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52 二つのギルド
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ギルド本部を退散した俺はテレンザ王国に跳び、国王のアルカートに面会を求めた。
「どうした、ダンジョンの場所が解ったのか」
「いや、冒険者ギルド本部の方をつけて来た」
そう言って一枚の用紙を差し出す。
・ダンジョン生成、誕生、崩壊の経緯・・・
・責任の所在を明確にし、その処分・・・
・他国の内政を無視し住民と国家を危険・・・
・ダンジョン誕生と崩壊により発生・・・
・テレンザ王国よりヤマト公国に・・・
・ヤマト公国テレンザ王国に設置・・・
・冒険者ギルド本部にヤマト公国及び・・・
差し出された用紙を受け取り読んで行くアルカートの顔が、飽きれ顔になって行く。
「方をつけたと言うより、何だこれは? 冒険者ギルドの無条件降伏か」
「事後報告だが、サランガの冒険者ギルドのギルマスを役員に押し込んで来た。5年間の約束で受けて貰ったので、5年後の人選は任せた」
「これだと、俺達は直接冒険者ギルドに口を挟め無いが、役員を通して国内の冒険者ギルドをコントロールする事になるな」
「その方が面倒事を避けられて良いだろ。それと、王都冒険者ギルドのギルマス、フリックスを解任したいのだが」
「理由は」
「今回ギルド本部に行った時に、フリックスの阿保が役員に俺の事を聞かれて、人より少し魔法が使える程度と吹き込んだんだ。結果本部役員はプラチナランカーやゴールドランカーをわんさか集めて、俺を待ち受けていたって事よ」
「待て! まさか逸れを」
「サランガのギルマス、ドルーザが相当止めた様だが、阿保の口車に乗った役員と待ち受けていた冒険者には死んで貰った。王都の冒険者ギルドには人材がいないからなサブマスも貴族にへいこらする弱腰だし」
「ではそのドルーザに王都のギルマスになって貰えば良かろう。サランガのサブマスは使えるのか」
「エメルガかギルマス代行を遣らせるよりギルマスにした方が良いかな。ドルーザに王都のギルマスに納まるまでの繋ぎに誰か指名させるよ。逸れで良いかな。ちょっと呼んで来るか」
「おお一度会っておきたいな」
冒険者ギルド本部のドルーザの部屋に跳ぶとドルーザが退屈そうに椅子に踏ん反り返りお茶を飲んでいた。
「悪い、ドルーザさんちょっと付き合って」
有無を言わせず、ドルーザを連れてサランガ国王の部屋に跳ぶ。
「連れて来たぞ、彼がドルーザだ。あーとサランガ王国アルカート・オルク・テレンザ国王だ」
「はっ???」
慌てて跪こうとするのを、アルカートが止める。
「必要無いドルーザ殿、ユーヤの無茶に付き合わせて申し訳無いが、5年間頼む。5年後には、この王都の冒険者ギルドのギルマスになって貰いたいのだ。フリックスはドルーザ殿の権限で早いうちに解任して代理を立ててくれ」
「ははぁ、そういう事ですか」
「我々が、ギルドを支配下に置いたとなれば他国が黙って無いからな。勿論拒否出来るが」
ドルーザさん、肩を竦めて苦笑い。
「でドルーザさん、王都のサブマスも弱腰なので留守の間ギルマス代行を指名してね。エメルガはサランガのギルマスになって貰う事になったから」
「やれやれ、お前が初めてサランガに来た時から、俺は振り回されっぱなしだよ」
「ドルーザ殿が役員を終えて王都のギルマスになれば、口約束だが子爵として年金貴族の地位を約束しよう」
「クルフと同格か、でも無理して貴族に成らなくても良いからね。後でギルド役員就任祝いに蜥蜴のお肉とエビ蟹の詰まったマジックポーチをプレゼントするね」
ドルーザさん、首を振りふりため息を吐いている。
「おいユーヤ、俺も在庫が無くって困ってるんだ」
「解ったよ、たくヨークス様に似てきてるぞ。秘蔵の酒と交換な」
ドルーザさんを再びギルド本部の部屋に送ると、ミズホの屋敷に戻ってクルフにお願いだ。
忙しいねー、気楽で平穏な生活の約束はどうなってしまったんだろう、ヨークス様。
* * * * * * * *
シャイニー、クルフ、セルーシャ、ボイスの四人は、居間でのんびり寛いでいた。
「ただいまー、疲れたよ」
「で結果は」
「ヤマトとテレンザが、それぞれの国に在る冒険者ギルドを支配下に置く事になったよ。冒険者ギルド本部に、ヤマトとテレンザから役員を一人ずつ送り込む。テレンザはドルーザさんを送り込み、ヤマトはクルフを送る事になった。クルフには事後承諾で悪いけど、5年間だけギルド本部の役員をしてよ。クルフの役員室に転移魔法陣を設置しているので、息抜きに此処に来れば良いよ。勿論ドルーザさんもね。此処の転移陣の名前は秘密でお願い、聞かれたら総合政務庁舎に繋がってると言っておいて」
「先に相談してよユーヤ。ギルド本部の役員なんて体験は、おいそれと出来るものでもないので良いけどな」
「ヤマト国内の冒険者ギルドは、ヤマト公国の支配下に成るので現在の手数料2割を1割に下げて、冒険者の実入りを良くするよ。逸れで良いだろボイス」
いきなり話を振られてキョドっているが、嬉しそうだ。
「は、はい。実入りが良くなるのは皆喜ぶと思います。ヤマトとテレンザはギルドは別にして。周囲のホテルや食堂、酒場等が安くて清潔で、冒険者の為に作られているので他国の冒険者から羨ましがられています。逸れで手数料が1割になったら、他国から冒険者が相当流れて来ますね」
「そこだ、ダンジョンが出来たし防壁が完成したらダンジョンの出入りを許そうと思う。魔物が溢れスタンピードを防ぐ意味でもな。他国からも相当数の冒険者が集まると思うのだが、シャイニーとボイスとセルーシャの三人で治安の維持と犯罪者の摘発の組織を作ってくれないか。ミズホの冒険者ギルドのギルマスもシャイニーがクルフと相談して決めてね」
「うっわー、いきなり遣る事が山ほど出来たよ」
「シャイニー諦めろ、ユーヤと関わったのが運の尽きだ。他人様が見たら幸運だけどな」
「何か凄い言われよう何だけど」
「ユーヤが規格外過ぎるのさ、気にするな」
「へいへい。んじゃ一度ギルド本部に行こうか、向こうの役員を紹介するよ」
クルフと二人ギルド本部のクルフの部屋、ギルド本部ヤマトの転移魔法陣に跳ぶ。
隣のドルーザの部屋に行くと4人の役員達と今後について協議していた。
「いよー、クルフ子爵閣下」
「ヤマトで役職に就いている間だけの子爵ですよ、ドルーザさん」
「冗談はさておき、俺達二人と4人の役員以外の6人の役員選出だが、当分は6人で運営しながら徐々に増やしていくしかないな」
「俺はヤマトとテレンザが任命した二人の権利を認めて貰えれば、ギルド本部の運営に口を出す気はないよ。ドルーザさんとクルフで勝手に遣ってよ、テレンザの国王陛下も同じだと思うよ。ヤマトとテレンザ国内の冒険者ギルドの運営はこちらで遣るけど、クルフやドルーザさんの名前で遣るから文句は無いね」
最後は生き残り4人の、役員に問いかけると、無言で4人が頷く。
「基本的にはギルド本部の規則に従うから安心して。クルフ、俺は先に帰るから、後はドルーザさんから聞いてね」
* * * * * * * *
俺はドルーザさんの部屋から、さっさとミズホの屋敷に転移してしまった。
残ったドルーザとクルフのぼやきが聞こえる様だ。
「やれやれ、相変わらず面倒事は人に押し付けるな」
「諦めて下さい、ユーヤと関わった事を」
「お前達がユーヤを連れて来たのが始まりだからな。お前と俺とユーヤの腐れ縁だな」
「シャイニーも居ますよ。下手すりゃ俺の後釜に、シャイニーを送り込んできそうですよ。逸れでは、役員の方々を紹介して貰えますか」
ドルーザがヤマト公国からの役員として、クルフが指名された事を4人の役員達に伝え、役員達の挨拶を受ける。
