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第4章 離れたふたり
4-7 エドワードとルイーズの元婚約者②
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「以前の夜会でご挨拶したことがあります。ホイットマン子爵家のモーガンです。見てのとおり、けがをしまして、治療をお願いしたくて来ました」
それを聞いたエドワードは、ぞくりと背筋に冷たいものが走った。
冷静さを失いかけているエドワードは、モーガンを問い詰めるように、ガッと彼の左胸あたりの服をつかんでいる。
「おい、誰にやられた、まさか……」
青ざめているエドワードは、モーガンがルイーズに襲い掛かり、抵抗したルイーズがモーガンを傷付けたと確信する。
訓練に現れないルイーズの身にも、何かが起きていのではないかと、心拍数が上がっていた。
「フォスター伯爵家のミラベルに。治療費はそちらから請求してください。お願いします、このままでは左目が」
ミラベルの名を聞き「それならどうでもいい」と、エドワードの険しい表情は真顔に戻る。
急激に上がった心拍数も一気に下降し、至って正常運転に切り替わった。
既に手袋をはめていないエドワードは、モーガンの顎につかみ、ぐいっと下げる。
「あー、酷いな……。これは、失明だな。安心しろ、頭の傷はそんなに悪くない。報酬は、ヒーラーに依頼する者が払うのは常識だ。お前の知っているところでいうと、騎士半年分の給金ってところだな。払えなければすぐに立ち去れ」
「そんな薄情なことを言わないでください。どうかお願いします。知らない仲でもないですし」
「決まりは決まり、曲げることは一切ない。それに、お前のことは卑劣な男だと、よく知っている。俺がかわいがっているルイーズに何かしたら、この部屋で、ヒーラーを侮辱した件でお前を処刑する。嫌なら真面目に働け、馬鹿っ! 分かったなら、さっさとここから出てけ!」
「エドワード様がルイーズを……いや、そんなわけない、あんな……」
エドワードは獲物を見つけた獣のように、モーガンに鋭い視線を向ける。
「あんな……? その後に、何と言うつもりだ? あんなにかわいいとでも言うつもりか? お前に言われる筋合いはない。もし、侮辱しようとしていたのなら、このまま警備に報告だ。良かったな、失明した不便を感じることもなく、首をはねてもらえる。それに、俺が回復魔法師だと余計なことを社交界で喋られる前に、お前を処分できるな。俺にとっては、そっちの方が好都合だ。よし、そうするか」
「いや違います。侮辱なんて滅相もありません。エドワード様のことは誰にも言いませんし、僕はすぐに立ち去りますから」
そう言いながら、モーガンは、足がもつれて転びそうになりながら、入ってきた扉から、走って逃げ去っていた。
(ルイーズのやつ、エドワード様のお気に入りなのか……。
単純なあいつを丸め込んで、あいつからエドワード様にお願いしてもらえば。
このけがだって、あいつの姉のせいだ。そうだ、まだ何とかなる)
そんなことを考えているモーガン。
それを聞いたエドワードは、ぞくりと背筋に冷たいものが走った。
冷静さを失いかけているエドワードは、モーガンを問い詰めるように、ガッと彼の左胸あたりの服をつかんでいる。
「おい、誰にやられた、まさか……」
青ざめているエドワードは、モーガンがルイーズに襲い掛かり、抵抗したルイーズがモーガンを傷付けたと確信する。
訓練に現れないルイーズの身にも、何かが起きていのではないかと、心拍数が上がっていた。
「フォスター伯爵家のミラベルに。治療費はそちらから請求してください。お願いします、このままでは左目が」
ミラベルの名を聞き「それならどうでもいい」と、エドワードの険しい表情は真顔に戻る。
急激に上がった心拍数も一気に下降し、至って正常運転に切り替わった。
既に手袋をはめていないエドワードは、モーガンの顎につかみ、ぐいっと下げる。
「あー、酷いな……。これは、失明だな。安心しろ、頭の傷はそんなに悪くない。報酬は、ヒーラーに依頼する者が払うのは常識だ。お前の知っているところでいうと、騎士半年分の給金ってところだな。払えなければすぐに立ち去れ」
「そんな薄情なことを言わないでください。どうかお願いします。知らない仲でもないですし」
「決まりは決まり、曲げることは一切ない。それに、お前のことは卑劣な男だと、よく知っている。俺がかわいがっているルイーズに何かしたら、この部屋で、ヒーラーを侮辱した件でお前を処刑する。嫌なら真面目に働け、馬鹿っ! 分かったなら、さっさとここから出てけ!」
「エドワード様がルイーズを……いや、そんなわけない、あんな……」
エドワードは獲物を見つけた獣のように、モーガンに鋭い視線を向ける。
「あんな……? その後に、何と言うつもりだ? あんなにかわいいとでも言うつもりか? お前に言われる筋合いはない。もし、侮辱しようとしていたのなら、このまま警備に報告だ。良かったな、失明した不便を感じることもなく、首をはねてもらえる。それに、俺が回復魔法師だと余計なことを社交界で喋られる前に、お前を処分できるな。俺にとっては、そっちの方が好都合だ。よし、そうするか」
「いや違います。侮辱なんて滅相もありません。エドワード様のことは誰にも言いませんし、僕はすぐに立ち去りますから」
そう言いながら、モーガンは、足がもつれて転びそうになりながら、入ってきた扉から、走って逃げ去っていた。
(ルイーズのやつ、エドワード様のお気に入りなのか……。
単純なあいつを丸め込んで、あいつからエドワード様にお願いしてもらえば。
このけがだって、あいつの姉のせいだ。そうだ、まだ何とかなる)
そんなことを考えているモーガン。
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