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遺跡に突入だ!
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「壁は残ってるけど・・・ボロボロだね。」
草木の生い茂る王都を通りゴロゴロと転がる王城の外壁を見ながら呟く頼子。
「使われた岩だけ残った感じだよね。」
「これ遺跡なの?」
「廃墟ですらないね。」
崩れ落ちた城を見て呟く美桜達、そして皆はアイトネを見る。
『このお城の地下から遺跡に入れるわよ~♪』
ウキウキで答えるアイトネは軽く手を振ると、岩が雪崩の様に避けられ地肌が現れる、そして指差す方を皆が見ると、朽ちた金属の扉が有った。
「地下の扉だー。」
千春はてくてくと早足で扉の前に行く、そして扉を見ると呟く。
「サビサビだね。」
所々が朽ち、穴の開いた扉、鉄で作られていたのであろう扉は、あちこちに穴が開き、錆が浮き上がっていた、ゆっくり歩いて来た頼子は扉を見ながら千春に話しかける。
「これ開けれるの?」
「わかんない、ハルト、これ切れる?」
「ああ、離れていろ。」
エンハルトはオリハルコンの剣を抜くと、地下の扉に数回切りつける、扉は切り刻まれバラバラと落ちて行く。
「開いたが、中は暗いな。」
穴を覗き込むエンハルトとアリンハンド、するとロイロが魔法を発動させる。
「これで明るくなるじゃろ。」
ロイロの光を放つ魔法はエンハルトの前を通り過ぎると、地下を照らし出す。
「階段だな。」
「結構長いですよ?」
警戒しながら地下を見つめる2人、そして横に立つエーデルが呟く。
「・・・風が通っていますね、どこか別の入り口があるのでしょう。」
中からふわりと風が通り、エンハルトの長い髪を揺らす、エンハルトは頷きアイトネを見る。
「入っても宜しいですか?」
『ええ。』
アイトネに確認したエンハルトは地下へ入る、千春達はその後ろを歩きながら話す。
「地下は思ったより綺麗だね。」
「風化してない?」
「でも扉は腐ってたけどねー。」
呑気に話しながら、乾いた壁に囲まれた下り階段を千春たちは一歩ずつゆっくりと降りていく、石造りの階段は時間を感じさせる鈍い色をしており、足音がコツン、コツンと微かに反響していた、風がわずかに通るためか、こもった空気ではない。
「少し、声が響くねぇ。」
千春が楽しげに呟くと、後ろの美桜が小さく笑う。
「なんか、学校の体育館の倉庫みたいな感じ。」
「でも湿っぽくないのは意外かな?」
頼子が壁に触れながらそう言う、石の表面はひんやりとしており、長い時間を経た割に苔や水気の痕跡は見られなかった。
「ほら、ここ、蝋燭立てがあるよ。」
麗奈が壁に取り付けられた鉄製の燭台を見つけて声を上げた。よく見れば、階段の左右に数メートルおきに燭台が設けられており、いかにも人工的な設計がなされていたことが分かる。
「誰か、火つけてみるー?」
「わたし、やってみよっか。」
美桜が小さく呪文を唱えると、小さな火球が現れ、燭台の残り火にそっと触れた、思いのほか蝋が残っていたのか、ポッと小さな炎が灯る。
「おお、綺麗だね。」
「この明るさ、けっこう心強いかも。」
階段はゆるやかにカーブを描きながら続き、やがて下りきった先に、かつては扉があったらしい場所へとたどり着く。だが扉は朽ち果て、金属部の枠だけが少し残り、他は無惨に崩れ落ちていた。
「・・・枠だけじゃん。」
大愛が眉をひそめると、頼子が頷きながら言った。
「ここまで古いと、もうドアの意味ないよね。」
そのまま足を踏み入れると、人が五人ほど並んで歩ける広さの廊下が続いていた、左右の壁と天井は丁寧に石積みされており、足元には古びた絨毯の名残が、ぼろぼろの繊維となって散らばっている。
「・・・お姫様が歩いてそうな廊下だねー、これ。」
「たしかに。でも、カビくさくないのが不思議。」
「もしかして、風が通ってるから?」
千春の問いかけに、麗奈が少し顔を上げて周囲を見渡した。
「・・・気のせいかな、ほんのり甘い匂いもする。」
「気のせいじゃない?」
「え~?香りしない?」
そんな呑気な会話を交わしながら、廊下をゆっくりと進む一行、すると左手の壁沿いに、いくつかの部屋への入口が現れる、扉はすでに外れているか、朽ちて倒れており、内部がよく見える状態だった。
「おおっ、なんか箱があるよ!」
最初に反応したのは千春だった、中を覗き込むと、数個の金属製の箱が、部屋の奥に転がっているのが見える。表面は薄汚れてはいるが、形はしっかりしていた。
「宝箱じゃない?」
「・・・開けていいかな?」
「ちょ、ちょっと待って!アイトネ様に聞こうよ!」
美桜の声に皆がハッとし、後方にいたアイトネの方を振り返る。アイトネは相変わらず飄々とした様子で、くるりと指を回しながら答えた。
『大丈夫よ~♪ 魔力も呪いも感じないから、触れても問題ないわ~。』
「やった!じゃあ、宝探し開始~!」
嬉しそうに中に入っていく千春たち。青空、大愛、日葵も興味津々といった表情で続いた。
「これ、何入ってると思う?」
「金貨とか?宝石とか?それとも・・・魔法の品とか?」
「それただのガラクタだったら泣けるよね。」
「開かないんですけどぉ~?」
「サビサビじゃん。」
「後でまとめて開けたら?」
「そうだね、収納しておくか。」
「ヨリ、これもよろ~♪」
「はいはーい、ここにいれてねー。」
「アイトネ、探し物ってこの部屋にある?」
『無いわ♪』
「りょ!」
一方、千春たちが夢中になっている間、エンハルトとエーデル、アリンハンドは廊下の別の部屋を見て回っていた、エンハルトは壁を軽く叩き、その音の響き方を確かめている。
「壁の中は空洞ではなさそうだ・・・やはり奥に続く廊下だな。」
「風が流れてきます、先に空間があるのでしょう。」
エーデルが目を細めて言ったそのとき、後方から声が届く。
「魔物の気配は無いぞ。」
それはルプの声。続いて、ビェリーが低く囁くように続けた。
「ここの空気古くないばいねー、どっか繋がっとるのは確実ばい。」
「結界的な魔力も感じませんね、この先は分りませんが、進むのは問題無いです。」
コンの言葉が、頼子と千春に届く、千春はふふん、と鼻を鳴らして言った。
「よーし、じゃあもっと奥に行ってみよ~♪まだ面白い物あるかも!」
千春の言葉に、青空、大愛が頷く。
「宝箱あったら、私が開けたい!」
「いいよー、でも爆発したら頼んだね。」
「爆発しないよ!たぶん!」
そんなふざけたやりとりに、エンハルトがふっと微笑みながら振り返る。
「アイトネ様が居るとはいえ、何があるか分からないからな、俺達が先頭を進む。」
頼もしい言葉に、頼子がにやりと笑う。
「頼れるイケメンがいると心強いね。」
「ヨリ、それ真顔で言うのやめて・・・。」
わいわいと廊下を進む一行は、乾いた石の回廊を楽し気に歩いて行った。
草木の生い茂る王都を通りゴロゴロと転がる王城の外壁を見ながら呟く頼子。
「使われた岩だけ残った感じだよね。」
「これ遺跡なの?」
「廃墟ですらないね。」
崩れ落ちた城を見て呟く美桜達、そして皆はアイトネを見る。
『このお城の地下から遺跡に入れるわよ~♪』
ウキウキで答えるアイトネは軽く手を振ると、岩が雪崩の様に避けられ地肌が現れる、そして指差す方を皆が見ると、朽ちた金属の扉が有った。
「地下の扉だー。」
千春はてくてくと早足で扉の前に行く、そして扉を見ると呟く。
「サビサビだね。」
所々が朽ち、穴の開いた扉、鉄で作られていたのであろう扉は、あちこちに穴が開き、錆が浮き上がっていた、ゆっくり歩いて来た頼子は扉を見ながら千春に話しかける。
「これ開けれるの?」
「わかんない、ハルト、これ切れる?」
「ああ、離れていろ。」
エンハルトはオリハルコンの剣を抜くと、地下の扉に数回切りつける、扉は切り刻まれバラバラと落ちて行く。
「開いたが、中は暗いな。」
穴を覗き込むエンハルトとアリンハンド、するとロイロが魔法を発動させる。
「これで明るくなるじゃろ。」
ロイロの光を放つ魔法はエンハルトの前を通り過ぎると、地下を照らし出す。
「階段だな。」
「結構長いですよ?」
警戒しながら地下を見つめる2人、そして横に立つエーデルが呟く。
「・・・風が通っていますね、どこか別の入り口があるのでしょう。」
中からふわりと風が通り、エンハルトの長い髪を揺らす、エンハルトは頷きアイトネを見る。
「入っても宜しいですか?」
『ええ。』
アイトネに確認したエンハルトは地下へ入る、千春達はその後ろを歩きながら話す。
「地下は思ったより綺麗だね。」
「風化してない?」
「でも扉は腐ってたけどねー。」
呑気に話しながら、乾いた壁に囲まれた下り階段を千春たちは一歩ずつゆっくりと降りていく、石造りの階段は時間を感じさせる鈍い色をしており、足音がコツン、コツンと微かに反響していた、風がわずかに通るためか、こもった空気ではない。
「少し、声が響くねぇ。」
千春が楽しげに呟くと、後ろの美桜が小さく笑う。
「なんか、学校の体育館の倉庫みたいな感じ。」
「でも湿っぽくないのは意外かな?」
頼子が壁に触れながらそう言う、石の表面はひんやりとしており、長い時間を経た割に苔や水気の痕跡は見られなかった。
「ほら、ここ、蝋燭立てがあるよ。」
麗奈が壁に取り付けられた鉄製の燭台を見つけて声を上げた。よく見れば、階段の左右に数メートルおきに燭台が設けられており、いかにも人工的な設計がなされていたことが分かる。
「誰か、火つけてみるー?」
「わたし、やってみよっか。」
美桜が小さく呪文を唱えると、小さな火球が現れ、燭台の残り火にそっと触れた、思いのほか蝋が残っていたのか、ポッと小さな炎が灯る。
「おお、綺麗だね。」
「この明るさ、けっこう心強いかも。」
階段はゆるやかにカーブを描きながら続き、やがて下りきった先に、かつては扉があったらしい場所へとたどり着く。だが扉は朽ち果て、金属部の枠だけが少し残り、他は無惨に崩れ落ちていた。
「・・・枠だけじゃん。」
大愛が眉をひそめると、頼子が頷きながら言った。
「ここまで古いと、もうドアの意味ないよね。」
そのまま足を踏み入れると、人が五人ほど並んで歩ける広さの廊下が続いていた、左右の壁と天井は丁寧に石積みされており、足元には古びた絨毯の名残が、ぼろぼろの繊維となって散らばっている。
「・・・お姫様が歩いてそうな廊下だねー、これ。」
「たしかに。でも、カビくさくないのが不思議。」
「もしかして、風が通ってるから?」
千春の問いかけに、麗奈が少し顔を上げて周囲を見渡した。
「・・・気のせいかな、ほんのり甘い匂いもする。」
「気のせいじゃない?」
「え~?香りしない?」
そんな呑気な会話を交わしながら、廊下をゆっくりと進む一行、すると左手の壁沿いに、いくつかの部屋への入口が現れる、扉はすでに外れているか、朽ちて倒れており、内部がよく見える状態だった。
「おおっ、なんか箱があるよ!」
最初に反応したのは千春だった、中を覗き込むと、数個の金属製の箱が、部屋の奥に転がっているのが見える。表面は薄汚れてはいるが、形はしっかりしていた。
「宝箱じゃない?」
「・・・開けていいかな?」
「ちょ、ちょっと待って!アイトネ様に聞こうよ!」
美桜の声に皆がハッとし、後方にいたアイトネの方を振り返る。アイトネは相変わらず飄々とした様子で、くるりと指を回しながら答えた。
『大丈夫よ~♪ 魔力も呪いも感じないから、触れても問題ないわ~。』
「やった!じゃあ、宝探し開始~!」
嬉しそうに中に入っていく千春たち。青空、大愛、日葵も興味津々といった表情で続いた。
「これ、何入ってると思う?」
「金貨とか?宝石とか?それとも・・・魔法の品とか?」
「それただのガラクタだったら泣けるよね。」
「開かないんですけどぉ~?」
「サビサビじゃん。」
「後でまとめて開けたら?」
「そうだね、収納しておくか。」
「ヨリ、これもよろ~♪」
「はいはーい、ここにいれてねー。」
「アイトネ、探し物ってこの部屋にある?」
『無いわ♪』
「りょ!」
一方、千春たちが夢中になっている間、エンハルトとエーデル、アリンハンドは廊下の別の部屋を見て回っていた、エンハルトは壁を軽く叩き、その音の響き方を確かめている。
「壁の中は空洞ではなさそうだ・・・やはり奥に続く廊下だな。」
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コンの言葉が、頼子と千春に届く、千春はふふん、と鼻を鳴らして言った。
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「いいよー、でも爆発したら頼んだね。」
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そんなふざけたやりとりに、エンハルトがふっと微笑みながら振り返る。
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頼もしい言葉に、頼子がにやりと笑う。
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