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14話 幸せになる
しおりを挟む「大丈夫なんですか、ケルビン様? 私程度に告白をなされて……まだ、噂は消えてはいないのですよ?」
「そんな噂など私の前では無力だよ。それに……以前に元凶であるディノスとメリナは連れて行かれた。あの状況を見て、まだ例の噂を信じる者が居るとは思えないさ」
「まあ、それはそうかもしれませんね」
ディノス様とメリナ様……二人ともケルビン第二王子殿下に処罰されたようなものだ。しばらくは公の舞台に出て来ることは出来ないだろう。それどころかこの先、貴族としてやっていけるかどうかも不明だけれど。
「リディア」
「は、はい……」
「アウガスト王国の第二王子としてもう一度聞くよ。私と一緒になってくれないか? これは婚約をしてくれという意味だ」
「ケルビン様……」
3年振りの再会からの告白……私はどのように返せば良いのか分からなかった。でも、私の心の中は嬉しさで満ちていた。これはつまり、彼のことが大好きだという証拠だろう。
「ケルビン様……申し訳ございませんが、一端、離れませんか?」
「ああ、そうだったな。済まない」
ケルビン様の私室なので誰かに見られる可能性は低いが、恥ずかしくなってしまったので、私は彼の胸から離れた。名残惜しいけれど、今は告白の返事をする方が重要だろう。
「それでリディア? 告白の返事はどうかな? やはりすぐの返事は出せないか?」
「いえ……そんなことはありません。私もケルビン様と一緒になりたいと思っていますので……」
「本当か……!? それは嬉しいな!」
ケルビン様は本気で喜んでくれているようだ。そんな姿を見るとこっちまで嬉しくなってしまう。
「ケルビン様のはディノス様とメリナ様の件でお世話になりましたし……こうして3年の月日を埋めるように過ごす時間はとても楽しかったです。私も次に婚約をする相手を考えた場合、ケルビン様しか考えられないです」
「リディア……! それでは……」
「はい、ケルビン様。私で良ければ、ケルビン様と共に歩ませてください」
私の頬には自然と涙が流れていた……でもこれは決して悲しみの涙ではない。嬉し過ぎる為に流れた勢い余っての涙と言えば良いだろうか。ケルビン様と一緒になれるのだ……これ程の至福は他にないと言っても過言ではない。
「ありがとう、リディア! 絶対に君を幸せにしてみせると誓うよ!!」
「はい、ケルビン様! 私も幸せになれるように頑張ります!」
ケルビン様はアウガスト王国の第二王子殿下でもあられる。そんな彼と一緒になることは決して楽なことばかりではないだろう。権力争いとか色々と出て来るだろうからね……彼がもしかしたら国王陛下になるかもしれないのだし。でも、ケルビン様と一緒ならきっと乗り越えられるような気がする。
さらに、お父様やお母様……シェリーの協力があれば、より確実なものになるだろう。
「ケルビン様……」
「リディア……」
私達は自然と見つめ合っていた。ケルビン様の私室……二人きりの場面だからこそ行うことは決まっている。先ほどは抱き締め合ったわけだけれど、今度はもう少し先……。
「ん……」
「うん……」
口付けを交わしたのだ。必ず幸せになるという誓いを込めて……。私達の物語はここから始まるのだった。
終わり
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完結お疲れ様でした💕
とっても楽しく読ませていただきました♪
ありがとうございます!
とても嬉しいです励みになります
面白いお話をありがとうございます😉👍️🎶二人で幸せな生活を送ってね(○´∀`○)子育ても見たいな~😀
ありがとうございます!
最後まで読んでいただき本当に感謝です
最後まで見ていただいてありがとうございました!