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第4章
第55話
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第55話
馬車に乗り込む前に一言声をかけてから馬車に乗り込むと、先程の女性がマリエさんや他の女性達に慰められていて、俺が馬車に乗り込んだ事で睨んでいたが、気にせずに風呂の用意が出来た事をマリエさんに伝えると、マリエさんはキラキラした目で笑顔になり、皆んなを引き連れて馬車から走り降りた。
グレム達は風呂自体入った事ないのか「ただの水浴びだろ?」っといった感じで俺が先導する風呂に付いて来て、風呂を前にして服着たまま入りそうになって急いで止めた。
「おっさん、なんで止めるんだよ」
「いやだって風呂って裸になって身体を洗ってから浸かるものなんだよ」
「はあ?そうなのか?」
「俺が手本見せてやるから見よう見真似でもいいからやってくれよ」
俺はグレム達の前で裸になり、風呂の湯を使って身体を洗い、頭に乗っているロップも丸洗いして、湯に浸かったらグレム達も俺と同じように真似て身体を洗いだした。恐らく女性陣の方も大変だろう。
そう思いながら、ゆっくりと久々の湯に浸かって疲れを癒していると、ふと何かを忘れている気がして胸辺りを何気なく触ると、アッシュの感触がない事に気が付き、湯に溶けてしまったかと湯の中を探したが居ない。
「ロップ、アッシュが何処に行ったか知らないか?」
【え?アッシュならあそこの隅にいるよ】
ロップは風呂の淵に前脚を乗せて顔を横に向け、ロップの向けた方向を見るとアッシュはまん丸に丸まって湯にプカプカと浮かんでいた。
「アッシュ、そんな所にいたのか。てっきり湯に溶けて死んでしまったかと思ったよ」
【主様、お湯って気持ちい~ね~】
アッシュは心配している俺をよそに湯に時折沈んだりしながら気持ち良さげに、お風呂の感想を言ってきた。呆れたが確かに久々の風呂だ。
俺も使い魔達に気を使わずに肩まで湯に浸かった。
「おっさ~ん、風呂ってこんなに気持ちの良いものなんだなぁ。水を温めただけなのになぁ」
風呂でリラックスな状態でいると、グレムとグレムの仲間達も「あー」とか「うー」とか言いながら目を瞑って気持ち良さそうに感想を言ってきた。それならもっとリラックスさせてやろうと想像魔法で複数のミントの葉を出して布に包んで湯に浸かせると、ミントの成分が湯に滲み出してきて爽やかな良い香りが風呂全体に広がった。
「おじさんおじさん、何か良い香りがするんだけど何かした?」
「ああ、ハーブを入れて風呂上がりもスッキリするようにしたよ」
「アミ、ハーブだって!ハーブって回復薬くらいしか使い道ないと思ってたけど、こんな使い道があったんだね」
「アマ、そうだね。私も知らなかったし、お風呂なんて贅沢な物、そう頻繁に入れないよね」
壁の向こう側からアマがミントの香りについて聞いて来たから、正直にハーブを入れた事を教えてあげると、向こうでアミとハーブについてキャッキャと話し出した。
壁を厚めにしてもう少し密閉度をあげて声の届かないようにすれば良かったかなっと思った。
そう思ったのもグレムの仲間達が、風呂に飽きたのか今、俺の目の前で女風呂を覗こうと壁を登り出しているからだ。いつの時代、何処の世界でもやる事は同じなんだな。
グレムは必死になって仲間達を登らせないように足を引っ張ったりして落としているが、仲間の人数が多い為、グレムは取り押さえられ、残りで再び壁を登り出した所でグレムの仲間だけ風呂の外に裸のまま転移させた。
転移させても直ぐに戻って来たが、脱衣所と風呂の間にシールドを張り、完全に締め出す形をとった。念の為、女風呂の方にも外から入れないようにシールドを張って、外からの侵入者からは分からないように落とし穴も作っておいた。
「おっさん、ありがとな。アイツらにマリエの裸は見せられねぇからな」
「いや、良いさ。風呂はゆっくり静かに落ち着いて入るものだよ。本当はドームの外に放り出したかったけど、流石にそれはやり過ぎだと思ってドーム内の風呂の外にしたんだよ」
音は聞こえないがシールドを一生懸命に叩いて、再び風呂に入ろうとしているグレムの仲間達の姿は見ていて少しおかしかった。声も聞こえないが、手の動きや他の仲間達の目や身体の動きで女風呂に突入しようとしているのが分かった。
「おっさん、ヤベェよ!アイツら多分、女達の所に行こうとしてるぜ」
「グレム、心配無用だよ。
既に手は打ってるからさ」
「いや、でもよ」
「黙って浸かってろよ。風呂から出たら分かるからさ。ああ、ちなみにアイツらが泥まみれになっても風呂は使わせないから」
「泥まみれ?何言ってんだ?
