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33 独立
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元クルンガー領は、テレンザ王国の王都バルザックと接する位置にあり、領境を挟んでそれぞれ二日の隣接領だ。
元公爵領なので当然と言えば当然だが、東西にホランド街道で主要な街々とつながっている。
ホイント
ヤランカ
フルンカ、領都
クース
ハルツ
ミルナ
セルス
この幹線道路を完全2車線にして片側には幅広い歩道をつけた。
経済を回すには物資の輸送力は大前提だ、人の往来はそれこそ人、物、金が動くんだ、と知ったかぶり。
道路工事と共に、学校を拠点に集めた子供や冒険者達を片っ端から鑑定して、名簿を作る。
地域別、学校毎、年齢別、潜在魔法能力別と様々なデータベースの製作だ。
その中から、鑑定能力と土魔法能力を有する者を、シャイニーとクルフに預け魔力の操作や増加の訓練をさせた。
在野の土魔法使い達には、複数人で新たな土魔法使いグループを組ませて幹線道路建設に就かせる。
グループ内で能力向上を謀りながら、仕事で金を稼げると人気は上々である。
鑑定能力を有する者は、学校教育が終ると高額で雇い、各学校や代官の詰め所に待機させ住民の能力鑑定を無料でやらせた。
魔法使いの素質を有する者はそれを伝え、希望者には生活の保障をして基礎訓練を施した。
基礎訓練を終えると、冒険者,軍人,警備隊等希望にそった実戦訓練を施す。
その後は、それぞれの希望にそった活躍の場に巣立って行く。
面白いのは、氷結魔法使いが冷蔵庫を有する所からの需用で結構稼いでいることだった。
氷結魔法使いが増えたので、裕福な家庭意外にも冷蔵庫が普及し始めている。
鑑定能力者を育ててからの俺は結構暇になり、要点を各持ち場の責任者に指示すると、転移魔法陣を使って領内を巡り進捗状況の把握に務めた。
此処までに5年の歳月が掛かったが、初期投資に貴族や悪辣な商人から掻っ払ったお宝を惜し気もなく注ぎ込んだので、以外とスムーズに出来た。
特に学校教育は優秀な者はどんどん進級させ、進級者には報奨金を与え更なる教育を施し、望めば身分に関係なく官僚に取り立てた。
反発は当然有るが、無能を高い地位に就けては発展は望めないので、更迭人事は容赦なく押し通した。
学があり専門の知識を得ると、上位者の無能や欠点が下の者には良く見える。
それを利用して、下位の者から仕事の不満を聞き出せばよかった。
その際に欠点や不満に対して、改善案なき者の意見は無視した。
12才から学校に通う者は最長4年間の教育を施し、それ以外の者は2年と期日を定め昼食付き一日銅貨3~4枚を成績により支給した。
早い者は8才から学校に通い、4年間の基礎教育終了後更なる教育を受けられる様にし、各種職業の基礎訓練を受けられる様にもした。
学校卒業後は格段に職業選択の幅が広がる為に、皆挙って勉強に励んだ。
幹線道路建設は3年で各都市や街を繋ぎ終え5年目には周辺の町や村も整備された道路で繋がった。
この頃から領地の発展に加速が付き始めたのを感じた。
物流がスムーズになり、王都からフルンカ迄五日掛かっていたのだが、遅くても四日早ければ三日で到着する様になった。
この頃から他の貴族達もクルンガー領の遣り方を模倣する為に、国王の許可を得て王城の俺の事務所に頻繁に訪れる様になった。
国王は最初からブラウンを通じて俺の遣り方の報告を、受け2年遅れで模倣していたので有効性を認識していたのだ。
たまにクルフやシャイニーと顔を合わすが、後進の育成に生き甲斐を感じていると、楽しそうに転移魔法陣を使って各地を跳び回っている。
転移魔法陣も公になり、クルンガー領内の街の中心地や各町や村に転移魔法陣を設置した。
同時に各領都と王都を結ぶ転移魔法陣も、アルカートの依頼で設置していった。
人の転移魔法陣使用料は金貨5枚と高い、数日から数十日掛けて旅するよりも早くて安全な為に、金持ち達はこぞって利用している。
一度の転移者数は3人と定め、無闇矢鱈な移動を防止している。
通信の転移魔法陣もセットで設置していて一回の使用料が銀貨3枚と高いが結構な利用が有る。
通信の転移魔法陣は街中の建物内に設置して郵便業務を興したので雇用の拡大にも一役買った。
通信筒は複数の封書を詰めて送れば一通で銀貨1枚ってのも受けた要因だろう。
お陰で魔力石の需用が拡大したので、土魔法使いを含む冒険者達は必死で魔力石を求め森の奥や周辺の地形を探索して、一山当てた者も多数いる。
* * * * * * * *
10年も経つと俺は殆ど遣る事が無くなり、後はこの流れを止めない事に留意し監督するだけだと判断したので、手を引く事にした。
