86 / 105
第86話 聖獣の依頼
しおりを挟む
森を抜けて丘を越え、半日ほど歩いたところで、トウマの視界に大きな街が現れた。白い石造りの城壁に囲まれた街の中央には、空に向かって伸びる美しい尖塔が見える。
「あれが聖獣の街アルティアか」
トウマは立ち止まって、街を眺めた。聖獣が住むと言われるだけあって、他の街とは一味違う神聖な雰囲気が漂っている。
街の入口にある大きな門の前で、武装した二人の門番が警備に当たっていた。トウマが近づくと、門番の一人が前に出てくる。
「街への入場には、身分証明書が必要です」
「ああ、これでいいか?」
トウマは腰の袋からギルド証を取り出し、門番に手渡した。
門番はギルド証を受け取ると、内容を確認し始める。そして、次の瞬間、その表情が驚愕に変わった。
「え……!? これは……」
「どうした?」
トウマは首を傾げた。いつもの反応とは明らかに違う。
「あなたがトウマ様でいらっしゃいますね?」
門番は慌てたような口調で尋ねた。敬語で話しかけられることに慣れていないトウマは、居心地の悪さを感じる。
「そうだが、何か問題でも?」
「いえ、問題はありません。ただ申し訳ないのですが、今すぐ聖獣様の元に一緒に来ていただきたいのです」
「は?」
トウマは思わず間の抜けた声を出した。
「どういうことだ?」
「聖獣様から、トウマという名の冒険者がやってきたら、すぐに自分の元へ案内するようにとのお達しがありました」
門番は真剣な表情でそう説明してきた。
「俺がこの街に来ることは読まれてたって訳か」
ダミルの占いといい、聖獣の予見といい、やけに自分の行動が読まれている気がしたトウマは思わず苦笑いを浮かべた。
「まあ、どうせ聖獣に会いに来たんだ。その方が都合が良いか」
「ありがとうございます。それでは、こちらへ」
門番は安堵の表情を浮かべると、街の中へと案内を始めた。
――――――
街の中は、想像以上に賑やかだった。石畳の道には、様々な商店が軒を連ねている。パンの香ばしい匂いが漂い、鍛冶屋の金槌の音が響く。
「活気のある街だな」
「はい。聖獣様の加護のおかげで、この街は長い間平和を保っています」
門番は誇らしげに語った。
「商売も繁盛していますし、人々も皆幸せに暮らしています」
「へぇ、まさに理想の街って感じだな」
街の奥に進むにつれ、坂道が急になってくる。そして、街を一望できる小高い丘の頂上に、白い大理石で作られた美しい神殿が見えてきた。
「あれが聖獣様の神殿です」
神殿は、まるで天に向かって祈りを捧げているかのような、荘厳な造りだった。柱という柱には精巧な彫刻が施され、屋根には金色の装飾が施されている。
「立派な神殿だな」
「聖獣様は、この神殿の奥の聖域におられます」
門番に案内されて神殿の中に入ると、ひんやりとした空気がトウマを包んだ。高い天井から差し込む光が、神殿内を幻想的に照らしている。
「こちらです」
神殿の奥へと進むと、大きな扉があった。扉には複雑な魔法陣が描かれており、神聖な力が込められているのが分かる。
「聖獣様、トウマ様をお連れいたしました」
門番が扉に向かって声をかけると、扉がゆっくりと開いた。
「ありがとう。下がってよい」
扉の奥から、美しい声が響いてくる。
「それでは、失礼いたします」
門番は深々と頭を下げると、神殿の外へと戻っていった。
トウマは一人、開かれた扉の向こうへと足を進めた。
――――――
聖域の中は、想像以上に広々としていた。天井は遥か高く、壁面には美しいステンドグラスが嵌め込まれている。そして、部屋の中央には、白い台座の上に一匹の美しい生物が佇んでいた。
「これが聖獣か……」
トウマは思わず息を呑んだ。
聖獣は、大きな狼のような体つきをしていたが、その毛は雪のように白く、まるで光そのものでできているかのように輝いている。頭には小さな角が生えており、瞳は深い青色に輝いていた。
「ようこそ、トウマよ」
聖獣は穏やかな声で語りかけてきた。その声は、まるで心の奥底に直接響いてくるようだった。
「俺がここに来ることを知ってたって聞いたけど、本当か?」
「そうだ。私は、あなたがこの街にやってくることを予見していた」
聖獣は穏やかに答えた。
「遠い旅路、大儀であった」
「いやまあ、俺としてはたまたま通りかかっただけなんだけどな」
トウマは苦笑した。
「それで、わざわざ俺を呼んだってことは、何か用があるのか?」
「そう、あなたに頼みがある」
聖獣の表情が、僅かに曇った。
「実は、現在この街に人に擬態した何かが紛れ込んでいる」
「人に擬態した何か?」
「そうだ。見た目は完全に人間だが、その正体は別の存在だ。そして、その者達からは悪意が感じられる。このままでは、街の平和が脅かされる可能性があるのだ」
聖獣は重々しく語った。
「なるほど……それで、俺にその企みを阻止しろと?」
「その通りだ。あなたならば、きっとこの事態を解決できる」
「なんで俺なんだ?他にも優秀な冒険者はいるだろう」
「『トウマという名の旅人が、解決の鍵となる』という啓示があったのだ」
そう答えると、聖獣は真剣な眼差しでトウマを見つめた。
「どうだろう? 引き受けてもらえるだろうか?」
トウマは少し考えた。正直、面倒な依頼だという予感がする。しかし、聖獣が困っているのも事実だし、何より興味深い案件だった。
「分かった。引き受けよう」
「ありがとう」
聖獣は安堵の表情でトウマに感謝の言葉を述べた。しかし、すぐに表情を戻すと今度は厳しい口調で話を続けた。
「ただし、一つ忠告がある」
「忠告?」
「先ほども言った通り、その者達は人に擬態している。人の見た目をしているからといって、安易に信じてはいけない。外見だけでなく、言葉や行動にも注意が必要だ」
「分かった。気をつけるよ」
ダミルも同じようなことを言っていた。きっと、この街では人を信用することが難しい状況になるのだろう。
「それでは、よろしく頼む。何か分からないことがあれば、いつでも来るといい」
「ああ、任せてくれ。引き受けた以上は何とかしてみせるさ」
トウマは軽く手を上げると、聖域を後にした。
――――――
神殿を出ると、すっかり夕方になっていた。街の灯りが一つ一つ点き始め、アルティアの街並みを美しく照らしている。
「さて、とは言ったものの……どこから手をつけたものかな」
トウマは街を見下ろしながら考えた。人に擬態した何かを見つけるといっても、手がかりがなさすぎる。
「とりあえず、腹が減ったな」
お腹が鳴る音が聞こえてきた。朝から鳥人族の集落を出発して、ずっと歩きっぱなしだったのだ。
「調査も兼ねて、食事処に行くか」
トウマは神殿の坂を下り、街の中心部へと向かった。
賑やかな通りを歩いていると、美味しそうな匂いが漂ってくる。「銀の竜亭」と書かれた看板を掲げた、大きな食事処が目に入った。
「ここにするか」
トウマは店の扉を開けた。
「いらっしゃいませ!」
元気な声で迎えてくれたのは、エプロンを着けた若い女性だった。茶色の髪を後ろで結い、親しみやすい笑顔を浮かべている。
「お一人ですか?」
「ああ、そうだ」
「それでしたら、こちらのお席へどうぞ」
女性はトウマを窓際の席へと案内した。店内は活気に満ちており、多くの客で賑わっている。
「ご注文はお決まりですか?」
「おすすめを頼むよ」
「かしこまりました。アルティア風シチューと、焼きたてのパンはいかがですか?」
「それで頼む」
女性は愛想良く頷くと、厨房の方へと向かった。
トウマは店内を見回した。様々な年代の客が食事を楽しんでいる。商人らしき男性、冒険者風の若者、家族連れなど、普通の街と変わらない光景だった。
「しかし、この中に人に擬態した何かが……ねぇ」
トウマは注意深く周囲を観察し始めた。思った以上にこの依頼は難航しそうな予感がしていた。
「あれが聖獣の街アルティアか」
トウマは立ち止まって、街を眺めた。聖獣が住むと言われるだけあって、他の街とは一味違う神聖な雰囲気が漂っている。
街の入口にある大きな門の前で、武装した二人の門番が警備に当たっていた。トウマが近づくと、門番の一人が前に出てくる。
「街への入場には、身分証明書が必要です」
「ああ、これでいいか?」
トウマは腰の袋からギルド証を取り出し、門番に手渡した。
門番はギルド証を受け取ると、内容を確認し始める。そして、次の瞬間、その表情が驚愕に変わった。
「え……!? これは……」
「どうした?」
トウマは首を傾げた。いつもの反応とは明らかに違う。
「あなたがトウマ様でいらっしゃいますね?」
門番は慌てたような口調で尋ねた。敬語で話しかけられることに慣れていないトウマは、居心地の悪さを感じる。
「そうだが、何か問題でも?」
「いえ、問題はありません。ただ申し訳ないのですが、今すぐ聖獣様の元に一緒に来ていただきたいのです」
「は?」
トウマは思わず間の抜けた声を出した。
「どういうことだ?」
「聖獣様から、トウマという名の冒険者がやってきたら、すぐに自分の元へ案内するようにとのお達しがありました」
門番は真剣な表情でそう説明してきた。
「俺がこの街に来ることは読まれてたって訳か」
ダミルの占いといい、聖獣の予見といい、やけに自分の行動が読まれている気がしたトウマは思わず苦笑いを浮かべた。
「まあ、どうせ聖獣に会いに来たんだ。その方が都合が良いか」
「ありがとうございます。それでは、こちらへ」
門番は安堵の表情を浮かべると、街の中へと案内を始めた。
――――――
街の中は、想像以上に賑やかだった。石畳の道には、様々な商店が軒を連ねている。パンの香ばしい匂いが漂い、鍛冶屋の金槌の音が響く。
「活気のある街だな」
「はい。聖獣様の加護のおかげで、この街は長い間平和を保っています」
門番は誇らしげに語った。
「商売も繁盛していますし、人々も皆幸せに暮らしています」
「へぇ、まさに理想の街って感じだな」
街の奥に進むにつれ、坂道が急になってくる。そして、街を一望できる小高い丘の頂上に、白い大理石で作られた美しい神殿が見えてきた。
「あれが聖獣様の神殿です」
神殿は、まるで天に向かって祈りを捧げているかのような、荘厳な造りだった。柱という柱には精巧な彫刻が施され、屋根には金色の装飾が施されている。
「立派な神殿だな」
「聖獣様は、この神殿の奥の聖域におられます」
門番に案内されて神殿の中に入ると、ひんやりとした空気がトウマを包んだ。高い天井から差し込む光が、神殿内を幻想的に照らしている。
「こちらです」
神殿の奥へと進むと、大きな扉があった。扉には複雑な魔法陣が描かれており、神聖な力が込められているのが分かる。
「聖獣様、トウマ様をお連れいたしました」
門番が扉に向かって声をかけると、扉がゆっくりと開いた。
「ありがとう。下がってよい」
扉の奥から、美しい声が響いてくる。
「それでは、失礼いたします」
門番は深々と頭を下げると、神殿の外へと戻っていった。
トウマは一人、開かれた扉の向こうへと足を進めた。
――――――
聖域の中は、想像以上に広々としていた。天井は遥か高く、壁面には美しいステンドグラスが嵌め込まれている。そして、部屋の中央には、白い台座の上に一匹の美しい生物が佇んでいた。
「これが聖獣か……」
トウマは思わず息を呑んだ。
聖獣は、大きな狼のような体つきをしていたが、その毛は雪のように白く、まるで光そのものでできているかのように輝いている。頭には小さな角が生えており、瞳は深い青色に輝いていた。
「ようこそ、トウマよ」
聖獣は穏やかな声で語りかけてきた。その声は、まるで心の奥底に直接響いてくるようだった。
「俺がここに来ることを知ってたって聞いたけど、本当か?」
「そうだ。私は、あなたがこの街にやってくることを予見していた」
聖獣は穏やかに答えた。
「遠い旅路、大儀であった」
「いやまあ、俺としてはたまたま通りかかっただけなんだけどな」
トウマは苦笑した。
「それで、わざわざ俺を呼んだってことは、何か用があるのか?」
「そう、あなたに頼みがある」
聖獣の表情が、僅かに曇った。
「実は、現在この街に人に擬態した何かが紛れ込んでいる」
「人に擬態した何か?」
「そうだ。見た目は完全に人間だが、その正体は別の存在だ。そして、その者達からは悪意が感じられる。このままでは、街の平和が脅かされる可能性があるのだ」
聖獣は重々しく語った。
「なるほど……それで、俺にその企みを阻止しろと?」
「その通りだ。あなたならば、きっとこの事態を解決できる」
「なんで俺なんだ?他にも優秀な冒険者はいるだろう」
「『トウマという名の旅人が、解決の鍵となる』という啓示があったのだ」
そう答えると、聖獣は真剣な眼差しでトウマを見つめた。
「どうだろう? 引き受けてもらえるだろうか?」
トウマは少し考えた。正直、面倒な依頼だという予感がする。しかし、聖獣が困っているのも事実だし、何より興味深い案件だった。
「分かった。引き受けよう」
「ありがとう」
聖獣は安堵の表情でトウマに感謝の言葉を述べた。しかし、すぐに表情を戻すと今度は厳しい口調で話を続けた。
「ただし、一つ忠告がある」
「忠告?」
「先ほども言った通り、その者達は人に擬態している。人の見た目をしているからといって、安易に信じてはいけない。外見だけでなく、言葉や行動にも注意が必要だ」
「分かった。気をつけるよ」
ダミルも同じようなことを言っていた。きっと、この街では人を信用することが難しい状況になるのだろう。
「それでは、よろしく頼む。何か分からないことがあれば、いつでも来るといい」
「ああ、任せてくれ。引き受けた以上は何とかしてみせるさ」
トウマは軽く手を上げると、聖域を後にした。
――――――
神殿を出ると、すっかり夕方になっていた。街の灯りが一つ一つ点き始め、アルティアの街並みを美しく照らしている。
「さて、とは言ったものの……どこから手をつけたものかな」
トウマは街を見下ろしながら考えた。人に擬態した何かを見つけるといっても、手がかりがなさすぎる。
「とりあえず、腹が減ったな」
お腹が鳴る音が聞こえてきた。朝から鳥人族の集落を出発して、ずっと歩きっぱなしだったのだ。
「調査も兼ねて、食事処に行くか」
トウマは神殿の坂を下り、街の中心部へと向かった。
賑やかな通りを歩いていると、美味しそうな匂いが漂ってくる。「銀の竜亭」と書かれた看板を掲げた、大きな食事処が目に入った。
「ここにするか」
トウマは店の扉を開けた。
「いらっしゃいませ!」
元気な声で迎えてくれたのは、エプロンを着けた若い女性だった。茶色の髪を後ろで結い、親しみやすい笑顔を浮かべている。
「お一人ですか?」
「ああ、そうだ」
「それでしたら、こちらのお席へどうぞ」
女性はトウマを窓際の席へと案内した。店内は活気に満ちており、多くの客で賑わっている。
「ご注文はお決まりですか?」
「おすすめを頼むよ」
「かしこまりました。アルティア風シチューと、焼きたてのパンはいかがですか?」
「それで頼む」
女性は愛想良く頷くと、厨房の方へと向かった。
トウマは店内を見回した。様々な年代の客が食事を楽しんでいる。商人らしき男性、冒険者風の若者、家族連れなど、普通の街と変わらない光景だった。
「しかし、この中に人に擬態した何かが……ねぇ」
トウマは注意深く周囲を観察し始めた。思った以上にこの依頼は難航しそうな予感がしていた。
10
あなたにおすすめの小説
パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い
☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。
「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」
そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。
スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。
これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
『規格外の薬師、追放されて辺境スローライフを始める。〜作ったポーションが国家機密級なのは秘密です〜』
雛月 らん
ファンタジー
俺、黒田 蓮(くろだ れん)35歳は前世でブラック企業の社畜だった。過労死寸前で倒れ、次に目覚めたとき、そこは剣と魔法の異世界。しかも、幼少期の俺は、とある大貴族の私生児、アレン・クロイツェルとして生まれ変わっていた。
前世の記憶と、この世界では「外れスキル」とされる『万物鑑定』と『薬草栽培(ハイレベル)』。そして、誰にも知られていない規格外の莫大な魔力を持っていた。
しかし、俺は決意する。「今世こそ、誰にも邪魔されない、のんびりしたスローライフを送る!」と。
これは、スローライフを死守したい天才薬師のアレンと、彼の作る規格外の薬に振り回される異世界の物語。
平穏を愛する(自称)凡人薬師の、のんびりだけど実は波乱万丈な辺境スローライフファンタジー。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
執事なんかやってられるか!!! 生きたいように生きる転生者のスローライフ?
Gai
ファンタジー
不慮の事故で亡くなった中学生、朝霧詠無。
彼の魂はそのまま天国へ……行くことはなく、異世界の住人に転生。
ゲームや漫画といった娯楽はないが、それでも男であれば心が躍るファンタジーな世界。
転生した世界の詳細を知った詠無改め、バドムス・ディアラも例に漏れず、心が躍った。
しかし……彼が生まれた家系は、代々ある貴族に仕える歴史を持つ。
男であれば執事、女であればメイド。
「いや……ふざけんな!!! やってられるか!!!!!」
如何にして異世界を楽しむか。
バドムスは執事という敷かれた将来へのレールを蹴り飛ばし、生きたいように生きると決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる