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31話 その後のお話 その1
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ラグディ様の件について少し話そう。あれからラグディ様は取り調べを受け、宮殿前のトラブルについて自供した。まあ、その前から自供はしていたけれど、私の聖女の祈りでさらに心の内を吐露させたのだ。
通称「優しく接する作戦」で私との距離を縮めようとしたらしい。何それ……本当に止めて欲しいんだけれど。
「ラグディ様ってどうなるのですかね」
「国家反逆罪、不敬罪……その辺り問うた場合は厳罰になるが。今回に限ってはそこまでではなかった。厳重注意と監視が付くようになる。事実上、今までの家格を失ったも同然だろうな」
「没落まではいかないのですね」
「ルドルフの奴が後継者だからな……今後は大変だと思うが、領民に被害が及ばないことを祈っている」
「それは確かにそうですね……」
今後何か問題を起こせば、今度こそ没落の危険性が生まれて来るだろう。そう言う意味ではメイラースさんに復讐をすることも100%ないということになるわね。監視も付いていることだし……。
と、その時だった。私達の部屋がノックされたのは……。
「ああ、来てくれたのかな? どうぞ」
「うふふ、失礼致します」
「リシア様!」
「フラック王子殿下、エメリ様。ごきげんよう」
リシア様はスカートの端を軽くつまんで挨拶をしていた。私達も立ち上がり、彼女に頭を下げる。
「今回の件の功労者だ。そこのソファに座ってくれるか?」
「功労者だなんてそんな……私はただ、メイラースさんのことを覚えていただけですわ」
「それでも凄いですよ。あの情報のおかげで、ラグディ様を断罪出来たと言っても過言ではないんですから」
「そう言って貰えると嬉しいですが……なんだか照れますわね」
彼女はどこまでも謙虚だった。まあ、その方がリシア様らしいと言えばらしいのかな。
「メイラースさんはやはり、お越しになっていないのですね……」
一瞬、場の空気が暗くなったのを感じた。そう……メイラースさんは、この場に来れないのだ。
「一応、宮殿内での仕事や給料はそのままだが、彼女にもしばらく監視が付くことになった。エメリや私に接触することを禁止されている。まあ、こればかりは仕方ないかもしれんな」
「そうですね……」
メイラースさんが行ったことを考えれば、寛大過ぎる処置と言えるのかもしれない。いくら第三王子のフラック様でも完全に無罪には出来なかったということだ。
「でも、彼女はラグディ様達への処置と比較するとマシだと言えますわ。今後、解除される可能性もあると聞いておりますし」
「そうだな。メイラースの働き次第だが、なんとかなるだろう」
「それなら良かったですわ」
リシア様は部屋に待機していた使用人が出してくれたコーヒーを飲みながら言った。満足している様子だ。
「それから、リシア嬢」
「なんでございますか、フラック王子殿下」
「君は確か……ルドルフと別れたそうだな?」
「そうですわね……前から考えていたことですが、完全に縁を切らせていただきましたわ」
ああ……やっぱりルドルフ様は捨てられたか。予想通りではあったけど、こうして考えると可哀想になるわね。結局、リシア様も手に入らないわけなんだし。
通称「優しく接する作戦」で私との距離を縮めようとしたらしい。何それ……本当に止めて欲しいんだけれど。
「ラグディ様ってどうなるのですかね」
「国家反逆罪、不敬罪……その辺り問うた場合は厳罰になるが。今回に限ってはそこまでではなかった。厳重注意と監視が付くようになる。事実上、今までの家格を失ったも同然だろうな」
「没落まではいかないのですね」
「ルドルフの奴が後継者だからな……今後は大変だと思うが、領民に被害が及ばないことを祈っている」
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今後何か問題を起こせば、今度こそ没落の危険性が生まれて来るだろう。そう言う意味ではメイラースさんに復讐をすることも100%ないということになるわね。監視も付いていることだし……。
と、その時だった。私達の部屋がノックされたのは……。
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「うふふ、失礼致します」
「リシア様!」
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リシア様はスカートの端を軽くつまんで挨拶をしていた。私達も立ち上がり、彼女に頭を下げる。
「今回の件の功労者だ。そこのソファに座ってくれるか?」
「功労者だなんてそんな……私はただ、メイラースさんのことを覚えていただけですわ」
「それでも凄いですよ。あの情報のおかげで、ラグディ様を断罪出来たと言っても過言ではないんですから」
「そう言って貰えると嬉しいですが……なんだか照れますわね」
彼女はどこまでも謙虚だった。まあ、その方がリシア様らしいと言えばらしいのかな。
「メイラースさんはやはり、お越しになっていないのですね……」
一瞬、場の空気が暗くなったのを感じた。そう……メイラースさんは、この場に来れないのだ。
「一応、宮殿内での仕事や給料はそのままだが、彼女にもしばらく監視が付くことになった。エメリや私に接触することを禁止されている。まあ、こればかりは仕方ないかもしれんな」
「そうですね……」
メイラースさんが行ったことを考えれば、寛大過ぎる処置と言えるのかもしれない。いくら第三王子のフラック様でも完全に無罪には出来なかったということだ。
「でも、彼女はラグディ様達への処置と比較するとマシだと言えますわ。今後、解除される可能性もあると聞いておりますし」
「そうだな。メイラースの働き次第だが、なんとかなるだろう」
「それなら良かったですわ」
リシア様は部屋に待機していた使用人が出してくれたコーヒーを飲みながら言った。満足している様子だ。
「それから、リシア嬢」
「なんでございますか、フラック王子殿下」
「君は確か……ルドルフと別れたそうだな?」
「そうですわね……前から考えていたことですが、完全に縁を切らせていただきましたわ」
ああ……やっぱりルドルフ様は捨てられたか。予想通りではあったけど、こうして考えると可哀想になるわね。結局、リシア様も手に入らないわけなんだし。
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