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決戦
神判の時です
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今後の方針が決まってから3日……
イレムを出立して、とりあえず翡翠さんの案内で進んでいましたが森林のど真ん中で止まりましたね?
「んー……そろそろ来る頃だと思うんだけど」
来るって……誰か迎えにでも来るんでしょうか?
「お待たせー!」
「あ、来た来た」
あのピンクの髪……間違い様がなく残念様ではありませんか。
「この近くにアタシが結界を張っておいた作りかけのダンジョンがあってね、神判は夜にやるみたいだし一時的に居住スペースを造っておいたから、皆が神界に行ってる間はそこで休んでてね」
一抹の不安はありますが仮にも女神の結界だし……まあ大丈夫でしょう。
大丈夫じゃなかったらカプサイ山盛りの熱々スープをおみまいしますが。
「……アタシ、辛いのと苦いのは苦手なんだけど!」
「ではカプサイ山盛りの豆汁にしておきますよ」
「キュア、それは豆汁好きな俺でもキツいぞ」
「……それ、仮にも女神に対してする話じゃないよねぇ」
「アタシは仮じゃなくて正真正銘の女神なんだけど!」
まあこれは物の例えって奴ですから……
やる事をちゃんとやって下さればそんな事しませんよ。
そんなこんなで神界に……
相変わらず真っ白で何もない空間ですね。
しかしながら妙な安心感があるのは……きっとトゥグア様のお力なのでしょう。
「おお来たか……待っとったぞ」
まさかのヨグソ様自らのお出迎え……
他の皆さんはどうしたのですか?
「トゥグアとトゥールは自分の眷属を迎えに行っとって、ハイドラは会場の設営をしとる……ああツァトゥよ、お主もハイドラを手伝いに行け」
「は、はいぃ!?」
眷属……翡翠さんとクティはここに居るからサーグァ様とセバスチャンさんですか。
というか眷属まで呼ぶって随分な大事になっていますね。
「アルラがやろうとした事がそれだけ危険じゃったという証明でもあるわい……下手をしたらトゥグアの世界とアルラの世界が対消滅しとったからのう」
……阻止出来て良かったですよ、本当に。
あたし自身は何も出来ませんでしたけど。
「そんな事はないぞ?今回の件を解決するにはトゥグアがトゥール、ハイドラの2神と協力する必要があった……それを可能としたのはお主の力じゃよ」
トゥール様はまだしもハイドラ様に関しては本当に何もしてないんですが……まあいいです。
「ああそれと、この神判はお主達の意見も聞きたいからのう……呼んだのは魂だけじゃが普通に喋れる様にしてあるぞ」
「それは先に言って欲しかったのですが!?」
とりあえず長机にやたらと座り心地が良さそうな椅子が人数分用意されていましたが……何故かあたしとライコはキッチンに?
まあ、ここは以前アイスクリームを作った時に使った場所なので使い勝手は解りますけど。
それと地の女神が鎖に縛られながら中央に居て今はクティが寄り添っていますが……あのままでいいんでしょうか?
「スマンが人数分のホットケーキを頼むぞ、焼きたての上にアイスクリームを添えてな……因みにその足元にある箱はお主が元居た世界にあるレイトウコとかいう物と同様に使える」
冷凍庫を用意してまでアイスクリームが食べたかったのですか!?
しかもホットケーキに乗せてって……何処で覚えたんですか?
「それと器具に材料じゃがお主がおった世界から取り寄せておいたぞ、その方がやり易いと思うてな」
あ、本当にホットケーキミックスがありましたし……それにバターやバニラエッセンスにミント、砂糖にメープルシロップ、ナッツとチョコレート、更にハンドミキサーまで。
他はともかくホットケーキミックスは有難いですね……メレンゲを作る手間が省けますから。
多分ヨグソ様はあたしが居た世界のばえる、とかいうスイーツを見て食べたくなったんでしょうけど……あたしは携帯もスマホも使った事がないからばえとかバズとかは解りませんよ?
ここは当然の如くコンセントがありませんがこのハンドミキサーは乾電池で動くタイプで……冷凍庫は魔力で動く様ですね。
ここまで準備されたら作らざるを得ませんか……仕方ありません。
「ライコはホットケーキとフルーツ、あたしはアイスクリームと生クリームを作ります……作り方は解ってますね?」
「ウギッ!」
よし、折角バニラエッセンスがあるなら今回はバニラアイスで……ジャムやフルーツを混ぜる必要がないから助かります。
まずは生クリームから……やはりハンドミキサーは便利ですね、あっという間に撹拌が終わりました。
ライコもあたしの手つきを見てハンドミキサーの使い方を覚えた様だし……本当に優秀な猿ですね。
1人2枚の計算で人数分を焼いて貰ったら1枚を皿に乗せて、バターを塗ったらもう1枚を重ねて……
上にバニラアイスを乗せたらアイスクリームの周りに生クリーム、仕上げにメープルシロップと溶かしたチョコレートを網目に掛けて、ホットケーキの周りにフルーツ、煎って砕いたナッツをふりかけて最後にミントを飾れば……よし、出来ました。
正直オシャレとかばえとかは解りませんけど、これなら少なくとも見映えはするでしょう……多分。
それにしてもこのハンドミキサーは便利ですね……やはり持って帰るのはマズいでしょうか?
あっても乾電池が手に入らないし、充電も出来ませんけど……
「別に持って帰るのは構わんが、それはトゥグアの世界ではオーバーテクノロジーじゃからのう……使うのは自重して欲しいんじゃが」
使えないんじゃ意味がありませんね……諦めましょう。
それにこういう甘味は何度も呼ばれて作らされそうだし、これっきりにはならないでしょう。
でも材料と乾電池はそちらで用意して下さいよ?
イレムを出立して、とりあえず翡翠さんの案内で進んでいましたが森林のど真ん中で止まりましたね?
「んー……そろそろ来る頃だと思うんだけど」
来るって……誰か迎えにでも来るんでしょうか?
「お待たせー!」
「あ、来た来た」
あのピンクの髪……間違い様がなく残念様ではありませんか。
「この近くにアタシが結界を張っておいた作りかけのダンジョンがあってね、神判は夜にやるみたいだし一時的に居住スペースを造っておいたから、皆が神界に行ってる間はそこで休んでてね」
一抹の不安はありますが仮にも女神の結界だし……まあ大丈夫でしょう。
大丈夫じゃなかったらカプサイ山盛りの熱々スープをおみまいしますが。
「……アタシ、辛いのと苦いのは苦手なんだけど!」
「ではカプサイ山盛りの豆汁にしておきますよ」
「キュア、それは豆汁好きな俺でもキツいぞ」
「……それ、仮にも女神に対してする話じゃないよねぇ」
「アタシは仮じゃなくて正真正銘の女神なんだけど!」
まあこれは物の例えって奴ですから……
やる事をちゃんとやって下さればそんな事しませんよ。
そんなこんなで神界に……
相変わらず真っ白で何もない空間ですね。
しかしながら妙な安心感があるのは……きっとトゥグア様のお力なのでしょう。
「おお来たか……待っとったぞ」
まさかのヨグソ様自らのお出迎え……
他の皆さんはどうしたのですか?
「トゥグアとトゥールは自分の眷属を迎えに行っとって、ハイドラは会場の設営をしとる……ああツァトゥよ、お主もハイドラを手伝いに行け」
「は、はいぃ!?」
眷属……翡翠さんとクティはここに居るからサーグァ様とセバスチャンさんですか。
というか眷属まで呼ぶって随分な大事になっていますね。
「アルラがやろうとした事がそれだけ危険じゃったという証明でもあるわい……下手をしたらトゥグアの世界とアルラの世界が対消滅しとったからのう」
……阻止出来て良かったですよ、本当に。
あたし自身は何も出来ませんでしたけど。
「そんな事はないぞ?今回の件を解決するにはトゥグアがトゥール、ハイドラの2神と協力する必要があった……それを可能としたのはお主の力じゃよ」
トゥール様はまだしもハイドラ様に関しては本当に何もしてないんですが……まあいいです。
「ああそれと、この神判はお主達の意見も聞きたいからのう……呼んだのは魂だけじゃが普通に喋れる様にしてあるぞ」
「それは先に言って欲しかったのですが!?」
とりあえず長机にやたらと座り心地が良さそうな椅子が人数分用意されていましたが……何故かあたしとライコはキッチンに?
まあ、ここは以前アイスクリームを作った時に使った場所なので使い勝手は解りますけど。
それと地の女神が鎖に縛られながら中央に居て今はクティが寄り添っていますが……あのままでいいんでしょうか?
「スマンが人数分のホットケーキを頼むぞ、焼きたての上にアイスクリームを添えてな……因みにその足元にある箱はお主が元居た世界にあるレイトウコとかいう物と同様に使える」
冷凍庫を用意してまでアイスクリームが食べたかったのですか!?
しかもホットケーキに乗せてって……何処で覚えたんですか?
「それと器具に材料じゃがお主がおった世界から取り寄せておいたぞ、その方がやり易いと思うてな」
あ、本当にホットケーキミックスがありましたし……それにバターやバニラエッセンスにミント、砂糖にメープルシロップ、ナッツとチョコレート、更にハンドミキサーまで。
他はともかくホットケーキミックスは有難いですね……メレンゲを作る手間が省けますから。
多分ヨグソ様はあたしが居た世界のばえる、とかいうスイーツを見て食べたくなったんでしょうけど……あたしは携帯もスマホも使った事がないからばえとかバズとかは解りませんよ?
ここは当然の如くコンセントがありませんがこのハンドミキサーは乾電池で動くタイプで……冷凍庫は魔力で動く様ですね。
ここまで準備されたら作らざるを得ませんか……仕方ありません。
「ライコはホットケーキとフルーツ、あたしはアイスクリームと生クリームを作ります……作り方は解ってますね?」
「ウギッ!」
よし、折角バニラエッセンスがあるなら今回はバニラアイスで……ジャムやフルーツを混ぜる必要がないから助かります。
まずは生クリームから……やはりハンドミキサーは便利ですね、あっという間に撹拌が終わりました。
ライコもあたしの手つきを見てハンドミキサーの使い方を覚えた様だし……本当に優秀な猿ですね。
1人2枚の計算で人数分を焼いて貰ったら1枚を皿に乗せて、バターを塗ったらもう1枚を重ねて……
上にバニラアイスを乗せたらアイスクリームの周りに生クリーム、仕上げにメープルシロップと溶かしたチョコレートを網目に掛けて、ホットケーキの周りにフルーツ、煎って砕いたナッツをふりかけて最後にミントを飾れば……よし、出来ました。
正直オシャレとかばえとかは解りませんけど、これなら少なくとも見映えはするでしょう……多分。
それにしてもこのハンドミキサーは便利ですね……やはり持って帰るのはマズいでしょうか?
あっても乾電池が手に入らないし、充電も出来ませんけど……
「別に持って帰るのは構わんが、それはトゥグアの世界ではオーバーテクノロジーじゃからのう……使うのは自重して欲しいんじゃが」
使えないんじゃ意味がありませんね……諦めましょう。
それにこういう甘味は何度も呼ばれて作らされそうだし、これっきりにはならないでしょう。
でも材料と乾電池はそちらで用意して下さいよ?
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