ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta

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第9章:伝説の章 〜難題と飛躍〜

第四〇一話 野球部 感じ取れる人へ

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榎本 幸恵(えのもと ゆきえ)「土曜が帝京、日曜が菅生」。強豪とのオープン戦に緊張する
そういう事か!そうだよね。


日々平日練習は続き、週末を迎えた。
朝6時にグラウンドに入り、整備を開始
マネージャーもベンチの掃除、アナウンス室の掃除を徹底していた。
程なくして、アップを始め、もう1度グラウンドを整備していると
八重、香織の案内を受けた、帝大が三塁側ベンチに姿を現していた。
お互いの監督同士が挨拶をし、グラウンドの見事な出来栄えを褒めたたえていた。
一方で帝大の選手達は、何故、Aチームの俺らが、無名校と試合をしなくてはならないのか、このグラウンドもったいないと思っていた。
そう、2試合の結果が出るまでは。
お互い整列をし、試合が始まる。
先行は和井田、後攻が帝大
球審
「良いグラウンドです。怪我の無いようにね、制限なしの9回まで行うからね、それでは、プレイ」
打席は、武田が1番に入り、初球をバント、三塁手が捕球し、送球するも、毎合わず、武田は余裕のセーフ。
武田のリードが大きく、牽制球が3回来るが、武田は余裕のセーフ
次のモーションに入ったとたんに、武田は走り出し、余裕のセーフ。捕手も投げるタイミングを失っていた。
続く花島も、奇麗な犠打を決め、1Out3塁。
3番伊達が、4球目大きなレフトにフライを打ちあげて、レフトが捕球、それを見届けながら、武田は余裕の生還
先取点を。先発は駿であり、144Kmのストレートと、縦のスライダー、横のスライダー、チェンジアップを投げ分け
無失点のまま進む、適宜バント構成で毎回得点を重ね、5回で駿から、守に変わり、守も143Kmを丁寧に投げ込み
打たせて取る、ピッチングを続け、終わってみれば
和井田 9 - 0 帝大 であった。

グラウンド整備をし、お昼を取ることにし、キッチンカーからマネージャーがお弁当を、ベンチに持ってくる。
八重
「はい、みんな、お疲れ様。無失点、流石だね、帝大相手に」
戸井田
「監督のサイン通りのスモールベースボール、この基本は大事ですからね」
食事済ませ、午後からもう1試合、先行が帝大 後攻が和井田でスタート
午後の試合は、こうせいが5回、148Km そして6回から連が投げ、155Kmと順調に。
午後も終わってみれば、帝大 0 - 13 和井田
無失点で試合が終わった。
帝大Aチーム選手達は、和井田高校投手陣、えげつない。球が速すぎるし、変化量も。
帝大の監督も、選手を責める事はなく、ただひたすら、駿、守、こうせい、連を褒めたたえていた。
帝大の無失点は、観戦に来ていた帝大の父兄のSNSから、広まっていった。

翌日、菅生との対戦である。
菅生の監督もグラウンドの素晴らしさを褒めたたえ、Aチームの選手もここ、凄い。
グラウンド整備を終えて、
嘉位の号令で集合した
嘉位
「昨日は、昨日、今日は、今日。そこでだ、監督と昨日話したのだがね」
「今日の菅生戦は、ノーサインで行く」
「ここからは、僕の話をよくかみ砕いて、聞いて欲しい。」
「けい、大丈夫か?こうせいも?」
けい
「かい、もちろん」
こうせい
「もちろんだよ、かい」
嘉位
「わかった。ゆっくり話すから、心に落とし込んで欲しい。」
「僕と由良がU-15日本代表、決勝戦ノーヒットノーランで初優勝をしたのは、知っているよね」
「あの時、ノーサインだった。僕がノーサインにすると決めた」
「井畑監督も、納得の上で」
「僕達は高校生。そして和井田の学生。和井田の知恵、知略は、学問と共にある」

「もう少し、わかりやすく、言い換えるね。何故、ノーサインで試合に臨むのかをね」
「いい、ゆっくり話すから、各自の胸に刻み込んで欲しい」

「野球は、サインで動くスポーツじゃない。信じて動くスポーツだ」
「監督の指示を待つだけじゃ、勝てない。仲間を信じて、自分を信じて」
「状況を把握し、このようにすれば、仲間はこのように動いてくれる等」

「もう1度ね」


嘉位は、声を大きくし

「自分を信じ、仲間を信じ、知恵、と、知略、走攻守を最大限に活かす」

「これが、和井田の野球である」

嘉位は、由良に目を配り

由良も声を大きくし
「結果は、必ずついてくる。キャプテンの言ったこと、忘れるな」


一同
「おーーー!!」

試合が始まり、各々が考え、状況を把握し、それぞれの役目を。


アナウンス室、来賓室で、和井田のマネージャー陣である
榎本 幸恵(えのもと ゆきえ)
「なんだか、みんな、楽しそうに野球をしている!!飯塚君かっこいい!笑顔だよ、ほら、にこやかに」

「あら、あら、やっぱり飯塚君なのね、ゆきえちゃん」
榎本 幸恵(えのもと ゆきえ)
「え、だって、楓先輩、見てください、飯塚君、あんなに笑顔でプレイしているの、初めてみました。嬉しくて」
乙葉
「みてみて、かずきが、グラウンドに行っている」
小早川 日奈(こばやかわ ひな)
「初めてじゃないかな、打席は4番けい君で、なんだろうね」

「こっち、ひなちゃん、けい君しかみていないのね」
日奈
「え、先輩、違います。違いますって、たまたまです。伝令がかずき先輩が」
楓は、笑いながら
「はいはい」

そして次の瞬間であった

マネージャー、一斉に
「えええええ!!!!」

なんと、なんとである、あの、けいが、スクイズをしたのである。
八重
「うわ、けい君って、ホームラン以外打てるんだ、バントできるのね」
香織
「違う、違う、驚くところ、八重、それは、バント出来るでしょう。世田谷なのだから、そうではなく、このケースで、4番がスクイズ、それも、けい君が」
「凄い、みんな、自分の意思と、チームとして何をしなくては、ならないのかを、考えてプレイしている」
八重
「あ、そういう事ね、確かに。楽しそうに、そして、けい君セーフだ」
小早川 日奈(こばやかわ ひな)
「セーフティースクイズが成功!すごい、けい君、かっこいい!」

「ほら、やっぱり、けい君、けい君と」
桜井
「次、悟君だ。ああああーー!」
八重
「はいれーーーぇー」
桜井
「入ったーーー!!!ホームラン!悟君、ホームラン、ホームラン」

「あれ、あれ、あれれ、シュンどうしちゃったの?それは、ホームランだけど、あれれ?」
桜井
「な、なんでも、ないです」
佐伯
「ナイス、バッティング!次は、光ね」
「打ったーーー!!光るも、レフト方向に」

「入った!!」
八重
「連続ホームラン!」
香織
「今日の試合、嘉位が、ノーサインで、自由に、各々が考えてプレイさせると言ってんだよ」
八重
「うん、由良も言っていた。つまり、今のスクイズも、ホームランも、自ら考えて、行動して」
榎本
「凄い!凄い!強いよ、和井田!」
連は2試合目の最終回のみ登板し、3者三振 157Kmで投げ切った。

午前、午後、それぞれの試合は
和井田 16-0 菅生
菅生 0-18 和井田

和井田の圧勝であった。


この日以降、連は登板する事はなく、もちろん、嘉位、由良も出場はしていない。
これも、嘉位と由良、せんさん、かずき、連の講じた、作戦である。

一方で、帝大と菅生を失点0で下し、さらにグラウンドが素晴らしい事が広まり、超有名校の対戦の申込が後を絶たなかった。
5月は良く晴れ土日の試合が続き、6月は平日何日か雨があったが、土日は雨に降られることもなく、空梅雨であった。
その為、練習試合が次々と行われていった。
徳栄、常総、浦学、市船、横浜、日藤、相模、中央と週末強豪校との連戦が続く
結果全勝であり、しかも、失点0、エラー0で続いていった。

東東京大会も始まり、順当に勝ち上がり、初のベスト4まで昇り詰めるのであった。
そう、ベスト4までは。明中と神宮球場での対戦を迎えるまでは

嘉位のノーサインが再度登場するのは、そのころになる。
野球部の話はいったん、ここまでとし、学園生活の話は、6月半ばに戻って行く。
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