39 / 147
スローライフが攻めてきたぞーっ編
第39話 ここはカルデラ湖だ!
しおりを挟む
クレーターの中を下っていくところで気付く。
なんか氷があちこちに張ってない?
そしてこの氷の下……。
馬車から身を乗り出してじっと見る。
すると、分厚い氷の下で何かが動くのが見えた。
それは明らかに、細い魚である。
「ま、まさかワカサギ!? つまりこいつは、クレーターじゃなくてカルデラ湖だってわけか!?」
衝撃を受ける俺。
面白みの少ない、戦うための舞台だと思っていたら、まさかここもスローライフに適した場所だったとは!!
わっはっは、参ったなあ。
ワカサギ釣りは初挑戦だぞ。
『侵入者ーっ!!』
『もがーっ!!』
『うおわー、タマル様、魔人たちが来ましたぞーっ!!』
「俺のワカサギ釣りを邪魔しに来たな! よほどワカサギ釣りをされては困ると見える」
「いつものことだけど何言ってるの?」
俺は紙吹雪マシーンを持って馬車から駆け下りつつ、ポタルに教える。
「この地面は分厚い氷なのだ。そして氷をくりぬくと、ワカサギという魚を釣れる。こいつは小さいが、天ぷらという料理にすると頭からサクサク食べられてめちゃくちゃ美味い」
「えっ!!」
『えっ!!』
ポタルもラムザーも、衝撃を受けたような顔をした。
俺と付き合ってく中で、グルメに目覚めた二人だ。
俺の言葉の重大性を即座に理解してくれたようだな。
『それは全力で戦わねばですな!』
「私、マタギのおじさんと壺のおじさんのベルを使うね!」
「おう! 行くぞ! 魔人どもを狩り尽くし、ワカサギの天ぷらパーティーをするのだ!!」
うおーっとときの声を上げる俺たち。
凄まじい気迫に、駆け寄ってきた魔人たちはたじろいだようだ。
向こうは、槍を持った獣人の姿をしている。
アザラシ人とでも言うんだろうか。
俺はこいつらに向けて、紙吹雪マシーンをぶっ放した。
『うわーっ!』
怯んだところを、マタギが狙撃し、壺のおっさんが飛び回る。
魔人は大混乱だ。
そこを駆け寄った俺が、次々に捕獲なのである。
時間がもったいない。
こいつらの相手をするよりも、俺は氷に穴をあけてワカサギを釣りたいのである。
退廃帝?
そんなものは後回しだ!
『オー、タマルさんが燃えてます! ミーも手伝いますよー!』
フランクリンが鉱石の斧を担いで参戦してきた。
野蛮な武器を振り回して、魔人たちと戦っているぞ。
ポタルは後ろからスポットライトをピカピカさせたり、サンバの音楽を大音量でかけたりしている。
ラムザーはいつもどおり、魔人たちを取り押さえては俺が捕まえやすいようにしているな。
敵がこちらの奇襲に慣れる前に取り尽くすのだ!
二度目の機会は与えん!
ということで、五分ほどで魔人たちは一人もいなくなった。
俺のアイテムボックスのアイコンになっている。
「ふう、よし」
『凄まじい気迫でしたな。食が絡むとタマル様は強い』
『かかかか、感動でーす! ミーはタマルさんのやる気を正直疑っていましたが、これほどのモチベーションで戦いに臨んでくれるとは……! さあ、これから退廃帝を倒しに……』
「ああ。問題はここからだがな」
『問題!? ワッツハプン』
フランクリンが驚く。
「どうやって氷に穴を開けるかだ。氷を砕き、その下にある湖を攻める……!」
『な、なんと、地下から城を攻め落とすと!? なんという奇計!! タクティカルなセンスも高いのですねタマルさん!』
興奮してフランクリンが叫ぶ。
この雪だるま、何か勘違いしちゃいないかね……!
ラムザーとポタルが集まってきて、斧で割るとか柱で殴るとか、いろいろな意見が飛び交った。
だが決定打がない。
氷を丸くくり抜くための道具を作らねばならんかも知れん。
俺たちのワカサギ釣りは今、暗礁に乗り上げようとしていた。
だが、救いというものはあるのである。
突然地面の氷を砕きながら、巨大な何かが起き上がってくる。
『もがーっ!!』
『あっ、あれはフロストワイバーンの一種ですぞ!』
「ラムザー、解説ご苦労! しめしめ、氷を砕いてくれた上にワイバーンか!! 向こうから素材が来てくれるなら好都合だ!」
『しかしタマル様、あれは水中と空を自由に移動する恐るべき怪物ですぞ!』
『テリブルモンスター!! 退廃帝最強の戦力の一つですね! あれの攻略をどうするつもりですか!』
そんなものは決まっているのだ。
俺は、右手にパチンコ、左手に釣り竿を呼び出した。
そして叫ぶ。
「水に潜るか、空を飛ぶか、はっきりしろ!!」
『!?』
「地上用の装備も欲しいのか!? このいやしんぼめ!」
虫取り網も取り出して、背中に装備するぞ。
「タマルが凄いことになってる!」
『ワカサギ釣りとやらと、待望のワイバーンでいつになく士気が高まっていますな。本当にあの人が敵でなくて良かったですぞ』
ワイバーンは俺に向かって吠えかかると、ぶわっと空に舞い上がった。
空中からの強襲で一気にけりをつけるつもりなのだろう!
ところでワイバーンが飛び出してきた地面は、氷がいい感じで砕けてこりゃあ釣りに良さそうだ。
俺はスライディングしながら氷に空いた穴に接近し、頭上へ飛翔したワイバーンにパチンコを向けた。
「空を飛んだのがお前の敗因だ! シューッ!」
パチーンッ。
放たれたパチンコ玉がワイバーンを撃ち落とす。
『ウグワーッ!!』
落下してきたワイバーンを、虫取り網でキャッチである。
『もがーっ!』
「あっ、タマル、今度は水の中に!」
「水の中にいたのがお前の敗因だ! フィーッシュ!」
『ウグワーッ!!』
水中にいたワイバーンを釣り上げて捕獲である。
『タマル様! 地上を走ってきます!』
「地上にいたのがお前の敗因だ! 虫取り網でキャーッチ!」
『陸海空全部だめじゃないですかな? どうしろと言うのですかな?』
ともあれ、ワイバーン素材は一通り集まりそうである。
虎の子のワイバーンをやられて、退廃帝の手下たちは静かになった。
周囲から俺たちを睨んでいる。
よし……!
「釣るぞ」
『やりますか』
「やろうやろう!」
『ピピー』
ミニミニ機動城塞のポルポルも、そうだそうだと言っております。
ということで、敵が怯んでいる間にワカサギ釣りをするのである。
『ウグワーッ! 初めて竜種を狩りました! 500ptゲットです!』
▶UGWポイント
1000pt
なんか氷があちこちに張ってない?
そしてこの氷の下……。
馬車から身を乗り出してじっと見る。
すると、分厚い氷の下で何かが動くのが見えた。
それは明らかに、細い魚である。
「ま、まさかワカサギ!? つまりこいつは、クレーターじゃなくてカルデラ湖だってわけか!?」
衝撃を受ける俺。
面白みの少ない、戦うための舞台だと思っていたら、まさかここもスローライフに適した場所だったとは!!
わっはっは、参ったなあ。
ワカサギ釣りは初挑戦だぞ。
『侵入者ーっ!!』
『もがーっ!!』
『うおわー、タマル様、魔人たちが来ましたぞーっ!!』
「俺のワカサギ釣りを邪魔しに来たな! よほどワカサギ釣りをされては困ると見える」
「いつものことだけど何言ってるの?」
俺は紙吹雪マシーンを持って馬車から駆け下りつつ、ポタルに教える。
「この地面は分厚い氷なのだ。そして氷をくりぬくと、ワカサギという魚を釣れる。こいつは小さいが、天ぷらという料理にすると頭からサクサク食べられてめちゃくちゃ美味い」
「えっ!!」
『えっ!!』
ポタルもラムザーも、衝撃を受けたような顔をした。
俺と付き合ってく中で、グルメに目覚めた二人だ。
俺の言葉の重大性を即座に理解してくれたようだな。
『それは全力で戦わねばですな!』
「私、マタギのおじさんと壺のおじさんのベルを使うね!」
「おう! 行くぞ! 魔人どもを狩り尽くし、ワカサギの天ぷらパーティーをするのだ!!」
うおーっとときの声を上げる俺たち。
凄まじい気迫に、駆け寄ってきた魔人たちはたじろいだようだ。
向こうは、槍を持った獣人の姿をしている。
アザラシ人とでも言うんだろうか。
俺はこいつらに向けて、紙吹雪マシーンをぶっ放した。
『うわーっ!』
怯んだところを、マタギが狙撃し、壺のおっさんが飛び回る。
魔人は大混乱だ。
そこを駆け寄った俺が、次々に捕獲なのである。
時間がもったいない。
こいつらの相手をするよりも、俺は氷に穴をあけてワカサギを釣りたいのである。
退廃帝?
