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アキが帰ったその夜、ひとりの精霊がルビーの元へ来た。そして、爆弾発言を落としてきたのだ。
『ビオラー、アキには言わないようにって言われてたけどアキは男の子だからね? 神様が一応ルビー忠告するようにって』
「なにを言っているの?」
『んー、アキは魔法で女の子になってるの』
言われてみればたしかに、アキが此方にきたのは10歳。その頃ならば、女の子と見間違えられるほど可愛らしい男の子ならいなくもない。声変わりもしていない子供だっているだろう。
「でも、アキが性別を偽っても、いいことなんてひとつもないわ」
ルビーは眉を顰めて精霊に質問すれば、精霊はちょっと困ったような笑みを浮かべたあと、
『アキに聞いてー』
と言ったっきりどこかへいってしまった。
(アキに聞けと!? で、でも、アキは男の子で……たしかに身長は高いと思ったけれど……)
そういえば、抱きついてきてキスもされた。でも、この国では親しい仲でなら普通の事だ。よく好きだと念話で聞こえてくるけど、ルビーだってアキのことを好きだし。
(ふふ、きっと私をからかおうと思ったのね)
ルビーはそう結論付けたのだった。
ーー1ヶ月後
「ルーお姉ちゃん。精霊から聞いてたんでしょ?」
「え、ええ。でも、からかおうとしたのかと思って……」
そこには、魔法を解いたアキに、ぎゅうぎゅうと厚い胸板に顔を押し付けられたルビーが涙目になって言い訳する姿が精霊達に目撃された。
『あーあ、忠告したのに』
『え、でもアンタはぐらかしたんでしょ?』
『あははは、おもろ!』
『アキもっとやれ~!』
魔法を解いたアキにルビーが抱きしめられている。精悍な顔つきの青年になったアキはそれはそれはカッコ良かった。
ちなみにルビーのタイプど真ん中だった。
(ど、どうしましょう!? でも、アキは、アキは可愛い妹……)
『じゃなくて、もう男だ。俺、20歳だからね? ルーお姉ちゃんと一緒だよ。あ、違った。ルーお姉ちゃんじゃなくてビオラって呼ぶね』
割り込んできたアキの声に、ビオラは顔を真っ赤にし、ますます涙目になる。
こんなに恥ずかしい思いは今までしたことがなかった。便利だと思っていた念話が今は恨めしい。
「ビオラ」
にっこりと微笑まれれば、ビオラにはなす術がない。
「会った時から一目惚れでした。俺と結婚してください」
「……はぃ」
『『『『おめでとうーーーーーー‼︎』』』』
この日、世界中の花々が咲き乱れ、虹がかかり、光の粒が舞った。
後に神々の祝福と呼ばれるこの出来事。なぜ起こったのか不明だったが人々はその光景に見惚れたと言う。
茹で蛸のように真っ赤になったビオラに、さらに追い討ちをかけるようにアキはビオラの耳元で囁く。
「ビオラ、俺はビオラの気持ちも知りたいな」
「もう、お分かりでしょう」
「ダメかな?」
「っ! お、お慕いしておりますわ」
「名前で呼んで?」
そっと抱きしめられたビオラはふるふると震えながら口を開いた。
「アキ」
「違う」
「り」
「り?」
「リン……」
「なぁに? ビオラ」
「っ! もう‼︎」
幸せそうにふにゃりと浮かべられた笑みは、まさに10歳の頃のアキが浮かべたものとそう変わりはない。
ボンっとさらに真っ赤に染まったビオラをアキは愛しげに見つめ、そっとその唇へキスをしたのだった。
『『『『キャーーー‼︎』』』』
(あぁ、もう無理ですわ……)
精霊達の嬉しげな悲鳴を最後にビオラは目を回して意識を失ったのであった。
『ビオラー、アキには言わないようにって言われてたけどアキは男の子だからね? 神様が一応ルビー忠告するようにって』
「なにを言っているの?」
『んー、アキは魔法で女の子になってるの』
言われてみればたしかに、アキが此方にきたのは10歳。その頃ならば、女の子と見間違えられるほど可愛らしい男の子ならいなくもない。声変わりもしていない子供だっているだろう。
「でも、アキが性別を偽っても、いいことなんてひとつもないわ」
ルビーは眉を顰めて精霊に質問すれば、精霊はちょっと困ったような笑みを浮かべたあと、
『アキに聞いてー』
と言ったっきりどこかへいってしまった。
(アキに聞けと!? で、でも、アキは男の子で……たしかに身長は高いと思ったけれど……)
そういえば、抱きついてきてキスもされた。でも、この国では親しい仲でなら普通の事だ。よく好きだと念話で聞こえてくるけど、ルビーだってアキのことを好きだし。
(ふふ、きっと私をからかおうと思ったのね)
ルビーはそう結論付けたのだった。
ーー1ヶ月後
「ルーお姉ちゃん。精霊から聞いてたんでしょ?」
「え、ええ。でも、からかおうとしたのかと思って……」
そこには、魔法を解いたアキに、ぎゅうぎゅうと厚い胸板に顔を押し付けられたルビーが涙目になって言い訳する姿が精霊達に目撃された。
『あーあ、忠告したのに』
『え、でもアンタはぐらかしたんでしょ?』
『あははは、おもろ!』
『アキもっとやれ~!』
魔法を解いたアキにルビーが抱きしめられている。精悍な顔つきの青年になったアキはそれはそれはカッコ良かった。
ちなみにルビーのタイプど真ん中だった。
(ど、どうしましょう!? でも、アキは、アキは可愛い妹……)
『じゃなくて、もう男だ。俺、20歳だからね? ルーお姉ちゃんと一緒だよ。あ、違った。ルーお姉ちゃんじゃなくてビオラって呼ぶね』
割り込んできたアキの声に、ビオラは顔を真っ赤にし、ますます涙目になる。
こんなに恥ずかしい思いは今までしたことがなかった。便利だと思っていた念話が今は恨めしい。
「ビオラ」
にっこりと微笑まれれば、ビオラにはなす術がない。
「会った時から一目惚れでした。俺と結婚してください」
「……はぃ」
『『『『おめでとうーーーーーー‼︎』』』』
この日、世界中の花々が咲き乱れ、虹がかかり、光の粒が舞った。
後に神々の祝福と呼ばれるこの出来事。なぜ起こったのか不明だったが人々はその光景に見惚れたと言う。
茹で蛸のように真っ赤になったビオラに、さらに追い討ちをかけるようにアキはビオラの耳元で囁く。
「ビオラ、俺はビオラの気持ちも知りたいな」
「もう、お分かりでしょう」
「ダメかな?」
「っ! お、お慕いしておりますわ」
「名前で呼んで?」
そっと抱きしめられたビオラはふるふると震えながら口を開いた。
「アキ」
「違う」
「り」
「り?」
「リン……」
「なぁに? ビオラ」
「っ! もう‼︎」
幸せそうにふにゃりと浮かべられた笑みは、まさに10歳の頃のアキが浮かべたものとそう変わりはない。
ボンっとさらに真っ赤に染まったビオラをアキは愛しげに見つめ、そっとその唇へキスをしたのだった。
『『『『キャーーー‼︎』』』』
(あぁ、もう無理ですわ……)
精霊達の嬉しげな悲鳴を最後にビオラは目を回して意識を失ったのであった。
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