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本編
177.結婚式に関する家族会議
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結婚式の順番を決める家族会議をする。ガブリエラ様から連絡が入り、当然のごとくクラウスを招いた。彼のエスコートで、指定された奥の宮へ向かう。
「あら」
家族会議なのだから、未来の家族も参加するべきでしょう。そう考えた私と同じで、兄達も婚約者に声を掛けた。予定がつかなかったマルグリットを除き、コルネリアとアデリナが参加している。ただ、意外な人物が欠けていた。
「お父様はどうなさったの?」
クラウスと並んで腰かけながら尋ねる。家族会議なのに、叔父様がいないのも変ね。長椅子を一人で寝そべって使うガブリエラ様が、身を起こした。今の寝姿も色っぽくて素敵でしたけれど、大事な話し合いですもの。姿勢を正してくださるのは、有難いわ。
「マインラートは……ウルリヒ付き添いで修行の二周目だ」
全員が「ああ(なるほど)」と納得した。骨折を装う前に、ジルヴィアを誘拐した件で罰を与えていた。別件で中断したが、一周目が終わったところだったの。もう一周残っているから、この際、終わらせてしまうつもりかしら?
「失礼なくらい浮かれておったぞ」
むっとするガブリエラ様は、自分より異母弟を優先したと思っているの? まあ、お父様ならあり得るけれど。先日もガブリエラ様への愛を叫んでいたじゃない。いつまでも親の夫婦仲が良いのは……きっと幸せなことなのでしょうね。
「結婚式の順番だが……」
ルヴィ兄様が切り出した。フォルト兄様が手を挙げて遮る。
「普通は皇帝であるルヴィ兄からだろ」
「いいえ、年齢や序列も大事ですが、まず女性であるトリアを優先するべきでは? 女性には適齢期があります」
エック兄様が口を挟む。そこへ私が反論した。
「私は一度……いろいろあったから、適齢期の問題はないはずよ。それに適齢期の話なら、お兄様達の婚約者にも適用されるのよ」
私の指摘で、はっとした顔になったのはエック兄様だった。婚約者達の年齢を頭の中で並べ替えているのかしら?
「皇帝であるルヴィ兄様は最優先。その後は女性の年齢順でどうかしら」
二番手がアデリナ、三番がコルネリア……いえ、私ね。やだ、コルネリアが一番最後じゃない! コルネリア自身は何も言わず、穏やかに微笑んでいる。若さゆえの余裕かも。
「いっそ一緒に、というのはどうだ?」
アデリナが口を挟む。彼女が私を見つめている様子から、一緒ならドレスを近くで見られると思っているのね。どちらにしろ皇族の婚約者なのだから、近くで見られるわ。それに控え室へ足を踏み入れることも可能なのに。おかしくて、くすくす笑ってしまった。
「皇帝であるルートヴィッヒが最初、次に三組一緒はどうだ?」
ガブリエラ様はこの案を押すのね。四組一緒は無理と言われたから、二つに分けた。でも皇帝であるルヴィ兄様を別格にしないと、帝国の序列に関わる。言いたいことはわかるけれど……しばらく考えていたら、クラウスが袖を引いた。
「どうしたの?」
「来賓を何度も呼ぶのは効率が悪いと思いますので、一日置きに一組ずつ結婚式を挙げてはどうかと考えました。いかがでしょう」
エック兄様が真剣に考え始める。頭の中で予算組みをして、段取りを想定しているわね。回せるかどうか、来賓や貴族の都合もある。一年に何回も呼びつけるのは、国境警備が手薄になる危険や貴族の財政の心配も必要だった。
見栄を張るのが貴族、近い領地の貴族はともかく、辺境の貴族は王都へ来るだけで数日かかりになることもある。加えて、来賓も参加する結婚式を選ぶのではないかしら? そうなると貴族も同様の懸念が出てくる。
「一日置きはともかく、面白い案だと思うぞ」
ガブリエラ様の言葉で、一度試算を立てることになった。エック兄様にお任せするわね。
「あら」
家族会議なのだから、未来の家族も参加するべきでしょう。そう考えた私と同じで、兄達も婚約者に声を掛けた。予定がつかなかったマルグリットを除き、コルネリアとアデリナが参加している。ただ、意外な人物が欠けていた。
「お父様はどうなさったの?」
クラウスと並んで腰かけながら尋ねる。家族会議なのに、叔父様がいないのも変ね。長椅子を一人で寝そべって使うガブリエラ様が、身を起こした。今の寝姿も色っぽくて素敵でしたけれど、大事な話し合いですもの。姿勢を正してくださるのは、有難いわ。
「マインラートは……ウルリヒ付き添いで修行の二周目だ」
全員が「ああ(なるほど)」と納得した。骨折を装う前に、ジルヴィアを誘拐した件で罰を与えていた。別件で中断したが、一周目が終わったところだったの。もう一周残っているから、この際、終わらせてしまうつもりかしら?
「失礼なくらい浮かれておったぞ」
むっとするガブリエラ様は、自分より異母弟を優先したと思っているの? まあ、お父様ならあり得るけれど。先日もガブリエラ様への愛を叫んでいたじゃない。いつまでも親の夫婦仲が良いのは……きっと幸せなことなのでしょうね。
「結婚式の順番だが……」
ルヴィ兄様が切り出した。フォルト兄様が手を挙げて遮る。
「普通は皇帝であるルヴィ兄からだろ」
「いいえ、年齢や序列も大事ですが、まず女性であるトリアを優先するべきでは? 女性には適齢期があります」
エック兄様が口を挟む。そこへ私が反論した。
「私は一度……いろいろあったから、適齢期の問題はないはずよ。それに適齢期の話なら、お兄様達の婚約者にも適用されるのよ」
私の指摘で、はっとした顔になったのはエック兄様だった。婚約者達の年齢を頭の中で並べ替えているのかしら?
「皇帝であるルヴィ兄様は最優先。その後は女性の年齢順でどうかしら」
二番手がアデリナ、三番がコルネリア……いえ、私ね。やだ、コルネリアが一番最後じゃない! コルネリア自身は何も言わず、穏やかに微笑んでいる。若さゆえの余裕かも。
「いっそ一緒に、というのはどうだ?」
アデリナが口を挟む。彼女が私を見つめている様子から、一緒ならドレスを近くで見られると思っているのね。どちらにしろ皇族の婚約者なのだから、近くで見られるわ。それに控え室へ足を踏み入れることも可能なのに。おかしくて、くすくす笑ってしまった。
「皇帝であるルートヴィッヒが最初、次に三組一緒はどうだ?」
ガブリエラ様はこの案を押すのね。四組一緒は無理と言われたから、二つに分けた。でも皇帝であるルヴィ兄様を別格にしないと、帝国の序列に関わる。言いたいことはわかるけれど……しばらく考えていたら、クラウスが袖を引いた。
「どうしたの?」
「来賓を何度も呼ぶのは効率が悪いと思いますので、一日置きに一組ずつ結婚式を挙げてはどうかと考えました。いかがでしょう」
エック兄様が真剣に考え始める。頭の中で予算組みをして、段取りを想定しているわね。回せるかどうか、来賓や貴族の都合もある。一年に何回も呼びつけるのは、国境警備が手薄になる危険や貴族の財政の心配も必要だった。
見栄を張るのが貴族、近い領地の貴族はともかく、辺境の貴族は王都へ来るだけで数日かかりになることもある。加えて、来賓も参加する結婚式を選ぶのではないかしら? そうなると貴族も同様の懸念が出てくる。
「一日置きはともかく、面白い案だと思うぞ」
ガブリエラ様の言葉で、一度試算を立てることになった。エック兄様にお任せするわね。
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