何か分からねぇけど、良いんじゃねぇかな」
「さて、そろそろ上がるかね」
「ぷはっ、あ、おじさんとグレムだけ?」
そろそろ風呂から上がろうと立ち上がると、ブクブクと湯から泡が出てきて、なんだろうと思っていると、アマが湯から顔を出して男湯に入ってきた。それによりグレムは立ち上がりかけた身体を湯に急いで沈めて浸かり、俺も咄嗟に股間を手で隠した。
「あ、おじさん。そんなの隠しても兄ちゃんとガガモの見慣れてるから大丈夫だよ。それより、おじさん。ハーブって他には何があるの?教えて教えて」
やれやれそういう事かと思いながら、湯に身体を沈めて手からカモミールやローズを出して布に包んで手渡した。
「ふぉぉぉ、おじさんの手は魔法で出来てるの?なんで、何もない所からハーブが出てくるの?」
アマの質問に困って苦笑いしていると、またブクブクと泡が出てきたと思えば、今度はアミが顔を出して上半身湯から出た状態でアマに抱き付いた。
「ちょっとアマ!なんでこっちに行っちゃうの!
ってキャーーー」
俺の目とアミと目が合うと、アミは悲鳴を上げて自身の身体を手で隠しながら湯に急いで浸かった。
「あの~、ミーツさん見ました?」
「ん?何を?」
「私の裸です」
「いや~、なんて言ったら良いんだろうね」
バッチリ見てしまったが、目を上に向けて答えに困っているとアマが口を出して来た。
「見てるに決まってるじゃない!
あたしでも見えてたんだから」
「わ~ん、やっぱり見てたんだ~。
もうミーツさんにお嫁にして貰うしかないです」
「イヤイヤイヤ、見てない。
何にも見てないから!」
「おじさん、そんなにアミがいらないの?
アミって凄く良い子だよ?今ならお買い得だよ」
「そんなに見てないと否定する程、私って魅力ないですか?」
マ、マズイ。このままでは、この二十代にもなっていないであろう少女を娶らなければいけなくなる。どうやって説得しようかと悩んでいると、またも先程アマ、アミが出て来た辺りの湯がブクブクと泡が出てきた。
「わ!アミったら、凄いオナラ」
「ち、違うもん。私してないよ!」
「え、それなら、誰がしてるの?」
泡をしばらく見ていると、大きな泡がボコンと出た後、ポツポツと小さな泡が出て、もしやと思い潜ると男湯と女湯を分ける時に出した壁の隙間に、マリエさんが壁と床に挟まってグッタリとしていた。
これはマズイと思った俺は壁の隙間を広げてマリエさんを引っ張って、こちら側の床に寝かせると湯を飲みすぎたのか意識がなく心臓も動いてなかった。
「おぉぉぉ!マリエ!マリエ!おっさん!頼む!
マリエを助けてくれよぉ!マリエがマリエがぁ」
「ミーツさん、私達がこっちに来たからマリエさんが追いかけてきたんですね。私達の所為で亡くなってしまった」
「いや、湯を大量に飲んでいるだけだから人工呼吸と心臓マッサージをすれば良いだけだと思う。俺は前に防災訓練で講習を受けた事があるんだ。だからグレム落ち着け」
グレムは俺の言葉に耳を傾けずにマリエさんの肩を揺さぶっているが、アマとアミは人工呼吸という言葉に首を傾げた。だが説明する暇などないと思った俺はグレムの頰を軽くビンタして落ち着かせて、グレムに人工呼吸の手順を手短に説明し、グレムは口付けして息を吹き俺は心臓マッサージを施した。
しばらくすると、マリエさんの口から水を吐き出して咳き込みだした事で助かったと手を心臓の辺りから離して、目を覚ますのを待つ事数十秒、マリエさんはうっすらと目を開けると同時にグレムの首に腕を回して口付けするとグレムもそれに応えるように熱いキスをしだした。
そんな二人は熱いキスをしだしたが、しばらく見守っていたが、完全に二人の世界に入っていた為に、二人の頭に冷水を浴びせた。すると悲鳴を上げながら二人同時に風呂に飛び込んだ。
「おっさん!何するんだよ!冷たさで死ぬかと思ったぜ!」
「あの、あの、おじさますみません!
先程まで私にキスをしているグレムと胸を触っているおじさまを少し浮いた状態で見下ろしていて、私は死んだんだなって思っていた所、急に横たわっていた私の身体に吸い込まれて、目を覚ました時にグレムの顔が目の前にあった事で助かったんだと嬉しくなって我を忘れてグレムに口付けをしてました」
「うん。まぁ、生死の境を彷徨っていたんだ。
息を吹き返してキスするのは仕方ない事なんだけど、ちょっと長すぎたね」
「すみません」
「おっさん、悪かったな」
二人は風呂に浸かりながら俺に頭を下げて謝った。
「おじさん凄いけど、今のって何したの?グレムはマリエさんにキスしておじさんはおっぱいをひたすら触っていただけだよね?」
「うんうん、私もそう見えました。ただ触るというより胸の下に手を入れて押してるだけだったような」
「いや言い方!そんな胸をひたすら触っているだけって、ただのセクハラオヤジじゃないんだから。さっきまでしていたのはな、グレムのは人工呼吸で俺のは心臓マッサージといってな。
人工呼吸は自分で呼吸が出来ない状態の人に肺に十分な換気ができない時に行う人為的な呼吸方法だよ。心臓マッサージは心臓が動いていない人にするマッサージだ。これを人工呼吸しては心臓マッサージを施すといった感じの事をすれば助かる可能性があるって事だ。全部が全部助かる訳ではないから、その辺りは憶えとくように」
「憶えてとくようにって言われても、ミーツさんがどうやったなんて分からないです」
「そうだよ。おじさん!憶えてとくようにって言うならあたし達にしっかり教えてよ」
「俺はさっきマリエにしたから覚えたぜ」
「グレム、お前は人工呼吸だけだろ。それにマリエさん相手だけだから他の人にもできるようになった方が良いよ」
「いや、だってよ。他の人とだって誰とキスするんだよ!おっさんとなんて絶対嫌だぜ」
「それもそうだな。じゃあ人形を使うか。
とりあえず、風呂から上がろうか。
アミとアマもあっちに戻って服着てきな」
アマとアミに男風呂に浸かっているマリエさんを女風呂に転移させ、ついでに出すのを忘れていたタオルを人数分脱衣所に転移させ、グレムと俺は俺の想像魔法による温風で身体を乾かした。
馬車に乗り込む前に一言声をかけてから馬車に乗り込むと、先程の女性がマリエさんや他の女性達に慰められていて、俺が馬車に乗り込んだ事で睨んでいたが、気にせずに風呂の用意が出来た事をマリエさんに伝えると、マリエさんはキラキラした目で笑顔になり、皆んなを引き連れて馬車から走り降りた。
グレム達は風呂自体入った事ないのか「ただの水浴びだろ?」っといった感じで俺が先導する風呂に付いて来て、風呂を前にして服着たまま入りそうになって急いで止めた。
「おっさん、なんで止めるんだよ」
「いやだって風呂って裸になって身体を洗ってから浸かるものなんだよ」
「はあ?そうなのか?」
「俺が手本見せてやるから見よう見真似でもいいからやってくれよ」
俺はグレム達の前で裸になり、風呂の湯を使って身体を洗い、頭に乗っているロップも丸洗いして、湯に浸かったらグレム達も俺と同じように真似て身体を洗いだした。恐らく女性陣の方も大変だろう。
そう思いながら、ゆっくりと久々の湯に浸かって疲れを癒していると、ふと何かを忘れている気がして胸辺りを何気なく触ると、アッシュの感触がない事に気が付き、湯に溶けてしまったかと湯の中を探したが居ない。
「ロップ、アッシュが何処に行ったか知らないか?」
【え?アッシュならあそこの隅にいるよ】
ロップは風呂の淵に前脚を乗せて顔を横に向け、ロップの向けた方向を見るとアッシュはまん丸に丸まって湯にプカプカと浮かんでいた。
「アッシュ、そんな所にいたのか。てっきり湯に溶けて死んでしまったかと思ったよ」
【主様、お湯って気持ちい~ね~】
アッシュは心配している俺をよそに湯に時折沈んだりしながら気持ち良さげに、お風呂の感想を言ってきた。呆れたが確かに久々の風呂だ。
俺も使い魔達に気を使わずに肩まで湯に浸かった。
「おっさ~ん、風呂ってこんなに気持ちの良いものなんだなぁ。水を温めただけなのになぁ」
風呂でリラックスな状態でいると、グレムとグレムの仲間達も「あー」とか「うー」とか言いながら目を瞑って気持ち良さそうに感想を言ってきた。それならもっとリラックスさせてやろうと想像魔法で複数のミントの葉を出して布に包んで湯に浸かせると、ミントの成分が湯に滲み出してきて爽やかな良い香りが風呂全体に広がった。
「おじさんおじさん、何か良い香りがするんだけど何かした?」
「ああ、ハーブを入れて風呂上がりもスッキリするようにしたよ」
「アミ、ハーブだって!ハーブって回復薬くらいしか使い道ないと思ってたけど、こんな使い道があったんだね」
「アマ、そうだね。私も知らなかったし、お風呂なんて贅沢な物、そう頻繁に入れないよね」
壁の向こう側からアマがミントの香りについて聞いて来たから、正直にハーブを入れた事を教えてあげると、向こうでアミとハーブについてキャッキャと話し出した。
壁を厚めにしてもう少し密閉度をあげて声の届かないようにすれば良かったかなっと思った。
そう思ったのもグレムの仲間達が、風呂に飽きたのか今、俺の目の前で女風呂を覗こうと壁を登り出しているからだ。いつの時代、何処の世界でもやる事は同じなんだな。
グレムは必死になって仲間達を登らせないように足を引っ張ったりして落としているが、仲間の人数が多い為、グレムは取り押さえられ、残りで再び壁を登り出した所でグレムの仲間だけ風呂の外に裸のまま転移させた。
転移させても直ぐに戻って来たが、脱衣所と風呂の間にシールドを張り、完全に締め出す形をとった。念の為、女風呂の方にも外から入れないようにシールドを張って、外からの侵入者からは分からないように落とし穴も作っておいた。
「おっさん、ありがとな。アイツらにマリエの裸は見せられねぇからな」
「いや、良いさ。風呂はゆっくり静かに落ち着いて入るものだよ。本当はドームの外に放り出したかったけど、流石にそれはやり過ぎだと思ってドーム内の風呂の外にしたんだよ」
音は聞こえないがシールドを一生懸命に叩いて、再び風呂に入ろうとしているグレムの仲間達の姿は見ていて少しおかしかった。声も聞こえないが、手の動きや他の仲間達の目や身体の動きで女風呂に突入しようとしているのが分かった。
「おっさん、ヤベェよ!アイツら多分、女達の所に行こうとしてるぜ」
「グレム、心配無用だよ。
既に手は打ってるからさ」
「いや、でもよ」
「黙って浸かってろよ。風呂から出たら分かるからさ。ああ、ちなみにアイツらが泥まみれになっても風呂は使わせないから」
「泥まみれ?何言ってんだ?
何か分からねぇけど、良いんじゃねぇかな」
「さて、そろそろ上がるかね」
「ぷはっ、あ、おじさんとグレムだけ?」
そろそろ風呂から上がろうと立ち上がると、ブクブクと湯から泡が出てきて、なんだろうと思っていると、アマが湯から顔を出して男湯に入ってきた。それによりグレムは立ち上がりかけた身体を湯に急いで沈めて浸かり、俺も咄嗟に股間を手で隠した。
「あ、おじさん。そんなの隠しても兄ちゃんとガガモの見慣れてるから大丈夫だよ。それより、おじさん。ハーブって他には何があるの?教えて教えて」
やれやれそういう事かと思いながら、湯に身体を沈めて手からカモミールやローズを出して布に包んで手渡した。
「ふぉぉぉ、おじさんの手は魔法で出来てるの?なんで、何もない所からハーブが出てくるの?」
アマの質問に困って苦笑いしていると、またブクブクと泡が出てきたと思えば、今度はアミが顔を出して上半身湯から出た状態でアマに抱き付いた。
「ちょっとアマ!なんでこっちに行っちゃうの!
ってキャーーー」
俺の目とアミと目が合うと、アミは悲鳴を上げて自身の身体を手で隠しながら湯に急いで浸かった。
「あの~、ミーツさん見ました?」
「ん?何を?」
「私の裸です」
「いや~、なんて言ったら良いんだろうね」
バッチリ見てしまったが、目を上に向けて答えに困っているとアマが口を出して来た。
「見てるに決まってるじゃない!
あたしでも見えてたんだから」
「わ~ん、やっぱり見てたんだ~。
もうミーツさんにお嫁にして貰うしかないです」
「イヤイヤイヤ、見てない。
何にも見てないから!」
「おじさん、そんなにアミがいらないの?
アミって凄く良い子だよ?今ならお買い得だよ」
「そんなに見てないと否定する程、私って魅力ないですか?」
マ、マズイ。このままでは、この二十代にもなっていないであろう少女を娶らなければいけなくなる。どうやって説得しようかと悩んでいると、またも先程アマ、アミが出て来た辺りの湯がブクブクと泡が出てきた。
「わ!アミったら、凄いオナラ」
「ち、違うもん。私してないよ!」
「え、それなら、誰がしてるの?」
泡をしばらく見ていると、大きな泡がボコンと出た後、ポツポツと小さな泡が出て、もしやと思い潜ると男湯と女湯を分ける時に出した壁の隙間に、マリエさんが壁と床に挟まってグッタリとしていた。
これはマズイと思った俺は壁の隙間を広げてマリエさんを引っ張って、こちら側の床に寝かせると湯を飲みすぎたのか意識がなく心臓も動いてなかった。
「おぉぉぉ!マリエ!マリエ!おっさん!頼む!
マリエを助けてくれよぉ!マリエがマリエがぁ」
「ミーツさん、私達がこっちに来たからマリエさんが追いかけてきたんですね。私達の所為で亡くなってしまった」
「いや、湯を大量に飲んでいるだけだから人工呼吸と心臓マッサージをすれば良いだけだと思う。俺は前に防災訓練で講習を受けた事があるんだ。だからグレム落ち着け」
グレムは俺の言葉に耳を傾けずにマリエさんの肩を揺さぶっているが、アマとアミは人工呼吸という言葉に首を傾げた。だが説明する暇などないと思った俺はグレムの頰を軽くビンタして落ち着かせて、グレムに人工呼吸の手順を手短に説明し、グレムは口付けして息を吹き俺は心臓マッサージを施した。
しばらくすると、マリエさんの口から水を吐き出して咳き込みだした事で助かったと手を心臓の辺りから離して、目を覚ますのを待つ事数十秒、マリエさんはうっすらと目を開けると同時にグレムの首に腕を回して口付けするとグレムもそれに応えるように熱いキスをしだした。
そんな二人は熱いキスをしだしたが、しばらく見守っていたが、完全に二人の世界に入っていた為に、二人の頭に冷水を浴びせた。すると悲鳴を上げながら二人同時に風呂に飛び込んだ。
「おっさん!何するんだよ!冷たさで死ぬかと思ったぜ!」
「あの、あの、おじさますみません!
先程まで私にキスをしているグレムと胸を触っているおじさまを少し浮いた状態で見下ろしていて、私は死んだんだなって思っていた所、急に横たわっていた私の身体に吸い込まれて、目を覚ました時にグレムの顔が目の前にあった事で助かったんだと嬉しくなって我を忘れてグレムに口付けをしてました」
「うん。まぁ、生死の境を彷徨っていたんだ。
息を吹き返してキスするのは仕方ない事なんだけど、ちょっと長すぎたね」
「すみません」
「おっさん、悪かったな」
二人は風呂に浸かりながら俺に頭を下げて謝った。
「おじさん凄いけど、今のって何したの?グレムはマリエさんにキスしておじさんはおっぱいをひたすら触っていただけだよね?」
「うんうん、私もそう見えました。ただ触るというより胸の下に手を入れて押してるだけだったような」
「いや言い方!そんな胸をひたすら触っているだけって、ただのセクハラオヤジじゃないんだから。さっきまでしていたのはな、グレムのは人工呼吸で俺のは心臓マッサージといってな。
人工呼吸は自分で呼吸が出来ない状態の人に肺に十分な換気ができない時に行う人為的な呼吸方法だよ。心臓マッサージは心臓が動いていない人にするマッサージだ。これを人工呼吸しては心臓マッサージを施すといった感じの事をすれば助かる可能性があるって事だ。全部が全部助かる訳ではないから、その辺りは憶えとくように」
「憶えてとくようにって言われても、ミーツさんがどうやったなんて分からないです」
「そうだよ。おじさん!憶えてとくようにって言うならあたし達にしっかり教えてよ」
「俺はさっきマリエにしたから覚えたぜ」
「グレム、お前は人工呼吸だけだろ。それにマリエさん相手だけだから他の人にもできるようになった方が良いよ」
「いや、だってよ。他の人とだって誰とキスするんだよ!おっさんとなんて絶対嫌だぜ」
「それもそうだな。じゃあ人形を使うか。
とりあえず、風呂から上がろうか。
アミとアマもあっちに戻って服着てきな」
アマとアミに男風呂に浸かっているマリエさんを女風呂に転移させ、ついでに出すのを忘れていたタオルを人数分脱衣所に転移させ、グレムと俺は俺の想像魔法による温風で身体を乾かした。
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