「話とは何かな」
「あーそろそろ手を引きたいと思ってな、後はブラウンを補佐にお前が継続して遣ってくれ。今他人に任せてこの流れを躓かせる訳には行かない」
「このままお前の領地とし、公国として独立して欲しいのだが無理か」
「言っただろう、俺は面倒事は嫌なんだ。今回引き受けたのは、この国の在り方を少しばかり変えて見たいと思ったからなんだ」
「だがお前には、これから長い人生が待っているのだろう。その時お前の安全な生活を保障する場所は必要だぞ。別にお前が俺の様な国王になり政務を執り行う必要は無い。誰かを指名して全てを遣らせ、方向だけを間違わない様に見ていれば良いではないか」
「知っているのか」
「ああこの十年少しも成長しないお前を見て、冒険者の時の登録カードに人族3エルフ1だったのを思い出した。それに膨大な魔力を見れば噂のエルフの先祖返り、それもハイエルフと誰もが思うさ。お前に婚姻の申し込みが無いだろ、全て俺のところで止めている、発情期は遥か先だから結婚は無理だと説明してな」
その言葉には肩を竦めるしか無かった。
「公国の主になれ。俺と同盟を結べば、俺は内外からの干渉の対応が楽になる。お前は俺を他国からの緩衝材として、お前の臨む楽園を創れば良い。お前が栄えればそれを真似る俺が栄え、臣下や領民も豊かにだろう。それに俺の国内なら森の奥だろうと好きに行ってくれて良いぞ。止める手立てもないしな」
「判ったブラウンに丸投げして、俺は好き勝手して遊んでいるよ」
ブラウンを呼んで国王が、元クルンガー領を俺の国として独立させる。
俺はブラウンに「独立した国の代官、俺の代理人に任命するので、後は任せた」と伝えた。
国境設定はクルンガー公爵領をそのまま引き継ぎ、役人等も継続して雇用する。
一応公爵領を引き継ぎ公国を名乗るので、対外的には俺は公爵を名乗る事になる。
王って柄でも無いし、こっ恥ずかしい。
「国名とお前の名前に家紋だけは決めて遣れよ。他はブラウンに任せても良いけどな」
「国名はヤマトだな。ヤマト公国で俺の名前はユーヤ・タカツカ、家紋は菱形五つの文様にする」
紙に武田菱の白抜きで五つ目の菱形は中央に置いたものを書き込む。
「偉く簡単に決めるな。それに妙な国名と家名だが、謂われが有るのか」
「見る奴が見れば判るだろう。名前も家紋もな」
それ以上は説明しなかった、日本人の転移者や転生者が見れば即座に判るだろう。
俺がこの世界に居るって事は、他にも転移者か転生者が居る可能性は高い。
日の丸にしなかったのは、余りにもあざと過ぎると思ったからだ。
元公爵領なので当然と言えば当然だが、東西にホランド街道で主要な街々とつながっている。
ホイント
ヤランカ
フルンカ、領都
クース
ハルツ
ミルナ
セルス
この幹線道路を完全2車線にして片側には幅広い歩道をつけた。
経済を回すには物資の輸送力は大前提だ、人の往来はそれこそ人、物、金が動くんだ、と知ったかぶり。
道路工事と共に、学校を拠点に集めた子供や冒険者達を片っ端から鑑定して、名簿を作る。
地域別、学校毎、年齢別、潜在魔法能力別と様々なデータベースの製作だ。
その中から、鑑定能力と土魔法能力を有する者を、シャイニーとクルフに預け魔力の操作や増加の訓練をさせた。
在野の土魔法使い達には、複数人で新たな土魔法使いグループを組ませて幹線道路建設に就かせる。
グループ内で能力向上を謀りながら、仕事で金を稼げると人気は上々である。
鑑定能力を有する者は、学校教育が終ると高額で雇い、各学校や代官の詰め所に待機させ住民の能力鑑定を無料でやらせた。
魔法使いの素質を有する者はそれを伝え、希望者には生活の保障をして基礎訓練を施した。
基礎訓練を終えると、冒険者,軍人,警備隊等希望にそった実戦訓練を施す。
その後は、それぞれの希望にそった活躍の場に巣立って行く。
面白いのは、氷結魔法使いが冷蔵庫を有する所からの需用で結構稼いでいることだった。
氷結魔法使いが増えたので、裕福な家庭意外にも冷蔵庫が普及し始めている。
鑑定能力者を育ててからの俺は結構暇になり、要点を各持ち場の責任者に指示すると、転移魔法陣を使って領内を巡り進捗状況の把握に務めた。
此処までに5年の歳月が掛かったが、初期投資に貴族や悪辣な商人から掻っ払ったお宝を惜し気もなく注ぎ込んだので、以外とスムーズに出来た。
特に学校教育は優秀な者はどんどん進級させ、進級者には報奨金を与え更なる教育を施し、望めば身分に関係なく官僚に取り立てた。
反発は当然有るが、無能を高い地位に就けては発展は望めないので、更迭人事は容赦なく押し通した。
学があり専門の知識を得ると、上位者の無能や欠点が下の者には良く見える。
それを利用して、下位の者から仕事の不満を聞き出せばよかった。
その際に欠点や不満に対して、改善案なき者の意見は無視した。
