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第3章 入れ替わりのふたり
3-11 ルイーズの買い物①
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エドワードが昨日、重要な書類が入っていると言った引き出しから、色々と出して署名している。
その間に、ルイーズは、町へ出掛けるために着替えるようで、何故かキョロキョロしていた。
「ねえ、こっちをのぞかないでね」
「何を言っているんだ? 俺にとっては、見慣れた俺の体だろう」
「今は違うわよ。それに、着替える様子を見られるのって、恥ずかしいじゃない」
「ふ~ん、そういうもんなのか」
意味が分からず、エドワードは首を軽くかしげるが、あまり気にしていない。
そして、しばらくしてもネクタイを結べずに苦戦しているルイーズ。タイを右、左、前と動かし、全く結べる気配がないのはありありだ。
それを見てあきれて笑っているエドワード。
「くく、あほだな。お前、結べないなら、助けてくれって言えよ」
「自分でやれば、何とかできるかと思ったんだけど、ごめんお願い」
エドワードに、ネクタイを締めてもらうルイーズ。
ネクタイを締めてもらいながら、ルイーズは気に掛かっていたことを質問する。
「ねえ、訓練場を出るときにカーティスを振り返って見たのは何だったの?」
「あー、忘れていた。カーティスが婚約の申し出をチラつかせていた。ブラウン公爵家の名前を出していたから、取りあえず俺の名前を出して断った。そんな予定はないが、もう俺からの申し出があったと伝えた。あいつから、何か言われたら話を合わせておけ」
「はぁぁーっ、何で、勝手に断っちゃうの……」
(一刻も早く、あの家を出るためには願ってもない話だったのに……どうして)
そう思って肩を落とすルイーズ。
それに気付いたエドワードが、サラッと付け加える。
「2人の体が戻れば関係ないが、もしこのまま戻らなければ、俺が、お前のそばにいられないと都合が悪い。お前の方は大した問題はないだろうが、俺にとっては大問題だからな。体が戻ったら『やっぱり、エドワードに振られちゃった』とでも言ってカーティスに頼めばいいだろう」
途中、「振られた」の言葉を言うエドワードは、小首をかしげてルイーズの仕草をまねた、子芝居付き。
どう見ても馬鹿にされている。カチンときたルイーズはエドワードに言い返す。
「そんなこと、できるわけないでしょう、馬鹿なの⁉」
「いや、悩んでいるのに何も言わないお前ほど馬鹿じゃない。ドレスがなくて困っていたんだろう。ルイーズが欲しいものを買いにいくぞ。もし、戻れなかったら自分が困るからな。それと、お前の部屋から持ってきた服の着方が分からん、着せてくれ」
真顔で言うエドワードがおかしくて、怒っていた気持ちも冷めてしまう。
「…………もう、しょうがないな、後ろを向いて」
ルイーズに、ワンピースの紐を直してもらうエドワード。
エドワードの部屋を出る直前、既に恋人のようにルイーズの手を握るエドワードは、ハッと思い出した。
「そうだ、屋敷を出るときに、家令のマルロが俺たちを見送るだろうから、夕食は要らないと言ってくれ」
「……、やってみるわ……」
2人の姿を見ていたスペンサー侯爵家の使用人たちには、ルイーズに手を引かれるように侯爵家の馬車へ向かうエドワードの姿が映っていた。
その間に、ルイーズは、町へ出掛けるために着替えるようで、何故かキョロキョロしていた。
「ねえ、こっちをのぞかないでね」
「何を言っているんだ? 俺にとっては、見慣れた俺の体だろう」
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意味が分からず、エドワードは首を軽くかしげるが、あまり気にしていない。
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それを見てあきれて笑っているエドワード。
「くく、あほだな。お前、結べないなら、助けてくれって言えよ」
「自分でやれば、何とかできるかと思ったんだけど、ごめんお願い」
エドワードに、ネクタイを締めてもらうルイーズ。
ネクタイを締めてもらいながら、ルイーズは気に掛かっていたことを質問する。
「ねえ、訓練場を出るときにカーティスを振り返って見たのは何だったの?」
「あー、忘れていた。カーティスが婚約の申し出をチラつかせていた。ブラウン公爵家の名前を出していたから、取りあえず俺の名前を出して断った。そんな予定はないが、もう俺からの申し出があったと伝えた。あいつから、何か言われたら話を合わせておけ」
「はぁぁーっ、何で、勝手に断っちゃうの……」
(一刻も早く、あの家を出るためには願ってもない話だったのに……どうして)
そう思って肩を落とすルイーズ。
それに気付いたエドワードが、サラッと付け加える。
「2人の体が戻れば関係ないが、もしこのまま戻らなければ、俺が、お前のそばにいられないと都合が悪い。お前の方は大した問題はないだろうが、俺にとっては大問題だからな。体が戻ったら『やっぱり、エドワードに振られちゃった』とでも言ってカーティスに頼めばいいだろう」
途中、「振られた」の言葉を言うエドワードは、小首をかしげてルイーズの仕草をまねた、子芝居付き。
どう見ても馬鹿にされている。カチンときたルイーズはエドワードに言い返す。
「そんなこと、できるわけないでしょう、馬鹿なの⁉」
「いや、悩んでいるのに何も言わないお前ほど馬鹿じゃない。ドレスがなくて困っていたんだろう。ルイーズが欲しいものを買いにいくぞ。もし、戻れなかったら自分が困るからな。それと、お前の部屋から持ってきた服の着方が分からん、着せてくれ」
真顔で言うエドワードがおかしくて、怒っていた気持ちも冷めてしまう。
「…………もう、しょうがないな、後ろを向いて」
ルイーズに、ワンピースの紐を直してもらうエドワード。
エドワードの部屋を出る直前、既に恋人のようにルイーズの手を握るエドワードは、ハッと思い出した。
「そうだ、屋敷を出るときに、家令のマルロが俺たちを見送るだろうから、夕食は要らないと言ってくれ」
「……、やってみるわ……」
2人の姿を見ていたスペンサー侯爵家の使用人たちには、ルイーズに手を引かれるように侯爵家の馬車へ向かうエドワードの姿が映っていた。
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