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86.忘れられない夜
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「俺から提案しといてなんだけど、比呂くんはどこまで本気なの?」
「え?」
隼人さんとクリスマスイブの計画を話し合っていると、突然そんなことを尋ねられた。
「綾乃のこと。誕生日とはいえ、わざわざクリスマスイブに時間作ってくれてさ。友達だからとか、優しいってだけじゃ説明つかないと思うんだけど」
綺麗な瞳で真っ直ぐ見つめられる。
整いすぎた隼人さんの顔を直視できない。だけど表情をまったく変えないお兄さんは、僕の答えを聞くまで逃がしてくれなさそうだ。
「僕は、松雪さんに喜んでもらいたいと思って……」
喜んでもらって……どうするんだ?
言葉が詰まって、何を考えていたのか、自分でもわからなくなる。
でも、一つだけ確かだったのは、松雪さんの笑顔をもっと見たい……それだけじゃ足りないということだった。
「……」
考えていると、頭が痛くなってくる。
いつも考えていなかったこと。いつも……考えないようにしていたこと。
そうだ。喜んでもらって……それだけじゃ、足りない。
「それだけじゃないよね?」
隼人さんが、ゆっくり問いを重ねてくる。
静かな声なのに、胸の奥に響く。
逃げられない。嘘もつけない。僕の中にある、本当の気持ちと向き合わなければならなかった。
「それは……」
だから、僕は答える──
◇ ◇ ◇
「それは……松雪さんのことが、好きだからだよ」
夜景の見えるスイートルーム。
そんな大人でしか許されないような場所で、僕は告白をした。
……いつから、こんな気持ちを抱いていたのだろう?
松雪さんはみんなに分け隔てなく話しかけてくれる人で。
でも、みんなが思っているような、優等生の人気者というわけでもなかった。
実はこっそりとお菓子を食べながら子供っぽい顔をする人で。
それを秘密にしなければならないほど家は厳しくて。さらに松雪さんの気持ちを無視した周りの言動に、ストレスを抱えていたりもした。
悪女にはなり切れなくて。それでも、悪いのは自分なのだと思い込んでいる。
そんな優しすぎる松雪綾乃という少女のことを、僕はいつしか好きになってしまったんだ。
「……っ」
僕の告白を聞いた松雪さんが、目を見開く。
……素直な気持ちを口にした。だけど、本当にこんなことを言って良かったのか?
松雪さんは男子から告白されることを嫌がっていた。ただ純粋に仲良くしたいだけで、異性としての好意を向けられることに戸惑っていた。
松雪さんは異性としての「好き」が、まだよくわからないと言った。
だからこそ距離感を測りかねていたし、そういうことを考えなくてもいい僕のことを気に入ってくれていたはずだ。
告白しなければ、ずっと一緒にいられたかもしれない。
──でも、ずっと同じままでいられる保証がないことだって、僕は知っている。
美月とずっと一緒にいられると思っていた。ずっと仲良しで、時間が経てば次第に関係が進展すると思い込んでいた。
けれど実際はそうじゃなかった。
美月は彼氏を作った。嬉しそうにそのことを報告する彼女を見て、僕はまったく男として見てもらえていなかったのだと知った。
その事実は、脳がどうにかなりそうなほどショックだった。
あの時みたいにはなりたくない。嫌われるかもしれない恐怖はあるけれど、何もしないまま終わっていく絶望だけは、もうしたくなかったんだ。
「あの、それは……女の子として、という意味ですか?」
「うん……」
松雪さんが言葉の意図を確認する。僕は小さくも、確かにハッキリと頷いた。
「文化祭で城戸さんのために動いた時……松雪さんは本当にすごくて、周りがどう思うかも考えてくれて……僕には思いつかないような案を出してくれて頼りになった」
「それは比呂くんだって……いいえ、比呂くんの方がすごかったですよ」
「夜の公園で松雪さんの本当の笑顔を見られて……悪女って呼ばれた理由を教えてくれて……。僕は、松雪さんを守りたいって本気で思った」
「比呂くんは、いつも守ってくれています。私の話を呆れずに聞いてくれて、優しく笑いかけてくれて……それがどれだけ心の救いになったか」
互いの気持ちを共有していく。
胸の奥がどんどん熱くなって、言葉が溢れていった。
「隼人さんから松雪さんの誕生日のことを聞いて、どうにかして楽しませたいって思った。きっと僕よりもそれに相応しい人がたくさんいるんだろうけど、僕が……自分の手で松雪さんの誕生日を祝いたいって思ったんだ」
