異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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ちょっとお出かけ~!

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「暖かくなってきたねぇ。」
 とある昼下がり、千春は蕾が付き始めた桜を見ながら庭でお茶をしていた。

「この前咲いたばかりなのにまた蕾ですか?」
 モリアンも桜を見上げる。

「アイトネがなんかやったらしいけど、良いんじゃない?桜綺麗だしまたサクランボ食べれるよ。」
「花が咲くと私の仕事が増えるんですぅぅぅ!」
「自業自得って言うんだよソレ。」
 桜が咲くと桜の下でプロポーズと言うイベントが次々と発生し、モリアンがすべてを押し付けられる為、モリアンはがっくりと頭を下げる。

「チハルの国はそろそろ秋なの?」
「そだよ、涼しくなったし色々食材も変わって来たね。」
「何が有るんです?」
「栗とか芋とか野菜だとナスとかかなぁ、あ!松茸も出て来るよ。」
「香味茸ですか、まだ沢山ありますよ。」
「だよねぇ、私も持ってるわ。」
 以前収獲した松茸をアイテムボックスに入れ食べていたが、あまりの量に持て余していた。

「こちらは春になりますし、春の食材が増えますね。」
「こっちの春って何があるの?」
「色々ありますよ、エンセやマナグ、プシスやナンドですかね。」
「・・・うん翻訳されないからこっちの特産なんだろうね。」
「クレア湖でも色々獲れるようになりますね。」
「クレアかぁ、最近行って無いね。」
「寒かったですからね。」
「ふみゅ、クレア行こうかな、暇だし。」
 千春はそう言うと立ち上がる。

「今から行くの?」
 サフィーナは思い立ったらすぐに動く千春に苦笑いしながら問いかける。

「うん、ユラも今日居るじゃん?ルルに言ったら飛べるんじゃない?」
「ルルはクレアに行った事あるかしら?」
「無かったっけ?」
「チハルさん、レナさんは来ないんです?リリは行きましたよね?」
「うん、リリは行った事あるね、ちょっと声かけてみるか。」
 千春はLIMEで一言入れる。

(ちは~)クレアの街行くけど行く人いるー?出来ればリリが欲しいんにょ
(よりすけ)いく
(MIO~N)いく
(れ~な~)いく、リリ連れてく
(SORA)いく!
(だいや)いくじゃろ
(ひ~ま)ちょ!私今ハチェットさんと伯爵家でお茶してるんだけどぉ!!!!
(ちは~)ヒマリいつ終わりそう?
(ひ~ま)しばし待て
(よりすけ)今から向かう、10分で行く
(れ~な~)30分まって!
(SORA)近いヤツは良いな!1時間待って!
(だいや)おなじく!1時間まて!
(MIO~N)・・・出先だから2時間まってくれると嬉しい
(ひ~ま)2時間あれば戻れる!ルペタも連れて行って大丈夫?
(ちは~)問題無し<ルペタ ユラも連れて行くわ。

 異世界グループラインで連絡を取り2時間後に出発と決まり千春はまた庭でのんびりとお茶をする。

「護衛はどうしましょうか。」
「クレアでしょ?護衛いる?」
「いるに決まってます、クレア湖で遊ぶのでしょう?」
「多分ね。」
「暖かくなって魔物も活発になりますから。」
「ルプ居るよ?ビェリーとコンも来るだろうし、イロハとミタマも来るでしょ。」
「まぁそうですが、前も言いましたよね、護衛と分かる者を付ける事も必要なんです。」
「あ~・・・言ってたねぇ、それじゃエーデルさんとホーキンさん連れて行けば良いんじゃない?」
「そうですね、聞いてみましょう。」
 話をしていると良いタイミングでエンハルトが部屋に入って来る。

「チハル、楽しそうだな。」
「ハルト、ちょっとお出かけしたいんだけど。」
「何処に行くんだ?」
「クレア湖、春の食材漁りに行きたいの、それで護衛なんだけどエーデルさんとホーキンさん連れていける?」
「問題無いが、クレア湖なら第三騎士団が居るぞ?」
「へ?騎士団が何で?」
「ちょっと面倒な魔物が沢山湧いてな。」
「えー、魔物いるのー?」
「湖に近寄らなければ問題はないぞ。」
「・・・湖行きたかったんだけど。」
 千春は頬を膨らませる。

「ハルト、何の魔物が湧いたんだ?」
 話を聞いていたルプが問いかける。

「カエルだ。」
「ふむ、俺が退治してやろうか?」
「ん~、数がなぁ。」
「多いのか?」
「多い、陸に上がったカエルを処理しているがかなりの数が湧いている。」
「えぇーカエルぅ?」
「カエルは苦手か?」
「ぶっちゃけ苦手だよ。」
「あのカエルの魔物は毒もあるからな。」
「えー?大丈夫なの?」
「毒は強くない、身を守る為の毒らしいからな、攻撃には使って来ない。」
 説明をするエンハルト、エーデル達を呼んで来ると部屋を離れる。

「湖行けないかぁ。」
「魚は無理かもしれませんね。」
「旬な魚が居るの?」
「居ますよ、白い身でさっぱりとした味の魚がいます、名前は何だったかしら。」
「サフィー魚嫌いだもんねー。」
「食べるのは好きよ?」
 千春とサフィーナはクスクスと笑いながら話す、そして頼子から連絡がありのんびり待っていると次々と集まるJK軍団。

「やほおぃ!」
「おまたせぇ!」
「あとはミオとヒマリだね。」
「日が暮れるんじゃない?」
 麗奈が太陽を見るとかなり降りてきている。

「明日休みだし泊ればいんじゃん?」
「泊る所あるの?」
「あるよ、王族の別荘が。」
「マジか!王族すげぇ。」
「チハルさん、魔物が湖に居るなら使えないかもしれないですよぉ?」
 モリアンは湖沿いにある王族の別荘を思い出しながら言う。

「そう言えば・・・湖の横だったね、ロイロに結界張ってもらうかぁ。」
「ロイロちゃんは?」
「いつもならそろそろ帰って来る時間だけどなぁ。」
 千春はスマホを見ると16時になる所だ、アイテムボックスから千里眼の石を取り出し覗き込む。

「あ、王城見えてるから帰って来てるね。」
 そう言い空を見上げると人型に翼を出したロイロが舞い降りる。

「なんじゃ今見てたじゃろ。」
「うん、ちょい~っとお出かけするんだけど魔物居るらしくてさ、結界張ってもらおうと思って。」
「ん?何処に行くんじゃ?」
「クレアだよ。」
「ほう、ちょうど良いのう。」
「なんで?」
「狼の牙の連中も今行っておるからの、ユーリンに用事が有ったんじゃ。」
「へぇ、冒険者も行ってるんだ。」
「結構な数が行っておるぞ、カエルじゃろ?一匹倒せば銀貨1枚じゃ。」
「・・・安くね?」
「チハル、銀貨1枚っていくらだっけ。」
「日本円でだいたい1000円くらい。」
「え、高くね?」
「チハルの金銭感覚バグってっから。」
 麗奈と青空、大愛は千春を見る。

「バグって無いもん!ロイロおっけー?」
「おっけーじゃ。」
 そして予定通り日葵と美桜が駆けつける。

「おまた!」
「はぁぁ!やっと終わったよぉ、ルペタ連れて来たよー。」
 ルペタはユラを見つけると手を繋ぎ楽しそうにしている。

「おっけ、それじゃぁ行きますかぁ・・・あれ、ハルトなんで居るの?」
「俺も行くからだよ。」
「私も行きますよ。」
 エンハルトの後ろにはアリンハンドも居た。

「まぁ良いけど~♪リリお願い!」
「了解ですわぁ~♪」
 皆はゾロゾロとフェアリーリングに入るとリリとルルがくるくる回る。

「いくわよぉ~♪」
 光に包まれ皆は王城から姿をけした。





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