異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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大収穫!

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「どっこにあるかなー。」
「チハルの所でもそれに似た茸が採れるんですよね?」
「うん、松茸ね。」
「採れる場所の特徴とか無いんですか?」
「あ!赤松だっけか?!」
「マツですか?」
「でも他の木でも生えるって見た気もするからなー、ユラとルプの鼻頼りだね。」
 しばらく歩くとユラがキョロキョロとし出す。

「あった!」
「どこ?!」
「ここ。」
 ユラが指差すが千春は分からない。

「えぇどれ?」
「これー。」
 ユラが手を出し掴む。

「うわ、本当だ分かり難い!」
「そこにもあるー。」
「えー!全然分からないよ!」
 ユラが次々と香味茸を見つけ収穫していく。

「サフィーそっちはどう?」
「ルプが次々見つけてます!全然わかりません!」
 ルプが鼻先で突いた所をサフィーナが採る。

「チハルちゃん見つけたよ!」
 ユーリンも自力で見つけ収穫していた。

「ロイロわかる?」
「いんや儂もわからんな。」
 気づけば手いっぱいにユラが持っていた、千春は受け取りアイテムボックスに入れていく。

「チハルこんなにとって良いの?採り過ぎたらまずいんじゃ無い?」
「確か菌類で根に寄生してるから薬草みたいに取り尽くす事はないよ、それに見逃してるのも多そうだし。」
 それでもアイテムボックスにはかなりの量が取れて居る。

「よし!こんくらいにしといてやろう!」
「こんくらいって、私の方も相当入ってますよ。」
「こんだけ有れば一年中食べれるね。」
「毎日は食べたく無いですよ、いくら美味しくても。」
「日本酒と合うらしいよ?松茸酒って言うらしい。」
「へぇ、それはちょっと試したいですね。」
 最初に到着した開けた場所に戻ると千春は馬車を出す、そして乗り込みロイロが町まで運ぶ。

「ロイロー冒険者ギルド寄るから広場にお願い。」
『了解じゃー』
 町に着くとゆっくり旋回しながら広場に馬車を降ろす。

『到着じゃー。』
「ロイロお疲れー。」
 ロイロは人型に戻り千春は馬車をアイテムボックスに入れ冒険者ギルドに向かう。

「戻りましたぜ、討伐依頼達成の確認をお願いしたいんだが。」
「はい、フォレストタイガーの討伐確認部位はございますか?」
「あー、まるまる持ってきてる、解体もお願いしたい。」
「はい、それではこちらへ。」
 受付嬢は買い取りカウンターの奥に案内する。

「では、フォレストタイガーはどちらに?」
「サフィーナさん良いですか?」
「はい、では。」
 サフィーナはフォレストタイガーを2匹出す。

「これは立派な、毛皮に全然キズがないですね。」
「ロイロこれどうやって倒したの?」
「電撃ぶち当てた、一発じゃったぞ?」
 ロイロと話しをして居ると受付嬢のヘンシアさんが扉を開けて入ってくる。

「王女殿下、狼の牙さんお疲れ様です、凄く早かったですね。」
「まぁロイロが飛んでったからねぇ。」
「あの距離なら数分じゃからな。」
「それに立派なフォレストタイガーです、買取は期待しててくださいね。」
「あ、あと違う魔獣も居たんだけど。」
 千春はそう言うと空いているテーブルにワイルドベアを出す。

「コレなんだけど。」
「え!ワイルドベアですか?!」
「うん、フォレストタイガーのすぐ近くに居たから一緒に討伐しといたよ。」
「申し訳ありません、ギルドのミスです。」
「どう言うこと?」
「王女殿下は冒険者じゃ無いからな、本来俺たちがフォレストタイガーを討伐に行ってこのワイルドベアが居たら一度引くんだ、冒険者ギルドの情報確認不足でな、追加報酬で改めて受けるか、キャンセルが出来るんだよ。」
 パトリスがそう説明をし、ヘンシアが頭を下げる。

「まぁ倒したのはロイロとルプだしいんじゃない?納品金額が増えてラッキーくらいで。」
「王女殿下が良いなら俺たちは構わないよ、実際ウルフを数匹倒しただけだからな。」
 トリスもそう言って笑っている。

「あ、ウルフも5匹あったね。」
 ポイポイっとウルフも出す。

「まぁそう言う事で、解体と、討伐依頼達成、あと私たちの護衛達成で処理お願いしますね。」
「はい、分かりました、それではこちらへ。」
 ヘンシアは応接室に案内し部屋を出て行った。

「あー面白かった、ロイロ今から王都戻ったら昼前に帰り着く?」
「そうじゃなぁ、昼は超えるかの?途中お花摘みとやらも行くじゃろ?」
「多分ねー、急いで無いしゆっくり帰るかー。」
 ノックが鳴りギルドマスターのテミールが入ってくる。

「お疲れ様でした、それでは王女殿下、実はまだオークの解体は終わってないのですが、買い取り金額は出ておりますのでこちらを。」
 袋に金貨が6枚入って居る。

「多く無いです?」
「2体上位種のジェネラルとナイト種が居ましたので、そして狼の牙メンバーにはこちらを。」
 金貨5枚の袋と、討伐依頼の金貨3枚を渡す。

「おおぉすげぇ。」
 パトリスは袋を受け取る。

「後フォレストタイガーとワイルドベアの買い取り分はどなたに渡しますか??」
「肉って食べれます?」
「えぇ、高級食材ですが癖が有りますね、高級な理由はスタミナが上がる事や、精力が付く効果がある為ですね、普通に食べるだけならオークの方が美味しいですよ。」
「そう言う事かー、ロイロ食べたい?」
「儂はチハルの飯なら何でも良いぞ、美味い方が良いがな。」
「んじゃ要らないかな、買い取り分も狼の牙さんにあげちゃってください。」
「ええぇ!?」
 驚く狼の牙メンバー。

「良いのですか?ざっと見積もっても金貨50枚くらいは行きますよ?」
「んーと日本円で500万?トラ2匹と熊丸々の毛皮だとそれくらいいくのかなー?」
「どうされます?」
「うん、狼の牙メンバー行きで。」
「はい、それではこちらが領収です、フォレストタイガーとワイルドベアの方は狼の牙に領収出しますね。」
 そう言ってギルマスは部屋を出る。

「チハルちゃんいいの?!」
「うん、臨時収入おめっと。」
「そんな軽く、ありがとうチハルちゃん。」
「それじゃ私たちは馬車返しに行こう、ユラとルプも外で待ってるし。」
 千春はソファーから立ち上がり部屋を出る。

「ユラちゃんルプおまたせー。」
「おかえりなさい!」
「おー、おかえり、戻るのか?」
「うん、町長さんに馬車返したら王都に戻るよ。」
「わかった、それじゃ戻るか。」
 狼の牙と別れ町長の家に向かう、途中で屋台の通りが有り、食べ物と飲み物を多めに買いサフィーナと千春のアイテムボックスに入れていく。

「チハルこんなに買い込んでどうするの?」
「別に?腐らないしお腹空いたら料理しなくても食べれるじゃん?この町のシチューとかパンとかソーセージ美味しいんだもん。」
「確かに美味しかったですね。」
「それにほら、モリーがお土産って言ってたじゃん。」
「言ってましたね、てっきりアクセサリーとかそう言う物をイメージしてました。」
「いやー、モリーはこっちでしょー。」
 ソーセージを追加で買いみんなに配り食べ歩く。

「到着!あ、執事さん、エダガーさん居ます?」
 町長が居るか聞くと返事を聞く前に扉が開く。

「王女殿下!おかえりなさいませ。」
「ただいま戻りました、馬車お返ししますね。」
 空いた所に馬車を置き、その横に王国の連結馬車を出す。

「それではこちらの用事も終わりましたので王都に帰りますね。」
「は、はい。」
「ロイロよろしく。」
『任せろー。』
 ドラゴン形態になり連結馬車の上に乗る、ルプが最初に乗り千春とユラがルプにより掛かる、そしてサフィーナが扉の前で町長に挨拶をする。

「それでは、お世話になりました、後日王国よりお礼をお送りしますので、失礼します。」
 優雅にお辞儀をすると扉を閉める。

「ロイロおっけー!帰ろう!」
『了解じゃー!』
 ロイロは大きく羽ばたくとぐんぐん上に上がる、そして王都に向かって飛び立つ。

「さー帰ったら松茸づくしだぁ!」
『儂は松茸酒じゃぞー!』
「あ、聞いてたんだ松茸酒。」
『当たり前じゃ!急いで帰るぞー!』
 来る時よりも速度を上げるロイロ、そしてお花摘みは一度で済み、昼前に王都に辿り着く事になる、空の旅は無事終わったのだった。



 

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