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35:温泉巡り。
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「はぁー……ごくら……いや、気持ちいぃねぇ」
「はぁ~……極楽極楽ぅ」
「……それ、酷くないかい?」
どうやらルティは、悠斗の口癖が移ったようだ。
二人はあれから逃げるようにして町を離れた。そして海を一望する岩場の温泉へとやって来ている。
岩場の露天風呂はひとつではなく、大小五つほどもあった。しかも段々畑のように、それぞれ高さが違う露天風呂だ。
上段はルティが、そして下段に悠斗が浸かる。
更に――
「うおおぉぉぉぉ!? 本当だっ。温泉って溶けないんだなっ」
「大きなお風呂だよぉ~」
「海すっげー! 海って本当にしょっぱいのか?」
「お姉ちゃん見てみて~」
「ふわぁ、あったかぁい」
「みんな風呂で暴れるんじゃないよ! 落ちたら危ないだろっ」
マリル弟妹も一緒だ。
獣人の子供らは少量の食事しか与えられず、取り返した時には衰弱しているのではと思う程だった。
だが姉のマリルに再会できたこと、自由の身になれたことが嬉しかったのだろう。
ドワーフ村の屋敷で二日ほど休ませ、十分な食事を与えた頃にはすっかり元気になった。元気になって温泉にまでついて来たのだ。
ルティが非常に落ち込んだが、幼い子相手に怒ることも出来ず。今も小さな子が岩風呂から落ちないよ、大地の精霊を召喚して、まるで鉄格子のようなものを縁に建ててくれている。
ここはのんびり寛げる温泉――ではなく、ファミリー向け温泉リゾートと化していた。
どうしてこうなったのか? ルティは首を傾げる。
マリル一家を連れ屋敷にいったん戻った後、メイドゴーストたちが「働き手が来た!」と歓喜した。
いや待て子供だぞ? 働かせるのか?
「ここで働いたら毎日こんなうめーもん、食えるの?」
というマリル弟の質問にバスチャンが笑顔で頷くと、子供たち大歓喜。
「働く~!」
「僕も~。お手伝いする~」
――と。
少年少女らよ。目の前の大人たちはゴーストだが、そこはいいのか?
「俺気にしないよ! ゴーストでもなんでも、悪い人間じゃなきゃ別にいいもん」
「バスチャンさんもお姉ちゃんも、意地悪しないから好き」
「ほっほっほ。嬉しいですねぇ。子供たちのおかげでここも賑やかになるでしょう」
どうやら気にしないようだ。
バスチャンやキャロルたちが生きていた200年前では、獣人族への差別は無かった。だから単純に、親を失った可哀そうな子供たちという目でしか見ていないのだ。
しかも獣人族は体力があるというのは常識として知られていること。
幼いとはいえ一番小さな子でも9歳だ。掃除ぐらいはやらせられるだろう。
働き手が増えたことでゴーストたちは喜び、子供たちは暖かい食事と寝床が手に入ってこちらも大喜び。
うぃんうぃんな関係が出来上がった。
マリルも屋敷で働くことになったが、恩人の悠斗に恩を返すためと言って付きまとう気でいるようだ。
温泉に行くと言えば血相を変え反対し、悠斗は大丈夫だと言ってもどうしても付いて来ると言う。終いには下の子供たちまで……。
(はぁ……やっと二人っきりになれると思ったのに……ぐぬぬ)
無邪気に遊ぶ子供たちを睨むが、嬉しそうに笑みをこぼす子たちを見ては憎み切れない。
ルティの顔を緩めにへらと笑うと、それを覗き込むマリルと目が合った。
「……なんだ?」
「……今は負けを認めてやる」
「は?」
マリルが首元まで湯に潜り、一点をじぃーっと見つめていた。
そこはルティのお胸さま。
どうやら負けというのは、お胸さまの大きさの事らしい。
