「魔力がない」と婚約破棄されましたが、私を拾ったのは剣聖と呼ばれる傭兵王でした〜金で地位を買った元婚約者様、私の夫に勝てると思いましたか?〜

放浪人

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第十話:神明裁判〜科学の力は神の御業よりも奇なり〜

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 王城の中庭には、異様な熱気と静寂が渦巻いていた。  中央に設置されたのは、赤々と燃え盛る炭火の炉。その中には、一本の太い鉄の棒が突き刺さっている。  熱せられた鉄は禍々しいほどの赤光を放ち、周囲の空気を歪ませていた。

 これより行われるのは『神明裁判』。  人の法で裁ききれぬ罪を、神の御意志によって判定する、古く野蛮な儀式である。

 中庭を取り囲む回廊には、噂を聞きつけた貴族たちが鈴なりになっていた。彼らの瞳には、高貴な身分に似つかわしくない、残酷な好奇心の色が宿っている。  美しい令嬢が火傷を負って泣き叫ぶ姿を見たいのか、それとも奇跡が起きるのを期待しているのか。どちらにせよ、彼らにとってこれは極上の娯楽なのだ。

「……本気なのか、エリス」

 私の隣で、ヴォルフガングが苦渋に満ちた声で囁いた。  彼は拳を握りしめ、今にも炉を蹴り飛ばしそうな殺気を放っている。

「俺が暴れれば、お前を連れて逃げることくらい造作もない。この国の騎士ごときに俺は止められねぇ。……だから、あんなふざけた真似に付き合う必要はねぇんだぞ」

「いいえ、団長。逃げれば、私たちは一生『罪人』として追われる身になります。それでは意味がないのです」

 私は彼の拳にそっと手を添え、優しく諭した。

「私たちは、堂々と陽の当たる場所を歩くために戦ってきたのです。ここで逃げれば、全ての苦労が水の泡です。それに……」

 私は炉の向こうで、勝ち誇った顔をしているフェルディナンドを一瞥した。

「あの男に一泡吹かせる絶好の機会を、逃す手はありませんわ」

 フェルディナンドは、新しい(と言っても予備の)鎧を着込み、神官と共に立っていた。  その顔には、隠しきれない愉悦の色が浮かんでいる。  彼は確信しているのだ。魔力のない私が、魔法防御なしで鉄を握ればどうなるかを。

「では、これより神明裁判を執り行う!」

 儀典官の声が響き渡る。  静寂が、より一層深まった。

「被告人、エリス・フォン・ローゼンバーグ。前に!」

 私は深呼吸を一つし、ゆっくりと炉の前へと歩み出た。  熱波が肌を焼く。  炭火の中で赤熱した鉄棒は、まるで地獄の蓋を開けたかのような熱量を放っていた。温度は優に八百度を超えているだろう。  素手で触れれば、皮膚は瞬時に炭化し、肉は焼け爛れ、一生消えない傷と激痛を残す。最悪の場合、ショック死することさえある。

「ふふふ……どうしたエリス? 足が震えているぞ?」

 フェルディナンドが嘲笑う。

「今からでも遅くはない。罪を認め、私の足元に跪いて許しを請えば、命だけは助けてやろう。……もっとも、修道院の冷たい独房で一生を過ごすことになるがな!」

 彼の言葉に、周囲の取り巻きたちが下卑た笑い声を上げる。  私は彼らを無視し、神官に向かって一礼した。

「神官様、手順の確認を。私がこの鉄を握り、三歩歩いて指定の台の上に置く。その後、手を包帯で巻き、三日後に開封して火傷がなければ無罪。……相違ありませんね?」 「う、うむ。その通りだ。……娘よ、本当にやるのか? 神の加護なき者が行えば、無事では済まぬぞ」

 神官さえもが、憐れむような目を向けてくる。  魔力至上主義のこの国では、神の加護とはすなわち『魔力による防御』と同義だ。魔力のない人間は、神に見放されたも同然の扱いを受ける。

「ご心配には及びません。私には、私なりの『神』がついておりますので」

 私は袖の中で、ある準備を整えた。  それは、昨晩のうちに調合しておいた、特製の『ジェル』だ。    この世界には魔法がある。だからこそ、科学的な物理現象はおざなりにされがちだ。  だが、私は知っている。  ある種の植物の樹液と、鉱物から抽出した成分、そして卵白を特殊な比率で混ぜ合わせることで、驚異的な断熱効果を持つゲル状物質が生成できることを。  これは、前世の記憶……ではなく、実家の書庫の奥深くに眠っていた、古い錬金術の文献から得た知識だ。かつて魔力を持たない人々が、過酷な環境で生き抜くために編み出した、知恵の結晶。

 私はそれを、たっぷりと掌に塗り込んでいた。  見た目はただの汗や脂に見えるだろう。無色透明で、無臭。誰にも気づかれることはない。

「では、始めよ!」

 合図と共に、私は鉄の棒に手を伸ばした。  ヴォルフガングが息を呑む気配がする。  フェルディナンドが、期待に目を輝かせて身を乗り出す。

 ――熱くない。    指先が鉄に触れる直前、強烈な輻射熱を感じたが、ジェルがそれを遮断してくれている。  私は迷わず、ガシリと鉄の棒を握りしめた。

 ジュッ……!

 水分が蒸発する音が微かに聞こえたが、それは私の皮膚が焼ける音ではない。ジェルの表面が反応している音だ。  痛みはない。  ほんのりと温かい程度だ。

 私は鉄棒を持ち上げ、一歩、二歩、三歩と歩いた。  会場中が、どよめきに包まれる。

「なっ……!?」 「握ったぞ! 悲鳴一つ上げずに!」 「馬鹿な! 魔力がないはずだろう!?」

 フェルディナンドの顔から、笑みが消え失せた。  彼は目を見開き、信じられないものを見るように口をパクパクさせている。

「嘘だ……あり得ない……! 幻術か!? 誰かが魔法で助けているのか!?」

 彼は叫びながら周囲を見回すが、誰も魔法を使っている様子はない。  私は指定された台の上に、鉄棒をカランと置いた。  そして、掌を広げて神官に見せる。

「……いかがでしょうか?」

 神官が恐る恐る私の手を覗き込む。  そこには、赤み一つない、白く滑らかな肌があった。  ジェルは蒸発して消え失せ、証拠も残っていない。

「き、奇跡だ……! 傷一つない!」

 神官の声が震えた。  その瞬間、会場が爆発したような騒ぎになった。

「おおおっ! 神よ!」 「彼女は潔白だったのだ!」 「魔力なき聖女の誕生だ!」

 貴族たちが手のひらを返したように称賛の声を上げる。  彼らにとって、目の前の現象こそが真実であり、神の意志なのだ。魔力の有無など、もはや関係ない。

 ヴォルフガングが、安堵のあまりへなへなと座り込んだのが見えた。  後でたっぷりと慰めてあげなければなるまい。

「……ば、馬鹿な……そんなことが……」

 フェルディナンドだけが、現実を受け入れられずに立ち尽くしていた。  私はゆっくりと彼に歩み寄った。

「フェルディナンド様。神は、正しい者に味方をするようですね」 「き、貴様……何をした!? 何かのトリックだ! イカサマだ!」 「イカサマ? 神聖な裁判で、そのような不敬なことを仰るのですか?」

 私は冷ややかに見下ろした。

「条件を覚えていますね? 私が無傷であれば、あなたの地位と財産は没収。そして国外追放です」 「い、嫌だ! 認めん! こんな理不尽な結果、認められるかぁっ!」

 彼は錯乱し、私に掴みかかろうとした。  しかし、すぐに衛兵たちに取り押さえられる。  今まで彼に媚びへつらっていた周囲の人間も、冷ややかな目で彼を見ている。神に見放された男に関われば、自分たちにも火の粉が降りかかると恐れているのだ。

「往生際が悪いぞ、アイゼンベルク」

 玉座の方から、国王陛下の低い声が響いた。  フェルディナンドがビクリと動きを止める。

「神明裁判を申し立てたのは其方だ。結果が出た以上、それに従うのが騎士というものであろう」 「へ、陛下……しかし、これは……!」 「黙れ。……だが、其方の言い分も一理あるかもしれん。イカサマを疑うのであれば、証明してみせよ」

 国王は冷酷な笑みを浮かべた。

「其方も握ってみればよい。其方が潔白で、真の騎士であるならば、神は其方をも守ってくださるはずだ」

「は……?」

 フェルディナンドの顔色が、土気色に変わった。  墓穴を掘ったのだ。  イカサマだと主張するなら、同じ条件で自分が握ってみせればいい。  もし彼も無傷なら、鉄棒自体に細工があったことになる。逆に火傷を負えば、それは彼が『有罪』であることの証明となる。

「さあ、フェルディナンド様。どうぞ?」

 私は場所を譲り、鉄棒を指し示した。  再び熱せられた鉄は、凶悪な赤色を取り戻している。  もちろん、彼には耐熱ジェルなどない。魔力による身体強化(ブースト)で耐えるしかないが、八百度の熱を完全に遮断できるほどの魔力を、彼は持っていない。見かけだけの『光の蝶』を出せる程度の魔力では、焼け石に水だ。

「や、やめ……陛下、ご慈悲を……!」 「握れ! 騎士ならば、神にその身を捧げよ!」

 王の命令は絶対だ。  衛兵に引きずられ、彼は炉の前へと連れて行かれた。  泣き叫び、失禁し、無様に命乞いをするその姿に、かつての婚約者としての情など微塵も湧かなかった。  あるのは、因果応報という冷徹な事実だけ。

「い、いやだぁぁ! 熱い! 怖い! 助けてくれぇぇ!」

 彼の悲鳴が響き渡る。  だが、誰も助けようとはしない。  衛兵が無理やり彼の手を掴み、鉄棒へと押し付ける。

 ジューッ!!

 肉の焼ける嫌な音と、鼻をつく焦げ臭いにおいが、中庭に広がった。

「ギャアァァァァァッ!!!」

 フェルディナンドの絶叫が、空を引き裂いた。  彼は白目を剥いて泡を吹き、その場に崩れ落ちた。  手は炭のように黒く焼け焦げ、見るも無惨な状態になっている。

 勝負あった。  神は、彼を見放したのだ。  いや、最初から神など関係ない。これは、準備と知識、そして覚悟の差だ。

「……連れて行け」

 国王が短く命じた。  もはやゴミを見るような目つきだった。  フェルディナンドは気絶したまま、衛兵たちによって引きずられていった。  その背中を見送りながら、私は小さく息を吐いた。

 終わった。  長かった因縁に、ようやく終止符が打たれた。

「……おい、大丈夫か?」

 ヴォルフガングが駆け寄ってきて、私の手を取った。  その顔は、勝利の喜びよりも、心配の色で塗りつぶされていた。

「本当に火傷してねぇのか? 無理してんじゃねぇのか?」 「大丈夫ですよ、団長。ほら、この通り」

 私は白くきれいな手のひらを見せた。  彼はそれをまじまじと見つめ、それからギュッと抱きしめた。痛いくらいに強く。

「……バカヤロウ。寿命が縮んだぞ。二度とあんな危ない真似すんな」 「ふふっ、善処します。……でも、あなたのためなら、火の中だって歩いてみせますよ?」

 私が冗談めかして言うと、彼は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。

「……勘弁してくれ。俺の心臓が持たねぇ」

 その不器用な優しさが、今は何よりも愛おしかった。

          ◇

 神明裁判から数日後。  王都は、新しい話題で持ちきりだった。  「魔力なき聖女」の誕生と、「堕ちた騎士団長」の末路について。

 フェルディナンドは騎士団長の地位を剥奪され、アイゼンベルク家は取り潰しとなった。  彼は火傷の治療もそこそこに、莫大な借金を背負わされ、北の鉱山へと送られたという。  かつて彼が見下していた「泥にまみれる仕事」を、これからは死ぬまで続けることになるのだ。  皮肉な話だが、それが彼の選んだ道の結末だった。

 一方、婚約者だったミリアは、フェルディナンドが失脚するや否や姿を消した。  噂では、別の裕福な商人の愛人になったとか、隣国へ逃げたとか言われているが、真相は定かではない。  金の切れ目が縁の切れ目。彼女らしいと言えば、彼女らしい生き方だ。

 そして、私たち『鉄の牙』にも、大きな転機が訪れていた。

「……辺境伯、ですか?」

 砦の執務室で、私は届けられた王命書を見て目を丸くした。  そこには、ヴォルフガングを新たな貴族「辺境伯」に叙し、東の荒野の領地を与える旨が記されていた。

「ああ。陛下がそう仰ってな。『あの男なら、荒れた土地でも何とかするだろう』だとよ」

 ヴォルフガングが頭を掻きながら言う。  辺境伯。  それは、国境防衛の要となる重要な地位だ。同時に、独自の軍事力と自治権を認められた、半ば独立国のような権限を持つ。  一介の傭兵が貴族、それも大貴族に成り上がるなど、前代未聞の出世だ。

「受けたのですか?」 「条件付きでな」

 彼は私を真っ直ぐに見て言った。

「俺は貴族の作法なんて知らねぇし、領地経営なんてガラじゃねぇ。……だから、お前がそばにいてくれるなら受ける、と言った」

 私の心臓が、トクンと跳ねた。

「俺の領地には、お前の知恵が必要だ。それに……俺の人生にもな」

 それは、実質的なプロポーズだった。  出会った時の「嫁になれ」という冗談めいた言葉とは違う、重みと真実味のある言葉。

 私は書類を机に置き、彼に向き直った。

「……仕方がありませんね。放っておいたら、せっかくの領地もすぐに破綻させてしまいそうですし」 「違げぇねぇ」 「いいでしょう、ヴォルフガング様。いえ、閣下。あなたの新しい領地、私が最高に豊かな場所に変えてみせます。……その代わり、報酬は高いですよ?」

 私は悪戯っぽく微笑んだ。  ヴォルフガングも、ニカッと笑い返す。

「望むところだ。俺の全てを払ってやるよ」

 こうして、私たちは新たな旅路につくことになった。  行き先は、東の荒野。  魔物が跋扈し、土地は痩せ、誰も住みたがらない不毛の大地。  だが、私には見える。  そこに広がる、黄金の麦畑と、賑わう街並みが。

 魔力はなくとも、知識と知恵があれば、荒野に花を咲かせることなど造作もない。  私の『内政チート』の本領発揮は、むしろこれからなのだ。

          ◇

 数週間後。  私たちは王都を引き払い、東へと向かう馬車の中にいた。  窓の外には、見渡す限りの荒野が広がっている。  岩と砂、そして枯れた草木。  普通なら絶望するような光景だが、私とヴォルフガング、そして『鉄の牙』の面々の目は輝いていた。

「ここが、俺たちの国か!」 「広ぇな! どこまでも走れるぞ!」 「軍師様、まずは何を作りますか!?」

 彼らはやる気満々だ。  すでに、私の指示で各種の専門家――石工、大工、農夫などを雇い入れている。  さらに、フェルディナンドから巻き上げた慰謝料と、これまでの報酬で、資金も潤沢にある。

「まずは『道』です。物流を確保しなければ、街は発展しません。関所を撤廃し、商人を誘致しましょう。税制優遇措置を取れば、隣国の商会も食いついてくるはずです」

 私は地図に線を引いていく。  次に水利。井戸を掘り、用水路を整備する。  そして農業。この痩せた土地に適した作物を選定し、三圃式農業を導入して地力を回復させる。  やることは山積みだ。  けれど、こんなにワクワクすることはなかった。

「忙しくなるな、エリス」 「ええ。ですが、退屈はしなそうです」

 ヴォルフガングが私の手を握る。  その手は温かく、力強い。  かつて「魔力がない」と捨てられた私が、今、最強のパートナーと共に、自分たちの国を作ろうとしている。  これ以上の幸せがあるだろうか。

「……ありがとう、ヴォルフ」 「ん? 何か言ったか?」 「いえ、なんでもありません。……さあ、仕事の時間ですよ!」

 馬車が荒野を駆けていく。  その轍(わだち)の後に、新しい歴史が刻まれていくことを、私たちはまだ知らない。  ただ、確かな予感だけがあった。  ここが、私たちが本当の意味で『帰る場所』になるのだと。

 捨てられた令嬢と、野良犬と呼ばれた傭兵。  二人の成り上がり物語は、ここで第一幕を閉じる。  だが、彼らの伝説は、この荒野からこそ、真に始まるのである。
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