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第3章 入れ替わりのふたり
3-9 気まずかったはずなのに、大爆笑
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げっそりしたルイーズの視界に、プラチナブロンドの髪が目に入る。
「あぁー、わたしの体は無事だ。会いたかった」と、エドワードを目指して一目散に駆け寄った。
ルイーズとエドワード。2人とも会うつもりだったし、顔を合せるまでは良かった。
……だが、互いに気まずい2人。双方に視線をずらし、もじもじとしている。
不思議な緊張感。2人とも「そっちから何か言え」と、言いたげだ。
いつだって「おはよう」の代わりは、エドワードが発していた「今日も来たのか! 来るなと言っているだろう」そんな会話から始まっていたのだ。
普通の会話に、速攻で行き詰ってしまった。
そうは言っても、このまま休憩室にいられない。
訓練開始時刻が差し迫っているのだ。互いの空気を読みながら、じれじれの2人は剣を持って訓練場へ向かおうとする。
そんなルイーズは、剣を持った瞬間、おかしな感覚にとらわれる。
……どうしてだろうと、こてんと首を傾げた。
「ねえ、今日の剣は何か違うのかしら? すごく軽いんだけど」
ルイーズの発言にエドワードは、口を開けてあきれている。だが、彼に笑う余裕はない。むしろ焦っているようだ。
青い顔をしているエドワードは、冷や汗をかいている。
「お前、本当に馬鹿だな。それは俺の体だからだ。俺には、馬鹿みたいに重く感じる。よくこんなんで、お前は毎日訓練に来ていたな。悪いが今日は剣を振るな。ここに立っているだけで、やり過ごすぞ」
そう言って、教官たちの目がある中、剣を下に向けたまま2人は会話を始めていた。
「体を動かしているなら、もっと食べろ。あの出されている食事の量では筋肉が付くどころか、運動で消費したエネルギーが足りずに痩せるだけだ。どうりでな、おかしいと思っていた。3か月もたてばそろそろ体が仕上がってくる頃なのに、一向に細いのはそのせいだろう」
「エドワードは、どんなときでもわたしの悪口ばっかりね。どんな猫をかぶったら、パトリシア様が、あなたなんかを良いって言うのか、さっぱり分からないわ」
「はぁぁーっ、俺はいつだってこうだ。お前の方が猫をかぶっているだろう。さっき、カーティスからドレスを贈るから舞踏会のパートナーに誘われた。カーティスのために、しっかり断ってやったぞ」
エドワードの勝手な行動に、耳を疑うルイーズ。「ドレスを贈ってくれる!」そんなウソのような申し出は、願ってもいない。まさに奇跡。
それを断るとは、容認できない。エドワードにじれていた気持ちはどこかへ消え去り、彼に真っすぐ視線を向ける。
「はぁぁーっ、なんでそんな勝手なことをしているのよ。その日はわたしも出席する予定なのに、パートナーがいなくて困っていたんだから、カーティスと一緒に行くわよ。あー良かった、助かったわ」
ルイーズは、最近の大きな悩みだったドレス問題に希望が出てきて、うれしさのあまり小さく飛び跳ねていた。
「お前はどうしてそんなに尻軽なんだ?」
エドワードは、ムッとしていて、明らかに不機嫌になっている。
一方のルイーズは、エドワードの発した「尻軽」。その単語から、何かを思い出したようで、エドワードを真剣に見つめる。
「そんなんじゃないわよ。ねぇ、それよりわたし、昨日大事なことを伝え忘れていたの」
「ん? なんだ」
「わたしの体を必要以上に触らないでね。ただでさえ、関係ないエドワードに体を見られるのは恥ずかしいのに」
虫の居所が悪くなった彼は、隠そうか悩んでいたはずのことを打ち明ければ、ルイーズがどんな反応をするのか楽しみになり、悪い顔を浮かべている。
「くくっ、こんな貧相な体の持ち主がよく言う。残念だったな、昨日のうちに細部まで全部確認した。頼むのが遅いから俺は悪くないぞ。だからのろまなんだ、お前は」
焦るルイーズは、エドワードの両肩をグッとつかんで、言い寄った。
嫌な予感がする。そう思えば、うまく言葉も出てこない。
「ちょっ、ちょっ、何を確認したのよ!」
「体の構造と感覚もろもろだ。女の体について、よく分かって助かった。お前の体のお陰で、この先色々役に立つだろうな」
乙女の体で何をしてくれている! と、ルイーズは真っ赤になった。
それと同時に、あっけらかんと、悪びれる様子のないエドワードにブチ切れる。
「はぁぁーっ、何やっているのよ」
「くくっ、まあ怒るなって。悩む俺への人助けだと思えよ」
「何が人助けよ! 結局わたしたち戻っていないでしょう。わたしの体に何したのよ!」
「何をしたか教えて欲しいなら、俺の部屋で見せてやる。今日は、俺の屋敷へ行った後、着替えてすぐに町へ出掛ける。お前も付き合え」
「見せるって! エドワードって、本当にデリカシーがないわ」
「はぁぁーっ、お前、何を想像しているんだよ、馬鹿」
「えっ、違うの。あ、いや」
「違わない。しない方がよっぽどおかしいだろう。くくっ」
エドワードに見られた。いや、そもそも見るくらいは当たり前だ。自分だってエドワードの大事なところを……。
ハッと何かを思い出したルイーズは、彼と帰るのを躊躇った。
「わたし、救護室へ行きたいから、一緒に帰るのはちょっと困る……」
耳を疑うエドワード。まさか、エドワードの体で救護室に入ろうとしている。それは、超絶まずい。
ルイーズの発言に鳥肌が立つエドワード。動揺しつつも、俺の体に何かあったのかと、心臓をバクバクさせながら詰め寄る。
(このあほが、のほほんと間違って足を踏み入れれば、大ピンチだ)
「おいっ馬鹿! なんだって救護室へ行こうとしているんだ。絶対に駄目だ。何故行こうとしているか、言えっ」
鬼気迫るエドワードの様子に、ルイーズは観念した。言いにくいルイーズは、ボソボソと話し始める。できるだけ弯曲に。
「相談したいことがあって……。だって、病気かも知れないから」
「はぁぁーっ、どういうことだ! 俺の体に何をしたっ!」
「昨日、化粧室へ行くのを我慢していたら、今朝、エドワードの大事なところが大きく腫れていて……。どうしよう……」
へっ? と、拍子抜けしたようなエドワード。だが、次の瞬間大きな声を上げる。
「あはははっ」
ルイーズがあまりに深刻な顔をしているから、おかしくなり、おなかを抱えて大笑いを始める。ルイーズはまだ、何が何だか分かっておらず、きょとんとしている。
……その後、エドワードから揶揄われるようにルイーズは理由を聞かされた。
その瞬間、ボッと全身に火が付いたように熱くなる。あまりの熱気に、頭から湯気が出ているかもしれない。
周囲の人物たちには、あのエドワードが耳まで真っ赤になり、ルイーズに何か強く訴えている姿が見えている。
彼の瞳は潤んでいるが、それまでは見えていない。
エドワードに熱烈な視線を送る令嬢たちに、どよめきが起きているのは、当の2人は知るわけもない。
入れ替わり中の2人は、エドワードが笑い転げ、ぷりぷり怒るルイーズの、2人きりの楽しい世界を作っているのだ。
訓練の時間中、エドワードがルイーズの肩に手を置き、時々激しくルイーズの肩を揺さぶりながら会話をしていた。
それをカーティスとパトリシアが見て、焦りを募らせている。
「あぁー、わたしの体は無事だ。会いたかった」と、エドワードを目指して一目散に駆け寄った。
ルイーズとエドワード。2人とも会うつもりだったし、顔を合せるまでは良かった。
……だが、互いに気まずい2人。双方に視線をずらし、もじもじとしている。
不思議な緊張感。2人とも「そっちから何か言え」と、言いたげだ。
いつだって「おはよう」の代わりは、エドワードが発していた「今日も来たのか! 来るなと言っているだろう」そんな会話から始まっていたのだ。
普通の会話に、速攻で行き詰ってしまった。
そうは言っても、このまま休憩室にいられない。
訓練開始時刻が差し迫っているのだ。互いの空気を読みながら、じれじれの2人は剣を持って訓練場へ向かおうとする。
そんなルイーズは、剣を持った瞬間、おかしな感覚にとらわれる。
……どうしてだろうと、こてんと首を傾げた。
「ねえ、今日の剣は何か違うのかしら? すごく軽いんだけど」
ルイーズの発言にエドワードは、口を開けてあきれている。だが、彼に笑う余裕はない。むしろ焦っているようだ。
青い顔をしているエドワードは、冷や汗をかいている。
「お前、本当に馬鹿だな。それは俺の体だからだ。俺には、馬鹿みたいに重く感じる。よくこんなんで、お前は毎日訓練に来ていたな。悪いが今日は剣を振るな。ここに立っているだけで、やり過ごすぞ」
そう言って、教官たちの目がある中、剣を下に向けたまま2人は会話を始めていた。
「体を動かしているなら、もっと食べろ。あの出されている食事の量では筋肉が付くどころか、運動で消費したエネルギーが足りずに痩せるだけだ。どうりでな、おかしいと思っていた。3か月もたてばそろそろ体が仕上がってくる頃なのに、一向に細いのはそのせいだろう」
「エドワードは、どんなときでもわたしの悪口ばっかりね。どんな猫をかぶったら、パトリシア様が、あなたなんかを良いって言うのか、さっぱり分からないわ」
「はぁぁーっ、俺はいつだってこうだ。お前の方が猫をかぶっているだろう。さっき、カーティスからドレスを贈るから舞踏会のパートナーに誘われた。カーティスのために、しっかり断ってやったぞ」
エドワードの勝手な行動に、耳を疑うルイーズ。「ドレスを贈ってくれる!」そんなウソのような申し出は、願ってもいない。まさに奇跡。
それを断るとは、容認できない。エドワードにじれていた気持ちはどこかへ消え去り、彼に真っすぐ視線を向ける。
「はぁぁーっ、なんでそんな勝手なことをしているのよ。その日はわたしも出席する予定なのに、パートナーがいなくて困っていたんだから、カーティスと一緒に行くわよ。あー良かった、助かったわ」
ルイーズは、最近の大きな悩みだったドレス問題に希望が出てきて、うれしさのあまり小さく飛び跳ねていた。
「お前はどうしてそんなに尻軽なんだ?」
エドワードは、ムッとしていて、明らかに不機嫌になっている。
一方のルイーズは、エドワードの発した「尻軽」。その単語から、何かを思い出したようで、エドワードを真剣に見つめる。
「そんなんじゃないわよ。ねぇ、それよりわたし、昨日大事なことを伝え忘れていたの」
「ん? なんだ」
「わたしの体を必要以上に触らないでね。ただでさえ、関係ないエドワードに体を見られるのは恥ずかしいのに」
虫の居所が悪くなった彼は、隠そうか悩んでいたはずのことを打ち明ければ、ルイーズがどんな反応をするのか楽しみになり、悪い顔を浮かべている。
「くくっ、こんな貧相な体の持ち主がよく言う。残念だったな、昨日のうちに細部まで全部確認した。頼むのが遅いから俺は悪くないぞ。だからのろまなんだ、お前は」
焦るルイーズは、エドワードの両肩をグッとつかんで、言い寄った。
嫌な予感がする。そう思えば、うまく言葉も出てこない。
「ちょっ、ちょっ、何を確認したのよ!」
「体の構造と感覚もろもろだ。女の体について、よく分かって助かった。お前の体のお陰で、この先色々役に立つだろうな」
乙女の体で何をしてくれている! と、ルイーズは真っ赤になった。
それと同時に、あっけらかんと、悪びれる様子のないエドワードにブチ切れる。
「はぁぁーっ、何やっているのよ」
「くくっ、まあ怒るなって。悩む俺への人助けだと思えよ」
「何が人助けよ! 結局わたしたち戻っていないでしょう。わたしの体に何したのよ!」
「何をしたか教えて欲しいなら、俺の部屋で見せてやる。今日は、俺の屋敷へ行った後、着替えてすぐに町へ出掛ける。お前も付き合え」
「見せるって! エドワードって、本当にデリカシーがないわ」
「はぁぁーっ、お前、何を想像しているんだよ、馬鹿」
「えっ、違うの。あ、いや」
「違わない。しない方がよっぽどおかしいだろう。くくっ」
エドワードに見られた。いや、そもそも見るくらいは当たり前だ。自分だってエドワードの大事なところを……。
ハッと何かを思い出したルイーズは、彼と帰るのを躊躇った。
「わたし、救護室へ行きたいから、一緒に帰るのはちょっと困る……」
耳を疑うエドワード。まさか、エドワードの体で救護室に入ろうとしている。それは、超絶まずい。
ルイーズの発言に鳥肌が立つエドワード。動揺しつつも、俺の体に何かあったのかと、心臓をバクバクさせながら詰め寄る。
(このあほが、のほほんと間違って足を踏み入れれば、大ピンチだ)
「おいっ馬鹿! なんだって救護室へ行こうとしているんだ。絶対に駄目だ。何故行こうとしているか、言えっ」
鬼気迫るエドワードの様子に、ルイーズは観念した。言いにくいルイーズは、ボソボソと話し始める。できるだけ弯曲に。
「相談したいことがあって……。だって、病気かも知れないから」
「はぁぁーっ、どういうことだ! 俺の体に何をしたっ!」
「昨日、化粧室へ行くのを我慢していたら、今朝、エドワードの大事なところが大きく腫れていて……。どうしよう……」
へっ? と、拍子抜けしたようなエドワード。だが、次の瞬間大きな声を上げる。
「あはははっ」
ルイーズがあまりに深刻な顔をしているから、おかしくなり、おなかを抱えて大笑いを始める。ルイーズはまだ、何が何だか分かっておらず、きょとんとしている。
……その後、エドワードから揶揄われるようにルイーズは理由を聞かされた。
その瞬間、ボッと全身に火が付いたように熱くなる。あまりの熱気に、頭から湯気が出ているかもしれない。
周囲の人物たちには、あのエドワードが耳まで真っ赤になり、ルイーズに何か強く訴えている姿が見えている。
彼の瞳は潤んでいるが、それまでは見えていない。
エドワードに熱烈な視線を送る令嬢たちに、どよめきが起きているのは、当の2人は知るわけもない。
入れ替わり中の2人は、エドワードが笑い転げ、ぷりぷり怒るルイーズの、2人きりの楽しい世界を作っているのだ。
訓練の時間中、エドワードがルイーズの肩に手を置き、時々激しくルイーズの肩を揺さぶりながら会話をしていた。
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