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スローライフから逃げられると思うな編
第56話 新しい音楽が増えました~ドクトル太郎の影~
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朝起きると、俺のベッドにもふもふしたものがいた。
ポタルである。
あっちに二段ベッドがあるのにここまで移動したのか。
凄い寝相だ……!
だがお陰で大変よい目覚めである。
隣に女子がいるなど、広義の朝チュンではあるまいか?
そんな事を考えて状況を堪能していたら、ゴッドモジュールが点滅していることに気づいた。
なんであろうか。
メールボックスである。
『はいはーい。タマルさんが活躍したから、新しい音楽が手に入ったんだなもし。エーテル宇宙にその名を轟かせるスーパーアーティスト、ドクトル太郎さんがタマルさんの話を聞いて曲を送ってくれたんだなもし』
ドクトル太郎!!
あの環境音楽や、サンバを作曲した人物である。
サンバには歌声まで入っている。
「実在したのか……。で、音楽とは……。おっ、ロックだ! ドクトルロック!」
メールを展開すると、俺の手の中にカセットテープが実体化した。
ふと思うのだが、なんでカセットテープなんだろうな。
電子データとかではないのか。
早速聞いてみたいが、朝っぱらから仲間が寝ているところにロックをかけるのはよくない。
俺は待てる男なのだ。
ということで、ポタルの羽をもふもふしながら堪能していたのである。
しばらくすると、ポタルがパッと目覚めた。
そして俺をじーっと見る。
「なんでタマルが私のベッドに?」
「よく見てみるのだ。ここは俺のふわふわベッドである」
「……ホントだ! つ、つまり私たちはそういう関係に……」
「なってない」
残念ながらな!
すぐにラムザーも起き出し、上の階からフランクリンも出てきた。
ポルポルがウイーンと起動したので、住民勢ぞろいである。
「みんな、ドクトル太郎の新曲が届いた。今日は光る十字のものを見つつマンイーターを探すところだったのだが、まずはこのテープを聞いてみようじゃないか」
『ほう、音楽が! 楽しみですなあ』
『新しいミュージックですねー? カルチャーの香りがしまーす!』
「楽しみ楽しみ! また踊れる曲ならいいねー」
『ピピー』
『カタカタ』
骨次郎と骨の馬たちもそうだそうだと言っている。
ヘルズテーブルにおいて、音楽というのは凄い娯楽なのだなあ。
「では行くぞ。ドクトルロック、スタート!」
ポチッと押すと、なんとも懐かしい感じのロックンロールが流れ始める。
これ、昔のロックンローラーを主人公にした映画で聞いたやつではないか。
サンバとは全く違うメロディに、仲間たちは最初は面食らっていたようだが、すぐノリノリになって踊りだした。
うちの住民はすぐ踊る。
だが気持ちは分かる。俺も踊るぞ。
大体五分くらいの曲だったので、五分踊った。
みんなスッキリした顔をしている。
『いい曲ですなあ! 我もこれはちょっと歌ってみたい』
「ラムザーが歌うのか! いいな! じゃあ、形から入らないとな。今度ロックンローラーの服を注文に行こう。袖からそうめんみたいなピロピロしたのが垂れてたり、胸元が大きく開いて鍛え抜かれた胸筋が見えたりしないといけないから、レギュレーションが厳しいんだぞ」
『ほうほう! なかなか格好いい服ですな! タマル様がそちらに造詣が深くて助かりますぞ』
「私もー! 私も歌いたい!」
「ポタルは元気な可愛い系だからロックとはちょっと違うかなあ……。次の新曲はポタルが歌える服を作ってもらおう」
「ほんと!? 絶対だからね!」
「タマル嘘付かない」
約束だ。
せっかくなのでラムザーを連れて、服を仕立てに着た。
「何が必要?」
「そうですねえ。マンイーター素材があると完璧やねえ」
「あるぞあるぞ」
素材を手渡し、完成は明日だ。
ロックンローラーなラムザーの完成を楽しみにしようではないか。
『我はこの農夫という格好もなかなか気に入っているのですぞ。オシャレというのは楽しいものですな。違う自分になったような心持ちです』
「うんうん、そういうもんだ。俺もギリースーツを着た時は、歴戦のスナイパーになった気分だった」
『あれは怪物の仮装では無かったのですな!』
「ああいう姿の奴らが俺の世界にはいるのだ」
『なんと恐ろしい。ヘルズテーブルに負けぬ地獄ですな』
「そうかなあ。そうかも」
ポイントを支払い、後はマンイーターハントに出かけるだけである。
戻ってくると、ポタルとフランクリンが『私がミーが考えた最高にかっこいいコスチューム』の話をしていた。
ポタルはひらひらした服が着たいのか。
フランクリンは今度はキャタピラが欲しいとな?
どんどん機動兵器みたいになっていくな。
かくして、最高の朝を過ごした俺たちはごきげんな朝食を取り、出発した。
目指す先は、地面から突き出している十字の形をした何かである。
デッドランドマウンテンは謎に満ちていて楽しいなあ。
ロックをバリバリ掛けながら走る。
心なしか、骨の馬たちも速度が上がっているようだ。
音楽で調子というのは変わってきたりするからな。
『カタカタ』
「もう到着したの」
骨次郎からの報告を受けて、俺は馬車を飛び降りた。
そして十字の何かに近づいていく。
これは……光をめっちゃ反射しているから、光そのものみたいに見えるが……。
金属製の部品……?
空の迷宮から落ちてきた何かみたいだな。
「どれどれ」
大きさは馬車の二倍くらいあるが、拾ってみるとアイコンになってアイテムボックスに回収された。
ミスリルクロス、とある。
なんだろう?
『新しいレシピが生まれた!』
▶DIYレシピ
※スーパー飛空艇
素材:飛空艇+ミスリルクロス×3
飛空艇を強化できる素材だと……!?
まだ飛空艇を作ってないのに!
とんでもない事が分かってしまった。
早急にDIYせねばなるまい。
▶DIYレシピ
スーパー飛空艇
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ポタルである。
あっちに二段ベッドがあるのにここまで移動したのか。
凄い寝相だ……!
だがお陰で大変よい目覚めである。
隣に女子がいるなど、広義の朝チュンではあるまいか?
そんな事を考えて状況を堪能していたら、ゴッドモジュールが点滅していることに気づいた。
なんであろうか。
メールボックスである。
『はいはーい。タマルさんが活躍したから、新しい音楽が手に入ったんだなもし。エーテル宇宙にその名を轟かせるスーパーアーティスト、ドクトル太郎さんがタマルさんの話を聞いて曲を送ってくれたんだなもし』
ドクトル太郎!!
あの環境音楽や、サンバを作曲した人物である。
サンバには歌声まで入っている。
「実在したのか……。で、音楽とは……。おっ、ロックだ! ドクトルロック!」
メールを展開すると、俺の手の中にカセットテープが実体化した。
ふと思うのだが、なんでカセットテープなんだろうな。
電子データとかではないのか。
早速聞いてみたいが、朝っぱらから仲間が寝ているところにロックをかけるのはよくない。
俺は待てる男なのだ。
ということで、ポタルの羽をもふもふしながら堪能していたのである。
しばらくすると、ポタルがパッと目覚めた。
そして俺をじーっと見る。
「なんでタマルが私のベッドに?」
「よく見てみるのだ。ここは俺のふわふわベッドである」
「……ホントだ! つ、つまり私たちはそういう関係に……」
「なってない」
残念ながらな!
すぐにラムザーも起き出し、上の階からフランクリンも出てきた。
ポルポルがウイーンと起動したので、住民勢ぞろいである。
「みんな、ドクトル太郎の新曲が届いた。今日は光る十字のものを見つつマンイーターを探すところだったのだが、まずはこのテープを聞いてみようじゃないか」
『ほう、音楽が! 楽しみですなあ』
『新しいミュージックですねー? カルチャーの香りがしまーす!』
「楽しみ楽しみ! また踊れる曲ならいいねー」
『ピピー』
『カタカタ』
骨次郎と骨の馬たちもそうだそうだと言っている。
ヘルズテーブルにおいて、音楽というのは凄い娯楽なのだなあ。
「では行くぞ。ドクトルロック、スタート!」
ポチッと押すと、なんとも懐かしい感じのロックンロールが流れ始める。
これ、昔のロックンローラーを主人公にした映画で聞いたやつではないか。
サンバとは全く違うメロディに、仲間たちは最初は面食らっていたようだが、すぐノリノリになって踊りだした。
うちの住民はすぐ踊る。
だが気持ちは分かる。俺も踊るぞ。
大体五分くらいの曲だったので、五分踊った。
みんなスッキリした顔をしている。
『いい曲ですなあ! 我もこれはちょっと歌ってみたい』
「ラムザーが歌うのか! いいな! じゃあ、形から入らないとな。今度ロックンローラーの服を注文に行こう。袖からそうめんみたいなピロピロしたのが垂れてたり、胸元が大きく開いて鍛え抜かれた胸筋が見えたりしないといけないから、レギュレーションが厳しいんだぞ」
『ほうほう! なかなか格好いい服ですな! タマル様がそちらに造詣が深くて助かりますぞ』
「私もー! 私も歌いたい!」
「ポタルは元気な可愛い系だからロックとはちょっと違うかなあ……。次の新曲はポタルが歌える服を作ってもらおう」
「ほんと!? 絶対だからね!」
「タマル嘘付かない」
約束だ。
せっかくなのでラムザーを連れて、服を仕立てに着た。
「何が必要?」
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「あるぞあるぞ」
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ロックンローラーなラムザーの完成を楽しみにしようではないか。
『我はこの農夫という格好もなかなか気に入っているのですぞ。オシャレというのは楽しいものですな。違う自分になったような心持ちです』
「うんうん、そういうもんだ。俺もギリースーツを着た時は、歴戦のスナイパーになった気分だった」
『あれは怪物の仮装では無かったのですな!』
「ああいう姿の奴らが俺の世界にはいるのだ」
『なんと恐ろしい。ヘルズテーブルに負けぬ地獄ですな』
「そうかなあ。そうかも」
ポイントを支払い、後はマンイーターハントに出かけるだけである。
戻ってくると、ポタルとフランクリンが『私がミーが考えた最高にかっこいいコスチューム』の話をしていた。
ポタルはひらひらした服が着たいのか。
フランクリンは今度はキャタピラが欲しいとな?
どんどん機動兵器みたいになっていくな。
かくして、最高の朝を過ごした俺たちはごきげんな朝食を取り、出発した。
目指す先は、地面から突き出している十字の形をした何かである。
デッドランドマウンテンは謎に満ちていて楽しいなあ。
ロックをバリバリ掛けながら走る。
心なしか、骨の馬たちも速度が上がっているようだ。
音楽で調子というのは変わってきたりするからな。
『カタカタ』
「もう到着したの」
骨次郎からの報告を受けて、俺は馬車を飛び降りた。
そして十字の何かに近づいていく。
これは……光をめっちゃ反射しているから、光そのものみたいに見えるが……。
金属製の部品……?
空の迷宮から落ちてきた何かみたいだな。
「どれどれ」
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