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19話 怪しい会話 その1
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フリック王子殿下視点……。
現れたのはジェイド兄さんか。アルゼイ兄さんだけでなく、ジェイド兄さんまで来るとは……王位継承に当たってのライバルが揃ってしまったということか。
くそう、ますますこの舞踏会で恥を晒すわけにはいかなくなったぞ。先ほどはエリザの妹のシリカに大笑いをされ、それをルービック・キングダム侯爵が上手く拾ったのだ。それがフォローになり、私へのマイナス評価は抑えられた。
マイナス評価はされなかったが、これは相当に屈辱だった。なんということだ、この私がよりにもよってガーランドの家系の者と、キングダム侯爵に助けられるとは。
「あの、フリック様。先ほどから、貴族との挨拶を断っていらっしゃいますが……」
「シャーリーか、それがどうしたのだ?」
「はい……先ほどの出来事を後悔されているのは分かりますが、貴族の方々との挨拶を拒否するのは、心象が悪いように思います。ジェイド王子殿下もいらっしゃった今、エラルド王国の貴族とだけでも挨拶を交わした方が良いかと……」
「ぬう……それはそうかもしれんな」
私は第三王子でしかない。ジェイド兄さんまで来た現状では、各方面の貴族への挨拶をサボっていると、確実王位継承争いに乗り遅れてしまう。
莫大な富と名声か……甘美な響きだ。よし、今からでも遅くはないシャーリーの言う通り、各貴族との挨拶を開始するとしようか。しかし……どういう順番に挨拶をすれば良いものか。先ほどから挨拶に来ていた貴族を断っていた為に、向こうから来なくなってしまっているからな。
「シャーリー、上手く貴族とのコンタクトを取れそうか?」
「申し訳ありません、フリック様。今の状態では最適解を出すことはできません……他の貴族の方々はおそらく、フリック様を警戒されているでしょうし」
「上手くサポート出来ない、ということか……」
「さ、左様でございます……申し訳ございません……」
役立たずが、と言いそうになったが私はその言葉を喉の奥に締まった。シャーリーを貶したところで、問題が解決するわけではない。数少ない味方との関係性が悪くなるのも避けたいところだしな。さて……どうするか。
「お困りのようですね、フリック王子殿下」
「キングダム侯爵……何か用かな?」
このタイミングで現れるとは……何か嫌な予感がするな。相手にしない方が良いか?
「まあ、そう警戒しないでいただきたい。自分達の味方になってくれる貴族との繋がりの強化……その為の挨拶回りを考えているのでしょう? よろしければ力になりますよ?」
この男……以前のパーティーでは、散々私のことを扱き下ろしておいて、今回は全く違う態度を見せている。そういえば先ほども王位継承争いでは応援しているなどと言っていたな?
忌々しい奴だが、今は贅沢を言っている場合ではない。キングダム侯爵の話に乗ってみるか。
「よし、話してみろ」
「おお、ありがとうございます。フリック王子殿下! 流石ですね!」
「フリック様……止めておいた方が良いと思われますが……」
シャーリーはやけに警戒している様子だ。しかし、考えている時間がないのは確かだ、彼女の言葉は無視することにする。私に意見するなら、結果を出してからにして欲しいものだな、まったく。
現れたのはジェイド兄さんか。アルゼイ兄さんだけでなく、ジェイド兄さんまで来るとは……王位継承に当たってのライバルが揃ってしまったということか。
くそう、ますますこの舞踏会で恥を晒すわけにはいかなくなったぞ。先ほどはエリザの妹のシリカに大笑いをされ、それをルービック・キングダム侯爵が上手く拾ったのだ。それがフォローになり、私へのマイナス評価は抑えられた。
マイナス評価はされなかったが、これは相当に屈辱だった。なんということだ、この私がよりにもよってガーランドの家系の者と、キングダム侯爵に助けられるとは。
「あの、フリック様。先ほどから、貴族との挨拶を断っていらっしゃいますが……」
「シャーリーか、それがどうしたのだ?」
「はい……先ほどの出来事を後悔されているのは分かりますが、貴族の方々との挨拶を拒否するのは、心象が悪いように思います。ジェイド王子殿下もいらっしゃった今、エラルド王国の貴族とだけでも挨拶を交わした方が良いかと……」
「ぬう……それはそうかもしれんな」
私は第三王子でしかない。ジェイド兄さんまで来た現状では、各方面の貴族への挨拶をサボっていると、確実王位継承争いに乗り遅れてしまう。
莫大な富と名声か……甘美な響きだ。よし、今からでも遅くはないシャーリーの言う通り、各貴族との挨拶を開始するとしようか。しかし……どういう順番に挨拶をすれば良いものか。先ほどから挨拶に来ていた貴族を断っていた為に、向こうから来なくなってしまっているからな。
「シャーリー、上手く貴族とのコンタクトを取れそうか?」
「申し訳ありません、フリック様。今の状態では最適解を出すことはできません……他の貴族の方々はおそらく、フリック様を警戒されているでしょうし」
「上手くサポート出来ない、ということか……」
「さ、左様でございます……申し訳ございません……」
役立たずが、と言いそうになったが私はその言葉を喉の奥に締まった。シャーリーを貶したところで、問題が解決するわけではない。数少ない味方との関係性が悪くなるのも避けたいところだしな。さて……どうするか。
「お困りのようですね、フリック王子殿下」
「キングダム侯爵……何か用かな?」
このタイミングで現れるとは……何か嫌な予感がするな。相手にしない方が良いか?
「まあ、そう警戒しないでいただきたい。自分達の味方になってくれる貴族との繋がりの強化……その為の挨拶回りを考えているのでしょう? よろしければ力になりますよ?」
この男……以前のパーティーでは、散々私のことを扱き下ろしておいて、今回は全く違う態度を見せている。そういえば先ほども王位継承争いでは応援しているなどと言っていたな?
忌々しい奴だが、今は贅沢を言っている場合ではない。キングダム侯爵の話に乗ってみるか。
「よし、話してみろ」
「おお、ありがとうございます。フリック王子殿下! 流石ですね!」
「フリック様……止めておいた方が良いと思われますが……」
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