12才から学校に通う者は最長4年間の教育を施し、それ以外の者は2年と期日を定め昼食付き一日銅貨3~4枚を成績により支給した。
早い者は8才から学校に通い、4年間の基礎教育終了後更なる教育を受けられる様にし、各種職業の基礎訓練を受けられる様にもした。
学校卒業後は格段に職業選択の幅が広がる為に、皆挙って勉強に励んだ。
幹線道路建設は3年で各都市や街を繋ぎ終え5年目には周辺の町や村も整備された道路で繋がった。
この頃から領地の発展に加速が付き始めたのを感じた。
物流がスムーズになり、王都からフルンカ迄五日掛かっていたのだが、遅くても四日早ければ三日で到着する様になった。
この頃から他の貴族達もクルンガー領の遣り方を模倣する為に、国王の許可を得て王城の俺の事務所に頻繁に訪れる様になった。
国王は最初からブラウンを通じて俺の遣り方の報告を、受け2年遅れで模倣していたので有効性を認識していたのだ。
たまにクルフやシャイニーと顔を合わすが、後進の育成に生き甲斐を感じていると、楽しそうに転移魔法陣を使って各地を跳び回っている。
転移魔法陣も公になり、クルンガー領内の街の中心地や各町や村に転移魔法陣を設置した。
同時に各領都と王都を結ぶ転移魔法陣も、アルカートの依頼で設置していった。
人の転移魔法陣使用料は金貨5枚と高い、数日から数十日掛けて旅するよりも早くて安全な為に、金持ち達はこぞって利用している。
一度の転移者数は3人と定め、無闇矢鱈な移動を防止している。
通信の転移魔法陣もセットで設置していて一回の使用料が銀貨3枚と高いが結構な利用が有る。
通信の転移魔法陣は街中の建物内に設置して郵便業務を興したので雇用の拡大にも一役買った。
通信筒は複数の封書を詰めて送れば一通で銀貨1枚ってのも受けた要因だろう。
お陰で魔力石の需用が拡大したので、土魔法使いを含む冒険者達は必死で魔力石を求め森の奥や周辺の地形を探索して、一山当てた者も多数いる。
* * * * * * * *
10年も経つと俺は殆ど遣る事が無くなり、後はこの流れを止めない事に留意し監督するだけだと判断したので、手を引く事にした。
「話とは何かな」
「あーそろそろ手を引きたいと思ってな、後はブラウンを補佐にお前が継続して遣ってくれ。今他人に任せてこの流れを躓かせる訳には行かない」
「このままお前の領地とし、公国として独立して欲しいのだが無理か」
「言っただろう、俺は面倒事は嫌なんだ。今回引き受けたのは、この国の在り方を少しばかり変えて見たいと思ったからなんだ」
「だがお前には、これから長い人生が待っているのだろう。その時お前の安全な生活を保障する場所は必要だぞ。別にお前が俺の様な国王になり政務を執り行う必要は無い。誰かを指名して全てを遣らせ、方向だけを間違わない様に見ていれば良いではないか」
「知っているのか」
「ああこの十年少しも成長しないお前を見て、冒険者の時の登録カードに人族3エルフ1だったのを思い出した。それに膨大な魔力を見れば噂のエルフの先祖返り、それもハイエルフと誰もが思うさ。お前に婚姻の申し込みが無いだろ、全て俺のところで止めている、発情期は遥か先だから結婚は無理だと説明してな」
その言葉には肩を竦めるしか無かった。
「公国の主になれ。俺と同盟を結べば、俺は内外からの干渉の対応が楽になる。お前は俺を他国からの緩衝材として、お前の臨む楽園を創れば良い。お前が栄えればそれを真似る俺が栄え、臣下や領民も豊かにだろう。それに俺の国内なら森の奥だろうと好きに行ってくれて良いぞ。止める手立てもないしな」
「判ったブラウンに丸投げして、俺は好き勝手して遊んでいるよ」
ブラウンを呼んで国王が、元クルンガー領を俺の国として独立させる。
俺はブラウンに「独立した国の代官、俺の代理人に任命するので、後は任せた」と伝えた。
国境設定はクルンガー公爵領をそのまま引き継ぎ、役人等も継続して雇用する。
一応公爵領を引き継ぎ公国を名乗るので、対外的には俺は公爵を名乗る事になる。
王って柄でも無いし、こっ恥ずかしい。
「国名とお前の名前に家紋だけは決めて遣れよ。他はブラウンに任せても良いけどな」
「国名はヤマトだな。ヤマト公国で俺の名前はユーヤ・タカツカ、家紋は菱形五つの文様にする」
紙に武田菱の白抜きで五つ目の菱形は中央に置いたものを書き込む。
「偉く簡単に決めるな。それに妙な国名と家名だが、謂われが有るのか」
「見る奴が見れば判るだろう。名前も家紋もな」
それ以上は説明しなかった、日本人の転移者や転生者が見れば即座に判るだろう。
俺がこの世界に居るって事は、他にも転移者か転生者が居る可能性は高い。
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