ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta

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告白編:それぞれの 唯一無二

481 【宗山 走】 普通と違う、何が違うって

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  練習終わって、帰りに突然の土砂降りだものな。びちょびちょ
 トレシュー臭い。犬も猫も寄ってこなな。下着までびちょぬれ
 俺がびしょびしょなのだから、もちろん、だよな。風呂だ。風呂

 宗山 走(むねやま そう)


 かけっこで負けたことない。勉強も負けたことがない。塾で小学校3年生で、高校3年生分を終えた。暗記力である。学童野球では投手、ショート、向かうところ敵なし

 だったが、唯一違うところがある。
 それは、美幸である。

 お隣さん同士のお家で、産まれた日も一緒。
 幼いころから、何をするにも一緒である。

 両家の親同士が仲が良く、昔かららしい。
 両家では、ワイと、美幸は一緒になるのだからと
 ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも一緒。


 寝るのも一緒である。


 片方の家で、集まって食事。両家族が1回で済むから楽らしい。
 お弁当も一緒。

 勉強は一緒だが、教えるのは、ワイ。

 学童野球も一緒、中学でのクラブチームも一緒。
 練習に行くのも、送ってもらうのも常に一緒。

 雨に濡れるのも、……。

 いや、びちょびちょやわ。
 美幸もびちょびちょ、

 お母さん達は早くお風呂に入りなさい、風邪ひくわよ

 意識したのは、この時であった。中学校3年生
 梅雨時期であり、野球の練習が終わったとたんに激しい雷雨
 一瞬でグラウンドは雨水で覆われていた。

 走って、車に乗り込み、帰宅。

 二人で脱衣所に向かう、二人とも臭い。野球をやっていればそんなものである。
 だが、今日はいつもと違った
 美幸の濡れたアンダーシャツが、何故か意識してしまい

「走、脱げない、脱げない、ひっぱって」と、なにをやっているのだ?……
(あれ、なにか、変な気分だ、いつもと同じなのに)

 体中に雨水が浸透している感じで、べたつく
 それを、引っ張って脱がすわけだが

 なかなか、脱げない。
 強引にひっぱると、首、首が、アンダーシャツは撥水性が良い、伸縮するのだ

 美幸の頭にシャツがからまり、その下は下着。
 いつもと同じなのに、なぜかこの時は意識してしまった。

 ――この日を境に、美幸を女性として見るようになってしまった
 自分で、気が付いた。
 美幸は女の子である。



   ◇




 それでも日々の生活は変わらず、両親たちもおかまいなし、当たり前のように過ごしていた。
 高校を決めなくてはならない。シニアに、スカウトは沢山来た。

 監督に呼ばれ、
 桐蔭はどうだ?、関東も東北も九州からも
 どこでも選びたい放題だと。

 ワイは監督に、立命館宇治に行く、美幸と一緒にと伝えた。

 そして、中学校最後の運動会。

 最後の花である、リレー。アンカーはもちろん、ワイ。
 絶対1位になる。かっこよく美幸の前で中学校を卒業するのだ。



   ◇


 しかし
 状況が違ったのだ


「ワイと変わってくれ」
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