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「なっ……オルテガとニエルが結託してセラのことを裏切った!?」
「え、ええ、ミカエル。そういうことになるの」
私達はパーティー会場の端に集まり、ミカエルに婚約破棄の事実を話した。ミカエルは信じられないものを見るような目つきになっていた。まあ、気持ちはよくわかる。こんなこと、普通はあり得ないものね。
ミカエルはオルテガ様と比べるのは失礼過ぎるけど、かなりまともな感性を持っているようだ。私としては安心だけどね。
「オルテガ……まさか、そんなクズな奴だったとは……! 許せないな」
「ありがとう、ミカエル」
「本当ですね。オルテガ様は許せないと思います。それに、ニエル様もですけど……」
メイドであるマルナはここぞとばかりに二人の批判をしていた。屋敷内に居る時は難しいけれど、こういう時だとマルナは心強いわね。本当に私の味方をしてくれているんだと思える。幼馴染であり侯爵令息でもあるミカエルも加わってくれたので、心強さが増したと言えるだろうか。
「その婚約破棄は成立してしまったのか?」
「もう、成立しているわ。国王陛下も承認したらしいし」
「そんなバカな……国王陛下がそんな理不尽な婚約破棄を認めるとは思えないが……」
「それは私も同じ考えだわ。だからこそ、私を精神的な病気持ちに仕立て上げて、強引にニエルとの婚約を進めたのだと思うわ」
「なんて奴だ……そんなこと許されるわけがない」
許されるわけがないのは、私も同意だった。しかし、事実上、お父様も納得している婚約破棄を覆すのは難しかった。それに……もしも覆したとしても、ここまで裏切られた相手、オルテガ様を今後好きになるとは思えないし。
「私にオルテガ様への愛情はもうないわ。ニエルとの浮気は許せないことだけれど……これで良かったと思える自分も存在しているのよ」
「まあ、確かにそういう感情が芽生えてしまうか」
「ええ、そうね……非常に残念だけれどね」
オルテガ様の案件は残念だけれど、それで良いのかもしれない。結果的には妹のニエルが付き合うことになったのだし、家系としては助かるはずだから……。
「あれ、姉さまじゃない? こんな端にいて、どうしたの?」
「おやおや、セラじゃないか。久しぶりだな」
「えっ……? オルテガ様、ニエル……?」
そんな時だった。私の前に二人が現れたのは……正直言ってもう会いたくなかったのだけれど。向こうから話し掛けて来るなんて、どういうつもりかしら? マルナやミカエルもいるのに、邪魔をしてほしくないわね。
「え、ええ、ミカエル。そういうことになるの」
私達はパーティー会場の端に集まり、ミカエルに婚約破棄の事実を話した。ミカエルは信じられないものを見るような目つきになっていた。まあ、気持ちはよくわかる。こんなこと、普通はあり得ないものね。
ミカエルはオルテガ様と比べるのは失礼過ぎるけど、かなりまともな感性を持っているようだ。私としては安心だけどね。
「オルテガ……まさか、そんなクズな奴だったとは……! 許せないな」
「ありがとう、ミカエル」
「本当ですね。オルテガ様は許せないと思います。それに、ニエル様もですけど……」
メイドであるマルナはここぞとばかりに二人の批判をしていた。屋敷内に居る時は難しいけれど、こういう時だとマルナは心強いわね。本当に私の味方をしてくれているんだと思える。幼馴染であり侯爵令息でもあるミカエルも加わってくれたので、心強さが増したと言えるだろうか。
「その婚約破棄は成立してしまったのか?」
「もう、成立しているわ。国王陛下も承認したらしいし」
「そんなバカな……国王陛下がそんな理不尽な婚約破棄を認めるとは思えないが……」
「それは私も同じ考えだわ。だからこそ、私を精神的な病気持ちに仕立て上げて、強引にニエルとの婚約を進めたのだと思うわ」
「なんて奴だ……そんなこと許されるわけがない」
許されるわけがないのは、私も同意だった。しかし、事実上、お父様も納得している婚約破棄を覆すのは難しかった。それに……もしも覆したとしても、ここまで裏切られた相手、オルテガ様を今後好きになるとは思えないし。
「私にオルテガ様への愛情はもうないわ。ニエルとの浮気は許せないことだけれど……これで良かったと思える自分も存在しているのよ」
「まあ、確かにそういう感情が芽生えてしまうか」
「ええ、そうね……非常に残念だけれどね」
オルテガ様の案件は残念だけれど、それで良いのかもしれない。結果的には妹のニエルが付き合うことになったのだし、家系としては助かるはずだから……。
「あれ、姉さまじゃない? こんな端にいて、どうしたの?」
「おやおや、セラじゃないか。久しぶりだな」
「えっ……? オルテガ様、ニエル……?」
そんな時だった。私の前に二人が現れたのは……正直言ってもう会いたくなかったのだけれど。向こうから話し掛けて来るなんて、どういうつもりかしら? マルナやミカエルもいるのに、邪魔をしてほしくないわね。
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