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48.どうして攻撃のダメージ大
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琥珀をなんと呼称するか。新たな王となったが、魔族の王ではない。魔王という呼称が似合わなかった。森人達の集落に住んでいるが、別に彼らの王でもない。
森の王だと獣王みたいだし……あれこれと案が出ては消えていく。アルマは唸るし、バルテルは眉を寄せた。僕も心境は同じだが、寄せる眉がない。
「僕は琥珀だよ」
当人は王の自覚がない。というより、王が何をする人か理解できていなかった。そこで僕は琥珀に言い聞かせ始める。これは一種の現実逃避で、名前を考える役割を放棄したのだが。
『ベリアルが仲間になっただろう? ニーや子猫達も、バルテルやアルマのような森人も……全部仲間だ』
ここまでは理解している琥珀が頷く。膝の上によじ登ったニーが、名前に反応して尻尾を揺らした。だがすぐにまた眠ってしまう。背中を撫でる琥珀が「お母さんは寝てて」と優しいのか、投げやりなのか不明な発言をした。
『琥珀は、皆を守る力がある。強い人は弱い人を守るんだよ』
「どうして?」
ぐっ……子どものどうして攻撃だ。なんて答えるべきか。
『琥珀も弱い時や困った時に助けてもらっただろ。同じように、弱い人や困ってる人を助ける順番なんだ』
「どうして?」
『……順番は決まり事で、守らないと琥珀が皆に嫌われちゃうぞ』
「それはやだ」
どうして攻撃が止まった。ほっとする。あの攻撃は、らっきょうの皮みたいに言葉に詰まるまで続くからな。途中で遮断するのが大切だ。僕の面子に関わる。
『琥珀はいまさっき、ベリアルはあげないと言って戦った。弱いベリアルを敵から守ったんだ。それは王様のすることだよ』
「どうして?」
くそっ、またか。苦笑いするバルテルだが、応援に加わる気はないらしい。まあ、この状態は結構地獄だからな。
『なぜベリアルを守ったんだ?』
秘技、質問返しだ!!
「ベリアルは仲間だから」
『そうだな。大切な仲間を守るのは王様の仕事だ』
「どうして?」
王様が絡むからいけないのか!? 繰り返す話は少しずつだが進歩している。こういう口先での会話はベリアルが得意だったな。
『琥珀、ベリアルの家に行こうか』
「わかった」
膝の上のニーを忘れているのか、すっくと立ち上がった。う゛ぎゃぁああ! 落ちたニーが毛を逆立てて怒る。
「ニー、仕方ない」
仕方なくはないと思う。事前に横に下ろせば済んだんだが……過ぎたことなのでスルーした。三毛の子猫のナウが眠る籠の中に無理やり入り込み、ニーはまた丸くなる。籠がはち切れそう……隣に自分の籠があるのに。
僕を収納袋にしまった琥珀は意気揚々と出ていく。指向性を強くした魔力で、『これから行く。琥珀の新しい王としての名称を一緒に考えてくれ』と伝えた。
元魔王の片腕は、どんな肩書きを考えてくれるかな?
森の王だと獣王みたいだし……あれこれと案が出ては消えていく。アルマは唸るし、バルテルは眉を寄せた。僕も心境は同じだが、寄せる眉がない。
「僕は琥珀だよ」
当人は王の自覚がない。というより、王が何をする人か理解できていなかった。そこで僕は琥珀に言い聞かせ始める。これは一種の現実逃避で、名前を考える役割を放棄したのだが。
『ベリアルが仲間になっただろう? ニーや子猫達も、バルテルやアルマのような森人も……全部仲間だ』
ここまでは理解している琥珀が頷く。膝の上によじ登ったニーが、名前に反応して尻尾を揺らした。だがすぐにまた眠ってしまう。背中を撫でる琥珀が「お母さんは寝てて」と優しいのか、投げやりなのか不明な発言をした。
『琥珀は、皆を守る力がある。強い人は弱い人を守るんだよ』
「どうして?」
ぐっ……子どものどうして攻撃だ。なんて答えるべきか。
『琥珀も弱い時や困った時に助けてもらっただろ。同じように、弱い人や困ってる人を助ける順番なんだ』
「どうして?」
『……順番は決まり事で、守らないと琥珀が皆に嫌われちゃうぞ』
「それはやだ」
どうして攻撃が止まった。ほっとする。あの攻撃は、らっきょうの皮みたいに言葉に詰まるまで続くからな。途中で遮断するのが大切だ。僕の面子に関わる。
『琥珀はいまさっき、ベリアルはあげないと言って戦った。弱いベリアルを敵から守ったんだ。それは王様のすることだよ』
「どうして?」
くそっ、またか。苦笑いするバルテルだが、応援に加わる気はないらしい。まあ、この状態は結構地獄だからな。
『なぜベリアルを守ったんだ?』
秘技、質問返しだ!!
「ベリアルは仲間だから」
『そうだな。大切な仲間を守るのは王様の仕事だ』
「どうして?」
王様が絡むからいけないのか!? 繰り返す話は少しずつだが進歩している。こういう口先での会話はベリアルが得意だったな。
『琥珀、ベリアルの家に行こうか』
「わかった」
膝の上のニーを忘れているのか、すっくと立ち上がった。う゛ぎゃぁああ! 落ちたニーが毛を逆立てて怒る。
「ニー、仕方ない」
仕方なくはないと思う。事前に横に下ろせば済んだんだが……過ぎたことなのでスルーした。三毛の子猫のナウが眠る籠の中に無理やり入り込み、ニーはまた丸くなる。籠がはち切れそう……隣に自分の籠があるのに。
僕を収納袋にしまった琥珀は意気揚々と出ていく。指向性を強くした魔力で、『これから行く。琥珀の新しい王としての名称を一緒に考えてくれ』と伝えた。
元魔王の片腕は、どんな肩書きを考えてくれるかな?
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