ああ。もう来たからいいぞ」
シェリアと手を繋いで戻ってきたゲリュオン達の分も、器に取り分ける。ちゃんと均等に入れられるようになったんだ。4つの器を用意して、隣に小さな器を並べたけど……今日からトムとガイアはいないんだっけ。
「埃、汚れてる」
シェリアが顔をしかめた。僕がいなくなった後、誰も使わなかったみたい。部屋は埃だらけだった。ベッドに近づくと、シーツで整えた上からもう一枚布が乗せてある。これをどけたら綺麗かな。出来るだけ揺らさないようにシェリアと両側から捲ってみた。白いシーツが出て来る。
「使えそう」
「うん、後でセティに魔法の浄化してもらおう」
顔を見合わせて笑い、汚い布を足元に丸めた。それから奥の方へ続く扉を開く。ここから先は鎖が届かなくて、僕は入ったことがない。ドキドキしながら、シェリアと探検を開始した。左側は食べ物が置いてあり、右側は廊下がある。廊下の左側に扉があった。
「一個ずつ」
「うん」
恐る恐る扉を開く。誰もいないって聞いてるから、ノックはしなかった。誰かのお部屋かな? ベッドやテーブルがある部屋は本棚もあった。これは本屋さんで見たから知ってる。手を伸ばして本を取り出し開いてみるけど、読めない文字が並んでいた。
「読めないから、戻すね」
「絵本、ない?」
「うん。字ばっかり」
絵本はセティの収納に入ってるから、後で出してもらおう。廊下に戻って、次の扉を開ける。ほとんど同じ間取りだったけど、小さな神様の像が机に置かれていた。タイフォン神様だね。神様をしてる時のセティと同じ長い髪の姿だった。でも全体にぼんやりした感じの形だ。
廊下の最後の扉を開いた。ここ、お風呂だ。僕は一度も入らなかったし、体を拭くだけだったけど……お風呂があるよ。宿の小さいお風呂みたいな桶が置かれている。でもお湯をどうやって出すんだろう。宿屋のお風呂はお湯が出る口があった。この部屋には見当たらなくて首を傾げる。
「お風呂!」
「どこからお湯出すんだろうね」
「変なの、これは?」
シェリアが触れた丸い玉が光って、びっくりした僕達は後ろにひっくり返る。その時お湯を掬う小さな桶や座る椅子を蹴飛ばした。大きな音がして、さらに驚く。抱き合って見つめる先で、大きな桶に水が流れ込んだ。湯気が出てるから、これはお湯だね。
「お風呂入れるね」
「なんだ?! 今の音は!!」
駆け込んできたゲリュオンに、シェリアと抱き合ったまま振り返る。じろりと睨むけど、ゲリュオンは痛いことしないから怖くないよ。
「この丸いのに触ったらお湯が出てびっくりしたの」
説明すると、笑いながらシェリアを先に立たせた。女の子はお姫様だから先なんだ。僕はちゃんと絵本で読んで知ってるよ。次に僕を立たせてくれた。
「セティは?」
「あん? 音はしたが呼んでないから大丈夫だと言って、ご飯の支度してるぞ。手伝ってやれ」
言われて、教えてもらった部屋に向かって走り出した。見つけた背中が動いて振り返り、僕を見て両手を広げる。嬉しくて飛び付いた。
「セティ、お風呂あった」
「へぇ、他に探検して見つけた部屋はあるか?」
「ご飯入ってる部屋と、誰かが住んでた部屋」
見つけた部屋の話をしながら、セティが取り出した長くて硬い物を鍋に入れる。焦げないようにかき回すのが僕の仕事だった。硬かった棒はあっという間に柔らかくなって、つるつるした感じの色になる。覗き込んだセティが頷いた。
「よし、食べられるぞ。ゲリュオン達はどうした?」
「探してくる」
「ああ。もう来たからいいぞ」
シェリアと手を繋いで戻ってきたゲリュオン達の分も、器に取り分ける。ちゃんと均等に入れられるようになったんだ。4つの器を用意して、隣に小さな器を並べたけど……今日からトムとガイアはいないんだっけ。
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