異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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皆でお食事楽しいなっ!

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「失礼致します。」
 エイダンと一緒に食堂へ入るミエール・トレヴァー公爵は部屋に入ると礼をする。

「ミエール、何しに来た。」
「挨拶ですよエイヒム父王陛下。」
 エイヒムに苦笑いで答えるミエール、そして部屋に目を通す。

「エンハルト王子、お久しぶりで。」
「ミエール叔父さんお久しぶりです。」
「その子が婚約者の?」
 ミエールは千春とサフィーナを見る。

「初めまして、千春と申します。」
「ミエール閣下お久しぶりで御座います、サフィーナです。」
「サフィーナ、あぁファンギス家の、美しくなったな。」
「有難うございます。」
「チハル王女殿下、ミエール・トレヴァーと申します、以後お見知りおきを。」
 礼をするミエールに千春はニコッと微笑む。

「さぁミエール座ろうか。」
 エイダンは空いた席にミエールを座らせマルグリットの横に座る。

「揃ったようだな。」
 エイヒムは着席した皆を見回すと話始めた。

「今日はジブラロールから息子夫婦、そして孫達に会えて俺は嬉しいぞ。」
 ニコニコと笑みを浮かべる熊の様な大男、するとスゥフィーがエイヒムに声を掛ける。

「あなた、まだお客様が足りませんよ。」
「ん?誰だ?」
「チハル、ユラ、お呼びになって。」
「はーい。」
「はーい!」
 2人はスゥフィーに答えると名前を呼んだ。

「アイトネー♪」
「モートさーん!」
 2人が声を掛けると2柱が顕現する。

『呼ばれないかと思っちゃった。』
「・・・。」
 アイトネは頬をぷくっと膨らませながらも笑みを浮かべ、モートはユラの頭を撫でる。

「女神アイトネ様、神モート様ようこそ御出で下さいました。」
 モートの事も話を聞いていたスゥフィーは2柱に席に案内する。

「エイダン・・・。」
「あぁさっき言っただろ?うちの娘は皆聖女だと。」
 アイトネ、モートを見て驚くミエールにエイダンはニヤリと笑みを浮かべる。

「さぁそれでは食事を始めましょう、チハル、お願いして良いかしら?」
 食事を仕切るスゥフィーが千春に声を掛けると、千春はユラを見る、そして2人で声を合わせ挨拶を始める。

「「いただきます♪」」
 2人は手を合わせると声を合わせる、その声を聞き、国王夫妻、先代夫婦、王子達も手を合わせ挨拶をする。

「いただきます。」
 ミエールも同じ様に言うと並べられた食事に目が行く。

「これは?」
「うちの女性陣が作った料理だ、まぁ食べてみろ。」
 エイダンはハッハッハと笑いながらサーペントの照り焼きを口に入れる。

「エイダン!美味いな!」
 次々と料理を口に入れる先代エイヒム、その言葉に頷くミエール。

「あー!そうだ、スゥフィー暫くジブラロールの王都邸に行くつもりだが。」
「えぇ、話は聞いてるわ。」
「まだ言って無いぞ?」
「メグのお友達が全部聞いてたわよ。」
 スゥフィーがそう言うと小さな蝙蝠がエイダンの肩からピョコっと顔を出す。

「あ、そうじゃった、儂らの話は全部筒抜けじゃ。」
 思い出したように言うエイダン。

「父王陛下、王都に行かれるので?」
「うむ。」
「いつ行かれるのですか?」
「エイダン、いつ帰るんだ?」
「さぁ?メグ、いつ帰るんだ?」
「いつでも良いわよ?チハル、今日泊る?」
「泊る予定で来てますから、ねぇヨリ。」
「ん!?なんで私に話振る!?」
 ユラを挟んで座る頼子は目を開き千春に突っ込む。

「ん、なんとなく。」
「そう言うのは旦那に聞きなー。」
「まだ旦那ちゃうし、ハルト、お泊りで良いんだよね?」
「構わないぞ、そのつもりで準備もしているからな。」
「リョー、お義父様、帰るのは明日です。」
「と、言う事だ。」
 エイダンはミエールに答えるとミエールは食事の手を止め考え始めた。

「・・・馬車を2台、荷馬車は・・・護衛の準備も必要か。」
 ブツブツと呟き始めるミエールにエイダンが話しかける

「ミエール、その必要は無いぞ。」
「ん?エイダンが準備しているのか?」
「いや、妖精にフェアリーリングで送ってもらうからな。」
「妖精!?」
「さっき言ったじゃろ。」
「すまん・・・信じては居たが・・・流石にソレは冗談かと思っていた、その妖精は何処に?」
「聖獣達と別室で食事をしているはずだが?」
 エイダンは千春を見ると頷いている。

「はっはっは!楽しみだな!」
「あなた、程々にしておきなさいな?」
 楽し気に声を上げるエイヒム、スゥフィーは呆れた様に話しかける。

「オヤジ、何が楽しみなんだ?」
「はっ!決まってるだろう!今ジブラロールには強者が溢れておる!」
「本気か?」
「勿論だ!まずはジブラロール王国騎士団だな!」
 ニヤリと笑うエイヒム、千春と頼子が目を合わせる。

「・・・どう思う?」
 千春はこそっと頼子に問いかける。

「エーデルさんとホーキンさんがターゲットかな。」
「じゃない?」
「ヤバー、ミオとレナがキレんじゃね?」
「ミオはまだしもレナ切れたらヤバいよねぇ。」
「アミとアミの子、あと妖精と精霊達が暴れるね。」
 2人がコソコソと話すが、2人の間に居るユラ、そして横で食事をしているエンハルト、アリンハンドには丸聞こえだった。

「チハル、その時は蘇生してやってくれ。」
「父王陛下を止めるのは私達では無理ですから。」
 淡々と言うエンハルトとアリンハンド。

「おじいちゃんあばれるの?」
「暴れそうなんだよねぇ。」
「暴れるだけならまだ良いけどねー、ターゲットがヤバい。」
 2人がユラに答えていると、エイヒムは次のターゲットも話していた。

「ドラゴンの長が2人も居るのだろう?」
「やめておけ、ロイロに勝てないオヤジには無理だ。」
「ふん!次は防具を付けて勝負する!相手は鱗持ちだ、防具有りでも良いだろう?」
「そういうレベルじゃないが、まぁ死んでもしらねぇからな。」
 エイダンは呆れた様に答える。

「お義父様。」
「ん?なんだ?マルグリット。」
「騎士団に手を出すと場合によっては国が消えます、ドラゴンも然りです。」
「・・・なんだと?」
「聖女のお相手ですよ?」
「それでは他に居ないのか?」
「居ますよ、とっておきの強者が。」
 マルグリットはニコッと微笑むと千春の後ろで世話をする執事を見る。

「ワークス、王都に戻ったらお義父様のお相手してくれる?」
「宜しいので?」
「えぇ、あの剣は使わないでね♪」
「あの刀はチハル様の為に有りますので。」
 そう言うとワークスは恭しく礼をし答えた。

「ワークスさんなら安心安全だ~♪」
「だね~、何処にも被害で無いわ。」
「わーくすさんがんばって!」
「ワークス、俺と訓練している木刀で相手してやってくれ。」
「ハルト、あの木刀と言う物でもタダじゃ済みませんよ?木で岩切ってましたよね?」
 千春達はそう言うとワークスを見る、ワークスはニコッと微笑み頷いた。

「ワークスと言ったか、そこまでの者なのか?」
 エイヒムはエイダンに問いかける。

「やれば分かるじゃろ、楽しみにしておればいいんじゃ、飯が冷めるぞ?」
「おっと、それはいかん!」
 楽しみが増えエイヒムはワクワクしながら食事を楽しんだ。


-----------------------------


「酒盛りはまだかのぅ~。」
 別室で食事が終わりロイロが呟く。

「勝手に始めたら怒られるばい?」
「酒は逃げねぇよ、このワインゼリーでも食ってろ。」
 ビェリーとルプは獣人と子供姿でデザートをパクパク食べていた。

「向うの食事はもうすぐ終わるわよ。」
 一緒にデザートを食べていたアルデアが様子を伝える。

「はぁ~果物美味しかったわ♪」
 ルルは満足そうにテーブルに座りアルデアと一緒に笑みを浮かべる。

「あの爺様ジブラロールに来るんだろ?」
 ルプは面倒そうに呟くとアルデアが頷く。

「また勝負するんかいな?」
「ソレは大丈夫よ、ワークスが相手をするらしいから。」
 アルデアの言葉に皆が一斉にアルデアを見る。

「あの爺さん死にたいのか?」
「無茶も良い所ばい。」
「父や母でもワークスの相手は嫌がるぞ?」
「木刀勝負みたいよ。」
「ワークスが持つと鉄の剣だろうが木刀だろうがヤベェだろ。」
「木刀でパパドラの鱗切ったやん?」
「切ったのぅ~、木刀に気を纏わせるとか言っておったが・・・。」
 3人は木刀を持ち鬼人の如くドラゴンへ切りかかるワークスを思い出す。

「ま、良いじゃろ。」
「そうだな、殺しはしねぇだろ。」
「聖女いっぱいおるけん大丈夫やない?」
 3人は先代エイヒムの未来に祈りを捧げながらデザートを口に入れた。




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