212 / 701
第211話 門番
しおりを挟む
国尾さんは下にタオルを巻かずに足湯をしながら○✕△を惜しみ無く晒していた。
「いやー、良い湯だな。お前たちもそう思うだろ?」
「「「「「……」」」」」
「おいおい。おいいい。何故黙ってる」
「いや……国尾さんに銃を向けられて皆ビビってるんですよ」
ちなみに銃とは○✕△の事。言わんでも解るか。
「ほっほう! お前らにも備わってる物じゃないか! 何をそんなに怯える?」
国尾さんは全く動く気配が無い。下手な動きは状況を悪化しかねない事を全員が肌で感じていた。隙を見せれば掘られる、と。
「「「「「……」」」」」
「なんだ? また黙っちまって。鳳が銃とか言ったからか? ならサウナに行こう! 俺達なら問題なく語り合えるハズだ! 手を出さないとは約束出来ないが、一緒にサウナに行こう!」
ほら、もうおかしな事を言い始めてる。正直な所、今すぐ逃げ出したいが……背後を見せると取られる気がする。
“やぁ! 甘奈君!”
男湯にも聞こえる程の社長の声。轟先輩がいるのか? あの人が一人で露天風呂に行くとは考えづらいので、大半の女性陣が居ると思われる。
轟先輩は可愛い系の美女だ。七海課長も組手をやった時に色々と素晴らしかったし、鬼灯先輩に至っては言うまでもない。
うん。オレの脳もだいぶ煩悩に染まって来やがったな。
「おっと……このままではタイミングを逃してしまいますな」
と、ヨシ君が立ち上がる。すると、国尾さんも露天風呂への入り口に仁王立ちしゴールキーパーの様に構える。勿論、○✕△は丸出しで。
「駄目だぞ、ヨシ君! 混浴なんてもっての他だ! 人には越えてはならない垣根と言うモノがある! 欲に支配されてはいけない! それでも行くと言うのなら、この俺の股をくぐっていけ! どうだ! 行けまい! 諦めて一緒にサウナ――」
と、ヨシ君は恐れる様子なく、国尾さんの股を馬歩きであっさり抜ける。
驚いた様子で国尾さんは背後に抜けたヨシ君を後ろ眼で見た。
「――ウナに行こ……う……」
「国尾殿ともあろうお方がくだらん条件を出してしまいましたな。いや……我輩が貴方を過大評価していたのかも」
「ヨシ君……言うじゃなーい!!」
好敵手の出現に国尾さんは、わっ、と笑った。二人はポケ○ンバトルの様に向かい合う。おお、すげー、国尾さんと張り合ってる。あれ大丈夫なのか?
「皆さん! 国尾殿は我輩が抑えます! 今のうちに混浴へ!」
ジリッ……と国尾さんと間合いを取りつつヨシ君が叫ぶ。
「早く!」
「いや……早くって言われても……」
国尾さんは良い感じに扉の前に立ち塞がってるんだよなぁ。
「ヨシ君。今回の敵は君だね。君も中々に……可愛いじゃないか」
どこを見てか、国尾さんは視線を斜め下に向けると一度、舌なめずりをした。
「ひぃぃ! 後は任せましたぞ!」
「わ!? 馬鹿! だからオレの後ろに隠れるんじゃねぇ!」
シュバッ! とヨシ君はオレの後ろへ逃げ込む。
この門番、強敵過ぎる。混浴なんて言ってる場合じゃねぇ。僅かでも隙を見せれば間違いなくヤられる!
「ほう! 茨木君の所は道場を?」
「そうでーす。社長はどこで鍛えたんですか?」
「鍛えたと言うと?」
「ほら、サービスエリアでナンパ野郎をあっさり転けさせたじゃないですかー」
「昔、旅をしていた時に色々あってね! それくらいのスキルは嫌でも身に付くよ!」
「本当ですか?」
「うむ。中国の闇に潜む暗殺者『屍山』に命を狙われた時だ。両親の仇としてヤツを追っている一人の少年と、偶然出会った『神島』と共に――」
何ですかそれー、と茨木は黒船の映画に出来そうな程に嘘のような本当の過去話を楽しそうに聞いていた。
「コウくん」
鬼灯は真鍋の背に自分の背中を合わせる様に座る。
「シオリか」
「何で来たのかしら? 私、コウくんは来ないと思ったけどなー」
グイグイと背中を押す。
「社交辞令だ。社長に誘われてな」
「他の女の子にも興味あったでしょ?」
「否定はしない」
「あら、便利な言い回し。まぁ貴方の人生だし、貴方が誰の裸を見ようと私には関係ないけどねー」
不機嫌な様子で鬼灯はそっぽを向く。
「シオリ」
「なーにー?」
「何故、露天風呂に来た?」
「良い湯だからよ」
「俺は他の男にお前を見られて欲しくなかった」
「……嫉妬?」
「嫉妬だ。まぁ……お前は良い女だ。他が惹かれるのも無理はない。独り占めするには俺もまだまだ器量が足りないな」
真鍋の言葉に鬼灯は嬉しさのあまり思わず笑みが零れる。
「ふふ。ねぇ、私のどのあたりが良いの?」
「何度も答えてるが……今さら言う必要はあるか?」
「何度もあるわ。ねぇ、どのあたり?」
背中合わせのまま、鬼灯は真鍋へ質問の答えを催促する。
「錬治」
「鏡子かぁ~?」
「後ろを向いてるのは評価しよう」
「ありがとよ~」
「会社の付き合いとしても……コレは断るべきだろう?」
「けけ。お前以外の女には興味ねぇって~」
「なら……」
「他のヤツがお前に色目使わないか心配でなぁ~」
「――全く、弁護士ってのは口達者だな」
「それが仕事だぜぇ~?」
最近、カバディ部のガキどもはどうよ? と箕輪は鏡子が顧問をしている高校のカバディ部の話題を始めた。
「……」
和気あいあいと、茨木と話をする黒船を見て轟はどうしようか悩んでいた。
裸なんて恥ずかしい。でもお湯は濁っているので肩まで浸かれば見えないけど……やっぱり恥ずかしい! でも……正十郎さんが……
「認めたくねぇけどよ」
そんな轟を見て七海が言う。
「アイツ、変な言動に隠れがちだが、容姿もスペックも高い。言い寄る女は多かったぞ」
「! ケイちゃん。ちょっと行ってくるね!」
「おー、頑張れ頑張れ」
煽った七海はニヤニヤしながら轟の成り行きを楽しんでいた。
「ケイさん……楽しそうですね」
「最初はごみ虫が混じったと思ったけどな」
リンカの言葉に七海は男女の交わる場を改めて見直す。
「普段は起こらない体験ってのも悪くないな」
「あたしはちょっと近づき難いですけど」
「そりゃ、誰だって好きでもない男に裸なんで見られたくねぇよ」
リンカは男湯に通じる扉を見た。
「このタイミングだと残りは来ないかもな」
「……」
「残念か?」
「べ、別に!」
「アッハッハ。お前は解りやすいな」
もし、引っ張ってくれる姉がいたら……こんな感じかなぁ。と、リンカは鬼灯とは違うタイプの七海の事をその様に思った。
「いやー、良い湯だな。お前たちもそう思うだろ?」
「「「「「……」」」」」
「おいおい。おいいい。何故黙ってる」
「いや……国尾さんに銃を向けられて皆ビビってるんですよ」
ちなみに銃とは○✕△の事。言わんでも解るか。
「ほっほう! お前らにも備わってる物じゃないか! 何をそんなに怯える?」
国尾さんは全く動く気配が無い。下手な動きは状況を悪化しかねない事を全員が肌で感じていた。隙を見せれば掘られる、と。
「「「「「……」」」」」
「なんだ? また黙っちまって。鳳が銃とか言ったからか? ならサウナに行こう! 俺達なら問題なく語り合えるハズだ! 手を出さないとは約束出来ないが、一緒にサウナに行こう!」
ほら、もうおかしな事を言い始めてる。正直な所、今すぐ逃げ出したいが……背後を見せると取られる気がする。
“やぁ! 甘奈君!”
男湯にも聞こえる程の社長の声。轟先輩がいるのか? あの人が一人で露天風呂に行くとは考えづらいので、大半の女性陣が居ると思われる。
轟先輩は可愛い系の美女だ。七海課長も組手をやった時に色々と素晴らしかったし、鬼灯先輩に至っては言うまでもない。
うん。オレの脳もだいぶ煩悩に染まって来やがったな。
「おっと……このままではタイミングを逃してしまいますな」
と、ヨシ君が立ち上がる。すると、国尾さんも露天風呂への入り口に仁王立ちしゴールキーパーの様に構える。勿論、○✕△は丸出しで。
「駄目だぞ、ヨシ君! 混浴なんてもっての他だ! 人には越えてはならない垣根と言うモノがある! 欲に支配されてはいけない! それでも行くと言うのなら、この俺の股をくぐっていけ! どうだ! 行けまい! 諦めて一緒にサウナ――」
と、ヨシ君は恐れる様子なく、国尾さんの股を馬歩きであっさり抜ける。
驚いた様子で国尾さんは背後に抜けたヨシ君を後ろ眼で見た。
「――ウナに行こ……う……」
「国尾殿ともあろうお方がくだらん条件を出してしまいましたな。いや……我輩が貴方を過大評価していたのかも」
「ヨシ君……言うじゃなーい!!」
好敵手の出現に国尾さんは、わっ、と笑った。二人はポケ○ンバトルの様に向かい合う。おお、すげー、国尾さんと張り合ってる。あれ大丈夫なのか?
