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27・いざ、砂漠の国へ
第79話 襲撃者たち
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朝になり。
初っ端から揚げ物は辛いということで、ビスケットなどであっさりした食事を終えた。
油大丈夫?
カロリー足りなくない?
「ナザル、油使ってほしそうな顔するのやめて! お腹にもたれるから!」
キャロティにお断りされてしまった。
仕方あるまい。
そもそも、僕の油はまだ無味無臭。
プレーンな油しか出すことが出来ない。
僕が砂漠の王国ヒートスにおいて、オブリーオイルに期待している理由は、油使いの力が一段階高みに達するのではないかと期待しているからだ。
つまり、油が美味しくなる……!!
そうありたい。
「まあ行こうぜ。雇い主さん、どうなんですかね。モンスターとか盗賊は出てくるんですかね。出てきませんかね。俺はちょっと追加報酬がいただけても全然構わないんですけどね」
好戦的な事を言っているのはバンキンだ。
「洒落にならないことを言わないでください!? いや、自信あるんですか!?」
「おう。守るだけで勝てるんだぞこれ。楽勝だろ。なあ、うちの魔法使いたち」
「こいつ楽をする気だわ!!」
「まあ、コゲタの鼻とキャロティの耳があれば絶対先制されないからね。僕は一向に構わん」
「こいつも楽をする気だわ!!」
キャロティが飛び跳ねて抗議した。
だが、そう言う時に限って何かしら現れるものだ。
「ご主人! なんかくる!」
街道を挟む森から、僕らを挟み込むように現れる者がいる。
盗賊だ。
この街道というのは、地面からちょっと盛り上がっていて周囲の木々は切り取られている。
これは、木々を使って旅人が焚き火をしまくったので、街道周りがきれいになってしまったんだそうだ。
それが功を奏したな。
「漬物を置いていけ!! そして死ね!!」
「ガンドよ!!」
「ウグワーッ!?」「エッ!? 問答無用!?」「ちくしょう! やっちまえ!!」
キャロティが突然カッとなって先制の魔法攻撃!
仲間が一人ぶっ倒れた盗賊は一気にやる気モードだ。
だが、この地形……。
僕の能力と実に相性がいいんだなあ。
駆け上がってくる連中の足元に油を敷く。
「あっ! 滑る滑る……ウグワーッ!?」「お前、そんな馬鹿な! 転ぶなんて……あっあっあっウグワーッ!!」
横合いから来た連中は誰も登ってこれない。
頭がいいのが前方まで大回りしてやってくると、待ち構えていたバンキンが手斧で殴りつけた。
「いらっしゃーい! そして死ね!!」
「ウグワーッ!?」
アホみたいな腕力を誇るバンキン相手に、一対一なんてあまりにも無謀だ。
咄嗟に掲げた短剣をへし折られて、頭をかち割られ、蹴飛ばされて転げ落ちていく盗賊。
さらに、転がった盗賊にガンドをぶっ放してトドメを刺していくキャロティ。
はははは、圧倒的ではないか。
結局、盗賊の半分が戦闘不能になり、彼らは慌てて引き上げていった。
「やべえ」「今回のはダメだ! 強すぎる!」「化け物だろ!?」
シルバー級が三人いるということはこういうことなのだよ。
商人氏は大変感心している。
「皆さん、ハチャメチャに強いですねえ……。えっ? この安い護衛料で皆さんほどの腕利きが? 値上げ交渉もなんか納得ですよ……。あっ、では戦闘ぶんのお金は依頼終了後に計上しておきますね」
ということで、僕らの報酬は上乗せされた。
さあ、どんどんやっていこう。
さて、次なる襲撃者は……。
『もがーっ!!』
「あっ、空から巨大な鳥が……! ガ、ガルダだーっ!!」
ガルダというのは、人間サイズまでなら軽々吊り上げてしまう巨大な鳥ね。
獲物を捉えて上空まで運び、落下させて殺してから食べるという大変性格の悪いモンスターだ。
そいつは一番目立つ大きなバンキンに掴みかかり……。
武装したバンキンが重くて持ち上がらない!
「おらっ!!」
『もがーっ!?』
「ガンド!!」
『もがーっ!?』
「油ほい」
『ごぼぼぼぼ』
袋叩きにしてあっという間に倒したぞ。
他に二匹ほど空を飛び回っていたが、仲間がとんでもないやられ方をしたので、慌てて逃げていった。
そしてその日の夕食はガルダの唐揚げになったのだった。
いやあ、美味い美味い!
肉が引き締まっていて実に美味いですね。
魚醤との相性もバッチリ。
みんなで舌鼓を打ちつつ、ガルダをほどよく食べたのだった。
その後、ガルダの頭なんかをあちこちに置いておく。
強力なモンスターの臭いというものは、より弱いモンスターを遠ざける効果があるのだ。
これで夜はゆっくり眠れるね。
もちろん、三交代で夜の番はするけれども。
途中でハーピーが来た。
こいつらはコゲタを狙ってきたので……。
「ごしゅじーん!」
「任せてくれ! 油の霧だ……! 接触したところに集合して油まみれにして落としてくれよう……!!」
『キキィーッ! ……ウグワーッ!? ゴボボボボーッ!』
ということで、油の霧に突っ込んできたハーピーを油まみれにして落とし、油で包んで窒息させて倒す。
彼女らは諦めが悪かったので、コゲタを狙ってきたのは全滅させたのだった。
これは流石に食べられない。
「あーっ、今回はナザルに持って行かれちまったなあ……!」
「ずるいわ! 空を飛んでるんじゃガンドも上手く当たらないもの!」
「おいおい、僕は家族を守ったまでだぞ! 次に会ったら先制で全滅させる。僕は本気だ……」
「ご主人~!」
「み、皆さん強すぎませんか……? なんであの報酬で了承したんですか……!?」
旅は続くのだ!
初っ端から揚げ物は辛いということで、ビスケットなどであっさりした食事を終えた。
油大丈夫?
カロリー足りなくない?
「ナザル、油使ってほしそうな顔するのやめて! お腹にもたれるから!」
キャロティにお断りされてしまった。
仕方あるまい。
そもそも、僕の油はまだ無味無臭。
プレーンな油しか出すことが出来ない。
僕が砂漠の王国ヒートスにおいて、オブリーオイルに期待している理由は、油使いの力が一段階高みに達するのではないかと期待しているからだ。
つまり、油が美味しくなる……!!
そうありたい。
「まあ行こうぜ。雇い主さん、どうなんですかね。モンスターとか盗賊は出てくるんですかね。出てきませんかね。俺はちょっと追加報酬がいただけても全然構わないんですけどね」
好戦的な事を言っているのはバンキンだ。
「洒落にならないことを言わないでください!? いや、自信あるんですか!?」
「おう。守るだけで勝てるんだぞこれ。楽勝だろ。なあ、うちの魔法使いたち」
「こいつ楽をする気だわ!!」
「まあ、コゲタの鼻とキャロティの耳があれば絶対先制されないからね。僕は一向に構わん」
「こいつも楽をする気だわ!!」
キャロティが飛び跳ねて抗議した。
だが、そう言う時に限って何かしら現れるものだ。
「ご主人! なんかくる!」
街道を挟む森から、僕らを挟み込むように現れる者がいる。
盗賊だ。
この街道というのは、地面からちょっと盛り上がっていて周囲の木々は切り取られている。
これは、木々を使って旅人が焚き火をしまくったので、街道周りがきれいになってしまったんだそうだ。
それが功を奏したな。
「漬物を置いていけ!! そして死ね!!」
「ガンドよ!!」
「ウグワーッ!?」「エッ!? 問答無用!?」「ちくしょう! やっちまえ!!」
キャロティが突然カッとなって先制の魔法攻撃!
仲間が一人ぶっ倒れた盗賊は一気にやる気モードだ。
だが、この地形……。
僕の能力と実に相性がいいんだなあ。
駆け上がってくる連中の足元に油を敷く。
「あっ! 滑る滑る……ウグワーッ!?」「お前、そんな馬鹿な! 転ぶなんて……あっあっあっウグワーッ!!」
横合いから来た連中は誰も登ってこれない。
頭がいいのが前方まで大回りしてやってくると、待ち構えていたバンキンが手斧で殴りつけた。
「いらっしゃーい! そして死ね!!」
「ウグワーッ!?」
アホみたいな腕力を誇るバンキン相手に、一対一なんてあまりにも無謀だ。
咄嗟に掲げた短剣をへし折られて、頭をかち割られ、蹴飛ばされて転げ落ちていく盗賊。
さらに、転がった盗賊にガンドをぶっ放してトドメを刺していくキャロティ。
はははは、圧倒的ではないか。
結局、盗賊の半分が戦闘不能になり、彼らは慌てて引き上げていった。
「やべえ」「今回のはダメだ! 強すぎる!」「化け物だろ!?」
シルバー級が三人いるということはこういうことなのだよ。
商人氏は大変感心している。
「皆さん、ハチャメチャに強いですねえ……。えっ? この安い護衛料で皆さんほどの腕利きが? 値上げ交渉もなんか納得ですよ……。あっ、では戦闘ぶんのお金は依頼終了後に計上しておきますね」
ということで、僕らの報酬は上乗せされた。
さあ、どんどんやっていこう。
さて、次なる襲撃者は……。
『もがーっ!!』
「あっ、空から巨大な鳥が……! ガ、ガルダだーっ!!」
ガルダというのは、人間サイズまでなら軽々吊り上げてしまう巨大な鳥ね。
獲物を捉えて上空まで運び、落下させて殺してから食べるという大変性格の悪いモンスターだ。
そいつは一番目立つ大きなバンキンに掴みかかり……。
武装したバンキンが重くて持ち上がらない!
「おらっ!!」
『もがーっ!?』
「ガンド!!」
『もがーっ!?』
「油ほい」
『ごぼぼぼぼ』
袋叩きにしてあっという間に倒したぞ。
他に二匹ほど空を飛び回っていたが、仲間がとんでもないやられ方をしたので、慌てて逃げていった。
そしてその日の夕食はガルダの唐揚げになったのだった。
いやあ、美味い美味い!
肉が引き締まっていて実に美味いですね。
魚醤との相性もバッチリ。
みんなで舌鼓を打ちつつ、ガルダをほどよく食べたのだった。
その後、ガルダの頭なんかをあちこちに置いておく。
強力なモンスターの臭いというものは、より弱いモンスターを遠ざける効果があるのだ。
これで夜はゆっくり眠れるね。
もちろん、三交代で夜の番はするけれども。
途中でハーピーが来た。
こいつらはコゲタを狙ってきたので……。
「ごしゅじーん!」
「任せてくれ! 油の霧だ……! 接触したところに集合して油まみれにして落としてくれよう……!!」
『キキィーッ! ……ウグワーッ!? ゴボボボボーッ!』
ということで、油の霧に突っ込んできたハーピーを油まみれにして落とし、油で包んで窒息させて倒す。
彼女らは諦めが悪かったので、コゲタを狙ってきたのは全滅させたのだった。
これは流石に食べられない。
「あーっ、今回はナザルに持って行かれちまったなあ……!」
「ずるいわ! 空を飛んでるんじゃガンドも上手く当たらないもの!」
「おいおい、僕は家族を守ったまでだぞ! 次に会ったら先制で全滅させる。僕は本気だ……」
「ご主人~!」
「み、皆さん強すぎませんか……? なんであの報酬で了承したんですか……!?」
旅は続くのだ!
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