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第37話【王都への旅路と野営の食事】
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「――それではノエル様、出発致しますがよろしいですか?」
あくまで依頼主はノエルの父親であるので今回のメンバーの指揮をとるアルフィードはノエルに対して丁寧に確認をとる。
(オマケの僕の事は別にどうでもいいんだろうけどあからさますぎないか?
まあ、ノエルの手前もあるし初めから波風たてるほどの事でも無いから空気にでもなっていよう)
アルフィードの態度を気にもしない様子でさっさと馬車に乗り込みノエルの手を引いて中の椅子に向かい合わせに座る。
大商会の主が発注した馬車の椅子はふかふかでこの世界のものとしては最高級クラスである事は言われなくてもすぐに分かるほどだった。
「それにしてもノエルさんって凄い商会のお嬢様だったんですね」
馬車が走り出してロギナスの町を出てから暫くは外の風景を眺めていた僕だったがふと目の前に座っているノエルに目が移りそう話しかけた。
「お父様が商会の主をしているだけよ。
それに王都の本店には兄と弟のふたりが働いているから私の居場所なんて無いの」
「ご兄弟がいるのですか。
でも、久しぶりに会えるのは楽しみではないですか?」
「弟の方は……ね。
兄は父に似て計算高い性格が私にはあまり好きになれないのよ。
まあ、でも商売人の才能だけでみると兄が一番あるのは誰が見ても間違いないけれどね。
弟も今年15歳になるから成人の儀式が済めば何処かの町の支店を任させる事になるでしょうけど商品の発注を本店に頼っている限り一生、兄には頭が上がらないでしょうね」
ノエルはそう言って少し寂しそうな顔を見せた。
「ノエルさんの目標を聞いてもいいですか?」
ノエルの表情が曇るのを見ていられなくて思わず僕はそう聞いていた。
「私の目標?
そうね、あなたに出会うまではロギナスの支店を盛り上げてお父様に認めてもらう事が目標になっていたのかな?
でも、私がどんなにお店を発展させてもさっきも言ったけど商品が本店からの荷物に依存している限り単なる店番と変わらないわ。
その事に気がついた時は何とかオリジナルの商品を仕入れて私の色を出そうとしたけど所詮は小娘の浅知恵でうまくいかなかったの。
このままそこそこの売り上げを出してある程度の実績をつくったらお父様の選んだ人と結婚して王都本店の基盤強化の駒になるんだろうなと思っていたわ」
ノエルは自嘲気味に微笑むと「でも」と続けた。
「あなたと出会っていろいろな事を経験してまだ私の知らない世界はたくさんある事を知ったらやりたい事がどんどん浮かんできてしまったの。
だから……」
ノエルはそう言ったかと思うと僕の手を握りしめて「わたしに力を貸して欲しい」と懇願した。
「いいですよ。
僕もこれといった目標を持てずにいましたし、す、好きになったノエルさんと二人三脚で何かをやれるのは今の僕にとって最高級の人生の楽しみだと思えるから……」
僕がそう答えるとノエルは「クスクス」と笑いながら「あなたと話していると、とても年下には思えないわね」と冗談っぽく言った。
――ドキリ。
表向きの姿から年齢は間違いなく16歳だが時々26歳の記憶と交差してポロリと態度や口調にでるようで気をつけようと思いなおした。
その後も馬車は大きなトラブルなども無く一日目の予定を終わろうとしていた。
「まもなく野営の地点に到着します。
明るいうちに拠点の確保と周りの安全確認を行いますので終了後に夕食の準備……と言っても簡易食ですが用意を致します」
一日目の野営地は道の側に高い岩山が切り立っている場所で後方からの襲撃はほぼ無い事から見張りが少なくて済む旅の馬車が好むスポットだった。
馬車を岩山の側に付けてその前側に護衛が2人ずつ交代で不寝番をするスタイルだと説明をされ、護衛達は携帯食料をかじりながら護衛計画を話し合っていた。
「じゃあ僕達も夕食を食べるとしようか」
僕はそうノエルに言うとウエストポーチからカード化してあるテーブルと椅子のセットを取り出して開放する。
「なっ!?
まさか、わざわざそんなものを収納してきたのか?
収納にも容量があるだろうにそんな無駄なものを持ってくるとはやはり収納スキル持ちの考える事は分からんな」
アルフィードは一瞬だけ驚いた表情をしたがすぐに冷めた目で僕の行動を眺めていた。
(この人はいったい収納スキルの何を知っているのだろう?
カード収納なんて作る時に魔力を使うだけで維持には魔力は不要だというのに……。
まあ、わざわざ訂正するのもどうかと思うから黙っておこう)
僕はアルフィードの言葉を聞こえなかったふりをして次々と料理をテーブル上に開放していく。
これらは昨日のうちにギルド食堂で作ってもらった食事の数々でできたてをすぐにカード化して持ってきたものだったので当然ながら開放すればアツアツのできたて状態で食べられる事になる。
「さあ、食事にしましょう。
ノエルさんもどうぞ召し上がってください。
ギルド食堂の料理は美味しいものが多いのでいつも目移りしてしまいますよね」
もちろんノエルは僕が食事をカード化するのを見ているので別段驚く事もなく普通ではありえない光景も自然と受け入れて優雅に食事を始める。
「はっ!?
まてまてまてーい。
何だ? これは、何処からこれだけの食事が出てきたのだ?
そして、なぜこの食事はできたてのようにアツアツなんだ!?」
僕達が食事をする側でアルフィードが頭を抱えながら答えの出ない問いかけを繰り返す。
「カード収納スキルのおかげにきまってるじゃないですか。
だから初めに言いましたよね?
野営中の食事は僕が運びましょうか?……とね」
「むぐぅ、我の知っているカード収納スキルは小指ほど、それこそペンをカード化するのが精一杯だったはず。
いったいなにをしたのだ!?」
「特に特別な事はしてませんよ。
どんなスキルも同じでしょうけどレベルが上がればそれなりに使いこなせるようになるものではないですか?
たまたまあなたの周りにいたカード収納使いの方のレベルが低かっただけだと思いますよ」
本当はレベルだけで説明出来るものでは無かったが、初めからカード収納スキルを馬鹿にした態度をとる人間にいちいち説明するのも面倒だったので全てレベルのせいにしておいた。
(まあ、レベルがあがればカード化できる容量やできる事が増えるのは間違いないからまるきり嘘ではないので構わないだろう)
僕はそう考えながらノエルとの食事を楽しんだ。
あくまで依頼主はノエルの父親であるので今回のメンバーの指揮をとるアルフィードはノエルに対して丁寧に確認をとる。
(オマケの僕の事は別にどうでもいいんだろうけどあからさますぎないか?
まあ、ノエルの手前もあるし初めから波風たてるほどの事でも無いから空気にでもなっていよう)
アルフィードの態度を気にもしない様子でさっさと馬車に乗り込みノエルの手を引いて中の椅子に向かい合わせに座る。
大商会の主が発注した馬車の椅子はふかふかでこの世界のものとしては最高級クラスである事は言われなくてもすぐに分かるほどだった。
「それにしてもノエルさんって凄い商会のお嬢様だったんですね」
馬車が走り出してロギナスの町を出てから暫くは外の風景を眺めていた僕だったがふと目の前に座っているノエルに目が移りそう話しかけた。
「お父様が商会の主をしているだけよ。
それに王都の本店には兄と弟のふたりが働いているから私の居場所なんて無いの」
「ご兄弟がいるのですか。
でも、久しぶりに会えるのは楽しみではないですか?」
「弟の方は……ね。
兄は父に似て計算高い性格が私にはあまり好きになれないのよ。
まあ、でも商売人の才能だけでみると兄が一番あるのは誰が見ても間違いないけれどね。
弟も今年15歳になるから成人の儀式が済めば何処かの町の支店を任させる事になるでしょうけど商品の発注を本店に頼っている限り一生、兄には頭が上がらないでしょうね」
ノエルはそう言って少し寂しそうな顔を見せた。
「ノエルさんの目標を聞いてもいいですか?」
ノエルの表情が曇るのを見ていられなくて思わず僕はそう聞いていた。
「私の目標?
そうね、あなたに出会うまではロギナスの支店を盛り上げてお父様に認めてもらう事が目標になっていたのかな?
でも、私がどんなにお店を発展させてもさっきも言ったけど商品が本店からの荷物に依存している限り単なる店番と変わらないわ。
その事に気がついた時は何とかオリジナルの商品を仕入れて私の色を出そうとしたけど所詮は小娘の浅知恵でうまくいかなかったの。
このままそこそこの売り上げを出してある程度の実績をつくったらお父様の選んだ人と結婚して王都本店の基盤強化の駒になるんだろうなと思っていたわ」
ノエルは自嘲気味に微笑むと「でも」と続けた。
「あなたと出会っていろいろな事を経験してまだ私の知らない世界はたくさんある事を知ったらやりたい事がどんどん浮かんできてしまったの。
だから……」
ノエルはそう言ったかと思うと僕の手を握りしめて「わたしに力を貸して欲しい」と懇願した。
「いいですよ。
僕もこれといった目標を持てずにいましたし、す、好きになったノエルさんと二人三脚で何かをやれるのは今の僕にとって最高級の人生の楽しみだと思えるから……」
僕がそう答えるとノエルは「クスクス」と笑いながら「あなたと話していると、とても年下には思えないわね」と冗談っぽく言った。
――ドキリ。
表向きの姿から年齢は間違いなく16歳だが時々26歳の記憶と交差してポロリと態度や口調にでるようで気をつけようと思いなおした。
その後も馬車は大きなトラブルなども無く一日目の予定を終わろうとしていた。
「まもなく野営の地点に到着します。
明るいうちに拠点の確保と周りの安全確認を行いますので終了後に夕食の準備……と言っても簡易食ですが用意を致します」
一日目の野営地は道の側に高い岩山が切り立っている場所で後方からの襲撃はほぼ無い事から見張りが少なくて済む旅の馬車が好むスポットだった。
馬車を岩山の側に付けてその前側に護衛が2人ずつ交代で不寝番をするスタイルだと説明をされ、護衛達は携帯食料をかじりながら護衛計画を話し合っていた。
「じゃあ僕達も夕食を食べるとしようか」
僕はそうノエルに言うとウエストポーチからカード化してあるテーブルと椅子のセットを取り出して開放する。
「なっ!?
まさか、わざわざそんなものを収納してきたのか?
収納にも容量があるだろうにそんな無駄なものを持ってくるとはやはり収納スキル持ちの考える事は分からんな」
アルフィードは一瞬だけ驚いた表情をしたがすぐに冷めた目で僕の行動を眺めていた。
(この人はいったい収納スキルの何を知っているのだろう?
カード収納なんて作る時に魔力を使うだけで維持には魔力は不要だというのに……。
まあ、わざわざ訂正するのもどうかと思うから黙っておこう)
僕はアルフィードの言葉を聞こえなかったふりをして次々と料理をテーブル上に開放していく。
これらは昨日のうちにギルド食堂で作ってもらった食事の数々でできたてをすぐにカード化して持ってきたものだったので当然ながら開放すればアツアツのできたて状態で食べられる事になる。
「さあ、食事にしましょう。
ノエルさんもどうぞ召し上がってください。
ギルド食堂の料理は美味しいものが多いのでいつも目移りしてしまいますよね」
もちろんノエルは僕が食事をカード化するのを見ているので別段驚く事もなく普通ではありえない光景も自然と受け入れて優雅に食事を始める。
「はっ!?
まてまてまてーい。
何だ? これは、何処からこれだけの食事が出てきたのだ?
そして、なぜこの食事はできたてのようにアツアツなんだ!?」
僕達が食事をする側でアルフィードが頭を抱えながら答えの出ない問いかけを繰り返す。
「カード収納スキルのおかげにきまってるじゃないですか。
だから初めに言いましたよね?
野営中の食事は僕が運びましょうか?……とね」
「むぐぅ、我の知っているカード収納スキルは小指ほど、それこそペンをカード化するのが精一杯だったはず。
いったいなにをしたのだ!?」
「特に特別な事はしてませんよ。
どんなスキルも同じでしょうけどレベルが上がればそれなりに使いこなせるようになるものではないですか?
たまたまあなたの周りにいたカード収納使いの方のレベルが低かっただけだと思いますよ」
本当はレベルだけで説明出来るものでは無かったが、初めからカード収納スキルを馬鹿にした態度をとる人間にいちいち説明するのも面倒だったので全てレベルのせいにしておいた。
(まあ、レベルがあがればカード化できる容量やできる事が増えるのは間違いないからまるきり嘘ではないので構わないだろう)
僕はそう考えながらノエルとの食事を楽しんだ。
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