ルティも巨乳という程ではないが、そこそこの大きさのある美乳の持ち主だ。
対してマリルはお世辞にも大きいとは言えない。むしろ絶壁に近い。いや絶壁だ。断言しよう。
何の勝負をしているのだと、さりげなくお胸さまを隠すルティ。
そんな彼女にマリルは宣言する。
ばしゃぁっと湯舟から立ち上がり、ルティをビシィーっと指差す。
「あと5年もしたら、絶対追い抜くんだからな!」
「……何をだ……」
「おっぱいの大きさ!」
ど直球だった。
そんなど直球宣言を、棚田温泉の一番下から顔を赤くして聞く悠斗。長湯をし過ぎた訳ではないのに、顔真っ赤だ。
「兄ちゃん、茹だってるのか?」
「んー、そうじゃないんだけどねぇ」
マリルの弟で、長男のロイは悠斗と一緒に下の段に居る。
十三歳は女風呂に入ってはいけませんと、嫌々引きはがして連れてきたのだ。本当は11歳の弟クックも引きずって来たかったが、泣くので断念。
彼らは暫くはドワーフの村を拠点に温泉探しをすることになる。
まずは村の再建。それと同時に『冒険者』が寝泊まりできる宿の建築、酒場、食堂、etcetc……。
(やっぱり冒険者ギルド、あった方がいいよなぁ)
その為にはギルド職員となるスタッフが必要だ。アイテムの買取をするなら鑑定スキル持ちが必要だろう。
あれ? ルティも自分も鑑定スキルを持っているではないか。
買い取ったアイテムはまとめてタブレットに入れ、町に持って行って売ってもいい。物によってはドワーフらに加工して貰い、それを迷宮前で販売するのもいいかもしれない。
(いっそドワーフの村の下の村を発展させて、そこで売買するのもいいかもなぁ。あ、そうだ)
大空洞には温泉が湧く。だったら他の所でも湧くんじゃないか?
大空洞の外に露天風呂でも作れば、やってくる冒険者の疲れを癒す事もできる。
(俺も温泉が楽しめる。うん。良いことだ)
なんなら各地の温泉の湯をタブレット輸送し、いろいろな温泉を楽しめるようにもしてみようか。
それこそ温泉リゾート建設か!?
【迷宮探査も楽しめる温泉リゾード】
いい。実にいい。
ギルムに大量のお湯を汲める樽を作って貰おう。その樽に温泉の湯を入れて集めておけば、日替わりで楽しめたりもする。
「その為にもあちこちの温泉に行かなきゃなぁ」
一度行って、ルティには頑張って景色を記憶して貰おう。そうすればあとはいつでもどこからでも、好きなとこに温泉へ行ける。
空間転移の魔法が自分にも使えればいいのにな。
そんな事を思いながら悠斗は大海原を眺める。
次はどの温泉へ行こうか……。
「ルティ。次はどこに行こうか? どこか行きたい所はあるかい?」
棚田温泉の上を見上げ声を張り上げる。
すると子供たちと一緒にルティが顔だけちょこんと出してきた。
「どこと言われてもなぁ……どこの温泉がどんな所にあって、どんな効能なのかもわからないし」
「はは。そうだった。じゃあやっぱり片っ端から行くしかないか」
「うむ。手あたり次第楽しもう」
微笑み合う二人。
だがそこには悪魔のような子供たちが居て――
「私も~」「僕も~」
「アタイだって行くからね!」
「お前たちは働け!」
これは賑やかな温泉巡りの旅になりそうだと、悠斗は笑みを浮かべ思った。
まぁ暫く子供達には屋敷でメイドたちの手伝いをして貰わなくてはならない。今は人手不足なのだから。
やりたいことがあるって素晴らしい。
そんな事を思いながら、悠斗は海を見つめた。
社畜人生サヨウナラ。
これからこの世界で温泉を巡り、そして可能なら冒険者ギルドの設立……なんてのもいいだろう。
そうだ。火山地帯の温泉地にはモンスターも多いという。
ならばやはり、ギルドを設立して温泉地に冒険者を招き入れれば安全になるのでは?
いろいろ夢が広がるが、まずは――
「おぉーい。そろそろご飯、食べに行こう」
「「は~い」」
近くの港町では生魚を提供する習慣があった。
今夜は海鮮丼だ。
「はぁ~……極楽極楽ぅ」
「……それ、酷くないかい?」
どうやらルティは、悠斗の口癖が移ったようだ。
二人はあれから逃げるようにして町を離れた。そして海を一望する岩場の温泉へとやって来ている。
岩場の露天風呂はひとつではなく、大小五つほどもあった。しかも段々畑のように、それぞれ高さが違う露天風呂だ。
上段はルティが、そして下段に悠斗が浸かる。
更に――
「うおおぉぉぉぉ!? 本当だっ。温泉って溶けないんだなっ」
「大きなお風呂だよぉ~」
「海すっげー! 海って本当にしょっぱいのか?」
「お姉ちゃん見てみて~」
「ふわぁ、あったかぁい」
「みんな風呂で暴れるんじゃないよ! 落ちたら危ないだろっ」
マリル弟妹も一緒だ。
獣人の子供らは少量の食事しか与えられず、取り返した時には衰弱しているのではと思う程だった。
だが姉のマリルに再会できたこと、自由の身になれたことが嬉しかったのだろう。
ドワーフ村の屋敷で二日ほど休ませ、十分な食事を与えた頃にはすっかり元気になった。元気になって温泉にまでついて来たのだ。
ルティが非常に落ち込んだが、幼い子相手に怒ることも出来ず。今も小さな子が岩風呂から落ちないよ、大地の精霊を召喚して、まるで鉄格子のようなものを縁に建ててくれている。
ここはのんびり寛げる温泉――ではなく、ファミリー向け温泉リゾートと化していた。
どうしてこうなったのか? ルティは首を傾げる。
マリル一家を連れ屋敷にいったん戻った後、メイドゴーストたちが「働き手が来た!」と歓喜した。
いや待て子供だぞ? 働かせるのか?
「ここで働いたら毎日こんなうめーもん、食えるの?」
というマリル弟の質問にバスチャンが笑顔で頷くと、子供たち大歓喜。
「働く~!」
「僕も~。お手伝いする~」
――と。
少年少女らよ。目の前の大人たちはゴーストだが、そこはいいのか?
「俺気にしないよ! ゴーストでもなんでも、悪い人間じゃなきゃ別にいいもん」
「バスチャンさんもお姉ちゃんも、意地悪しないから好き」
「ほっほっほ。嬉しいですねぇ。子供たちのおかげでここも賑やかになるでしょう」
どうやら気にしないようだ。
バスチャンやキャロルたちが生きていた200年前では、獣人族への差別は無かった。だから単純に、親を失った可哀そうな子供たちという目でしか見ていないのだ。
しかも獣人族は体力があるというのは常識として知られていること。
幼いとはいえ一番小さな子でも9歳だ。掃除ぐらいはやらせられるだろう。
働き手が増えたことでゴーストたちは喜び、子供たちは暖かい食事と寝床が手に入ってこちらも大喜び。
うぃんうぃんな関係が出来上がった。
マリルも屋敷で働くことになったが、恩人の悠斗に恩を返すためと言って付きまとう気でいるようだ。
温泉に行くと言えば血相を変え反対し、悠斗は大丈夫だと言ってもどうしても付いて来ると言う。終いには下の子供たちまで……。
(はぁ……やっと二人っきりになれると思ったのに……ぐぬぬ)
無邪気に遊ぶ子供たちを睨むが、嬉しそうに笑みをこぼす子たちを見ては憎み切れない。
ルティの顔を緩めにへらと笑うと、それを覗き込むマリルと目が合った。
「……なんだ?」
「……今は負けを認めてやる」
「は?」
マリルが首元まで湯に潜り、一点をじぃーっと見つめていた。
そこはルティのお胸さま。
どうやら負けというのは、お胸さまの大きさの事らしい。
ルティも巨乳という程ではないが、そこそこの大きさのある美乳の持ち主だ。
対してマリルはお世辞にも大きいとは言えない。むしろ絶壁に近い。いや絶壁だ。断言しよう。
何の勝負をしているのだと、さりげなくお胸さまを隠すルティ。
そんな彼女にマリルは宣言する。
ばしゃぁっと湯舟から立ち上がり、ルティをビシィーっと指差す。
「あと5年もしたら、絶対追い抜くんだからな!」
「……何をだ……」
「おっぱいの大きさ!」
ど直球だった。
そんなど直球宣言を、棚田温泉の一番下から顔を赤くして聞く悠斗。長湯をし過ぎた訳ではないのに、顔真っ赤だ。
「兄ちゃん、茹だってるのか?」
「んー、そうじゃないんだけどねぇ」
マリルの弟で、長男のロイは悠斗と一緒に下の段に居る。
十三歳は女風呂に入ってはいけませんと、嫌々引きはがして連れてきたのだ。本当は11歳の弟クックも引きずって来たかったが、泣くので断念。
彼らは暫くはドワーフの村を拠点に温泉探しをすることになる。
まずは村の再建。それと同時に『冒険者』が寝泊まりできる宿の建築、酒場、食堂、etcetc……。
(やっぱり冒険者ギルド、あった方がいいよなぁ)
その為にはギルド職員となるスタッフが必要だ。アイテムの買取をするなら鑑定スキル持ちが必要だろう。
あれ? ルティも自分も鑑定スキルを持っているではないか。
買い取ったアイテムはまとめてタブレットに入れ、町に持って行って売ってもいい。物によってはドワーフらに加工して貰い、それを迷宮前で販売するのもいいかもしれない。
(いっそドワーフの村の下の村を発展させて、そこで売買するのもいいかもなぁ。あ、そうだ)
大空洞には温泉が湧く。だったら他の所でも湧くんじゃないか?
大空洞の外に露天風呂でも作れば、やってくる冒険者の疲れを癒す事もできる。
(俺も温泉が楽しめる。うん。良いことだ)
なんなら各地の温泉の湯をタブレット輸送し、いろいろな温泉を楽しめるようにもしてみようか。
それこそ温泉リゾート建設か!?
【迷宮探査も楽しめる温泉リゾード】
いい。実にいい。
ギルムに大量のお湯を汲める樽を作って貰おう。その樽に温泉の湯を入れて集めておけば、日替わりで楽しめたりもする。
「その為にもあちこちの温泉に行かなきゃなぁ」
一度行って、ルティには頑張って景色を記憶して貰おう。そうすればあとはいつでもどこからでも、好きなとこに温泉へ行ける。
空間転移の魔法が自分にも使えればいいのにな。
そんな事を思いながら悠斗は大海原を眺める。
次はどの温泉へ行こうか……。
「ルティ。次はどこに行こうか? どこか行きたい所はあるかい?」
棚田温泉の上を見上げ声を張り上げる。
すると子供たちと一緒にルティが顔だけちょこんと出してきた。
「どこと言われてもなぁ……どこの温泉がどんな所にあって、どんな効能なのかもわからないし」
「はは。そうだった。じゃあやっぱり片っ端から行くしかないか」
「うむ。手あたり次第楽しもう」
微笑み合う二人。
だがそこには悪魔のような子供たちが居て――
「私も~」「僕も~」
「アタイだって行くからね!」
「お前たちは働け!」
これは賑やかな温泉巡りの旅になりそうだと、悠斗は笑みを浮かべ思った。
まぁ暫く子供達には屋敷でメイドたちの手伝いをして貰わなくてはならない。今は人手不足なのだから。
やりたいことがあるって素晴らしい。
そんな事を思いながら、悠斗は海を見つめた。
社畜人生サヨウナラ。
これからこの世界で温泉を巡り、そして可能なら冒険者ギルドの設立……なんてのもいいだろう。
そうだ。火山地帯の温泉地にはモンスターも多いという。
ならばやはり、ギルドを設立して温泉地に冒険者を招き入れれば安全になるのでは?
いろいろ夢が広がるが、まずは――
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近くの港町では生魚を提供する習慣があった。
今夜は海鮮丼だ。
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