マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴

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第二章

お参り

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「──嘘でしょ…?勃ってたのよね?ビンビンなのよね?寧ろビンビンじゃなくったらおかしいけど…ビンビンもビンビンな、そんな状態で麗に手を出さずに耐えきったというの…っ……」


 おばさんが麗姉ちゃんからその時の事を聞いていかにも驚愕といったようにその表情を歪めている…。

 麗姉ちゃんもそんな事を親に話さいで欲しい。しかもこれ墓の前なんよ…。俺の両親の…。俺の両親も絶対面白可笑しく聞いてそうな気がするわ!そういうの好きだったし…。

 おばさんはビンビン連呼しているし…。


「──君は漢だな」

 俺にそう声を掛けてきたのはおじさんだ。先程まで膝をついて顔を隠していたのだが…どうやら復活したらしい…。


「ええと…」

「誇るといい。私の娘の猛攻に耐えきったのだ。さぞかし辛かったろう…?私なら耐えられない…と、いうより耐えられなかったのは聞いているだろう…。スクール水着なんて反則だと思わないか!?しかもそんな格好で膝まくら!更に大事なところにシミができているのが直視できるんだ!ある意味拷問といえよう…」

「は、はあ…」

 そんな熱く語られても…。俺はなんて答えればいいんだ?

 困っていると、美樹子が傍に来てくれる。助け舟を出してくれるのか?

「ほら、豊和」

「美樹子、助か──」
「──んっ…」

「っ!?」

 なんで唇を合わせて来てんの…?おじさんも驚愕しているよ…?

「…何してんの?」

 唇が離れると同時に美樹子に問いかける。返ってきた返答は非常にシンプルなもの。

「おじさんやおばさんにも見せないといけないでしょ?それに…したかったから…」

 美樹子が積極的過ぎて辛い…。

「ああー!美樹子ちゃんがキスしてるぅう!ズルい!私もと~君にするぅぅ」

 駆け寄ってくる麗姉ちゃん。だが…甘い…。来ると分かっていればこちらには無敵のバリアが存在するのだ。

「おじさん」

「お、おい!?豊和君!?」

 必殺おじさんバリア。おじさんの背に隠れるだけなんだけどな…。

「ちょっとお父さん!?どいてよ!どいてくれないとと~君にキスできないじゃん!」

「お父さんに言われてもな」

「早くどいてくれないと嫌いになっちゃうからね」

 その言葉は世のお父さん達に絶大な力を発揮するのだろう。そして無敵だと思っていたバリアはあっけなく効果をなくしてしまう。

 そのうえ、こちらに体ごと振り返ると俺の肩を掴むと同時にあろうことか麗姉ちゃんへと差し出すではないか…。

「ちょっ!?おじさん?」

「仕方ない…。娘に嫌われたい父は存在しないのだ」

「おじさんの目の前で娘がキスしようとしているんですよ!?いいんですかっ!?」

「キスくらい…か、かまわんだろう…。外国じゃあ挨拶にするくらいだ」

「表情と言葉が釣り合っていませんが!?」

「ふっふっふっ…お父さんナイスだよ!今度一緒に買い物に行こうね?」

「うむ!」

「うむじゃないんですがっ…?」

「んっ~~~~~ちゅっ…」

 あっけなくキスされてしまう。おじさん…。
おじさんが言ったんですよ?なのに肩を握る力が強くなってるのですが?

「ぷはっ…やっぱと~君とのキスは最高だね♡」

「…さいですか…」

「うん♡」

「お父さん。そのまま押さえておいて?私ももう一回しておくから」

「えっ…?あっ……うん…分かった…」

「ちょ…?美樹子?そんな何回もする──」

「んっ…ちゅっ…ちゅっ…んぐっ…んっ…ちゅっ…ちゅっ…はむっ……んっ…」

 み、美樹子のやつ…舌まで入れてきおった…。おじさんの前でよくやる…。と、いうかおじさんも止めよ?おばさんはおばさんで止めもせずにコチラをニヤニヤしながら見てるし…。いつの間にか驚愕からは立ち直っていたようだ。

「あらあら。熱いわね」

「美樹子ちゃん…やるようになったわね」

「ぷはっ……まぁね…。今の私は無敵だから」

「あんだけ奥手だったのに…成長したわね。美樹子…。ねぇ、あなたもそう思うでしょ?」

「…あ、ああ…」

「おじさんもおば「今…何と呼ぼうとしたのかしら?」…ま、円香さんです…」

「そう?ならいいわ」

「…円香さんも…止めましょうよ?」

「なんで?寧ろ私は二人を応援してるわよ?」

「それ…親的にどうなんです?」

「豊和君が相手だから安心してるのよ?聞いたわよ?麗と美樹子を合わせて八人もの女の子から告白されているんでしょ?」

 言ったのは麗姉ちゃんか…?

「ははははは、八人っ!?ハーレム!?ハーレムを築くのか!?なんて…羨ま──」
「──あらあら…あなたったら…そんなに羨ましいのなら…そうね。この後ホテルで八人分以上頑張ってあげるからね?今は口を閉じておきましょうね…?」

「あ、いや…その…じょ、冗談だから…」

「とにかく全員養えるでしょ?不思議な力を持っているし、収入も問題ないでしょ?」

「はっ?」

 俺は美樹子と麗姉ちゃんに視線を送るが、二人は首を横に振っている。おばさん達には言ってないんだけど…なんで…?


「それぐらい分かるわよ。私の息子の事だしね」

 ウインクする円香さん。まあ、実の息子みたいに接してくれているし、まあ、俺も似たような気持ちを当然持っている。昔から気に掛けてくれるしな…。

 それにしても一体いつ知ったんだろ?


「あの子の事も知ってるわ。だから…まずはあの子に会ってきなさい?そしたら…色々前に進めると思うわよ」


 確かに…。おばさんの言う事も一理あるか…。一度会ってみるか。あの子に…。
 





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