「皆さん! 国尾殿は我輩が抑えます! 今のうちに混浴へ!」
ジリッ……と国尾さんと間合いを取りつつヨシ君が叫ぶ。
「早く!」
「いや……早くって言われても……」
国尾さんは良い感じに扉の前に立ち塞がってるんだよなぁ。
「ヨシ君。今回の敵は君だね。君も中々に……可愛いじゃないか」
どこを見てか、国尾さんは視線を斜め下に向けると一度、舌なめずりをした。
「ひぃぃ! 後は任せましたぞ!」
「わ!? 馬鹿! だからオレの後ろに隠れるんじゃねぇ!」
シュバッ! とヨシ君はオレの後ろへ逃げ込む。
この門番、強敵過ぎる。混浴なんて言ってる場合じゃねぇ。僅かでも隙を見せれば間違いなくヤられる!
「ほう! 茨木君の所は道場を?」
「そうでーす。社長はどこで鍛えたんですか?」
「鍛えたと言うと?」
「ほら、サービスエリアでナンパ野郎をあっさり転けさせたじゃないですかー」
「昔、旅をしていた時に色々あってね! それくらいのスキルは嫌でも身に付くよ!」
「本当ですか?」
「うむ。中国の闇に潜む暗殺者『屍山』に命を狙われた時だ。両親の仇としてヤツを追っている一人の少年と、偶然出会った『神島』と共に――」
何ですかそれー、と茨木は黒船の映画に出来そうな程に嘘のような本当の過去話を楽しそうに聞いていた。
「コウくん」
鬼灯は真鍋の背に自分の背中を合わせる様に座る。
「シオリか」
「何で来たのかしら? 私、コウくんは来ないと思ったけどなー」
グイグイと背中を押す。
「社交辞令だ。社長に誘われてな」
「他の女の子にも興味あったでしょ?」
「否定はしない」
「あら、便利な言い回し。まぁ貴方の人生だし、貴方が誰の裸を見ようと私には関係ないけどねー」
不機嫌な様子で鬼灯はそっぽを向く。
「シオリ」
「なーにー?」
「何故、露天風呂に来た?」
「良い湯だからよ」
「俺は他の男にお前を見られて欲しくなかった」
「……嫉妬?」
「嫉妬だ。まぁ……お前は良い女だ。他が惹かれるのも無理はない。独り占めするには俺もまだまだ器量が足りないな」
真鍋の言葉に鬼灯は嬉しさのあまり思わず笑みが零れる。
「ふふ。ねぇ、私のどのあたりが良いの?」
「何度も答えてるが……今さら言う必要はあるか?」
「何度もあるわ。ねぇ、どのあたり?」
背中合わせのまま、鬼灯は真鍋へ質問の答えを催促する。
「錬治」
「鏡子かぁ~?」
「後ろを向いてるのは評価しよう」
「ありがとよ~」
「会社の付き合いとしても……コレは断るべきだろう?」
「けけ。お前以外の女には興味ねぇって~」
「なら……」
「他のヤツがお前に色目使わないか心配でなぁ~」
「――全く、弁護士ってのは口達者だな」
「それが仕事だぜぇ~?」
最近、カバディ部のガキどもはどうよ? と箕輪は鏡子が顧問をしている高校のカバディ部の話題を始めた。
「……」
和気あいあいと、茨木と話をする黒船を見て轟はどうしようか悩んでいた。
裸なんて恥ずかしい。でもお湯は濁っているので肩まで浸かれば見えないけど……やっぱり恥ずかしい! でも……正十郎さんが……
「認めたくねぇけどよ」
そんな轟を見て七海が言う。
「アイツ、変な言動に隠れがちだが、容姿もスペックも高い。言い寄る女は多かったぞ」
「! ケイちゃん。ちょっと行ってくるね!」
「おー、頑張れ頑張れ」
煽った七海はニヤニヤしながら轟の成り行きを楽しんでいた。
「ケイさん……楽しそうですね」
「最初はごみ虫が混じったと思ったけどな」
リンカの言葉に七海は男女の交わる場を改めて見直す。
「普段は起こらない体験ってのも悪くないな」
「あたしはちょっと近づき難いですけど」
「そりゃ、誰だって好きでもない男に裸なんで見られたくねぇよ」
リンカは男湯に通じる扉を見た。
「このタイミングだと残りは来ないかもな」
「……」
「残念か?」
「べ、別に!」
「アッハッハ。お前は解りやすいな」
もし、引っ張ってくれる姉がいたら……こんな感じかなぁ。と、リンカは鬼灯とは違うタイプの七海の事をその様に思った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる