19 / 337
7・ポテト・ウォー
第19話 フライドポテトの誕生
しおりを挟む
夜遅くに揚げ物を揚げるべきではない。
僕たちはベッドに戻って寝た。
泥のように寝た。
そして朝。
パッと目覚めた僕は、農夫たちに呼びかける。
「芋をいただきたい!!」
農夫たちは、僕のただならぬ雰囲気に気づき、深く頷いた。
「うちの芋は、どうやっても美味いぜ。芋泥棒を捕まえてくれたあんたのためだ。いくらだって芋をくれてやるよ!」
「ありがとう。僕がこれから行う調理は、恐らく似たような形ではこの世界で何度も行われてきたものだろう。だが……全く同じ物はこの世界に未だ誕生してはいまい……。なぜなら、油を潤沢に使った揚げ物は贅沢なものであり、芋に対して使うようなものではないからだ!」
「お、おおお……!!」
どよめく農夫たち。
こういう賑やかなやり取りをしていると、安楽椅子冒険者も起きてくる。
「ナザル、これはあれだね。私のこの目覚めたばかりな鈍い頭脳でも分かるよ。君は芋を使い、素晴らしい揚げ物を作る気なんだな……!!」
「さすがの洞察力だ」
僕は感嘆した。
芋を揚げるという行為を舐めていない。
先入観にとらわれぬ発想がリップルにはある。
彼女は近場の椅子に腰掛けると、「はよ! はよ!」と催促を開始した。
任せて欲しい。
僕は大鍋を用意してもらう。
そして、火元。
鍋には油を作り出してたっぷりと……。
熱された油から、泡が浮かび上がってくる。
僕は油に指を入れた。
「あっ!」
農夫の一人が思わず叫ぶ。
「あんた、熱くないのか……!?」
「僕は油が発するあらゆる災禍を受け付けないんだ。どれほど高熱の油も、僕に火傷を負わせることはできない。うん、およそ160℃か。ここで、あらかじめ小麦粉を振って細切りにしたポテトをイン!!」
芋がふわりと鍋の中に広がる。
じゅわーっと言う素晴らしい音が響き渡った。
ごくり、農夫の一人が唾を飲む。
「な……なんて音させるんだ……。たっぷりの油で揚げるってのは、こんなことになるのかよ……」
「わ、私の推理によると、これは美味しいぞ」
空腹で頭がへっぽこになってるぞリップル!
数分揚げたところで油を回収。
熱を保ったまま魔力の中で循環させ……。
カンカンに熱された鍋からポテトだけを取り出し、再び油をイン!
ぐつぐつと煮立つ油。
この高温油に……ポテトを投下!
表面がカリッとするまでサッと揚げて……!
「完成だ!!」
表面にガッツリ塩を振る。
これが、僕が現代世界のハンバーガーショップなどで食べてきた、外はカリカリ、中はほっくりの細切りフライドポテトである。
「召し上がれ!」
僕の宣言とともに、リップルが「うおおおおお」と駆け込んできた。
そしてポテトを一本手に取ると、カリッと食べて目を丸くした。
「この歯ごたえ! そして中身はほっくほくで……あっあっ、強めの塩味がちょうどいい……。うっまあぁぁぁぁ」
「な、なんだって!?」
「俺たちも、俺たちにも揚げ芋をくれ!!」
群がる農夫たち!
どんどん無くなっていくフライドポテト!
僕も慌てて揚げたてを食べた。
いやあ、美味いこと美味いこと!
カリッとかじってほっくほく。
塩味が効いてて美味い。
ああ、ビールが欲しくなる……。
結局、その後も次々に芋が差し出されてきて、みんな農作業そっちのけで芋を食い続けたのだった。
さすがに腹が膨れたのが昼近く。
やっと農夫たちは仕事に赴いていった。
いつの間にか、農場主まで輪に加わり、フライトポテトを貪り食っていた。
「うっ、胸焼けが……」
「一応揚げ物だからね……」
僕は農場主の背中を擦ってやった。
「だが、悪魔的な美味しさだった……。頼む、金は払う! レシピを置いていってくれ!」
こうして僕は、農場主から依頼の達成料の他、フライドポテトのレシピ代を得たのだった。
なんなら、報酬よりもレシピ代の方が倍くらい高かった。
やはり、食……!!
食は全てを制する……!
「ナザル……。私は君を常々只者ではないと思っていたが、その思いを強くしたよ」
「どうしたんだリップル、改まって」
「君が新しい揚げ物を作りそうな時は絶対に私を呼んでくれ……! 揚げ物大好き」
ジャンク大好きハーフエルフめ!
だけど、食べてくれる人間がいるというのはやる気になるな。
「分かった。君を僕の料理の第一試食係に任命しよう」
「ありがたき幸せ~!」
プラチナ級冒険者がカッパー級冒険者に深々と頭を下げるという、不思議な光景がここに展開した。
さて、こうしてフライドポテトを物にした僕だが……。
やっぱり、これは我が最大の理解者にして料理の先生たるドロテアさんにも食べさせないとな。
「奥さーん!! ドロテアさーん! ナザルです! お芋好きでしょー! フライドポテトを食べませんかー!!」
僕はギルマスの家を訪れ、永遠に若いギルマス婦人ことドロテアさんに、揚げたてフライドポテトを振る舞ったのである。
「まあ、美味しい……! お芋って、こんなに美味しくなるものなのね……! 昔、揚げたお芋の料理はあったのよ。だけど、こんなカリカリほっくりじゃなかったわ。もっとしっとりしてて、じめっとしてた……」
「揚げ物は揚げたてが最強ですからね。その点僕は、常に揚げたてを用意できます……! ドロテアさん、今後も真っ先に美味しいお料理を食べさせてあげますからね」
「まあ嬉しい! だけど……主人がいない時にしてね? あの人、嫉妬しちゃうから」
ギルマスに嫉妬されたら命が危ない。
気をつけることにしよう……。
僕たちはベッドに戻って寝た。
泥のように寝た。
そして朝。
パッと目覚めた僕は、農夫たちに呼びかける。
「芋をいただきたい!!」
農夫たちは、僕のただならぬ雰囲気に気づき、深く頷いた。
「うちの芋は、どうやっても美味いぜ。芋泥棒を捕まえてくれたあんたのためだ。いくらだって芋をくれてやるよ!」
「ありがとう。僕がこれから行う調理は、恐らく似たような形ではこの世界で何度も行われてきたものだろう。だが……全く同じ物はこの世界に未だ誕生してはいまい……。なぜなら、油を潤沢に使った揚げ物は贅沢なものであり、芋に対して使うようなものではないからだ!」
「お、おおお……!!」
どよめく農夫たち。
こういう賑やかなやり取りをしていると、安楽椅子冒険者も起きてくる。
「ナザル、これはあれだね。私のこの目覚めたばかりな鈍い頭脳でも分かるよ。君は芋を使い、素晴らしい揚げ物を作る気なんだな……!!」
「さすがの洞察力だ」
僕は感嘆した。
芋を揚げるという行為を舐めていない。
先入観にとらわれぬ発想がリップルにはある。
彼女は近場の椅子に腰掛けると、「はよ! はよ!」と催促を開始した。
任せて欲しい。
僕は大鍋を用意してもらう。
そして、火元。
鍋には油を作り出してたっぷりと……。
熱された油から、泡が浮かび上がってくる。
僕は油に指を入れた。
「あっ!」
農夫の一人が思わず叫ぶ。
「あんた、熱くないのか……!?」
「僕は油が発するあらゆる災禍を受け付けないんだ。どれほど高熱の油も、僕に火傷を負わせることはできない。うん、およそ160℃か。ここで、あらかじめ小麦粉を振って細切りにしたポテトをイン!!」
芋がふわりと鍋の中に広がる。
じゅわーっと言う素晴らしい音が響き渡った。
ごくり、農夫の一人が唾を飲む。
「な……なんて音させるんだ……。たっぷりの油で揚げるってのは、こんなことになるのかよ……」
「わ、私の推理によると、これは美味しいぞ」
空腹で頭がへっぽこになってるぞリップル!
数分揚げたところで油を回収。
熱を保ったまま魔力の中で循環させ……。
カンカンに熱された鍋からポテトだけを取り出し、再び油をイン!
ぐつぐつと煮立つ油。
この高温油に……ポテトを投下!
表面がカリッとするまでサッと揚げて……!
「完成だ!!」
表面にガッツリ塩を振る。
これが、僕が現代世界のハンバーガーショップなどで食べてきた、外はカリカリ、中はほっくりの細切りフライドポテトである。
「召し上がれ!」
僕の宣言とともに、リップルが「うおおおおお」と駆け込んできた。
そしてポテトを一本手に取ると、カリッと食べて目を丸くした。
「この歯ごたえ! そして中身はほっくほくで……あっあっ、強めの塩味がちょうどいい……。うっまあぁぁぁぁ」
「な、なんだって!?」
「俺たちも、俺たちにも揚げ芋をくれ!!」
群がる農夫たち!
どんどん無くなっていくフライドポテト!
僕も慌てて揚げたてを食べた。
いやあ、美味いこと美味いこと!
カリッとかじってほっくほく。
塩味が効いてて美味い。
ああ、ビールが欲しくなる……。
結局、その後も次々に芋が差し出されてきて、みんな農作業そっちのけで芋を食い続けたのだった。
さすがに腹が膨れたのが昼近く。
やっと農夫たちは仕事に赴いていった。
いつの間にか、農場主まで輪に加わり、フライトポテトを貪り食っていた。
「うっ、胸焼けが……」
「一応揚げ物だからね……」
僕は農場主の背中を擦ってやった。
「だが、悪魔的な美味しさだった……。頼む、金は払う! レシピを置いていってくれ!」
こうして僕は、農場主から依頼の達成料の他、フライドポテトのレシピ代を得たのだった。
なんなら、報酬よりもレシピ代の方が倍くらい高かった。
やはり、食……!!
食は全てを制する……!
「ナザル……。私は君を常々只者ではないと思っていたが、その思いを強くしたよ」
「どうしたんだリップル、改まって」
「君が新しい揚げ物を作りそうな時は絶対に私を呼んでくれ……! 揚げ物大好き」
ジャンク大好きハーフエルフめ!
だけど、食べてくれる人間がいるというのはやる気になるな。
「分かった。君を僕の料理の第一試食係に任命しよう」
「ありがたき幸せ~!」
プラチナ級冒険者がカッパー級冒険者に深々と頭を下げるという、不思議な光景がここに展開した。
さて、こうしてフライドポテトを物にした僕だが……。
やっぱり、これは我が最大の理解者にして料理の先生たるドロテアさんにも食べさせないとな。
「奥さーん!! ドロテアさーん! ナザルです! お芋好きでしょー! フライドポテトを食べませんかー!!」
僕はギルマスの家を訪れ、永遠に若いギルマス婦人ことドロテアさんに、揚げたてフライドポテトを振る舞ったのである。
「まあ、美味しい……! お芋って、こんなに美味しくなるものなのね……! 昔、揚げたお芋の料理はあったのよ。だけど、こんなカリカリほっくりじゃなかったわ。もっとしっとりしてて、じめっとしてた……」
「揚げ物は揚げたてが最強ですからね。その点僕は、常に揚げたてを用意できます……! ドロテアさん、今後も真っ先に美味しいお料理を食べさせてあげますからね」
「まあ嬉しい! だけど……主人がいない時にしてね? あの人、嫉妬しちゃうから」
ギルマスに嫉妬されたら命が危ない。
気をつけることにしよう……。
44
あなたにおすすめの小説
ゴボウでモンスターを倒したら、トップ配信者になりました。
あけちともあき
ファンタジー
冴えない高校生女子、きら星はづき(配信ネーム)。
彼女は陰キャな自分を変えるため、今巷で話題のダンジョン配信をしようと思い立つ。
初配信の同接はわずか3人。
しかしその配信でゴボウを使ってゴブリンを撃退した切り抜き動画が作られ、はづきはSNSのトレンドに。
はづきのチャンネルの登録者数は増え、有名冒険配信会社の所属配信者と偶然コラボしたことで、さらにはづきの名前は知れ渡る。
ついには超有名配信者に言及されるほどにまで名前が広がるが、そこから逆恨みした超有名配信者のガチ恋勢により、あわやダンジョン内でアカウントBANに。
だが、そこから華麗に復活した姿が、今までで最高のバズりを引き起こす。
増え続ける登録者数と、留まる事を知らない同接の増加。
ついには、親しくなった有名会社の配信者の本格デビュー配信に呼ばれ、正式にコラボ。
トップ配信者への道をひた走ることになってしまったはづき。
そこへ、おバカな迷惑系アワチューバーが引き起こしたモンスタースタンピード、『ダンジョンハザード』がおそいかかり……。
これまで培ったコネと、大量の同接の力ではづきはこれを鎮圧することになる。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる