15 / 122
首都に向かって
気になる事が聞けました
しおりを挟む
アバズレを退けてから1週間が経ちました。
あの後、出来立ての干物を試食したアプさんが非常に気に入ってしまったばかりか「これは絶対売れる!」と熱弁したのでひたすら釣って捌いて干していました。
あたしとしても旅の最中でも食べられる魚は多い方が嬉しいし、滞在してる間は釣りたての魚を食べられるので文句はありませんからね。
本当ならもう1週間居たかった所ですがロウが肉食いたいと言ったばかりに……
更にコカちゃんが次に向かうのが温泉で有名な村と言って、サーグァ様が行きたいと申されてしまったのでようやくの出立です。
うん、サーグァ様は王様が恋しくなってきたのもあると思いますけどね。
「温泉ですか……そういえばこの世界に来てからロクにお風呂には入れませんでしたね」
「そりゃ旅の最中じゃ水辺で身体拭くぐらいしか出来ないからなぁ……それも毎日出来る訳じゃないし」
「やはり家を買う時はお風呂のある家にしましょう……それも家族全員で入っても余裕のあるお風呂で」
「落ち着け、気が早すぎる上にいくら掛かるか解った物じゃないぞ」
こういう事は早目に計画するべきだと思いますが……
まあ、先にお金を稼いで……あのアバズレの作ったモンスターを始末するのが先ですね。
そんなこんなで夜営です。
VIPなサーグァ様にさせる訳にはいきませんが、テント……あるいは雑魚寝の場合仲間内で見張りをせねばいけません。
ましてやコカちゃんとアプさんは行商人でもありますから、見張りの有無は色んな意味で死に繋がります。
まずはあたしとコカちゃんで見張る番です。
ってアプさん、何であたしとコカちゃんを一緒にしたんですか?
「しかし見張りというのは暇ですね……忙しくても困りますが」
「見張りはね……暇な方が、いいんだよ?」
うん、忙しい見張りを想像してみれば……それはもう非常事態ですね。
全員寝てる場合じゃありません。
「それにしてもコカちゃんは平気なのですか?あたしは段々眠くなってきたのですが……」
「うん、ボクは慣れてるから」
そういえばコカちゃんはずっと行商人として生きていたのでしたね……
「そうだ……ねえ、キュアちゃん」
おや?何か話でもあるのでしょうか?
何やらモジモジしてますが……
「もしキュアちゃんが寝ちゃったら………色んな事、しちゃうよ?」
オーケー、一瞬で目が覚めました!
だからそんな艶っぽい表情であたしを見ないでくれませんかね!?
「むしろ……寝ちゃってくれた方が……嬉しい、かな?」
「待って下さい、あたし合意のない行為は嫌ですからね?」
「それは、好きな人の方が……少ないと思うよ?」
ですよね……
目は覚めた物のこのままではまた睡魔が押し寄せかねませんね。
何か話題は……
「……この際ですし聞いておきたいのですが、何であたしだったんですか?」
今更やり直しは出来ないにしろ、何処でフラグを立ててしまったのかは知っておきたいのです。
それを今後の人付き合いに活かします…活かせるかどうかは不明ですけど。
「最初は、歳が近そうで……お友達になれるかなって……それだけだったんだけど」
まああたしぐらいの歳の旅人って中々見かけませんからね……
むしろあたし達だけなんじゃないかと思うぐらいです。
「でも、コンテストでお肉……売って貰えなくなっちゃって、ボク達は落ち込んで……だけど、キュアちゃんだけは諦めなかった」
それは前の世界で覚えた料理の知識があってこそなんですがね……
後、この世界だと料理の種類がそんなにないのにも救われました。
「あの時のキュアちゃんが、凄く格好よくて………ドキドキして……これが、恋なんだって……気付いたの」
もはや恋なのは否定しませんし、疑ったりはしませんけれど……
よりによってそこがフラグだったとは思いませんでした!
あそこで勝てなかったら厄介なモンスターが現れてしまってましたからね……うん、コラテカルダメージだったと思っておきます。
でも言うべき事はちゃんと言わなければ……
「あの……前にも言いましたけど」
「キュアちゃんは……ロウくんが好きだって事、ちゃんと知ってるよ」
いや、それもですけどそうではなくて……
「大丈夫、妻になった人が夫になっちゃ駄目だって……そんな決まりは、何処にもないから」
待って、本当に待って!
そりゃコカちゃんは嫌いじゃないですが、恋愛感情かと聞かれたら……絶対にノゥ!って奴です。
あくまでもお友達、もしくは親友としてです。
ライクであってラブではないのです。
しかしこれはどうした物でしょうか?
非生産恋愛を理由にしようにもこの世界ではトゥグア様の愛と慈悲で作れてしまうらしいですし……
アプさんに反対して貰おうにも、この世界は多夫一妻も同性婚も出来てしまう以上反対する理由がないときました!
ロウに至っては「見た目だけでもハーレム状態……アリだな」とかほざく始末でしたよ!?
「今は、それでもいいの……でも、ボクはずっと諦めないからね」
唐突に抱き付かれた!?
といいますかあたしの心を読まないでくれませんかね?
というか何で読めるんですか?
「えっと………愛、かな?」
したくはないけど納得しました……
愛じゃ仕方ないですね、ある意味万能の力ですから。
その後、ロウとアプさんが起きて見張りを交代するまでずっと抱き付かれてましたが……
コカちゃんが寝た後も先程の台詞が頭を離れず徹夜するはめになりましたよ。
~女神視点~
『早くも黒の2つ目……それに干物?流石はキュアさんですね、とりあえず干物は夕飯に頂くとして黒の中身は』
【スカ】
『……アールーラぁーっ!?言う事ないなら、今からでも数を減らしなさーい!』
あの後、出来立ての干物を試食したアプさんが非常に気に入ってしまったばかりか「これは絶対売れる!」と熱弁したのでひたすら釣って捌いて干していました。
あたしとしても旅の最中でも食べられる魚は多い方が嬉しいし、滞在してる間は釣りたての魚を食べられるので文句はありませんからね。
本当ならもう1週間居たかった所ですがロウが肉食いたいと言ったばかりに……
更にコカちゃんが次に向かうのが温泉で有名な村と言って、サーグァ様が行きたいと申されてしまったのでようやくの出立です。
うん、サーグァ様は王様が恋しくなってきたのもあると思いますけどね。
「温泉ですか……そういえばこの世界に来てからロクにお風呂には入れませんでしたね」
「そりゃ旅の最中じゃ水辺で身体拭くぐらいしか出来ないからなぁ……それも毎日出来る訳じゃないし」
「やはり家を買う時はお風呂のある家にしましょう……それも家族全員で入っても余裕のあるお風呂で」
「落ち着け、気が早すぎる上にいくら掛かるか解った物じゃないぞ」
こういう事は早目に計画するべきだと思いますが……
まあ、先にお金を稼いで……あのアバズレの作ったモンスターを始末するのが先ですね。
そんなこんなで夜営です。
VIPなサーグァ様にさせる訳にはいきませんが、テント……あるいは雑魚寝の場合仲間内で見張りをせねばいけません。
ましてやコカちゃんとアプさんは行商人でもありますから、見張りの有無は色んな意味で死に繋がります。
まずはあたしとコカちゃんで見張る番です。
ってアプさん、何であたしとコカちゃんを一緒にしたんですか?
「しかし見張りというのは暇ですね……忙しくても困りますが」
「見張りはね……暇な方が、いいんだよ?」
うん、忙しい見張りを想像してみれば……それはもう非常事態ですね。
全員寝てる場合じゃありません。
「それにしてもコカちゃんは平気なのですか?あたしは段々眠くなってきたのですが……」
「うん、ボクは慣れてるから」
そういえばコカちゃんはずっと行商人として生きていたのでしたね……
「そうだ……ねえ、キュアちゃん」
おや?何か話でもあるのでしょうか?
何やらモジモジしてますが……
「もしキュアちゃんが寝ちゃったら………色んな事、しちゃうよ?」
オーケー、一瞬で目が覚めました!
だからそんな艶っぽい表情であたしを見ないでくれませんかね!?
「むしろ……寝ちゃってくれた方が……嬉しい、かな?」
「待って下さい、あたし合意のない行為は嫌ですからね?」
「それは、好きな人の方が……少ないと思うよ?」
ですよね……
目は覚めた物のこのままではまた睡魔が押し寄せかねませんね。
何か話題は……
「……この際ですし聞いておきたいのですが、何であたしだったんですか?」
今更やり直しは出来ないにしろ、何処でフラグを立ててしまったのかは知っておきたいのです。
それを今後の人付き合いに活かします…活かせるかどうかは不明ですけど。
「最初は、歳が近そうで……お友達になれるかなって……それだけだったんだけど」
まああたしぐらいの歳の旅人って中々見かけませんからね……
むしろあたし達だけなんじゃないかと思うぐらいです。
「でも、コンテストでお肉……売って貰えなくなっちゃって、ボク達は落ち込んで……だけど、キュアちゃんだけは諦めなかった」
それは前の世界で覚えた料理の知識があってこそなんですがね……
後、この世界だと料理の種類がそんなにないのにも救われました。
「あの時のキュアちゃんが、凄く格好よくて………ドキドキして……これが、恋なんだって……気付いたの」
もはや恋なのは否定しませんし、疑ったりはしませんけれど……
よりによってそこがフラグだったとは思いませんでした!
あそこで勝てなかったら厄介なモンスターが現れてしまってましたからね……うん、コラテカルダメージだったと思っておきます。
でも言うべき事はちゃんと言わなければ……
「あの……前にも言いましたけど」
「キュアちゃんは……ロウくんが好きだって事、ちゃんと知ってるよ」
いや、それもですけどそうではなくて……
「大丈夫、妻になった人が夫になっちゃ駄目だって……そんな決まりは、何処にもないから」
待って、本当に待って!
そりゃコカちゃんは嫌いじゃないですが、恋愛感情かと聞かれたら……絶対にノゥ!って奴です。
あくまでもお友達、もしくは親友としてです。
ライクであってラブではないのです。
しかしこれはどうした物でしょうか?
非生産恋愛を理由にしようにもこの世界ではトゥグア様の愛と慈悲で作れてしまうらしいですし……
アプさんに反対して貰おうにも、この世界は多夫一妻も同性婚も出来てしまう以上反対する理由がないときました!
ロウに至っては「見た目だけでもハーレム状態……アリだな」とかほざく始末でしたよ!?
「今は、それでもいいの……でも、ボクはずっと諦めないからね」
唐突に抱き付かれた!?
といいますかあたしの心を読まないでくれませんかね?
というか何で読めるんですか?
「えっと………愛、かな?」
したくはないけど納得しました……
愛じゃ仕方ないですね、ある意味万能の力ですから。
その後、ロウとアプさんが起きて見張りを交代するまでずっと抱き付かれてましたが……
コカちゃんが寝た後も先程の台詞が頭を離れず徹夜するはめになりましたよ。
~女神視点~
『早くも黒の2つ目……それに干物?流石はキュアさんですね、とりあえず干物は夕飯に頂くとして黒の中身は』
【スカ】
『……アールーラぁーっ!?言う事ないなら、今からでも数を減らしなさーい!』
0
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
勇者パーティを追放された地味な器用貧乏は、 魔王軍の女騎士とスローライフを送る
ちくわ食べます
ファンタジー
勇者パーティから「地味、英雄譚の汚点」と揶揄され追放された器用貧乏な裏方の僕。
帰る場所もなく死の森を彷徨っていたところ、偶然にも重傷を負った魔王軍四天王で最強の女騎士「黒鉄剣のリューシア」と遭遇する。
敵同士のはずなのに、なぜか彼女を放っておけなくて。治療し、世話をし、一緒に暮らすことになった僕。
これは追放された男と、敗北を重ね居場所を失った女の物語。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる