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■15.昇り龍②
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「良く話せるね~。怖くないの?
あの人たち、アッチの人じゃない?
るあちゃんがあのテーブルついてくれたから、正直助かった~って俺、思ったもんw」
怖いに決まってるよ!
できることなら避けたいよ!
「私だって行きたくなよ!」
光くんの言葉に苛立ちをみせると
「次、あのお客さんに呼ばれたら、俺がオーダー受けに行くから、るあちゃんは厨房に隠れて姿見せない方がいいよ。」
カウンターの前に立つ拓真くんが私にむかい、凛とした表情でそう言った。
拓真くんは、私の困っている姿に気付いてくれてたんだ…!
「拓真、お前何カッコつけちゃってんの!?
どう考えてもヤバいだろ、あの客!
やめとけよ。」
光くんが拓真くんを止めようとする。
「るあちゃんが嫌がってんのわかるだろ?」
拓真くんがそう言い返した。
困っているのを察知してくれて、私を守ってくれようとするその姿勢に男らしさを感じた////
「すいませ────ん!」
谷口さんのテーブルの相方の男性が
手を上げて店員を呼ぶ。
「俺、行ってくる」
「拓真くん……!」
「拓真!ヤメとけって!」
私たちが引き止める前に
拓真くんは行ってしまった。
谷口さんのテーブルでのやり取りを、私と光くんは、カウンターの内側で
固唾を呑んで見守っていた。
谷口さんが、私を呼ぶようにとアクションをとっているのがわかったけど、拓真くんは谷口さんに首を振っていた。
拓真くん、勇気ある……。
大丈夫かな……?
首を振った後、谷口さんと拓真くんは何か言い合っていて、谷口さんの顔はニコニコしていたけど、空気があまり良くなく感じたので、私は厨房の柱の影でビクビクしていた。
「俺、ちょっと様子見てくるわ。」
ビビリな光くんが、親友の様子が気になり布巾を手に持ち、谷口さんの近くのテーブルの後片付けに向った。
拓真くんはオーダーを取り終えると、サッサと戻ってきた。
「あ…どうだった?大丈夫??
私を呼ぶ様に言ってたよね?」
心配しながら聞くと
「うん。大丈夫。
すぐに帰ると思うよ。」
拓真くんの言う通り、生ビールを飲み干すと、二人組は帰って行った。
拓真くん……
優しいイケメンと思いきや、頼りになる男らしい一面もあって…
とにかくキュン////ってなった。
「るあちゃん、嫌だったらちゃんと断らないとダメだよ。」
拓真くんは優しくそう言った。
本当そう。
私が曖昧な態度取るからいけないんだ。
しっかり断らないと周りに迷惑かける。
ごめんなさい、拓真くん。
次からは毅然とした態度で対応します。
今回の出来事は良い社会勉強になりました。
「ウン。ありがとう。あのお客さんどう対応したらいいか困ってたから、代わりに行ってくれて本当に助かったよ。
所で、なんて話してたの?」
「えっと…それは」
「『るあは俺の彼女なんで』って言ったよ、コイツwww」
近くで聞き耳を立てていた光くんが、ニヤニヤしながらそう言った。
「え////」
「ゴメン。そう言った方が効果あるかと思って。
………嫌だったよね。」
「………全然嫌じゃないよ!」
寧ろ、嬉しいです。
「良かったな!嫌じゃないってさ!!」
光くんがバシッと拓真くんの背中を叩いた。
拓真くんは嬉しそうな表情。
なんだかその顔を見てニヤけてしまった。
どうしよう。
昨日星吾にときめいてた私なのに、急ピッチで拓真くんに心を持ってかれてる。
あの人たち、アッチの人じゃない?
るあちゃんがあのテーブルついてくれたから、正直助かった~って俺、思ったもんw」
怖いに決まってるよ!
できることなら避けたいよ!
「私だって行きたくなよ!」
光くんの言葉に苛立ちをみせると
「次、あのお客さんに呼ばれたら、俺がオーダー受けに行くから、るあちゃんは厨房に隠れて姿見せない方がいいよ。」
カウンターの前に立つ拓真くんが私にむかい、凛とした表情でそう言った。
拓真くんは、私の困っている姿に気付いてくれてたんだ…!
「拓真、お前何カッコつけちゃってんの!?
どう考えてもヤバいだろ、あの客!
やめとけよ。」
光くんが拓真くんを止めようとする。
「るあちゃんが嫌がってんのわかるだろ?」
拓真くんがそう言い返した。
困っているのを察知してくれて、私を守ってくれようとするその姿勢に男らしさを感じた////
「すいませ────ん!」
谷口さんのテーブルの相方の男性が
手を上げて店員を呼ぶ。
「俺、行ってくる」
「拓真くん……!」
「拓真!ヤメとけって!」
私たちが引き止める前に
拓真くんは行ってしまった。
谷口さんのテーブルでのやり取りを、私と光くんは、カウンターの内側で
固唾を呑んで見守っていた。
谷口さんが、私を呼ぶようにとアクションをとっているのがわかったけど、拓真くんは谷口さんに首を振っていた。
拓真くん、勇気ある……。
大丈夫かな……?
首を振った後、谷口さんと拓真くんは何か言い合っていて、谷口さんの顔はニコニコしていたけど、空気があまり良くなく感じたので、私は厨房の柱の影でビクビクしていた。
「俺、ちょっと様子見てくるわ。」
ビビリな光くんが、親友の様子が気になり布巾を手に持ち、谷口さんの近くのテーブルの後片付けに向った。
拓真くんはオーダーを取り終えると、サッサと戻ってきた。
「あ…どうだった?大丈夫??
私を呼ぶ様に言ってたよね?」
心配しながら聞くと
「うん。大丈夫。
すぐに帰ると思うよ。」
拓真くんの言う通り、生ビールを飲み干すと、二人組は帰って行った。
拓真くん……
優しいイケメンと思いきや、頼りになる男らしい一面もあって…
とにかくキュン////ってなった。
「るあちゃん、嫌だったらちゃんと断らないとダメだよ。」
拓真くんは優しくそう言った。
本当そう。
私が曖昧な態度取るからいけないんだ。
しっかり断らないと周りに迷惑かける。
ごめんなさい、拓真くん。
次からは毅然とした態度で対応します。
今回の出来事は良い社会勉強になりました。
「ウン。ありがとう。あのお客さんどう対応したらいいか困ってたから、代わりに行ってくれて本当に助かったよ。
所で、なんて話してたの?」
「えっと…それは」
「『るあは俺の彼女なんで』って言ったよ、コイツwww」
近くで聞き耳を立てていた光くんが、ニヤニヤしながらそう言った。
「え////」
「ゴメン。そう言った方が効果あるかと思って。
………嫌だったよね。」
「………全然嫌じゃないよ!」
寧ろ、嬉しいです。
「良かったな!嫌じゃないってさ!!」
光くんがバシッと拓真くんの背中を叩いた。
拓真くんは嬉しそうな表情。
なんだかその顔を見てニヤけてしまった。
どうしよう。
昨日星吾にときめいてた私なのに、急ピッチで拓真くんに心を持ってかれてる。
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