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第三章 魔王様、アルバイトは時給千円からです!
第57話 日常と非日常のランチラッシュ
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「マカイ亭」の昼時は、戦場だった。
いや、元・魔王軍専属シェフの橘陽人(たちばなはると)に言わせれば、魔王軍の野営地での炊き出しの方がまだマシだったかもしれない。あちらの戦士たちは、黙っていても自分の分を確保し、静かに平らげてくれたからだ。
「シェフ! 5番テーブルさん、獄炎鶏(ごくえんどり)のおかわり! あとビールもう一杯!」
「かしこまりましたー!って、きゃっ!」
看板娘のリリアが威勢よくオーダーを通した直後、床の僅かな段差につまずき、空のジョッキを派手にひっくり返す。ガシャン!という音に、店の隅で食器を磨いていたゴブリンのギギが「ひぃぃっ!」と小さな悲鳴を上げてテーブルの下に潜った。
「リリア、落ち着け! ギギ、出てこい! 仕事中だぞ!」
陽人はジュウウウッと音を立てるフライパンを操りながら、的確に(そして若干やけくそ気味に)指示を飛ばす。その背後では、オークのバルガスが、米俵と見紛うほどのジャガイモ袋を「ドシン」という地響きと共に床へ下ろしていた。棚が、悲鳴を上げている。
――これが、王都アルネリオンの下町に店を構えて数ヶ月が経った、陽人の日常だった。
オルロフ公爵のお墨付きや料理コンテストでの一件以来、マカイ亭はすっかり下町の人気店として定着していた。人間も、魔族も、獣人も、同じテーブルで陽人の料理に舌鼓を打つ。それは、彼が夢見た光景そのものだった。
「よう、シェフ! 今日の日替わり、最高だな! このソース、白飯がいくらあっても足りねえぜ!」
カウンター席に座る馴染みの労働者が、満足げに腹を叩く。
「だろ? 魔界味噌とトマトを合わせるのがコツなんだ」
陽人は得意げに笑い、手際よく次の皿を仕上げる。
だが、平和なだけではない。男はふと声を潜めた。
「……しかしシェフ、最近またキナ臭い噂を聞いたぜ。お隣のボルドア子爵が、シェフんとこに卸してる商人に圧力かけてるって話だ。気をつけな」
「……どうも。まあ、いつものことです」
陽人は肩をすくめた。店の扉に腐った野菜を投げつけられる、などという陰湿な嫌がらせは日常茶飯事になっていた。今のところ実害はないが、気分の良いものではない。
そんな喧騒の絶頂にあった昼下がり、店のドアベルが、カラン、と場違いに上品な音を立てた。
瞬間、店の空気が凍る。
そこに立っていたのは、簡素なお忍び用のローブを纏った、魔王ゼファーその人だった。
「うむ、今日も繁盛しているな、陽人。何よりだ」
「ま、魔王様!? なぜこのような場所に、お一人で!」
陽人は慌ててフライパンを置き、駆け寄ろうとする。他の客たちも、目の前のとんでもない大物に気づき、フォークを口に運んだまま固まっていた。
一番の被害者はギギだ。彼は魔王の姿を認めた瞬間、「ぎゃ!」と声にならない叫びを上げ、完全にテーブルの下に姿を消した。
「なに、貴様の『異世界カレー』が急に食いたくなっただけだ。気にするな」
ゼファーはそう言うと、周囲の客を一瞥し、「皆も気にせず食事を続けよ。余はただの客だ」と、王の威厳が全く隠せていない声で言った。
(気にするに決まってるでしょ!)
