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51 ギルド役員指名
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「俺とフリックスが呼び出されて、お前の事をしつこく聞かれただけだ。詳しくは生き残った4人に聞いてくれ。止めておけと言ったが、俺の話しは鼻で笑われたよ」
「で、そこの4人は少しは信じたのか」
「イヤイヤ、信じるはずがないだろう。お肉が欲しいからと蜥蜴とか空飛ぶ蜥蜴と言って、ホイホイアースドラゴンやワイバーンを狩ってくる話しを、誰がまともに聞くかよ。此処に生き残っている者は、テレンザ国王が貴族に通達した意味を考慮し、多少なりとも慎重になった者達だけだ。フリックスの阿保は、お前が人より多少魔法が使えるだけとほざいていたがな」
「ではお前達は、ミズホの街に出来たダンジョンを、領主で在る俺に知らせず街を危険に晒した事をどう思っているんだ。防御柵の建設途中で生成中のダンジョンが誕生崩壊して、スタンピードが起きた事は知ってるな」
「それについては謝罪の言葉しかない。我々に出来る事なら何でもする」
「お前達が俺の質問に答えた内容を覚えているか、言ってみろ」
・・・・・・
「言えないのかお前達の返答の書面がこれだ」
奴等の前に、冒険者ギルド本部からの返書を投げ出した。
「読めよ」
一人が床の書面を拾いあげ、目を通してため息を吐く。
〔ダンジョンは冒険者ギルドが管理するもので、ヤマト公国にとやかく言われる筋合いは無い。ミズホの冒険者ギルドマスターを即刻解放して、ヤマト公国領主の正式な謝罪と賠償を要求する。従わない場合は、ヤマト公国に在る全ての冒険者ギルドを引き払う。不服が有れば、セナルカ王国王都の冒険者ギルド本部まで出頭せよ〕
「不服が在って来てみれば粋がった多数の冒険者が待ち受けていて、俺をお前達の前に引き摺って来いと命令されているとほざいたよ」
「ユーヤ今更だが、直ぐの返答は無理だと思うぞ。下に居た冒険者達に対する責任もあるしな」
「それは、ミズホのダンジョンに対する責任をとってから、そちらで勝手にやってくれ」
少し待たせてミズホダンジョンゲートに跳び、土に埋めているギルマスの襟首を掴んで再度ギルド本部の部屋に戻った。
手足を土魔法で拘束されたギルマスが部屋の惨状と、連れて来られた部屋が何処かを知り発狂している。
「この阿保一人の責任にはさせないぞ。その書面を見ればギルド本部も同罪だ。ドルーザさん、あんたはサランガのギルマスで今回の件に関わってない。だからあんたがこいつ等の話しを纏めてくれ、内容の責任は問わない。内容如何んの責任はこいつ等に取らせるので、今後どうするのか決めさせてくれ」
「どうします運営役員様、役員12名が4名になっていますがギルドとしての意思決定は可能ですか」
「非常事態だ何とかする。ユーヤ殿には納得のいく様に計らうので、逸れに付いてユーヤ殿の要求を伺いたい」
「ではドルーザさん全権を任せているブラウンから書面にして三日以内に出させます。逸れを受け取って一ヶ月以内にブラウン宛てに返答を下さい」
「解った期日内に纏めて書面にし報告に伺うよ」
了解して、使い捨ての転移魔法陣を新たに設定し、ミズホの屋敷に戻った。
* * * * * * * *
ユーヤが消えると、ドルーザから深いため息が洩れた。
暫しの沈黙の後、ドルーザは生き残りの4人を1階に連れて行った。
1階は静まりかえっていて、ドルーザ達の足音に振り向く人々の顔は青ざめ引き攣っている。
先ほど役員7人の首を刎ねた男が、一人の黒焦げの死体を抱きしめて泣いている。
役員達を睨み、呻く様に問い掛けた。
「ヤマトの領主は、多少人より魔法が使えると言ったな」
「そいつ等は先ほどお前が首を刎ねただろ。そう伝えたのはお前の後に居る男だが、俺は止めろと言ったが誰も信じなかった。俺が言った事を覚えてるか。お前は笑いながら、腰抜けの戯言だと言って信じなかった結果だよ。彼の様な化け物が居ることを、信じなかった自分を恨むんだな」
カウンターの奥で静まりかえる職員を怒鳴り付け、死体を2階の会議室に安置させた。
3階の役員室の死体も隣に並べる。
「さてこの惨事の発表は、ユーヤに対する満足のいく回答の後だな。逸れまでは職員や目撃者達に、箝口令を敷くしかない。あんた達役員の仕事だ、さっさとやれ!!!」
ドルーザの怒声に、漸くまともな思考が出来る様になった役員の男達が動き始めた。
* * * * * * * *
ミズホに帰った俺は、ブラウンに冒険者ギルド本部に対する保障要求を口頭で伝え、書き取らせた。
・ダンジョン生成、誕生、崩壊の経緯と被害状況及び、一国の安全を無視した冒険者ギルドの行為を公表し、公式に謝罪すること。
・責任の所在を明確にし、その処分についても公表すること。
・他国の内政を無視し住民と国家を危険に晒した謝罪と賠償。
・ダンジョン誕生と崩壊により発生した死傷者に対する保障。
・テレンザ王国よりヤマト公国に送られた、資金及び人材の返済と死傷者の保障。
・ヤマト公国及びテレンザ王国に設置されている、全ての冒険者ギルドを各々の国の完全な支配下に置くこと。
・冒険者ギルド本部に、ヤマト公国及びテレンザ王国の代表者各1名を運営役員として加える事。
以上を述べブラウンに内容を吟味し問題無ければセナルカ王国の帝都に在る冒険者ギルド本部に送る様指示した。
* * * * * * * *
俺からの要求を見たギルド本部の生き残りの役員は絶句したが、拒否出来る立場ではなかった。
拒否は自分達の死と、冒険者ギルドの壊滅を意味していたからだ。
逸れを見たドルーザは笑っていた。
「良かったなあんた達、冒険者ギルドの支配者になると言われなくて」
ドルーザに指摘されて、始めてその畏れに気づいた。
ユーヤがその気になれば、冒険者ギルドの総力を集めても勝てない。
彼が気に入なければ、支配下に置いて自由に出来るのだと。
「つくづく君の忠告を聞くべきだったと思うよ。死んだ者には悪いが彼等は余りにも無能だったな」
「ユーヤの要求は解ったが、あんた達はどう応えるんだ。俺は逸れを纏めて奴に伝えるのが役目だ」
ユーヤの要求に議論の余地は無かった、というより拒否出来なかった。
残る問題は賠償額だけだが、実質的な賠償額はユーヤに聞かなければ解らない。
ユーヤの示す賠償額を無条件に受け入れ、別途謝罪金として5万枚の金貨が支払われる事になった。
* * * * * * * *
ギルド本部からの返答を携えて、ドルーザはテレンザ王国公舘からミズホ公国に跳んだ。
ユーヤに会い、ギルド本部からの書面を渡す。
「これとは別に、残る四人の役員は後任の選出が終われば辞任する事になったよ。直ぐにとはいかないが2~3年のうちにな」
「ドルーザさん、公表は最初の三項目だけで良いよ。賠償額も公表しない方が良いだろう。ギルドの力が落ちたと見れば、他国も黙ってはいないだろう。ドルーザさんには、任期5年でギルド役員になって貰いたいんだ、テレンザ王国からの役員としてね。ヤマト公国からは、クルフにでも頼もうかと思っているよ」
「クルフか、奴さん今じゃ子爵様だってな。俺はサランガのギルマス止まりだと思っていたがなぁ」
「一度くらいは、役員様に成ってみるのも悪くないと思うよ」
「条件を全てのむのは良いが、金貨5万枚を運ぶのは事だから、ギルド本部に転移魔法陣を作ってくれないか」
「良いですよクルフに行ってもらったら、往復が大変だから付けるつもりだったから。サランガはギルマスの代行を付ければ良いでしょ、どうせ5年ですから」
「解った、エメルガに遣らせよう」
セナルカのテレンザ王国公舘にドルーザさんと跳び、冒険者ギルド本部に出向く。
緊張のギルド役員達に、テレンザ王国の派遣役員として5年間ドルーザが勤めるが、5年毎に入れ替えると告げる。
ドルーザの役員室は主のいなくなった一室に定め、隣をクルフの部屋に決め二つの部屋に転移魔法陣を設置する。
ギルド本部ヤマトとギルド本部テレンザと命名し、後はドルーザさんに丸投げしてさっさと退散する。
「で、そこの4人は少しは信じたのか」
「イヤイヤ、信じるはずがないだろう。お肉が欲しいからと蜥蜴とか空飛ぶ蜥蜴と言って、ホイホイアースドラゴンやワイバーンを狩ってくる話しを、誰がまともに聞くかよ。此処に生き残っている者は、テレンザ国王が貴族に通達した意味を考慮し、多少なりとも慎重になった者達だけだ。フリックスの阿保は、お前が人より多少魔法が使えるだけとほざいていたがな」
「ではお前達は、ミズホの街に出来たダンジョンを、領主で在る俺に知らせず街を危険に晒した事をどう思っているんだ。防御柵の建設途中で生成中のダンジョンが誕生崩壊して、スタンピードが起きた事は知ってるな」
「それについては謝罪の言葉しかない。我々に出来る事なら何でもする」
「お前達が俺の質問に答えた内容を覚えているか、言ってみろ」
・・・・・・
「言えないのかお前達の返答の書面がこれだ」
奴等の前に、冒険者ギルド本部からの返書を投げ出した。
「読めよ」
一人が床の書面を拾いあげ、目を通してため息を吐く。
〔ダンジョンは冒険者ギルドが管理するもので、ヤマト公国にとやかく言われる筋合いは無い。ミズホの冒険者ギルドマスターを即刻解放して、ヤマト公国領主の正式な謝罪と賠償を要求する。従わない場合は、ヤマト公国に在る全ての冒険者ギルドを引き払う。不服が有れば、セナルカ王国王都の冒険者ギルド本部まで出頭せよ〕
「不服が在って来てみれば粋がった多数の冒険者が待ち受けていて、俺をお前達の前に引き摺って来いと命令されているとほざいたよ」
「ユーヤ今更だが、直ぐの返答は無理だと思うぞ。下に居た冒険者達に対する責任もあるしな」
「それは、ミズホのダンジョンに対する責任をとってから、そちらで勝手にやってくれ」
少し待たせてミズホダンジョンゲートに跳び、土に埋めているギルマスの襟首を掴んで再度ギルド本部の部屋に戻った。
手足を土魔法で拘束されたギルマスが部屋の惨状と、連れて来られた部屋が何処かを知り発狂している。
「この阿保一人の責任にはさせないぞ。その書面を見ればギルド本部も同罪だ。ドルーザさん、あんたはサランガのギルマスで今回の件に関わってない。だからあんたがこいつ等の話しを纏めてくれ、内容の責任は問わない。内容如何んの責任はこいつ等に取らせるので、今後どうするのか決めさせてくれ」
「どうします運営役員様、役員12名が4名になっていますがギルドとしての意思決定は可能ですか」
「非常事態だ何とかする。ユーヤ殿には納得のいく様に計らうので、逸れに付いてユーヤ殿の要求を伺いたい」
「ではドルーザさん全権を任せているブラウンから書面にして三日以内に出させます。逸れを受け取って一ヶ月以内にブラウン宛てに返答を下さい」
「解った期日内に纏めて書面にし報告に伺うよ」
了解して、使い捨ての転移魔法陣を新たに設定し、ミズホの屋敷に戻った。
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ユーヤが消えると、ドルーザから深いため息が洩れた。
暫しの沈黙の後、ドルーザは生き残りの4人を1階に連れて行った。
1階は静まりかえっていて、ドルーザ達の足音に振り向く人々の顔は青ざめ引き攣っている。
先ほど役員7人の首を刎ねた男が、一人の黒焦げの死体を抱きしめて泣いている。
役員達を睨み、呻く様に問い掛けた。
「ヤマトの領主は、多少人より魔法が使えると言ったな」
「そいつ等は先ほどお前が首を刎ねただろ。そう伝えたのはお前の後に居る男だが、俺は止めろと言ったが誰も信じなかった。俺が言った事を覚えてるか。お前は笑いながら、腰抜けの戯言だと言って信じなかった結果だよ。彼の様な化け物が居ることを、信じなかった自分を恨むんだな」
カウンターの奥で静まりかえる職員を怒鳴り付け、死体を2階の会議室に安置させた。
3階の役員室の死体も隣に並べる。
「さてこの惨事の発表は、ユーヤに対する満足のいく回答の後だな。逸れまでは職員や目撃者達に、箝口令を敷くしかない。あんた達役員の仕事だ、さっさとやれ!!!」
ドルーザの怒声に、漸くまともな思考が出来る様になった役員の男達が動き始めた。
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ミズホに帰った俺は、ブラウンに冒険者ギルド本部に対する保障要求を口頭で伝え、書き取らせた。
・ダンジョン生成、誕生、崩壊の経緯と被害状況及び、一国の安全を無視した冒険者ギルドの行為を公表し、公式に謝罪すること。
・責任の所在を明確にし、その処分についても公表すること。
・他国の内政を無視し住民と国家を危険に晒した謝罪と賠償。
・ダンジョン誕生と崩壊により発生した死傷者に対する保障。
・テレンザ王国よりヤマト公国に送られた、資金及び人材の返済と死傷者の保障。
・ヤマト公国及びテレンザ王国に設置されている、全ての冒険者ギルドを各々の国の完全な支配下に置くこと。
・冒険者ギルド本部に、ヤマト公国及びテレンザ王国の代表者各1名を運営役員として加える事。
以上を述べブラウンに内容を吟味し問題無ければセナルカ王国の帝都に在る冒険者ギルド本部に送る様指示した。
* * * * * * * *
俺からの要求を見たギルド本部の生き残りの役員は絶句したが、拒否出来る立場ではなかった。
拒否は自分達の死と、冒険者ギルドの壊滅を意味していたからだ。
逸れを見たドルーザは笑っていた。
「良かったなあんた達、冒険者ギルドの支配者になると言われなくて」
ドルーザに指摘されて、始めてその畏れに気づいた。
ユーヤがその気になれば、冒険者ギルドの総力を集めても勝てない。
彼が気に入なければ、支配下に置いて自由に出来るのだと。
「つくづく君の忠告を聞くべきだったと思うよ。死んだ者には悪いが彼等は余りにも無能だったな」
「ユーヤの要求は解ったが、あんた達はどう応えるんだ。俺は逸れを纏めて奴に伝えるのが役目だ」
ユーヤの要求に議論の余地は無かった、というより拒否出来なかった。
残る問題は賠償額だけだが、実質的な賠償額はユーヤに聞かなければ解らない。
ユーヤの示す賠償額を無条件に受け入れ、別途謝罪金として5万枚の金貨が支払われる事になった。
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ギルド本部からの返答を携えて、ドルーザはテレンザ王国公舘からミズホ公国に跳んだ。
ユーヤに会い、ギルド本部からの書面を渡す。
「これとは別に、残る四人の役員は後任の選出が終われば辞任する事になったよ。直ぐにとはいかないが2~3年のうちにな」
「ドルーザさん、公表は最初の三項目だけで良いよ。賠償額も公表しない方が良いだろう。ギルドの力が落ちたと見れば、他国も黙ってはいないだろう。ドルーザさんには、任期5年でギルド役員になって貰いたいんだ、テレンザ王国からの役員としてね。ヤマト公国からは、クルフにでも頼もうかと思っているよ」
「クルフか、奴さん今じゃ子爵様だってな。俺はサランガのギルマス止まりだと思っていたがなぁ」
「一度くらいは、役員様に成ってみるのも悪くないと思うよ」
「条件を全てのむのは良いが、金貨5万枚を運ぶのは事だから、ギルド本部に転移魔法陣を作ってくれないか」
「良いですよクルフに行ってもらったら、往復が大変だから付けるつもりだったから。サランガはギルマスの代行を付ければ良いでしょ、どうせ5年ですから」
「解った、エメルガに遣らせよう」
セナルカのテレンザ王国公舘にドルーザさんと跳び、冒険者ギルド本部に出向く。
緊張のギルド役員達に、テレンザ王国の派遣役員として5年間ドルーザが勤めるが、5年毎に入れ替えると告げる。
ドルーザの役員室は主のいなくなった一室に定め、隣をクルフの部屋に決め二つの部屋に転移魔法陣を設置する。
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