そんなものは後回しだ!
『オー、タマルさんが燃えてます! ミーも手伝いますよー!』
フランクリンが鉱石の斧を担いで参戦してきた。
野蛮な武器を振り回して、魔人たちと戦っているぞ。
ポタルは後ろからスポットライトをピカピカさせたり、サンバの音楽を大音量でかけたりしている。
ラムザーはいつもどおり、魔人たちを取り押さえては俺が捕まえやすいようにしているな。
敵がこちらの奇襲に慣れる前に取り尽くすのだ!
二度目の機会は与えん!
ということで、五分ほどで魔人たちは一人もいなくなった。
俺のアイテムボックスのアイコンになっている。
「ふう、よし」
『凄まじい気迫でしたな。食が絡むとタマル様は強い』
『かかかか、感動でーす! ミーはタマルさんのやる気を正直疑っていましたが、これほどのモチベーションで戦いに臨んでくれるとは……! さあ、これから退廃帝を倒しに……』
「ああ。問題はここからだがな」
『問題!? ワッツハプン』
フランクリンが驚く。
「どうやって氷に穴を開けるかだ。氷を砕き、その下にある湖を攻める……!」
『な、なんと、地下から城を攻め落とすと!? なんという奇計!! タクティカルなセンスも高いのですねタマルさん!』
興奮してフランクリンが叫ぶ。
この雪だるま、何か勘違いしちゃいないかね……!
ラムザーとポタルが集まってきて、斧で割るとか柱で殴るとか、いろいろな意見が飛び交った。
だが決定打がない。
氷を丸くくり抜くための道具を作らねばならんかも知れん。
俺たちのワカサギ釣りは今、暗礁に乗り上げようとしていた。
だが、救いというものはあるのである。
突然地面の氷を砕きながら、巨大な何かが起き上がってくる。
『もがーっ!!』
『あっ、あれはフロストワイバーンの一種ですぞ!』
「ラムザー、解説ご苦労! しめしめ、氷を砕いてくれた上にワイバーンか!! 向こうから素材が来てくれるなら好都合だ!」
『しかしタマル様、あれは水中と空を自由に移動する恐るべき怪物ですぞ!』
『テリブルモンスター!! 退廃帝最強の戦力の一つですね! あれの攻略をどうするつもりですか!』
そんなものは決まっているのだ。
俺は、右手にパチンコ、左手に釣り竿を呼び出した。
そして叫ぶ。
「水に潜るか、空を飛ぶか、はっきりしろ!!」
『!?』
「地上用の装備も欲しいのか!? このいやしんぼめ!」
虫取り網も取り出して、背中に装備するぞ。
「タマルが凄いことになってる!」
『ワカサギ釣りとやらと、待望のワイバーンでいつになく士気が高まっていますな。本当にあの人が敵でなくて良かったですぞ』
ワイバーンは俺に向かって吠えかかると、ぶわっと空に舞い上がった。
空中からの強襲で一気にけりをつけるつもりなのだろう!
ところでワイバーンが飛び出してきた地面は、氷がいい感じで砕けてこりゃあ釣りに良さそうだ。
俺はスライディングしながら氷に空いた穴に接近し、頭上へ飛翔したワイバーンにパチンコを向けた。
「空を飛んだのがお前の敗因だ! シューッ!」
パチーンッ。
放たれたパチンコ玉がワイバーンを撃ち落とす。
『ウグワーッ!!』
落下してきたワイバーンを、虫取り網でキャッチである。
『もがーっ!』
「あっ、タマル、今度は水の中に!」
「水の中にいたのがお前の敗因だ! フィーッシュ!」
『ウグワーッ!!』
水中にいたワイバーンを釣り上げて捕獲である。
『タマル様! 地上を走ってきます!』
「地上にいたのがお前の敗因だ! 虫取り網でキャーッチ!」
『陸海空全部だめじゃないですかな? どうしろと言うのですかな?』
ともあれ、ワイバーン素材は一通り集まりそうである。
虎の子のワイバーンをやられて、退廃帝の手下たちは静かになった。
周囲から俺たちを睨んでいる。
よし……!
「釣るぞ」
『やりますか』
「やろうやろう!」
『ピピー』
ミニミニ機動城塞のポルポルも、そうだそうだと言っております。
ということで、敵が怯んでいる間にワカサギ釣りをするのである。
『ウグワーッ! 初めて竜種を狩りました! 500ptゲットです!』
▶UGWポイント
1000pt
0
あなたにおすすめの小説
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる