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86・コゲタ、アイアン級になる
第263話 成人おめでとう!
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コボルドの誕生日というのはどうなるのだろうか?
良く分からない。
とりあえず、他のコボルドに聞いてみてそろそろ大人かな~と判断される頃になったら、成人したとみなすみたいな感じになっている。
つまり、今日をコゲタの誕生日とし、成人したとみなす!
「お誕生日おめでとうコゲタ!!」
「やったー!!」
僕が鍛冶屋に頼んで作ってもらった、特製ワッペンを洋服の胸につけてあげた。
コゲタの肉球をモデルにしていて、アーランの言葉でコゲタって書かれているぞ。
「かっこいー!!」
「かっこいいだろー。これでコゲタは大人だぞ」
「ほんとー!? コゲタおとな!?」
「そうだぞー」
「やったー!」
ぴょんぴょん飛び跳ねるコゲタなのだった。
ということで、大人になったコゲタ。
彼にはやるべきことがあるのだ。
「コゲタは冒険者にならなくちゃな。冒険者ギルドに登録するには、成人していないといけないんだ」
「おー、とうろく! ぼうけんしゃなる! ご主人といっしょにぼうけんするー」
「いいぞいいぞ。シルバー級がついてればそれなりの冒険にも参加できるからな」
というわけで、一階に降りて朝食を摂った。
朝からパスタである。
おかみさんに、「今日からコゲタは成人なんですよ」と伝えた所、「まあ!! そりゃあお祝いしなくちゃねえ!」ということで香草と鳥肉のパスタを作ってくれたのだ。
この香草はコボルドが好きな、爽やかな香りと酸味がするやつだね。
オブリーオイルで味を整えてあるから、ちゃんと美味しい。
コゲタは本日の冒険者ギルド登録に向けて、もりもりと食べた。
大いに食べた。
僕も食べた。
うーん、優しいお味。
「ナザルは塩とピーカラ掛けるかい?」
「お願いします」
最近の美食に慣れた舌には優しい味過ぎたな!
というわけで気合を入れた僕ら。
知識神の神殿で、ハムソンが神官服を来て見送ってくれた。
「うおー!! うおーうおー! かっこいいバッヂ! いいなー!」
「いいでしょー。ご主人にもらったのー」
「いいなー! すごいなー! かっこいーなー!」
ハムソンに散々褒められて、コゲタはもうむふーっと鼻息も荒く、テンションはマックス。
年上の威厳を見せるためか、踊りださないくらいの落ち着きは保っているが……尻尾が耐えきれずにピコピコと動き回っているではないか。
「よーし、じゃあ行こうなコゲタ! ハムソン、また後でな!」
「いってらっしゃーい!!」
ぴょんぴょん跳ねながら両手を振るハムソンなのだった。
元気元気。
そして我が家のコゲタも元気さでは負けてはいない。
スキップしながら僕より先を歩いていく。
すぐに行き過ぎた事に気づいて、ちょっと戻ってきた。
「楽しみ?」
「たのしみ!」
そりゃあ何よりだ。
コゲタを連れて冒険者ギルドを訪れたら、いつもののっぽでメガネの受付嬢がいた。
「あらナザルさん、今日はどんな御用でしょうか」
「今日は僕の用事じゃないんだ。主役はこっちでね」
「コゲタです! ぼうけんしゃにとうろくにきました!」
コゲタが元気に告げた。
すると、古参の冒険者たちがこぞって、「おおーっ!!」「ついにか!」「そういえば初めて来た時に比べて大きくなったよなあ」「頑張れよコゲタ!」と声を掛けてくれる。
コゲタは嬉しそうに尻尾をピコピコしながら、みんなに手を振った。
やんややんや、古参たちが盛り上がる。
コゲタももう、ギルドに顔を出して二年。
僕のお供みたいな存在として馴染んでるもんな。
僕が仕事を受けている間に、他の冒険者に撫でられたり肉球を触らせたりしているのを知っているぞ。
「なるほどー。ついに噂のコゲタさんが冒険者登録を! 我が冒険者ギルドは、本来なら春先に一挙にアイアン級を採用しています。ご存知とは思いますが」
「知ってる知ってる。でも、基本的にはいつデビューしても自由だろ?」
「ええ、原則的にはそうです。ですので、コゲタさんはアイアン級の採用試験を受ける資格を持っています。冒険者ギルドは誰にでも門戸を開いていますからね。後は……試験の先生を引き受けてくれる冒険者の方がいれば……」
受付嬢がギルドを見回すと、古参の冒険者たちがニコニコ顔で一斉に手を上げた。
これを見て、今年デビューした新人アイアン級たちがざわつく。
「あ、あのコボルド何者だ……!?」「すげえ人望……いや、犬望だ……!!」「先輩方がここまで期待するとは……」
色々事情があって、犬やコボルドを家に置いておけない冒険者は多い。
彼らにとって、ギルドに来たら可愛がれるコゲタはみんなの犬みたいな存在なのだ!
大変ありがたい申し出なので、ベテランたちにちょっとずつ試験をしてもらうことにするのだった。
試験官が受験生の十倍くらいいるぞ……!!
しかもみんなニッコニコで、合格させる気満々だぞ。
うーん、これは不正受験!
ま、いいか。
こうしてコゲタの冒険者ギルドデビューのため、アイアン級資格試験がスタートするのだった。
「頑張れよコゲタ!」
「がんばる!!」
「「「「「がんばれー!!」」」」」
いやいや、試験官がみんなで応援したらダメだろ!
良く分からない。
とりあえず、他のコボルドに聞いてみてそろそろ大人かな~と判断される頃になったら、成人したとみなすみたいな感じになっている。
つまり、今日をコゲタの誕生日とし、成人したとみなす!
「お誕生日おめでとうコゲタ!!」
「やったー!!」
僕が鍛冶屋に頼んで作ってもらった、特製ワッペンを洋服の胸につけてあげた。
コゲタの肉球をモデルにしていて、アーランの言葉でコゲタって書かれているぞ。
「かっこいー!!」
「かっこいいだろー。これでコゲタは大人だぞ」
「ほんとー!? コゲタおとな!?」
「そうだぞー」
「やったー!」
ぴょんぴょん飛び跳ねるコゲタなのだった。
ということで、大人になったコゲタ。
彼にはやるべきことがあるのだ。
「コゲタは冒険者にならなくちゃな。冒険者ギルドに登録するには、成人していないといけないんだ」
「おー、とうろく! ぼうけんしゃなる! ご主人といっしょにぼうけんするー」
「いいぞいいぞ。シルバー級がついてればそれなりの冒険にも参加できるからな」
というわけで、一階に降りて朝食を摂った。
朝からパスタである。
おかみさんに、「今日からコゲタは成人なんですよ」と伝えた所、「まあ!! そりゃあお祝いしなくちゃねえ!」ということで香草と鳥肉のパスタを作ってくれたのだ。
この香草はコボルドが好きな、爽やかな香りと酸味がするやつだね。
オブリーオイルで味を整えてあるから、ちゃんと美味しい。
コゲタは本日の冒険者ギルド登録に向けて、もりもりと食べた。
大いに食べた。
僕も食べた。
うーん、優しいお味。
「ナザルは塩とピーカラ掛けるかい?」
「お願いします」
最近の美食に慣れた舌には優しい味過ぎたな!
というわけで気合を入れた僕ら。
知識神の神殿で、ハムソンが神官服を来て見送ってくれた。
「うおー!! うおーうおー! かっこいいバッヂ! いいなー!」
「いいでしょー。ご主人にもらったのー」
「いいなー! すごいなー! かっこいーなー!」
ハムソンに散々褒められて、コゲタはもうむふーっと鼻息も荒く、テンションはマックス。
年上の威厳を見せるためか、踊りださないくらいの落ち着きは保っているが……尻尾が耐えきれずにピコピコと動き回っているではないか。
「よーし、じゃあ行こうなコゲタ! ハムソン、また後でな!」
「いってらっしゃーい!!」
ぴょんぴょん跳ねながら両手を振るハムソンなのだった。
元気元気。
そして我が家のコゲタも元気さでは負けてはいない。
スキップしながら僕より先を歩いていく。
すぐに行き過ぎた事に気づいて、ちょっと戻ってきた。
「楽しみ?」
「たのしみ!」
そりゃあ何よりだ。
コゲタを連れて冒険者ギルドを訪れたら、いつもののっぽでメガネの受付嬢がいた。
「あらナザルさん、今日はどんな御用でしょうか」
「今日は僕の用事じゃないんだ。主役はこっちでね」
「コゲタです! ぼうけんしゃにとうろくにきました!」
コゲタが元気に告げた。
すると、古参の冒険者たちがこぞって、「おおーっ!!」「ついにか!」「そういえば初めて来た時に比べて大きくなったよなあ」「頑張れよコゲタ!」と声を掛けてくれる。
コゲタは嬉しそうに尻尾をピコピコしながら、みんなに手を振った。
やんややんや、古参たちが盛り上がる。
コゲタももう、ギルドに顔を出して二年。
僕のお供みたいな存在として馴染んでるもんな。
僕が仕事を受けている間に、他の冒険者に撫でられたり肉球を触らせたりしているのを知っているぞ。
「なるほどー。ついに噂のコゲタさんが冒険者登録を! 我が冒険者ギルドは、本来なら春先に一挙にアイアン級を採用しています。ご存知とは思いますが」
「知ってる知ってる。でも、基本的にはいつデビューしても自由だろ?」
「ええ、原則的にはそうです。ですので、コゲタさんはアイアン級の採用試験を受ける資格を持っています。冒険者ギルドは誰にでも門戸を開いていますからね。後は……試験の先生を引き受けてくれる冒険者の方がいれば……」
受付嬢がギルドを見回すと、古参の冒険者たちがニコニコ顔で一斉に手を上げた。
これを見て、今年デビューした新人アイアン級たちがざわつく。
「あ、あのコボルド何者だ……!?」「すげえ人望……いや、犬望だ……!!」「先輩方がここまで期待するとは……」
色々事情があって、犬やコボルドを家に置いておけない冒険者は多い。
彼らにとって、ギルドに来たら可愛がれるコゲタはみんなの犬みたいな存在なのだ!
大変ありがたい申し出なので、ベテランたちにちょっとずつ試験をしてもらうことにするのだった。
試験官が受験生の十倍くらいいるぞ……!!
しかもみんなニッコニコで、合格させる気満々だぞ。
うーん、これは不正受験!
ま、いいか。
こうしてコゲタの冒険者ギルドデビューのため、アイアン級資格試験がスタートするのだった。
「頑張れよコゲタ!」
「がんばる!!」
「「「「「がんばれー!!」」」」」
いやいや、試験官がみんなで応援したらダメだろ!
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