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37話 レイチェル、磨かれて困惑する
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サラさんに耳を引っ張られながら、いずこかへ連れていかれるスハイルさんとハッサンさん。
わたしにペコペコと頭を下げながら、連行される姿は可哀想とは思いましたが、こってりと油を搾られるくらいで許されるのなら、いいのではないでしょうか?
魔が差したとはいえ、お二方のなさったことは良くないことです。
ちょっとだけ、怖い思いはしましたが、貴重な体験も出来ました。
お二方を責める気持ちは全く、ありません。
だから、許したいと思います。
ただ、『砂漠の民』は義理堅いことを誇りにしているようなのでけじめを付けないといけないのでしょう。
……などと考えているうちにいつの間にか、ベッドの中です。
色々とありすぎて、疲れていたこともあり、眠さには勝てず、わたしは泥のように眠ってしまうのでした。
そして、どうして、こうなったのでしょう?
そう思わずにはいられない状況になりました。
目が覚めた時には既に太陽が高く昇っていたのです。
寝過ごしたことに気付き、慌てて、身支度を整えようと部屋を出るとちょうど廊下を通りかかったサラさんに出会ったのです。
サラさんはわたしの顔と服装を見るなり、顔を真っ青にして駆け寄って来ました。
「そんな恰好ではダメですよぉ!」
「えっ?」
そして、『皆さぁん、出番ですよぉ!』というサラさんの掛け声とともに現れたおばさま軍団によって拉致されてしまいました。
連れていかれた先は浴室。
上から下までそれはもう丁寧に洗っていただきました。
頭がまだ、寝惚けていて良かったかもしれません。
意識がはっきりしていたら、恥ずかしくて逃げ出すレベルです……。
その後、姿見に映った自分の姿を見て、絶句しました。
髪は艶々とした輝きを放っているのでまるで燃え盛る炎みたい。
肌もまるで新雪のような白さと滑らかさを誇っております。
誰ですか、これ?
着ているのは普段着と変わらない簡素なドレスです。
普段着は神殿に仕える巫女が着用する物ですから、デザインもシンプルなのですが……。
同じようなデザインなのに生地が良いからか、とても綺麗なドレスに見えます。
不思議です。
疑問に思いながらもされるがまま。
わたしはおばさま達によって、文字通り、変身したのです。
そして、サラさんに強引に手を引っ張られて、連れていかれた先で待っていたのは
「聖女様が無事で何よりじゃのう。そう思わんか、カーミル」
「あ、ああ……」
にこやかに笑っているイブン老とどこか居心地が悪そうな様子のカーミルさんでした。
「お、おはようございます」
「うむ、おはよう」
「……おはよう」
挨拶を交わすとお二人は、わたしを他所にこそこそと話し始めました。
どうしましょうか。
何を話せば良いのかすら、分かりません。
でも、このまま黙っていても良いことはなさそうなので話しかけることにします。
「あの、どうされたんですか?」
「おお、すまんかったのう。実はカーミルがのう」
「はい?」
「ああ、その……」
ちらりと横目で窺うと、困り顔を浮かべているカーミルさんがいました。
一体、どうしたというのでしょうか?
「カーミルさん?」
「いや、なんでもない……。気にしないでくれ」
「そうですか」
気になるけど、これ以上聞いても答えてくれなさそうですね。
仕方ありません。
諦めて、話題を変えることにしましょう。
「あの、それでわたしはなぜ、このような格好を……」
「ああ、それじゃがのう。わしら、『砂漠の民』からのせめてものお礼じゃよ」
イブン老はそう言うと片目を茶目っ気たっぷりにウインクさせました。
わたしにペコペコと頭を下げながら、連行される姿は可哀想とは思いましたが、こってりと油を搾られるくらいで許されるのなら、いいのではないでしょうか?
魔が差したとはいえ、お二方のなさったことは良くないことです。
ちょっとだけ、怖い思いはしましたが、貴重な体験も出来ました。
お二方を責める気持ちは全く、ありません。
だから、許したいと思います。
ただ、『砂漠の民』は義理堅いことを誇りにしているようなのでけじめを付けないといけないのでしょう。
……などと考えているうちにいつの間にか、ベッドの中です。
色々とありすぎて、疲れていたこともあり、眠さには勝てず、わたしは泥のように眠ってしまうのでした。
そして、どうして、こうなったのでしょう?
そう思わずにはいられない状況になりました。
目が覚めた時には既に太陽が高く昇っていたのです。
寝過ごしたことに気付き、慌てて、身支度を整えようと部屋を出るとちょうど廊下を通りかかったサラさんに出会ったのです。
サラさんはわたしの顔と服装を見るなり、顔を真っ青にして駆け寄って来ました。
「そんな恰好ではダメですよぉ!」
「えっ?」
そして、『皆さぁん、出番ですよぉ!』というサラさんの掛け声とともに現れたおばさま軍団によって拉致されてしまいました。
連れていかれた先は浴室。
上から下までそれはもう丁寧に洗っていただきました。
頭がまだ、寝惚けていて良かったかもしれません。
意識がはっきりしていたら、恥ずかしくて逃げ出すレベルです……。
その後、姿見に映った自分の姿を見て、絶句しました。
髪は艶々とした輝きを放っているのでまるで燃え盛る炎みたい。
肌もまるで新雪のような白さと滑らかさを誇っております。
誰ですか、これ?
着ているのは普段着と変わらない簡素なドレスです。
普段着は神殿に仕える巫女が着用する物ですから、デザインもシンプルなのですが……。
同じようなデザインなのに生地が良いからか、とても綺麗なドレスに見えます。
不思議です。
疑問に思いながらもされるがまま。
わたしはおばさま達によって、文字通り、変身したのです。
そして、サラさんに強引に手を引っ張られて、連れていかれた先で待っていたのは
「聖女様が無事で何よりじゃのう。そう思わんか、カーミル」
「あ、ああ……」
にこやかに笑っているイブン老とどこか居心地が悪そうな様子のカーミルさんでした。
「お、おはようございます」
「うむ、おはよう」
「……おはよう」
挨拶を交わすとお二人は、わたしを他所にこそこそと話し始めました。
どうしましょうか。
何を話せば良いのかすら、分かりません。
でも、このまま黙っていても良いことはなさそうなので話しかけることにします。
「あの、どうされたんですか?」
「おお、すまんかったのう。実はカーミルがのう」
「はい?」
「ああ、その……」
ちらりと横目で窺うと、困り顔を浮かべているカーミルさんがいました。
一体、どうしたというのでしょうか?
「カーミルさん?」
「いや、なんでもない……。気にしないでくれ」
「そうですか」
気になるけど、これ以上聞いても答えてくれなさそうですね。
仕方ありません。
諦めて、話題を変えることにしましょう。
「あの、それでわたしはなぜ、このような格好を……」
「ああ、それじゃがのう。わしら、『砂漠の民』からのせめてものお礼じゃよ」
イブン老はそう言うと片目を茶目っ気たっぷりにウインクさせました。
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