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12 お高いポーション
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買い取りカウンターに行くと、ギルマスが三人衆にポーションを売り付けているので少し待ってくれと言われた。
暫くするとギルマスがニコニコしながら現れ、背後に青い顔色の三人衆が控える。
「おぅ待たせたな。こ奴等が、命より金貨が大事だと粘るものだから捨て置こうとしたんだがな、死にたくないので金を貸してくれと縋り付くんだよ。今まで散々人様に難癖つけて痛め付け、金を巻き上げた癖にな。模擬戦で死なないところで止めて遣ったのに、恨みがましく睨むんだよ」
「それじゃー、死なない程度にしないで、生死を問わずにすれば良かったのに」
「いやいや、流石にそれは不味いんだよ。どうせ森で闇討ちを仕掛けて来るから、その時は始末しといてくれ。ギルドは関知しないぞ」
ニヤニヤ笑いで三人衆を見る、ギルマスの悪い顔ったら。
「因みに、ポーションってお高いんでしょうね。参考の為にお値段は如何程になります」
「こ奴等は放って置けば2,3時間でくたばる怪我だから、一人金貨20枚ってところだ、三人で金貨60枚分しっかり働かせるさ。駄目なら借金奴隷になってもらう。こ奴等は大分意気がっていたからな、借金奴隷になれば痛ぶってくれる奴には事かかないだろうさ」
青い顔色はそのせいか、自業自得なので俺は知らないよ。
解体場所に三人衆と共に連れて行かれて、三人衆の熊さんを先に出させる。
ギルマスが文句タラタラで、傷だらけで血抜きも碌にしていないと不機嫌だ。
俺の獲物と良く比べて見ろと説教まで始めたが、長くりそうなので勘弁してよ。
比較的小さな灰色熊なのに無数の傷があり、三人掛かりでこれでは文句も言われるよ。
俺の獲物を隣に並べていく。
黒熊の赤目1頭。
赤熊1頭。
黒狼5頭。
白狼2頭。
銀狐3頭。
「ま、待てまて一体何頭持って来たのだ! ブラックベアのレッドアイ1頭、レッドベア1頭、ブラックウルフ5頭、ホワイトウルフ2頭、シルバーフォックス3頭だと」
「あー、カタカナで言われると判んないや。ニホン・ゴ・デ・イッテ・クーダサイ・ンフン」
「お前、判る言葉で言え!」
「後は鹿と猪に鶏に、オーガとオークも沢山持っているよ。ゴブリンは面倒だし臭いから即座に埋めているので無い」
三人衆がポカンと口を開けて固まっている。
「このブラックベアは傷すら無いがどうやって倒したんだ」
「あっそれねー、えーと鼻面に乗って猫パンチでエイって一発」
可愛く招き猫のポーズで、猫パンチを再現して見せる。
ギルマス、胡散臭そうな顔で俺を見るな!
「ブラックウルフの2頭とシルバーフォックスの1頭もそれか」
「うん」
可愛い招き猫のポーズで、猫パンチを3回して見せる。
ギルマスが首を振りふり、手でシッシッって追い払う仕草とは失礼な奴だね。
本当の事なのに。
俺が仕留めたとは言って無いし、ルーシュの猫パンチは本当だからね。
三人衆を呼び付け、俺の獲物を示して意気がるのなら、これくらいの腕になってから意気がれと説教している。
「ギルマス魔石も含めて全て売りますから、金は口座に振り込んでおいて下さい。それと、残りはどうしますか」
「明日にしてくれ数はどれくらいだ。」
「鹿と猪に鶏はそれぞれ10匹以下だけどオーガが12,3頭オークは18,9頭位かな」
「判った明日と明後日に分けてくれ。それとギルドカードを出せ、お前をシルバーにしておくと又馬鹿が絡むと面倒だから、ゴールドの2級な」
「又ですか、早すぎませんか」
「お前なぁ、これほどの大物をホイホイ狩って来る奴を、シルバーなんかにしておけるか。ほれカウンターに行くぞ」
カウンターに行くと婆さ・・・お姐さんがゴールドカードを渡してくれる。
金貨を50枚程下ろして、もう少しましな衣服とブーツを買いに行く事にした。
ルーシュの納まるバックも誂えなければね。
何時ものホテルに泊まり、夕食後はルーシュと遊びながらまったりと過ごす。
調味料と食料に酒もたっぷりと有るので、買い出しの必要が無い。
コリアナ伯爵の動向を探ると、王都から来た査察官の取り調べを受けたが、奴隷の首輪をしているので従順に罪を認めて証拠も提出し、王都に連行された様だ。
伯爵達を捕らえ、奴隷の首輪を装着して放置した者に対する追求は、適当に終ったらしい。
冒険者用の上等なブーツ、フード付きサファリージャケットとカーゴパンツ様のスボン各2着,下着上下各5枚に7分袖のダボシャツ3枚を注文した。
出来上がりは10日後で、金貨18枚を支払った。
ルーシュが納まるバックは金貨1枚で作れたので、予備のポーチにする少し大きめな袋も作ってもらった。
俺自身は必要無いかも知れないが各種ポーションを持っておく事にする。
ガダ達が使用した3本で金貨60枚の中級ポーションと、通常の病気や多少の怪我を治す普通のポーションを5本金貨1枚の合計金貨61枚をギルドの口座から引き落としてもらう。
スタートゲートに戻り、服が仕上がる迄の間のんびりルーシュと遊んで過ごした。
注文していた服が仕上がっているので街に戻り、これからどうするか思案しギルドで地図を買い検討する。
サランガの街に住み着く気は今のところはないし、周辺の街も見て見たいので街を出ることにした。
取り合えず王都に向かえば、途中の街も見て回れるので王都に向かう事にしてのんびりと歩き始める。
長い人生になりそうなので色々と見て回り、気にいった所があれば長居をしても良いだろう。
暫くするとギルマスがニコニコしながら現れ、背後に青い顔色の三人衆が控える。
「おぅ待たせたな。こ奴等が、命より金貨が大事だと粘るものだから捨て置こうとしたんだがな、死にたくないので金を貸してくれと縋り付くんだよ。今まで散々人様に難癖つけて痛め付け、金を巻き上げた癖にな。模擬戦で死なないところで止めて遣ったのに、恨みがましく睨むんだよ」
「それじゃー、死なない程度にしないで、生死を問わずにすれば良かったのに」
「いやいや、流石にそれは不味いんだよ。どうせ森で闇討ちを仕掛けて来るから、その時は始末しといてくれ。ギルドは関知しないぞ」
ニヤニヤ笑いで三人衆を見る、ギルマスの悪い顔ったら。
「因みに、ポーションってお高いんでしょうね。参考の為にお値段は如何程になります」
「こ奴等は放って置けば2,3時間でくたばる怪我だから、一人金貨20枚ってところだ、三人で金貨60枚分しっかり働かせるさ。駄目なら借金奴隷になってもらう。こ奴等は大分意気がっていたからな、借金奴隷になれば痛ぶってくれる奴には事かかないだろうさ」
青い顔色はそのせいか、自業自得なので俺は知らないよ。
解体場所に三人衆と共に連れて行かれて、三人衆の熊さんを先に出させる。
ギルマスが文句タラタラで、傷だらけで血抜きも碌にしていないと不機嫌だ。
俺の獲物と良く比べて見ろと説教まで始めたが、長くりそうなので勘弁してよ。
比較的小さな灰色熊なのに無数の傷があり、三人掛かりでこれでは文句も言われるよ。
俺の獲物を隣に並べていく。
黒熊の赤目1頭。
赤熊1頭。
黒狼5頭。
白狼2頭。
銀狐3頭。
「ま、待てまて一体何頭持って来たのだ! ブラックベアのレッドアイ1頭、レッドベア1頭、ブラックウルフ5頭、ホワイトウルフ2頭、シルバーフォックス3頭だと」
「あー、カタカナで言われると判んないや。ニホン・ゴ・デ・イッテ・クーダサイ・ンフン」
「お前、判る言葉で言え!」
「後は鹿と猪に鶏に、オーガとオークも沢山持っているよ。ゴブリンは面倒だし臭いから即座に埋めているので無い」
三人衆がポカンと口を開けて固まっている。
「このブラックベアは傷すら無いがどうやって倒したんだ」
「あっそれねー、えーと鼻面に乗って猫パンチでエイって一発」
可愛く招き猫のポーズで、猫パンチを再現して見せる。
ギルマス、胡散臭そうな顔で俺を見るな!
「ブラックウルフの2頭とシルバーフォックスの1頭もそれか」
「うん」
可愛い招き猫のポーズで、猫パンチを3回して見せる。
ギルマスが首を振りふり、手でシッシッって追い払う仕草とは失礼な奴だね。
本当の事なのに。
俺が仕留めたとは言って無いし、ルーシュの猫パンチは本当だからね。
三人衆を呼び付け、俺の獲物を示して意気がるのなら、これくらいの腕になってから意気がれと説教している。
「ギルマス魔石も含めて全て売りますから、金は口座に振り込んでおいて下さい。それと、残りはどうしますか」
「明日にしてくれ数はどれくらいだ。」
「鹿と猪に鶏はそれぞれ10匹以下だけどオーガが12,3頭オークは18,9頭位かな」
「判った明日と明後日に分けてくれ。それとギルドカードを出せ、お前をシルバーにしておくと又馬鹿が絡むと面倒だから、ゴールドの2級な」
「又ですか、早すぎませんか」
「お前なぁ、これほどの大物をホイホイ狩って来る奴を、シルバーなんかにしておけるか。ほれカウンターに行くぞ」
カウンターに行くと婆さ・・・お姐さんがゴールドカードを渡してくれる。
金貨を50枚程下ろして、もう少しましな衣服とブーツを買いに行く事にした。
ルーシュの納まるバックも誂えなければね。
何時ものホテルに泊まり、夕食後はルーシュと遊びながらまったりと過ごす。
調味料と食料に酒もたっぷりと有るので、買い出しの必要が無い。
コリアナ伯爵の動向を探ると、王都から来た査察官の取り調べを受けたが、奴隷の首輪をしているので従順に罪を認めて証拠も提出し、王都に連行された様だ。
伯爵達を捕らえ、奴隷の首輪を装着して放置した者に対する追求は、適当に終ったらしい。
冒険者用の上等なブーツ、フード付きサファリージャケットとカーゴパンツ様のスボン各2着,下着上下各5枚に7分袖のダボシャツ3枚を注文した。
出来上がりは10日後で、金貨18枚を支払った。
ルーシュが納まるバックは金貨1枚で作れたので、予備のポーチにする少し大きめな袋も作ってもらった。
俺自身は必要無いかも知れないが各種ポーションを持っておく事にする。
ガダ達が使用した3本で金貨60枚の中級ポーションと、通常の病気や多少の怪我を治す普通のポーションを5本金貨1枚の合計金貨61枚をギルドの口座から引き落としてもらう。
スタートゲートに戻り、服が仕上がる迄の間のんびりルーシュと遊んで過ごした。
注文していた服が仕上がっているので街に戻り、これからどうするか思案しギルドで地図を買い検討する。
サランガの街に住み着く気は今のところはないし、周辺の街も見て見たいので街を出ることにした。
取り合えず王都に向かえば、途中の街も見て回れるので王都に向かう事にしてのんびりと歩き始める。
長い人生になりそうなので色々と見て回り、気にいった所があれば長居をしても良いだろう。
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