今日という日を、特別な日だと思ってほしい。
彼女が勝手にそう思うのではなく、僕がそう思わせる。傲慢かもしれないけど、僕自身の手で、そう思わせたかった。
なぜか? そんなの、答えは簡単だ。
「僕が……松雪さんの特別になりたいって、思ったから……」
すっと、腑に落ちる。
僕がボクシングジムに通ってまでして、自分を変えたいと思ったわけ。
いろいろと理由をつけていた気がするけれど、たった一言でまとめられることだった。
──好きな人を自分の手で守るため。
たった一つの、シンプルな答えだったんだ。
「比呂、くん……」
彼女の大きな目から、涙が零れる。
全身に緊張が走る。今度はどういった感情からくる涙なのか、わからなかったから。
でも、最後まで言い切ろう。後悔だけは、しないと決めていた。
「僕は、松雪さんのことが、好きです……っ」
言葉にした瞬間、胸が締めつけられるように苦しくなった。
けれど、それと同じくらい、心の奥にふわっとした温かさが広がっていく。
「比呂くんは……ずるい人です」
ぽつりと、呟かれた言葉。
「比呂くんと一緒にいると安心して、自分らしくいられて、勇気をもらえて……。それが初めてのことばかりで、私の中に……初めての気持ちが芽生えたのですよ」
松雪さんはそう言って、僕の手を握る。
「そんな人と、一緒にいたくないわけないじゃないですか……っ」
自然と見つめ合い……彼女は言った。
「私も……比呂くんのことが大好きです。本当はずっと、伝えたかった……」
松雪さんは涙に濡れながらも、晴れやかな笑顔で告白を受け入れてくれた。
そして、そっと僕に寄り添いながら、静かに囁く。
「今日を特別な日にしてくれて、ありがとうございます……。比呂くんと一緒に過ごせて、誕生日をこんなにも幸せな日にしてもらえて……本当に、ありがとうございます」
心が、震えた。
僕は彼女の手を強く、でも優しく握り返す。
「……抱きしめてもらっても、いいですか?」
「あ、う、うん……」
松雪さんを抱きしめる。
こうしてみると、とても華奢で……実感が湧いてきた。
えっと……これって、松雪さんと恋人になったってことで……いいんだよね?
僕の心の声を了承してくれたみたいに、背中に腕を回される。
抱き合っているという現実が、状況の重みを急に強く意識させた。
「キス、したいです……」
心が現状に追いつく前に、次の要求がきた。
「う、うん……」
それでも男の本能がそうさせるのか、僕は首を傾けて……松雪さんの唇に、自分の唇を重ねた。
時間にして数秒といったところだろう。
だけど、この数秒の感触を、僕は永遠に忘れないだろうと思った。
ドキドキが止まらないまま、顔を離す。
「え……?」
抱き合ったまま松雪さんに押されて、僕は慌ててバランスを取ろうとした。
「お……っとっとっとっと!?」
そのまま松雪さんに押され続けて、僕はついに何かに躓いた。
後ろ向きで倒れる。背中が柔らかくも跳ね返ってくる感触に受け止められた。
ホテルのスイートルームなんだから当然だけど、そこにはベッドがあった。とてつもなく豪華なやつだ。
「ま、松雪さん!?」
押し倒される体勢になって、ようやく彼女の異変に気づいた。
「ごめんなさい比呂くん……。私、好きな人とたくさん繋がりたいと望んでしまう女の子だったようです……」
「え、ど、どういう意味?」
松雪さんは耐え切れないといったように唇を噛み、切なそうに眉根を寄せている。
だけど、その目は爛々と輝いていた。
人気者で、子供っぽくて、実は繊細な彼女……とも違う。
色気に溢れた表情は、僕には刺激が強すぎた。
「絶対に気持ち良くしてみせますから……い、いいですよね?」
「ま、松雪さん!? そ、それって……」
言葉にならない声を出すことしかできなかった。
「……いただきます♡」
──この日、僕たちは気持ちを確かめ合い……深い関係を結んだのであった。
「え?」
隼人さんとクリスマスイブの計画を話し合っていると、突然そんなことを尋ねられた。
「綾乃のこと。誕生日とはいえ、わざわざクリスマスイブに時間作ってくれてさ。友達だからとか、優しいってだけじゃ説明つかないと思うんだけど」
綺麗な瞳で真っ直ぐ見つめられる。
整いすぎた隼人さんの顔を直視できない。だけど表情をまったく変えないお兄さんは、僕の答えを聞くまで逃がしてくれなさそうだ。
「僕は、松雪さんに喜んでもらいたいと思って……」
喜んでもらって……どうするんだ?
言葉が詰まって、何を考えていたのか、自分でもわからなくなる。
でも、一つだけ確かだったのは、松雪さんの笑顔をもっと見たい……それだけじゃ足りないということだった。
「……」
考えていると、頭が痛くなってくる。
いつも考えていなかったこと。いつも……考えないようにしていたこと。
そうだ。喜んでもらって……それだけじゃ、足りない。
「それだけじゃないよね?」
隼人さんが、ゆっくり問いを重ねてくる。
静かな声なのに、胸の奥に響く。
逃げられない。嘘もつけない。僕の中にある、本当の気持ちと向き合わなければならなかった。
「それは……」
だから、僕は答える──
◇ ◇ ◇
「それは……松雪さんのことが、好きだからだよ」
夜景の見えるスイートルーム。
そんな大人でしか許されないような場所で、僕は告白をした。
……いつから、こんな気持ちを抱いていたのだろう?
松雪さんはみんなに分け隔てなく話しかけてくれる人で。
でも、みんなが思っているような、優等生の人気者というわけでもなかった。
実はこっそりとお菓子を食べながら子供っぽい顔をする人で。
それを秘密にしなければならないほど家は厳しくて。さらに松雪さんの気持ちを無視した周りの言動に、ストレスを抱えていたりもした。
悪女にはなり切れなくて。それでも、悪いのは自分なのだと思い込んでいる。
そんな優しすぎる松雪綾乃という少女のことを、僕はいつしか好きになってしまったんだ。
「……っ」
僕の告白を聞いた松雪さんが、目を見開く。
……素直な気持ちを口にした。だけど、本当にこんなことを言って良かったのか?
松雪さんは男子から告白されることを嫌がっていた。ただ純粋に仲良くしたいだけで、異性としての好意を向けられることに戸惑っていた。
松雪さんは異性としての「好き」が、まだよくわからないと言った。
だからこそ距離感を測りかねていたし、そういうことを考えなくてもいい僕のことを気に入ってくれていたはずだ。
告白しなければ、ずっと一緒にいられたかもしれない。
──でも、ずっと同じままでいられる保証がないことだって、僕は知っている。
美月とずっと一緒にいられると思っていた。ずっと仲良しで、時間が経てば次第に関係が進展すると思い込んでいた。
けれど実際はそうじゃなかった。
美月は彼氏を作った。嬉しそうにそのことを報告する彼女を見て、僕はまったく男として見てもらえていなかったのだと知った。
その事実は、脳がどうにかなりそうなほどショックだった。
あの時みたいにはなりたくない。嫌われるかもしれない恐怖はあるけれど、何もしないまま終わっていく絶望だけは、もうしたくなかったんだ。
「あの、それは……女の子として、という意味ですか?」
「うん……」
松雪さんが言葉の意図を確認する。僕は小さくも、確かにハッキリと頷いた。
「文化祭で城戸さんのために動いた時……松雪さんは本当にすごくて、周りがどう思うかも考えてくれて……僕には思いつかないような案を出してくれて頼りになった」
「それは比呂くんだって……いいえ、比呂くんの方がすごかったですよ」
「夜の公園で松雪さんの本当の笑顔を見られて……悪女って呼ばれた理由を教えてくれて……。僕は、松雪さんを守りたいって本気で思った」
「比呂くんは、いつも守ってくれています。私の話を呆れずに聞いてくれて、優しく笑いかけてくれて……それがどれだけ心の救いになったか」
互いの気持ちを共有していく。
胸の奥がどんどん熱くなって、言葉が溢れていった。
「隼人さんから松雪さんの誕生日のことを聞いて、どうにかして楽しませたいって思った。きっと僕よりもそれに相応しい人がたくさんいるんだろうけど、僕が……自分の手で松雪さんの誕生日を祝いたいって思ったんだ」
今日という日を、特別な日だと思ってほしい。
彼女が勝手にそう思うのではなく、僕がそう思わせる。傲慢かもしれないけど、僕自身の手で、そう思わせたかった。
なぜか? そんなの、答えは簡単だ。
「僕が……松雪さんの特別になりたいって、思ったから……」
すっと、腑に落ちる。
僕がボクシングジムに通ってまでして、自分を変えたいと思ったわけ。
いろいろと理由をつけていた気がするけれど、たった一言でまとめられることだった。
──好きな人を自分の手で守るため。
たった一つの、シンプルな答えだったんだ。
「比呂、くん……」
彼女の大きな目から、涙が零れる。
全身に緊張が走る。今度はどういった感情からくる涙なのか、わからなかったから。
でも、最後まで言い切ろう。後悔だけは、しないと決めていた。
「僕は、松雪さんのことが、好きです……っ」
言葉にした瞬間、胸が締めつけられるように苦しくなった。
けれど、それと同じくらい、心の奥にふわっとした温かさが広がっていく。
「比呂くんは……ずるい人です」
ぽつりと、呟かれた言葉。
「比呂くんと一緒にいると安心して、自分らしくいられて、勇気をもらえて……。それが初めてのことばかりで、私の中に……初めての気持ちが芽生えたのですよ」
松雪さんはそう言って、僕の手を握る。
「そんな人と、一緒にいたくないわけないじゃないですか……っ」
自然と見つめ合い……彼女は言った。
「私も……比呂くんのことが大好きです。本当はずっと、伝えたかった……」
松雪さんは涙に濡れながらも、晴れやかな笑顔で告白を受け入れてくれた。
そして、そっと僕に寄り添いながら、静かに囁く。
「今日を特別な日にしてくれて、ありがとうございます……。比呂くんと一緒に過ごせて、誕生日をこんなにも幸せな日にしてもらえて……本当に、ありがとうございます」
心が、震えた。
僕は彼女の手を強く、でも優しく握り返す。
「……抱きしめてもらっても、いいですか?」
「あ、う、うん……」
松雪さんを抱きしめる。
こうしてみると、とても華奢で……実感が湧いてきた。
えっと……これって、松雪さんと恋人になったってことで……いいんだよね?
僕の心の声を了承してくれたみたいに、背中に腕を回される。
抱き合っているという現実が、状況の重みを急に強く意識させた。
「キス、したいです……」
心が現状に追いつく前に、次の要求がきた。
「う、うん……」
それでも男の本能がそうさせるのか、僕は首を傾けて……松雪さんの唇に、自分の唇を重ねた。
時間にして数秒といったところだろう。
だけど、この数秒の感触を、僕は永遠に忘れないだろうと思った。
ドキドキが止まらないまま、顔を離す。
「え……?」
抱き合ったまま松雪さんに押されて、僕は慌ててバランスを取ろうとした。
「お……っとっとっとっと!?」
そのまま松雪さんに押され続けて、僕はついに何かに躓いた。
後ろ向きで倒れる。背中が柔らかくも跳ね返ってくる感触に受け止められた。
ホテルのスイートルームなんだから当然だけど、そこにはベッドがあった。とてつもなく豪華なやつだ。
「ま、松雪さん!?」
押し倒される体勢になって、ようやく彼女の異変に気づいた。
「ごめんなさい比呂くん……。私、好きな人とたくさん繋がりたいと望んでしまう女の子だったようです……」
「え、ど、どういう意味?」
松雪さんは耐え切れないといったように唇を噛み、切なそうに眉根を寄せている。
だけど、その目は爛々と輝いていた。
人気者で、子供っぽくて、実は繊細な彼女……とも違う。
色気に溢れた表情は、僕には刺激が強すぎた。
「絶対に気持ち良くしてみせますから……い、いいですよね?」
「ま、松雪さん!? そ、それって……」
言葉にならない声を出すことしかできなかった。
「……いただきます♡」
──この日、僕たちは気持ちを確かめ合い……深い関係を結んだのであった。
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