陽人は心の中で叫びながらも、丁重にカウンター席へと案内する。
「しかし、魔王様。お忍びとはいえ、護衛もなしでは…」
「問題ない。この程度、――」
ゼファーが言葉を続けようとした、その瞬間だった。
キィン、という耳鳴りのような高周波が、厨房の奥から響いた。窓の外、マカイ亭の裏路地に面した壁際が、一瞬、紫電のような光を発する。
「なんだ!?」
陽人が振り返った時には遅かった。
空間そのものが歪むような感覚。ボルドア子爵が雇った魔術師が、ついに実力行使に出たのだ。目標は厨房、陽人が立っていたその場所。
「陽人っ!」
ゼファーの鋭い声が響く。彼は王の威厳も忘れ、カウンターを飛び越えると、呆然と立ち尽くす陽人を力強く突き飛ばした。
「魔王様っ!?」
陽人が床に転がった直後、暴走した魔力が凝縮された紫色の光が、ゼファーの体を飲み込んだ。彼の手は、とっさに近くにあったテーブルの脚にしがみついていたギギの服を、偶然にも掴んでいた。
「ぐっ……!この程度のエネルギ…ッ!?」
ゼファーの顔に、初めて焦りの色が浮かぶ。欠陥品のアーティファクトは、彼の強大すぎる魔力に触れたことで、予測不能な時空の亀裂を生み出してしまったのだ。
目もくらむ閃光。
ガラスがビリビリと震えるほどの衝撃。
そして、すべてを吸い込むような静寂。
陽人は、腕で顔を庇いながら、ゆっくりと目を開けた。
店内は客たちがパニックを起こし、阿鼻叫喚の地獄と化している。
だが、そんなことはどうでもよかった。
先ほどまで魔王が立っていた場所には、誰もいなかった。
ただ、床に奇妙な焦げ跡が残っているだけ。
陽人は震える目で店内を見渡す。
リリアは腰を抜かしている。
バルガスは戦闘態勢で店の入り口を固めている。
労働者の客はテーブルの下に隠れている。
そして。
いつもテーブルの下に隠れているはずの、ギギの姿も、どこにもなかった。
陽人の脳裏を、最悪の単語がよぎる。
『魔王、失踪』
背筋を、氷のように冷たい汗が伝った。
「…………終わった……何もかも……」
店の外では、ボルドア子-爵の魔術師が、予想外の結果に慌てて逃げ去っていく。
陽人の、そして二つの世界の運命を揺るがす、長くて奇妙な一日が、今、幕を開けた。
いや、元・魔王軍専属シェフの橘陽人(たちばなはると)に言わせれば、魔王軍の野営地での炊き出しの方がまだマシだったかもしれない。あちらの戦士たちは、黙っていても自分の分を確保し、静かに平らげてくれたからだ。
「シェフ! 5番テーブルさん、獄炎鶏(ごくえんどり)のおかわり! あとビールもう一杯!」
「かしこまりましたー!って、きゃっ!」
看板娘のリリアが威勢よくオーダーを通した直後、床の僅かな段差につまずき、空のジョッキを派手にひっくり返す。ガシャン!という音に、店の隅で食器を磨いていたゴブリンのギギが「ひぃぃっ!」と小さな悲鳴を上げてテーブルの下に潜った。
「リリア、落ち着け! ギギ、出てこい! 仕事中だぞ!」
陽人はジュウウウッと音を立てるフライパンを操りながら、的確に(そして若干やけくそ気味に)指示を飛ばす。その背後では、オークのバルガスが、米俵と見紛うほどのジャガイモ袋を「ドシン」という地響きと共に床へ下ろしていた。棚が、悲鳴を上げている。
――これが、王都アルネリオンの下町に店を構えて数ヶ月が経った、陽人の日常だった。
オルロフ公爵のお墨付きや料理コンテストでの一件以来、マカイ亭はすっかり下町の人気店として定着していた。人間も、魔族も、獣人も、同じテーブルで陽人の料理に舌鼓を打つ。それは、彼が夢見た光景そのものだった。
「よう、シェフ! 今日の日替わり、最高だな! このソース、白飯がいくらあっても足りねえぜ!」
カウンター席に座る馴染みの労働者が、満足げに腹を叩く。
「だろ? 魔界味噌とトマトを合わせるのがコツなんだ」
陽人は得意げに笑い、手際よく次の皿を仕上げる。
だが、平和なだけではない。男はふと声を潜めた。
「……しかしシェフ、最近またキナ臭い噂を聞いたぜ。お隣のボルドア子爵が、シェフんとこに卸してる商人に圧力かけてるって話だ。気をつけな」
「……どうも。まあ、いつものことです」
陽人は肩をすくめた。店の扉に腐った野菜を投げつけられる、などという陰湿な嫌がらせは日常茶飯事になっていた。今のところ実害はないが、気分の良いものではない。
そんな喧騒の絶頂にあった昼下がり、店のドアベルが、カラン、と場違いに上品な音を立てた。
瞬間、店の空気が凍る。
そこに立っていたのは、簡素なお忍び用のローブを纏った、魔王ゼファーその人だった。
「うむ、今日も繁盛しているな、陽人。何よりだ」
「ま、魔王様!? なぜこのような場所に、お一人で!」
陽人は慌ててフライパンを置き、駆け寄ろうとする。他の客たちも、目の前のとんでもない大物に気づき、フォークを口に運んだまま固まっていた。
一番の被害者はギギだ。彼は魔王の姿を認めた瞬間、「ぎゃ!」と声にならない叫びを上げ、完全にテーブルの下に姿を消した。
「なに、貴様の『異世界カレー』が急に食いたくなっただけだ。気にするな」
ゼファーはそう言うと、周囲の客を一瞥し、「皆も気にせず食事を続けよ。余はただの客だ」と、王の威厳が全く隠せていない声で言った。
(気にするに決まってるでしょ!)
陽人は心の中で叫びながらも、丁重にカウンター席へと案内する。
「しかし、魔王様。お忍びとはいえ、護衛もなしでは…」
「問題ない。この程度、――」
ゼファーが言葉を続けようとした、その瞬間だった。
キィン、という耳鳴りのような高周波が、厨房の奥から響いた。窓の外、マカイ亭の裏路地に面した壁際が、一瞬、紫電のような光を発する。
「なんだ!?」
陽人が振り返った時には遅かった。
空間そのものが歪むような感覚。ボルドア子爵が雇った魔術師が、ついに実力行使に出たのだ。目標は厨房、陽人が立っていたその場所。
「陽人っ!」
ゼファーの鋭い声が響く。彼は王の威厳も忘れ、カウンターを飛び越えると、呆然と立ち尽くす陽人を力強く突き飛ばした。
「魔王様っ!?」
陽人が床に転がった直後、暴走した魔力が凝縮された紫色の光が、ゼファーの体を飲み込んだ。彼の手は、とっさに近くにあったテーブルの脚にしがみついていたギギの服を、偶然にも掴んでいた。
「ぐっ……!この程度のエネルギ…ッ!?」
ゼファーの顔に、初めて焦りの色が浮かぶ。欠陥品のアーティファクトは、彼の強大すぎる魔力に触れたことで、予測不能な時空の亀裂を生み出してしまったのだ。
目もくらむ閃光。
ガラスがビリビリと震えるほどの衝撃。
そして、すべてを吸い込むような静寂。
陽人は、腕で顔を庇いながら、ゆっくりと目を開けた。
店内は客たちがパニックを起こし、阿鼻叫喚の地獄と化している。
だが、そんなことはどうでもよかった。
先ほどまで魔王が立っていた場所には、誰もいなかった。
ただ、床に奇妙な焦げ跡が残っているだけ。
陽人は震える目で店内を見渡す。
リリアは腰を抜かしている。
バルガスは戦闘態勢で店の入り口を固めている。
労働者の客はテーブルの下に隠れている。
そして。
いつもテーブルの下に隠れているはずの、ギギの姿も、どこにもなかった。
陽人の脳裏を、最悪の単語がよぎる。
『魔王、失踪』
背筋を、氷のように冷たい汗が伝った。
「…………終わった……何もかも……」
店の外では、ボルドア子-爵の魔術師が、予想外の結果に慌てて逃げ去っていく。
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