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11話 ミアスタとフィリップ その2
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「アウザー殿とメリス嬢はおそらく、別れることになるだろう」
「なるほど……やはり、そうですか」
「意外というわけではないのか?」
「メリスのことは私も知っていますから。あまり上手く行くとは思っていなかったです」
アウザー様を奪った手口を考えれば一目瞭然だった。無理矢理、身体で繋ぎ止めた関係……メリスも私に対して優越感を感じたかっただけでしょうからね……別れたとしても全く不思議ではない。
「仲が悪くならなかったしても、飽きたら自然消滅するような関係だったと思います」
「確かにそう言われれば、納得してしまうな……前に会った時も散々な印象だったしな」
「そうでしたね。私達はあのカップルを反面教師として生きて行きましょうか」
「それが良いな。ミアスタには嫌われないように頑張るよ」
「ありがとうございます、フィリップ様。私も精一杯、頑張りますのでよろしくお願いします」
私達の関係性はあの二人におかげで強固になったと言っても過言ではない。あの時、中央公園で彼らと出くわさなかったら、今のような関係になるまでもう少し時間を要していただろう。時間を要することで私達の運命が変わってしまうことも十分に考えられるわけで……。
「フィリップ様、私達の関係が構築されたのは、アウザー様とメリスのおかげでもあるかもしれませんね」
「彼らが恋のキューピットの役割を果たしたという意味か? まあ、分からなくはないが、あんまり想像したくはなな」
「それは私も同感です。想像したくはないですね」
「ただまあ、あの時の中央公園で彼らがミアスタを見下したのは、確かにきっかけだっただろうな」
「ええ、そうですね」
私達の関係性はこれからも強くなっていくだろう。最初の関係強化のきっかけをくれたのは、アウザー様とメリスなのだ。こうして考えると皮肉なものね……私はフィリップ様の腕を強く握った。
「もっと、強固な絆にしていきましょうね……フィリップ様」
「もちろんだ、ミアスタ」
10回目のデートで私達は将来を誓い合った。それは私達の努力が起こした奇跡であることは間違いないけれど、そのきっかけをくれた二人が存在するのも事実だ。
彼らの幸せも少しは願ってデートの続きと洒落込むことにしよう。
おわり
「なるほど……やはり、そうですか」
「意外というわけではないのか?」
「メリスのことは私も知っていますから。あまり上手く行くとは思っていなかったです」
アウザー様を奪った手口を考えれば一目瞭然だった。無理矢理、身体で繋ぎ止めた関係……メリスも私に対して優越感を感じたかっただけでしょうからね……別れたとしても全く不思議ではない。
「仲が悪くならなかったしても、飽きたら自然消滅するような関係だったと思います」
「確かにそう言われれば、納得してしまうな……前に会った時も散々な印象だったしな」
「そうでしたね。私達はあのカップルを反面教師として生きて行きましょうか」
「それが良いな。ミアスタには嫌われないように頑張るよ」
「ありがとうございます、フィリップ様。私も精一杯、頑張りますのでよろしくお願いします」
私達の関係性はあの二人におかげで強固になったと言っても過言ではない。あの時、中央公園で彼らと出くわさなかったら、今のような関係になるまでもう少し時間を要していただろう。時間を要することで私達の運命が変わってしまうことも十分に考えられるわけで……。
「フィリップ様、私達の関係が構築されたのは、アウザー様とメリスのおかげでもあるかもしれませんね」
「彼らが恋のキューピットの役割を果たしたという意味か? まあ、分からなくはないが、あんまり想像したくはなな」
「それは私も同感です。想像したくはないですね」
「ただまあ、あの時の中央公園で彼らがミアスタを見下したのは、確かにきっかけだっただろうな」
「ええ、そうですね」
私達の関係性はこれからも強くなっていくだろう。最初の関係強化のきっかけをくれたのは、アウザー様とメリスなのだ。こうして考えると皮肉なものね……私はフィリップ様の腕を強く握った。
「もっと、強固な絆にしていきましょうね……フィリップ様」
「もちろんだ、ミアスタ」
10回目のデートで私達は将来を誓い合った。それは私達の努力が起こした奇跡であることは間違いないけれど、そのきっかけをくれた二人が存在するのも事実だ。
彼らの幸せも少しは願ってデートの続きと洒落込むことにしよう。
おわり
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最後まで読んでいただきありがとうございます
もう少しざまぁのところを長くしても良かったでしょうか
参考にいたします
反面教師として役立ってくれましたね!
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自業自得ではありますけど……
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