ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta

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告白編:それぞれの 唯一無二

479 運命の出会い

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  え?かっこいい、ドキドキしてきた、顔みれないよ
 東京の人ってみんなかっこいいのかな?、ん?野球部だけが特別なの?



   ***



 今日は入寮日、キャプテンがみんなを集めて話している
 宿題の件。これは女子1年生マネージャー全員も該当する宿題であった。
 そこで、

 キャプテン
「このように書いてもらえると、僕か由良から、なんらかのアドバイスをします」

 ――良い回答であった。
 尊敬している人、御母さん。

 毎日朝早く起きて、お弁当をつくってくれて、吹奏楽部に送り出してくれた。

 御母さんに感謝の言葉が書き記されており、
 子供の事を一緒に考えて、サポートできる、お母さんのようになりたいと。
 料理も覚え、そして子供の成長に付き添った、やりたいことを習得していく。
 間違いは誰でも犯すもの、
 しかし、その過ちの深さを浅くすることは出来る。
 その為に、教養と経験をこの学校生活で学んでいきたい。
 それは結果的に、尊敬するお母さんに近づく1歩であると思います。

 キャプテンと、副キャプテンは何やら、目で話し合っているように見えた。

 この子だな

 記録員

 お互い納得。



   ***



 うわ、これ、私のだ、恥ずかしい。発表された事についてだよ。
 これは私が本当に心から思っている事。
 高校生になれて、良かった。
 あの時、お母さんときちんと向き合って話し合えて良かった。

 お母さん、今頃どうしているのかな



   ***



 かずきさんは、以前より記録員を育てて欲しいと、せんさん、キャプテンから依頼があったとのことを、細かく説明してくれた。
 選ばれた一年生マネージャーの私と、アナウンス室に向かった。

 私の事を見られている気がしていた。

(この子可愛いな。ツインテール、桜井さんと同じだ。あれ?女の子をかわいいと思ったのって、いつぶりだ?)
(いや、始めてた。どうしてだろう、女性不振は無くなってった?)何か、ぼそぼそ 呟いているのが耳に入った。いつもなら聞き取れるのであるが、どこか意識してしまう。



   ***



 かずきさんと、一緒に移動する
 二人きりである、それだけで、ドキドキしてしまった。
 男性に興味等抱く時間は無かった。

 東京では違う。みんなかっこいいの、東京の人
 そうではないのか、野球部の皆さんが、素敵なのだ。

 隣にいる先輩は、数学オリンピックのメダリスト
 頭も良いのに、かっこいい。
 そう思うと、ドキドキしてしまって、もう1度顔を見る事は出来なかった。



   ***



 二人はアナウンス室に入り



 かずきさんが、色々用意してくれて、説明をしてくれる……
 甲子園のビデオを観ながら、私はスコアーをつけていた。

 が、――微妙であり、無言で、すすまない、
 独特の重たい空気、いままでに、感じたことが無い、アナウンス室の空気が二人を包む。甲子園の試合の実況だけが、響き渡る。

 かずきさんは、何か思い出したように(色を変えてみるか、初めは)
「あ、そこは、こう、描くと」
 かずきさんは、スコアーブックを覗き込むと、

 私と、かずきさんの、あたまが、ごつん。

「いたーーーーーーい」
 と言いながら、初めて、私は、クスクスと笑った。

 緊張が解けたのか、突然、
「乙葉さん、吹奏楽部って書いてありましたよね?」

「はい。部長でした」

「楽器は何を?」

「ピアノ、バイオリン、フルート、トランペットは習い事でやっていました」

「そこで、音楽を奏でるように、あるいは、音楽のほうね、スコアーあるでしょ?曲作りとかは?」

「はい、します」

「そのイメージって、なんらかの展開や、風景や、境遇や思いをイメージしていますよね?」

「かずきさんも、楽器を?」


「うん。ピアノや、アコステや、ストラトかな」
 コードの話や楽器の話で、盛り上がっていく、先ほどの静けさが嘘のようである……

「その譜面に書き込むイメージと同じように、今の状況の野球の場面を、思い浮かべて、これからどうなるのかを」
「想像すると、遅れないで、書き込めるよ」

「そうだね、盛り上がりが、ワルツの感覚から、オーケストラの感覚で」
「それを、グラウンドに置き換え、ランナーや、SBO、投手、走塁を、それぞれの役割を見極めて」

「書いて行けば、次に、何をするのかが、かけるよ! 」

「野球のスコアーブックの書く記号は、完全に暗記できていないですが、そのやり方な、覚えられます」

 かずきさんが、私に赤の鉛筆をわたそうとすると

 手を上から、握って
「ここを、赤で、こうかくと、あとから、復習するとわかりやすいよね?」
 教える事に、熱がはいっているみたい、私は顔を真っ赤にし、手に汗が……

「あ!――」

 その後、また、二人は、緊張に戻る。……。
 二人とも、顔が赤い。

 二人とも意識しすぎなのである。それはお互い、恋というものをした事がないからであった。



   ***



 徐々に慣れていき、野球部の女子マネージャーからは、二人は出来ていると思われていた。
 そして、あの日がやってきた。

 かずきさん、私、が未曽有の大災害を事前に防いだ。
 私のきっかけで、防げたのである。

 かずきさんの、災害対策本部とのやりとりは
 誰もが、高校生のそれではなく、凛とした対応で、言葉を選び
 適切に、分かりやすく
 そう、かっこよかったのである。感動して泣いてしまった。



   ***



 キャプテンの案で、慰労を込めて、北海道に旅行に行くことになったのである。
 初のデート、人生初のデート。言わなくては、言わなくては……

 私は決意したのであった。
 そして、ついに、札幌についた。もう、決意は変わらない。さんづけでなど、呼ばない。だって――。
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