同時に役員達から紹介されたそれぞれの秘書から、仕事内容の説明を受けて二人の冒険者ギルド本部役員の生活が始まった。
「どうした、ダンジョンの場所が解ったのか」
「いや、冒険者ギルド本部の方をつけて来た」
そう言って一枚の用紙を差し出す。
・ダンジョン生成、誕生、崩壊の経緯・・・
・責任の所在を明確にし、その処分・・・
・他国の内政を無視し住民と国家を危険・・・
・ダンジョン誕生と崩壊により発生・・・
・テレンザ王国よりヤマト公国に・・・
・ヤマト公国テレンザ王国に設置・・・
・冒険者ギルド本部にヤマト公国及び・・・
差し出された用紙を受け取り読んで行くアルカートの顔が、飽きれ顔になって行く。
「方をつけたと言うより、何だこれは? 冒険者ギルドの無条件降伏か」
「事後報告だが、サランガの冒険者ギルドのギルマスを役員に押し込んで来た。5年間の約束で受けて貰ったので、5年後の人選は任せた」
「これだと、俺達は直接冒険者ギルドに口を挟め無いが、役員を通して国内の冒険者ギルドをコントロールする事になるな」
「その方が面倒事を避けられて良いだろ。それと、王都冒険者ギルドのギルマス、フリックスを解任したいのだが」
「理由は」
「今回ギルド本部に行った時に、フリックスの阿保が役員に俺の事を聞かれて、人より少し魔法が使える程度と吹き込んだんだ。結果本部役員はプラチナランカーやゴールドランカーをわんさか集めて、俺を待ち受けていたって事よ」
「待て! まさか逸れを」
「サランガのギルマス、ドルーザが相当止めた様だが、阿保の口車に乗った役員と待ち受けていた冒険者には死んで貰った。王都の冒険者ギルドには人材がいないからなサブマスも貴族にへいこらする弱腰だし」
「ではそのドルーザに王都のギルマスになって貰えば良かろう。サランガのサブマスは使えるのか」
「エメルガかギルマス代行を遣らせるよりギルマスにした方が良いかな。ドルーザに王都のギルマスに納まるまでの繋ぎに誰か指名させるよ。逸れで良いかな。ちょっと呼んで来るか」
「おお一度会っておきたいな」
冒険者ギルド本部のドルーザの部屋に跳ぶとドルーザが退屈そうに椅子に踏ん反り返りお茶を飲んでいた。
「悪い、ドルーザさんちょっと付き合って」
有無を言わせず、ドルーザを連れてサランガ国王の部屋に跳ぶ。
「連れて来たぞ、彼がドルーザだ。あーとサランガ王国アルカート・オルク・テレンザ国王だ」
「はっ???」
慌てて跪こうとするのを、アルカートが止める。
「必要無いドルーザ殿、ユーヤの無茶に付き合わせて申し訳無いが、5年間頼む。5年後には、この王都の冒険者ギルドのギルマスになって貰いたいのだ。フリックスはドルーザ殿の権限で早いうちに解任して代理を立ててくれ」
「ははぁ、そういう事ですか」
「我々が、ギルドを支配下に置いたとなれば他国が黙って無いからな。勿論拒否出来るが」
ドルーザさん、肩を竦めて苦笑い。
「でドルーザさん、王都のサブマスも弱腰なので留守の間ギルマス代行を指名してね。エメルガはサランガのギルマスになって貰う事になったから」
「やれやれ、お前が初めてサランガに来た時から、俺は振り回されっぱなしだよ」
「ドルーザ殿が役員を終えて王都のギルマスになれば、口約束だが子爵として年金貴族の地位を約束しよう」
「クルフと同格か、でも無理して貴族に成らなくても良いからね。後でギルド役員就任祝いに蜥蜴のお肉とエビ蟹の詰まったマジックポーチをプレゼントするね」
ドルーザさん、首を振りふりため息を吐いている。
「おいユーヤ、俺も在庫が無くって困ってるんだ」
「解ったよ、たくヨークス様に似てきてるぞ。秘蔵の酒と交換な」
ドルーザさんを再びギルド本部の部屋に送ると、ミズホの屋敷に戻ってクルフにお願いだ。
忙しいねー、気楽で平穏な生活の約束はどうなってしまったんだろう、ヨークス様。
* * * * * * * *
シャイニー、クルフ、セルーシャ、ボイスの四人は、居間でのんびり寛いでいた。
「ただいまー、疲れたよ」
「で結果は」
「ヤマトとテレンザが、それぞれの国に在る冒険者ギルドを支配下に置く事になったよ。冒険者ギルド本部に、ヤマトとテレンザから役員を一人ずつ送り込む。テレンザはドルーザさんを送り込み、ヤマトはクルフを送る事になった。クルフには事後承諾で悪いけど、5年間だけギルド本部の役員をしてよ。クルフの役員室に転移魔法陣を設置しているので、息抜きに此処に来れば良いよ。勿論ドルーザさんもね。此処の転移陣の名前は秘密でお願い、聞かれたら総合政務庁舎に繋がってると言っておいて」
「先に相談してよユーヤ。ギルド本部の役員なんて体験は、おいそれと出来るものでもないので良いけどな」
「ヤマト国内の冒険者ギルドは、ヤマト公国の支配下に成るので現在の手数料2割を1割に下げて、冒険者の実入りを良くするよ。逸れで良いだろボイス」
いきなり話を振られてキョドっているが、嬉しそうだ。
「は、はい。実入りが良くなるのは皆喜ぶと思います。ヤマトとテレンザはギルドは別にして。周囲のホテルや食堂、酒場等が安くて清潔で、冒険者の為に作られているので他国の冒険者から羨ましがられています。逸れで手数料が1割になったら、他国から冒険者が相当流れて来ますね」
「そこだ、ダンジョンが出来たし防壁が完成したらダンジョンの出入りを許そうと思う。魔物が溢れスタンピードを防ぐ意味でもな。他国からも相当数の冒険者が集まると思うのだが、シャイニーとボイスとセルーシャの三人で治安の維持と犯罪者の摘発の組織を作ってくれないか。ミズホの冒険者ギルドのギルマスもシャイニーがクルフと相談して決めてね」
「うっわー、いきなり遣る事が山ほど出来たよ」
「シャイニー諦めろ、ユーヤと関わったのが運の尽きだ。他人様が見たら幸運だけどな」
「何か凄い言われよう何だけど」
「ユーヤが規格外過ぎるのさ、気にするな」
「へいへい。んじゃ一度ギルド本部に行こうか、向こうの役員を紹介するよ」
クルフと二人ギルド本部のクルフの部屋、ギルド本部ヤマトの転移魔法陣に跳ぶ。
隣のドルーザの部屋に行くと4人の役員達と今後について協議していた。
「いよー、クルフ子爵閣下」
「ヤマトで役職に就いている間だけの子爵ですよ、ドルーザさん」
「冗談はさておき、俺達二人と4人の役員以外の6人の役員選出だが、当分は6人で運営しながら徐々に増やしていくしかないな」
「俺はヤマトとテレンザが任命した二人の権利を認めて貰えれば、ギルド本部の運営に口を出す気はないよ。ドルーザさんとクルフで勝手に遣ってよ、テレンザの国王陛下も同じだと思うよ。ヤマトとテレンザ国内の冒険者ギルドの運営はこちらで遣るけど、クルフやドルーザさんの名前で遣るから文句は無いね」
最後は生き残り4人の、役員に問いかけると、無言で4人が頷く。
「基本的にはギルド本部の規則に従うから安心して。クルフ、俺は先に帰るから、後はドルーザさんから聞いてね」
* * * * * * * *
俺はドルーザさんの部屋から、さっさとミズホの屋敷に転移してしまった。
残ったドルーザとクルフのぼやきが聞こえる様だ。
「やれやれ、相変わらず面倒事は人に押し付けるな」
「諦めて下さい、ユーヤと関わった事を」
「お前達がユーヤを連れて来たのが始まりだからな。お前と俺とユーヤの腐れ縁だな」
「シャイニーも居ますよ。下手すりゃ俺の後釜に、シャイニーを送り込んできそうですよ。逸れでは、役員の方々を紹介して貰えますか」
ドルーザがヤマト公国からの役員として、クルフが指名された事を4人の役員達に伝え、役員達の挨拶を受ける。
同時に役員達から紹介されたそれぞれの秘書から、仕事内容の説明を受けて二人の冒険者ギルド本部役員の生活が始まった。
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