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56 轟音
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一刀で斬り伏せる。そんな覚悟を持ってゼニーヌへと振り下ろした私の剣は横合いから現れた刀によって阻まれた。
「まずは俺の相手をしてもらおうか」
「ハァァアアア!!」
「む?」
「あら?」
魔術紋から込み上げてくる力に任せてラウの剣を叩き折り、そのままゼニーヌの悪魔的な色香を放つ容貌へと刃を食い込ませる。
「うぁああああ!! ローズマリー!! なんてことを。ゼニーヌの顔に、顔にぃいいい!!」
まるで自分が切られたと言わんばかりにラーズが絶叫を上げる。だが当のゼニーヌはーー
「すごいですね。私が操る肉体に傷をつけるなんて。デビルキラー、そしてその魔術紋。ただの人間にはすぎた代物ですよ」
ニコリ、と脳天から入った刃が口元で止まっているにも関わらず、悪魔は何事もないかのように笑う。ラウが折れた剣で攻撃を仕掛けてきたので、私はそれを背後に飛んで回避した。
「その力、どこで手に入れた」
「気になりますか? 不意打ちでなければ、そしてこの力を使っていれば、ピピナは貴方ごときに決して負けないでしょうからね」
「小娘が」
守護剣最強の一角から放たれる強力なプレッシャー。それは刀を折ったくらいでは油断を許さない鋭さを放っていた。
「ブライス卿、その状態でラウをどれだけ足止めできますか? その間に私がゼニーヌを……ブライス卿?」
何故返事がないのか。正面の二人に最大限の警戒を向けたまま、背後のブライス卿を確認する。ブライス卿は床に両手をついて荒い呼吸を繰り返していた。戦闘中に見せるには、それはあまりにも致命的な姿だが、かくいう私も気を抜くとーー
「くっ。これは……」
「驚くことじゃないですよ。今私の権能をかなりの強さで発動しているんです。この空間で戦意なんて野蛮なものを維持できている姫様が、いえ、その剣が特別なんです」
「ゼニーヌ様。ゼニーヌ様ぁああ~」
ラーズが情けのない顔で悪魔の足元にしがみつく。人の浅ましさを詰め込んだかのような幼馴染の姿を前に、怒りを通り越して哀れみすら覚えた。
「ふふ。そんな顔しちゃラーズさんが可哀想ですよ。彼は人間にしては結構頑張ったんですよ。とても紳士で高潔な精神を持っている人でした。もっとも、ふふ。そんな人だからこそ、一度堕ちると歯止めが効かないんですけどね。我を忘れて私を襲った後の彼の顔、姫様にも見せてあげたかったですよ」
「……悪魔」
人の精神を堕落させ、肉体という領土を奪う簒奪者。このような存在を決して許してはならない。
「王家に伝わる剣よ、魔を払う力を我に」
デビルキラーが今まで最大の光を放つ。限界を超えた力をもって、肉欲に囚われそうになる弱い心を振り払う。
「ゼニーヌ、観念しなさい」
「観念? まったく、姫様ったら。私の話聞いていました?」
瞬間、ゼニーヌが私の視界から消えた。腹部に衝撃。それを意識した時には既に私の体は壁に叩きつけられていた。
「がはっ!?」
「私は悪魔の王なんですよ? 大公どころか伯爵級にも勝てやしない人間風情が私に敵うと、そんな傲慢な考え、どうして持てるんですか?」
全身に衝撃。何をされているのか全くわからない。分からないが、状況から考えるにどうやら私は殴られているようだ。痛みはない。いや、感じる暇がないのか。分かるのは体が揺れていることだけ、他には何も、自分が今、目を開けているのか、閉じているのかすら分からない。
「ああ。いけない。姫様の綺麗なお顔をこんなにしてしまったわ。待っててください。今治しますね」
顔に不快な感触が走るのと同時に視界が元に戻った。
「ふふ。どうです? 私の唾液はよく効くでしょう」
「なっ!? 何をーーんん!?」
ゼニーヌの異様に長い舌が私の口内に侵入してくる。同時に脳髄から股間にかけて甘い電流が駆け抜けた。
「んあっ!? あっ、ああああ!!」
「ああ。姫様ったら、なんていい声を出すのかしら」
まずい。これはまずい。デビルキラーの力をもっとーー剣が? 剣がない!?
なんてこと。剣が手元にない。先ほど拳の弾幕を浴びせられたことで離してしまったのだ。
「さぁ、チャンバラなんて幼稚で野蛮なことはやめて楽しいことをしましょう。ラーズさん、そこに落ちてるフローナさんを好きにしていいですよ。ラウさんはピピナさんを、ブライス卿は王妃様を好きにしちゃってください」
「ふざけないで! そんなこと私がゆるーーんんっ!?」
またもゼニーヌに口を塞がれる。彼女の舌が私の中で蠢くたびに悪魔的な誘惑が私の理性を崩壊させようと官能を囁いてくる。
どうして……どうしてこうなった? ブライス卿のいう通り一旦引くべきだったのか。いや、そもそもの話、彼と、クロウさんと別れたのが間違いだったのかもしれない。
「ああ。姫様、素敵。なんていい顔をするんですか。誰か好きな人を思い浮かべてますね? いいですね。私、そういうの大好物です」
悪魔の手が紙切れのように私の鎧を剥いでいく。でも甘い毒に侵された体はそれに対抗することができない。焦点が定まらない視界の中、ラーズがフローナに跨って、ラウが動けないピピナの服を破り捨てる。悪夢のような光景の中、頬を伝う涙の感覚だけがリアルだった。
「た……けて、く……さん」
「んん? クロウ? クロウさん。それが姫様の好きな人の名前ですか? 確か同じ冒険者ですよね。安心してください。すぐに会わせてあげますよ。でもその前に姫様には城中の男の相手をしてーー」
ドゴォオオン!!
轟音。続いて天井の一部が崩れた。
「なんだ。思ったよりもやばかったのか」
「あ……あ、ああ」
悪魔の毒で、もうろくに思考も纏まらない。ただその声を聞いた途端に込み上げてくるものがあった。
私が本当にピンチの時、彼はいつだって来てくれる。初めて会った時からずっとそうだった。
悪夢で冷え切った心を包み込むような安堵の中、私の意識はゆっくりと闇に包まれた。
「まずは俺の相手をしてもらおうか」
「ハァァアアア!!」
「む?」
「あら?」
魔術紋から込み上げてくる力に任せてラウの剣を叩き折り、そのままゼニーヌの悪魔的な色香を放つ容貌へと刃を食い込ませる。
「うぁああああ!! ローズマリー!! なんてことを。ゼニーヌの顔に、顔にぃいいい!!」
まるで自分が切られたと言わんばかりにラーズが絶叫を上げる。だが当のゼニーヌはーー
「すごいですね。私が操る肉体に傷をつけるなんて。デビルキラー、そしてその魔術紋。ただの人間にはすぎた代物ですよ」
ニコリ、と脳天から入った刃が口元で止まっているにも関わらず、悪魔は何事もないかのように笑う。ラウが折れた剣で攻撃を仕掛けてきたので、私はそれを背後に飛んで回避した。
「その力、どこで手に入れた」
「気になりますか? 不意打ちでなければ、そしてこの力を使っていれば、ピピナは貴方ごときに決して負けないでしょうからね」
「小娘が」
守護剣最強の一角から放たれる強力なプレッシャー。それは刀を折ったくらいでは油断を許さない鋭さを放っていた。
「ブライス卿、その状態でラウをどれだけ足止めできますか? その間に私がゼニーヌを……ブライス卿?」
何故返事がないのか。正面の二人に最大限の警戒を向けたまま、背後のブライス卿を確認する。ブライス卿は床に両手をついて荒い呼吸を繰り返していた。戦闘中に見せるには、それはあまりにも致命的な姿だが、かくいう私も気を抜くとーー
「くっ。これは……」
「驚くことじゃないですよ。今私の権能をかなりの強さで発動しているんです。この空間で戦意なんて野蛮なものを維持できている姫様が、いえ、その剣が特別なんです」
「ゼニーヌ様。ゼニーヌ様ぁああ~」
ラーズが情けのない顔で悪魔の足元にしがみつく。人の浅ましさを詰め込んだかのような幼馴染の姿を前に、怒りを通り越して哀れみすら覚えた。
「ふふ。そんな顔しちゃラーズさんが可哀想ですよ。彼は人間にしては結構頑張ったんですよ。とても紳士で高潔な精神を持っている人でした。もっとも、ふふ。そんな人だからこそ、一度堕ちると歯止めが効かないんですけどね。我を忘れて私を襲った後の彼の顔、姫様にも見せてあげたかったですよ」
「……悪魔」
人の精神を堕落させ、肉体という領土を奪う簒奪者。このような存在を決して許してはならない。
「王家に伝わる剣よ、魔を払う力を我に」
デビルキラーが今まで最大の光を放つ。限界を超えた力をもって、肉欲に囚われそうになる弱い心を振り払う。
「ゼニーヌ、観念しなさい」
「観念? まったく、姫様ったら。私の話聞いていました?」
瞬間、ゼニーヌが私の視界から消えた。腹部に衝撃。それを意識した時には既に私の体は壁に叩きつけられていた。
「がはっ!?」
「私は悪魔の王なんですよ? 大公どころか伯爵級にも勝てやしない人間風情が私に敵うと、そんな傲慢な考え、どうして持てるんですか?」
全身に衝撃。何をされているのか全くわからない。分からないが、状況から考えるにどうやら私は殴られているようだ。痛みはない。いや、感じる暇がないのか。分かるのは体が揺れていることだけ、他には何も、自分が今、目を開けているのか、閉じているのかすら分からない。
「ああ。いけない。姫様の綺麗なお顔をこんなにしてしまったわ。待っててください。今治しますね」
顔に不快な感触が走るのと同時に視界が元に戻った。
「ふふ。どうです? 私の唾液はよく効くでしょう」
「なっ!? 何をーーんん!?」
ゼニーヌの異様に長い舌が私の口内に侵入してくる。同時に脳髄から股間にかけて甘い電流が駆け抜けた。
「んあっ!? あっ、ああああ!!」
「ああ。姫様ったら、なんていい声を出すのかしら」
まずい。これはまずい。デビルキラーの力をもっとーー剣が? 剣がない!?
なんてこと。剣が手元にない。先ほど拳の弾幕を浴びせられたことで離してしまったのだ。
「さぁ、チャンバラなんて幼稚で野蛮なことはやめて楽しいことをしましょう。ラーズさん、そこに落ちてるフローナさんを好きにしていいですよ。ラウさんはピピナさんを、ブライス卿は王妃様を好きにしちゃってください」
「ふざけないで! そんなこと私がゆるーーんんっ!?」
またもゼニーヌに口を塞がれる。彼女の舌が私の中で蠢くたびに悪魔的な誘惑が私の理性を崩壊させようと官能を囁いてくる。
どうして……どうしてこうなった? ブライス卿のいう通り一旦引くべきだったのか。いや、そもそもの話、彼と、クロウさんと別れたのが間違いだったのかもしれない。
「ああ。姫様、素敵。なんていい顔をするんですか。誰か好きな人を思い浮かべてますね? いいですね。私、そういうの大好物です」
悪魔の手が紙切れのように私の鎧を剥いでいく。でも甘い毒に侵された体はそれに対抗することができない。焦点が定まらない視界の中、ラーズがフローナに跨って、ラウが動けないピピナの服を破り捨てる。悪夢のような光景の中、頬を伝う涙の感覚だけがリアルだった。
「た……けて、く……さん」
「んん? クロウ? クロウさん。それが姫様の好きな人の名前ですか? 確か同じ冒険者ですよね。安心してください。すぐに会わせてあげますよ。でもその前に姫様には城中の男の相手をしてーー」
ドゴォオオン!!
轟音。続いて天井の一部が崩れた。
「なんだ。思ったよりもやばかったのか」
「あ……あ、ああ」
悪魔の毒で、もうろくに思考も纏まらない。ただその声を聞いた途端に込み上げてくるものがあった。
私が本当にピンチの時、彼はいつだって来てくれる。初めて会った時からずっとそうだった。
悪夢で冷え切った心を包み込むような安堵の中、私の意識はゆっくりと闇に包まれた。
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