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第199話【婚姻の承諾とアレの処理】
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結局のところ、僕たちはギルドマスターに挨拶してから3日後の出発となった。
僕やノエルがお世話になっていたところは思ったよりも多くて経緯の説明とお礼をして回るのに予想以上に時間がかかってしまったのだ。
「ちょっと遅くなったけど王都に向けて出発するとしようか。
今回はギルドで依頼を受けたりするのは時間のロスに繋がるだろうから依頼は受けないで行こうと思う」
「そうですね。
途中のエルガーはどうしますか?」
「時間によるかな。
ちょうどいいタイミングだったら一泊するし、中途半端な時間ならば素通りして先を急ぐのもありだろう。
下手に寄り道をすると余計な時間を食いそうな気がするからな」
僕はそうノエルに伝えると馬車の操作を任せた。
「僕も馬車の操作を覚えた方がいいよね」
「そうですね。
でしたらこの道中は私の横で扱いを教えながら進む事にしましょう。
場所的には少し狭いですがくっついて座れば乗れない事はないと思います」
ノエルが頬を赤らめながらそう提案をしてきたので僕は笑顔でそれを了承した。
「――いい感じですね。
これならば直ぐにでもひとりで操作出来ると思いますよ」
「そうかな?
ノエルにそう言って貰えると自信になるよ」
僕はそう言いながら教えてもらった基本に忠実な操作を心がけた。
* * *
「――あ、エルガーが見えて来ましたね」
ロギナスを出発して道中で一泊した次の日の昼過ぎには僕たちの馬車はエルガーにたどり着いていた。
「思ったよりも早く到着しましたね」
「まあ、荷物を全然積んでいなくて軽いからだろうけど中途半端な時間だね。
どうする?
このまま通過して先に進むかい?」
「そうですね。
ここで一泊したらなんだか別の予定が入りそうな気もしますので通過してしまいましょう」
「分かった。
それじゃあ少し急ぎにして夜営ポイントまで進むようにしようか」
僕はそう言って馬車の速度を意図的に上げた。
* * *
「――いよいよ明日には王都へ到着しますね」
少し急いだおかげで予定の夜営ポイントまでたどり着いた僕たちは夜の空に浮かぶ星空を見上げながら夕食を摂りながら明日の話をする。
「王都に着いたらすぐに私はお父様に会えるように話をつけて来ますのでミナトさんはギルドに顔を出しておいてください」
「ギルドへ?
僕もそのまま一緒に行った方が良いんじゃないか?」
「そ、そうですが。
お父様と会うのも久しぶりなのでいきなりミナトさんと会わせても良いものかと考えてしまって……」
「ははは、今さらだよ。
それにマグラーレさんは以前会った事もあるから大丈夫だよ。
それに今回はそれなりの実績とお土産も持ってきているからね」
「アレですか。
私としては二度と見たくはありませんが確かにそのままにしておく事は出来ませんね。
お父様ならばうまくやってくださるでしょうし良い機会かもしれませんね」
ノエルはそう言いながらそっと僕に寄り添った。
* * *
「ミナトさん。
王都の外壁が見えて来ました」
翌日は早朝より馬車を進ませ僕たちは予定よりも早く王都の姿を見ることが出来ていた。
「いよいよですね。
なんだか凄く緊張してきました」
「ははは、君は自分の父親に会うだけじゃないか。
それを言ったら冒険者の方が緊張をしているよ」
王都の門を抜けた僕たちは馬車をマグラーレ商会へと向ける。
そこからゆっくりと馬車を進ませて数分もすると見覚えのある豪華な建物が目に飛び込んできた。
「馬車は裏手の施設に停めますのでちょっと私と代わってください」
ノエルは僕と御者役を交代して店の裏手にある馬車の施設へと誘導をする。
「これはノエルお嬢様。
よくお帰りになられました。
予定よりもお早いお着きでしたので旦那様は今は会合へ出られておられますので応接室でお待ちください」
「分かったわ、ありがとう」
ノエルは商会の人間にお礼を言うと商会へと向かった。
「これはノエルお嬢様。
お早いお着きで、こちらの応接室でお待ちください」
屋敷に入ると番頭がノエルを見て応接室へと案内してくれる。
「すぐにお茶を準備しますのでおかけになってお待ちください」
番頭がそう言って頭をさげて部屋から出ると入れ違いに女性の従業員が飲み物を持って入ってくる。
「どうぞ」
「せっかくだから、いただきましょう」
ソファに並んで座った僕たちは出された飲み物に口をつけて一息つく。
緊張していた僕たちはお互いを見て笑い、少しだけ落ち着いた頃にドアが開く音がした。
「――待たせたね」
マグラーレが幾つかの書類を持って部屋に入ってきた。
「お久しぶりです。お父様」
ノエルが立ち上がって挨拶をするのを見て僕も併せて挨拶をする。
「ミナトです。
この度はご心配をおかけした事お詫びします」
「いや、娘が無事に帰って来れたのは君のおかげである事は報告を受けている。
よくぞあの状態から娘を救い出してくれたこと感謝する」
マグラーレはそう言うと僕に対して頭をさげてお礼を告げた。
「お父様。
今回ここに来る事になった理由は手紙にて先連絡をしたとおりです。
まず、私とミナトさんの婚姻を許可して頂くため。
そして私が今回このような事になってしまった元凶への対処をお願いしたいのです」
「うむ。
まず、婚姻に関しては認めよう。
君の能力無しでは娘は無事では居られなかった事は間違いないだろうからな」
マグラーレの言葉にノエルはパッと表情を明るくして涙ぐみながら父に礼を言う。
「ありがとうございます。
お父様」
「マグラーレ様、僕をノエルさんの相手として認めてくださりありがとうございます。
彼女は必ず幸せにするとここに誓わせてもらいます」
「うむ。
君の能力は必ず我がマグラーレ家にとってかけがえのないものになるだろう。
これから宜しく頼むぞ」
マグラーレは僕にそう言うと少し険しい表情をして僕に問う。
「さて、もうひとつの問題も解決をしておかねばならぬな」
僕はマグラーレの表情を見てポーチから数枚のカードを取り出す。
「これがそうか。
なるほど、何処を探しても見つからないはずだ。
そもそも彼は記録上ではロギナスには行っていないとなっていたからな」
マグラーレはそう言って一枚のカードを手にして睨みつけながら呟いた。
「さて、どうしてくれようか……」
僕やノエルがお世話になっていたところは思ったよりも多くて経緯の説明とお礼をして回るのに予想以上に時間がかかってしまったのだ。
「ちょっと遅くなったけど王都に向けて出発するとしようか。
今回はギルドで依頼を受けたりするのは時間のロスに繋がるだろうから依頼は受けないで行こうと思う」
「そうですね。
途中のエルガーはどうしますか?」
「時間によるかな。
ちょうどいいタイミングだったら一泊するし、中途半端な時間ならば素通りして先を急ぐのもありだろう。
下手に寄り道をすると余計な時間を食いそうな気がするからな」
僕はそうノエルに伝えると馬車の操作を任せた。
「僕も馬車の操作を覚えた方がいいよね」
「そうですね。
でしたらこの道中は私の横で扱いを教えながら進む事にしましょう。
場所的には少し狭いですがくっついて座れば乗れない事はないと思います」
ノエルが頬を赤らめながらそう提案をしてきたので僕は笑顔でそれを了承した。
「――いい感じですね。
これならば直ぐにでもひとりで操作出来ると思いますよ」
「そうかな?
ノエルにそう言って貰えると自信になるよ」
僕はそう言いながら教えてもらった基本に忠実な操作を心がけた。
* * *
「――あ、エルガーが見えて来ましたね」
ロギナスを出発して道中で一泊した次の日の昼過ぎには僕たちの馬車はエルガーにたどり着いていた。
「思ったよりも早く到着しましたね」
「まあ、荷物を全然積んでいなくて軽いからだろうけど中途半端な時間だね。
どうする?
このまま通過して先に進むかい?」
「そうですね。
ここで一泊したらなんだか別の予定が入りそうな気もしますので通過してしまいましょう」
「分かった。
それじゃあ少し急ぎにして夜営ポイントまで進むようにしようか」
僕はそう言って馬車の速度を意図的に上げた。
* * *
「――いよいよ明日には王都へ到着しますね」
少し急いだおかげで予定の夜営ポイントまでたどり着いた僕たちは夜の空に浮かぶ星空を見上げながら夕食を摂りながら明日の話をする。
「王都に着いたらすぐに私はお父様に会えるように話をつけて来ますのでミナトさんはギルドに顔を出しておいてください」
「ギルドへ?
僕もそのまま一緒に行った方が良いんじゃないか?」
「そ、そうですが。
お父様と会うのも久しぶりなのでいきなりミナトさんと会わせても良いものかと考えてしまって……」
「ははは、今さらだよ。
それにマグラーレさんは以前会った事もあるから大丈夫だよ。
それに今回はそれなりの実績とお土産も持ってきているからね」
「アレですか。
私としては二度と見たくはありませんが確かにそのままにしておく事は出来ませんね。
お父様ならばうまくやってくださるでしょうし良い機会かもしれませんね」
ノエルはそう言いながらそっと僕に寄り添った。
* * *
「ミナトさん。
王都の外壁が見えて来ました」
翌日は早朝より馬車を進ませ僕たちは予定よりも早く王都の姿を見ることが出来ていた。
「いよいよですね。
なんだか凄く緊張してきました」
「ははは、君は自分の父親に会うだけじゃないか。
それを言ったら冒険者の方が緊張をしているよ」
王都の門を抜けた僕たちは馬車をマグラーレ商会へと向ける。
そこからゆっくりと馬車を進ませて数分もすると見覚えのある豪華な建物が目に飛び込んできた。
「馬車は裏手の施設に停めますのでちょっと私と代わってください」
ノエルは僕と御者役を交代して店の裏手にある馬車の施設へと誘導をする。
「これはノエルお嬢様。
よくお帰りになられました。
予定よりもお早いお着きでしたので旦那様は今は会合へ出られておられますので応接室でお待ちください」
「分かったわ、ありがとう」
ノエルは商会の人間にお礼を言うと商会へと向かった。
「これはノエルお嬢様。
お早いお着きで、こちらの応接室でお待ちください」
屋敷に入ると番頭がノエルを見て応接室へと案内してくれる。
「すぐにお茶を準備しますのでおかけになってお待ちください」
番頭がそう言って頭をさげて部屋から出ると入れ違いに女性の従業員が飲み物を持って入ってくる。
「どうぞ」
「せっかくだから、いただきましょう」
ソファに並んで座った僕たちは出された飲み物に口をつけて一息つく。
緊張していた僕たちはお互いを見て笑い、少しだけ落ち着いた頃にドアが開く音がした。
「――待たせたね」
マグラーレが幾つかの書類を持って部屋に入ってきた。
「お久しぶりです。お父様」
ノエルが立ち上がって挨拶をするのを見て僕も併せて挨拶をする。
「ミナトです。
この度はご心配をおかけした事お詫びします」
「いや、娘が無事に帰って来れたのは君のおかげである事は報告を受けている。
よくぞあの状態から娘を救い出してくれたこと感謝する」
マグラーレはそう言うと僕に対して頭をさげてお礼を告げた。
「お父様。
今回ここに来る事になった理由は手紙にて先連絡をしたとおりです。
まず、私とミナトさんの婚姻を許可して頂くため。
そして私が今回このような事になってしまった元凶への対処をお願いしたいのです」
「うむ。
まず、婚姻に関しては認めよう。
君の能力無しでは娘は無事では居られなかった事は間違いないだろうからな」
マグラーレの言葉にノエルはパッと表情を明るくして涙ぐみながら父に礼を言う。
「ありがとうございます。
お父様」
「マグラーレ様、僕をノエルさんの相手として認めてくださりありがとうございます。
彼女は必ず幸せにするとここに誓わせてもらいます」
「うむ。
君の能力は必ず我がマグラーレ家にとってかけがえのないものになるだろう。
これから宜しく頼むぞ」
マグラーレは僕にそう言うと少し険しい表情をして僕に問う。
「さて、もうひとつの問題も解決をしておかねばならぬな」
僕はマグラーレの表情を見てポーチから数枚のカードを取り出す。
「これがそうか。
なるほど、何処を探しても見つからないはずだ。
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マグラーレはそう言って一枚のカードを手にして睨みつけながら呟いた。
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