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55 ナガキダンジョン攻防戦
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「ユーヤ無事ダンジョン防壁の工事も終わったし、ダンジョンの誕生も静かで安心だ。これも偏にヨークス様の御加護の賜物なので、感謝の御礼に伺いたいのだが付き合ってくれ」
「俺もそろそろ行こうかと思っていたところだ、酒は有るか」
「そう思って秘蔵の酒を5樽用意した」
「5樽は多過ぎるヨークス様には3樽で十分だ、2樽は俺達の宴会用に取って置くか」
「お前は、ヨークス様に贈る供物を横取りするのか、神に対する畏敬の念が薄いな」
「甘いね。ヨークス様の性格からして、このまま平穏に終わると思っていると痛いめを見るぞ。まぁいい、ヨークス様におあずけしていた酒肴を献上して来るかな。他の神々には世話になっているからな」
* * * * * * * *
《ヨークス様、お久しぶりです》
《ユーヤ、待ち侘びたぞ。どうじゃ新たなダンジョンは平穏であろうが》
《はい、ヨークス様にしては上々の出来ですが、今ひとつ油断がならないのですよ。皆様方に献上の品をお持ちしました》
《ユーヤ加護の方は足りたか》
《もっと人を寄越してもよいぞ》
《ユーヤ様、私達に対する祈りのなんと多い事か。有り難う御座います》
《ウブナ様スクナ様の御加護を授かり世の母や子が安泰で在ればこその祈りですよ》
《これユーヤ儂を蔑ろにするでない。のう、喉の乾きを癒す甘露はどうした》
《勿論お持ちしておりますよ。此方に控えております、アルカートより秘蔵の酒を預かっております》
《おお、その方中々気が利くではないか。困り事はないか、如何なる加護も思いのままに授けるぞ》
《ヨークス様、呑む前に酔ってませんか?》
《ユーヤ冗談じゃよ冗談・・・目付きが怖いのぅ》
《ヨークス様、一つだけ確認したい事が在りますが宜しいですか》
《おぉ何じゃいな》
《ナガキダンジョンと名付けましたダンジョンが、いきなりスタンピードを起こすなんて事は・・・》
《あっそれね、ぼちぼち押さえが効かなくなって来ているので》
「これだ、言ったろう、ヨークス様相手に油断をすると痛い目に合うと」
「まさに・・・」
《酷いのうユーヤ、今度はいきなり蓋を開ける事はせぬからな。何度かに分けて溢れる様にするので許せよ。2~3日内に少し溢れるぞ》
《はぁ解りました、でミズホダンジョンの方はどうなんですか》
《あっそっちは大丈夫じゃよ。4~5ヶ月先にぼちぼち流れる様にしておくので、今回の事の様にはならんと思うぞ》
《思うぞ、ですね解りました。それでは皆様方ヨークス様に付き合わせて申し訳有りませんでした。アルカート秘蔵の酒樽です、存分にお楽しみ下さい」
《そなた中々殊勝じゃな、困り事が在れば祈るがよいぞ》
《ユーヤを宜しく頼むぞ》
《これは中々の美酒の様だな》
《皆様、羽目を外して神殿に悪い噂が立つ事だけは控えて下さいね》
スープやエビ蟹蜥蜴のお肉のステーキ等、珍味を大量に出し最後に念押しをして神殿を後にした。
* * * * * * * *
「はあー、相変わらずヨークス様には厳しいのう」
「でも聞いただろう。2~3日内に少し溢れると、まったく油断も隙もない」
「だがお前の所の様にはならないと」
「アルカート、相手は神様だぞ。俺達人とは力が違いすぎるので気をつけろよ」
「神殿の碑に記して在るだろう〔敬いて頼らず〕とな。加護は与えるが干渉はしないので、何か有っても助けては貰えないぞ」
「肝に銘じておくよ。でどうしたものかな全軍に待機命令を出しておくか」
「止めた方がいいな。ナンセン一人に話して実戦訓練と洒落込むとしよう。いざとなったらヤマトから応援を送り込むよ」
「そうだな、今回もお前が聞かなければ教えては貰えなかったからな」
「今頃ヨークス様が酒を一樽抱えて呑んでると思うぞ」
「このフルミナは大丈夫なんだろうな」
「他の神々が居るので、大丈夫だと思うよ」
* * * * * * * *
アルカートの執務室に、ナンセン団長を呼び出した。
「訳は聞くな。ナガキダンジョンがスタンピードを起こす恐れがあるとの情報が在る。もしもの時の準備は出来ているか」
ナンセン団長もユーヤとは長い付き合いで在る、疑いもせず用意の動員計画を実施すべく各部隊を見回る。
スタンピードに対する防衛戦の策定計画を再検討している時、ナガキダンジョンから魔物が溢れ出ていますと報告がきた。
即座に王都の待機軍をナガキダンジョンに送ると共に副官に命じて、応援部隊の編成と待機を命じた後、自分はナガキダンジョンの防衛軍派遣駐屯地に跳ぶ。
第一防衛陣に設けられた指揮所に行くとダンジョンから魔物が溢れ冒険者ギルドの出入口は魔物に取り囲まれていた。
「出入口の封鎖は出来ているな」
「逃げてきた冒険者を収容した後、封鎖しました。地下通路も封鎖済みです。第一防壁内部には、石弩部隊魔法部隊共に待機中であります」
防衛責任者、ユラハン隊長の即答に満足する。
各持ち場の目安である杭が50m程の所に点々と立っている、手前に30mの距離を示す杭が在る。
50mの杭は中大型の魔物攻撃用の固定された大型石弩の受け持ちだ。
手前の30mの杭を越えた魔物が1~2階の矢狭間から打ち込まれる矢に貫かれて倒れるのが見える。
「ナンセン団長、後続の応援部隊が到着しました」
「俺ではなく、責任者のユラハン隊長に報告して指揮下に入れろ。ユラハン日頃の成果を見せて貰うぞ」
ユラハン隊長はナンセン団長が来たので安心していたが、ナガキダンジョンの責任者は自分であり、指揮権をナンセン団長が奪う気の無いことを知らされた。
ナガキダンジョンの防衛軍駐屯地の隊長として赴任していても、ナンセン団長が来るまで持ちこたえればよいと考えていたが、甘かったと反省し考えを改める。
後続の応援部隊を最低限の人員しかいない第一防壁内の人手不足を応援部隊を使って埋めて行く。
後続の第二軍も第一防衛陣に組み込むと副官に命じ、以後の応援部隊を第二防衛陣に決められた通り配置するようにした。
それを見ながら、ナンセン団長は次々とダンジョンから溢れ出る魔物を見ていた。
小物は問題なく討伐出来ている、自分の持ち場が手薄な者は隣の持ち場の魔物の討伐を手伝っている。
中型のオークやウルフ系の魔物も据付け型の石弩が難無く貫いている。
「ナンセン団長、どんな具合だ」
振り向くと国王陛下とユーヤが居た。
「ミズホダンジョン程酷くはありません。被害は今のところ皆無ですし魔法部隊は見物ですね。強力な石弩で対応出来ています」
「大物は?」
「大物は今のところ見当たりません。ビッグホーンやウルフ系に毛色の違うオークが三種類です」
「防壁の内部から攻撃するので、被害が出ないのはよいな。石弩なら素人でも扱い方を教えれば戦力になるので、臨時雇いの村人を安心して使えるぞ」
「後は大物が出た時に出入口や防壁が持ち堪えれば合格だな。土魔法の上位者に日頃から補強させておくべきだな。それと壁に取り付いた魔物を攻撃出来ないので、上から攻撃できる様に改良の余地が在るな」
「ダンジョン内部で死んだ魔物や人は消えて無くなるのに、、どうして外に出た魔物は消えないんだ? 片付けが面倒なだけだろう。森の魔物は食えるのに食えもしない魔物は邪魔なだけだよな」
「ユーヤ様、お呼びですか」
「セルーシャもボイスもよく見ておけ。どうも防壁内を一方向に誘導して壁沿いを回らせるのは無理の様だ。人の気配に引かれて来るらしいぞ」
「ユーヤ、ダンジョン最強と言われるアーマードベアが出たぞ」
「あれって7~8メートル有るんじゃないの。これじゃ防壁の高さを見直す必要が在るな」
「ユーヤ様、石弩が弾かれてます」
「ユーヤ頼めるか」
「いやいや、魔法部隊に目と鼻を集中攻撃させろ、口を開けたら口の中に攻撃を集中すれば倒せると思うな。立ち上がれば腹を狙って石弩の一斉射だ。自分達で遣らなきゃ訓練にならないよ、大丈夫、出来る・・・と思うよ」
「俺もそろそろ行こうかと思っていたところだ、酒は有るか」
「そう思って秘蔵の酒を5樽用意した」
「5樽は多過ぎるヨークス様には3樽で十分だ、2樽は俺達の宴会用に取って置くか」
「お前は、ヨークス様に贈る供物を横取りするのか、神に対する畏敬の念が薄いな」
「甘いね。ヨークス様の性格からして、このまま平穏に終わると思っていると痛いめを見るぞ。まぁいい、ヨークス様におあずけしていた酒肴を献上して来るかな。他の神々には世話になっているからな」
* * * * * * * *
《ヨークス様、お久しぶりです》
《ユーヤ、待ち侘びたぞ。どうじゃ新たなダンジョンは平穏であろうが》
《はい、ヨークス様にしては上々の出来ですが、今ひとつ油断がならないのですよ。皆様方に献上の品をお持ちしました》
《ユーヤ加護の方は足りたか》
《もっと人を寄越してもよいぞ》
《ユーヤ様、私達に対する祈りのなんと多い事か。有り難う御座います》
《ウブナ様スクナ様の御加護を授かり世の母や子が安泰で在ればこその祈りですよ》
《これユーヤ儂を蔑ろにするでない。のう、喉の乾きを癒す甘露はどうした》
《勿論お持ちしておりますよ。此方に控えております、アルカートより秘蔵の酒を預かっております》
《おお、その方中々気が利くではないか。困り事はないか、如何なる加護も思いのままに授けるぞ》
《ヨークス様、呑む前に酔ってませんか?》
《ユーヤ冗談じゃよ冗談・・・目付きが怖いのぅ》
《ヨークス様、一つだけ確認したい事が在りますが宜しいですか》
《おぉ何じゃいな》
《ナガキダンジョンと名付けましたダンジョンが、いきなりスタンピードを起こすなんて事は・・・》
《あっそれね、ぼちぼち押さえが効かなくなって来ているので》
「これだ、言ったろう、ヨークス様相手に油断をすると痛い目に合うと」
「まさに・・・」
《酷いのうユーヤ、今度はいきなり蓋を開ける事はせぬからな。何度かに分けて溢れる様にするので許せよ。2~3日内に少し溢れるぞ》
《はぁ解りました、でミズホダンジョンの方はどうなんですか》
《あっそっちは大丈夫じゃよ。4~5ヶ月先にぼちぼち流れる様にしておくので、今回の事の様にはならんと思うぞ》
《思うぞ、ですね解りました。それでは皆様方ヨークス様に付き合わせて申し訳有りませんでした。アルカート秘蔵の酒樽です、存分にお楽しみ下さい」
《そなた中々殊勝じゃな、困り事が在れば祈るがよいぞ》
《ユーヤを宜しく頼むぞ》
《これは中々の美酒の様だな》
《皆様、羽目を外して神殿に悪い噂が立つ事だけは控えて下さいね》
スープやエビ蟹蜥蜴のお肉のステーキ等、珍味を大量に出し最後に念押しをして神殿を後にした。
* * * * * * * *
「はあー、相変わらずヨークス様には厳しいのう」
「でも聞いただろう。2~3日内に少し溢れると、まったく油断も隙もない」
「だがお前の所の様にはならないと」
「アルカート、相手は神様だぞ。俺達人とは力が違いすぎるので気をつけろよ」
「神殿の碑に記して在るだろう〔敬いて頼らず〕とな。加護は与えるが干渉はしないので、何か有っても助けては貰えないぞ」
「肝に銘じておくよ。でどうしたものかな全軍に待機命令を出しておくか」
「止めた方がいいな。ナンセン一人に話して実戦訓練と洒落込むとしよう。いざとなったらヤマトから応援を送り込むよ」
「そうだな、今回もお前が聞かなければ教えては貰えなかったからな」
「今頃ヨークス様が酒を一樽抱えて呑んでると思うぞ」
「このフルミナは大丈夫なんだろうな」
「他の神々が居るので、大丈夫だと思うよ」
* * * * * * * *
アルカートの執務室に、ナンセン団長を呼び出した。
「訳は聞くな。ナガキダンジョンがスタンピードを起こす恐れがあるとの情報が在る。もしもの時の準備は出来ているか」
ナンセン団長もユーヤとは長い付き合いで在る、疑いもせず用意の動員計画を実施すべく各部隊を見回る。
スタンピードに対する防衛戦の策定計画を再検討している時、ナガキダンジョンから魔物が溢れ出ていますと報告がきた。
即座に王都の待機軍をナガキダンジョンに送ると共に副官に命じて、応援部隊の編成と待機を命じた後、自分はナガキダンジョンの防衛軍派遣駐屯地に跳ぶ。
第一防衛陣に設けられた指揮所に行くとダンジョンから魔物が溢れ冒険者ギルドの出入口は魔物に取り囲まれていた。
「出入口の封鎖は出来ているな」
「逃げてきた冒険者を収容した後、封鎖しました。地下通路も封鎖済みです。第一防壁内部には、石弩部隊魔法部隊共に待機中であります」
防衛責任者、ユラハン隊長の即答に満足する。
各持ち場の目安である杭が50m程の所に点々と立っている、手前に30mの距離を示す杭が在る。
50mの杭は中大型の魔物攻撃用の固定された大型石弩の受け持ちだ。
手前の30mの杭を越えた魔物が1~2階の矢狭間から打ち込まれる矢に貫かれて倒れるのが見える。
「ナンセン団長、後続の応援部隊が到着しました」
「俺ではなく、責任者のユラハン隊長に報告して指揮下に入れろ。ユラハン日頃の成果を見せて貰うぞ」
ユラハン隊長はナンセン団長が来たので安心していたが、ナガキダンジョンの責任者は自分であり、指揮権をナンセン団長が奪う気の無いことを知らされた。
ナガキダンジョンの防衛軍駐屯地の隊長として赴任していても、ナンセン団長が来るまで持ちこたえればよいと考えていたが、甘かったと反省し考えを改める。
後続の応援部隊を最低限の人員しかいない第一防壁内の人手不足を応援部隊を使って埋めて行く。
後続の第二軍も第一防衛陣に組み込むと副官に命じ、以後の応援部隊を第二防衛陣に決められた通り配置するようにした。
それを見ながら、ナンセン団長は次々とダンジョンから溢れ出る魔物を見ていた。
小物は問題なく討伐出来ている、自分の持ち場が手薄な者は隣の持ち場の魔物の討伐を手伝っている。
中型のオークやウルフ系の魔物も据付け型の石弩が難無く貫いている。
「ナンセン団長、どんな具合だ」
振り向くと国王陛下とユーヤが居た。
「ミズホダンジョン程酷くはありません。被害は今のところ皆無ですし魔法部隊は見物ですね。強力な石弩で対応出来ています」
「大物は?」
「大物は今のところ見当たりません。ビッグホーンやウルフ系に毛色の違うオークが三種類です」
「防壁の内部から攻撃するので、被害が出ないのはよいな。石弩なら素人でも扱い方を教えれば戦力になるので、臨時雇いの村人を安心して使えるぞ」
「後は大物が出た時に出入口や防壁が持ち堪えれば合格だな。土魔法の上位者に日頃から補強させておくべきだな。それと壁に取り付いた魔物を攻撃出来ないので、上から攻撃できる様に改良の余地が在るな」
「ダンジョン内部で死んだ魔物や人は消えて無くなるのに、、どうして外に出た魔物は消えないんだ? 片付けが面倒なだけだろう。森の魔物は食えるのに食えもしない魔物は邪魔なだけだよな」
「ユーヤ様、お呼びですか」
「セルーシャもボイスもよく見ておけ。どうも防壁内を一方向に誘導して壁沿いを回らせるのは無理の様だ。人の気配に引かれて来るらしいぞ」
「ユーヤ、ダンジョン最強と言われるアーマードベアが出たぞ」
「あれって7~8メートル有るんじゃないの。これじゃ防壁の高さを見直す必要が在るな」
「ユーヤ様、石弩が弾かれてます」
「ユーヤ頼めるか」
「いやいや、魔法部隊に目と鼻を集中攻撃させろ、口を開けたら口の中に攻撃を集中すれば倒せると思うな。立ち上がれば腹を狙って石弩の一斉射だ。自分達で遣らなきゃ訓練にならないよ、大丈夫、出来る・・・と思うよ」
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