ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta

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告白編:それぞれの 唯一無二

488 【全編・完結】 七夕の誓い

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  入れーーー入ったーー
 打球はぐんぐん伸びる、伸びていく、伸びていくー
 入った、なんと、先頭打者、ホームラン!和井田学園、先制!



   ***



「明日の試合、初戦、俺、ホームランを打つ」

 悟は真剣な顔で、私を見ていた。
「ホームランを打ったら、初戦、でホームランを打ったら、僕の彼女になってください。」力強い言葉であった。

 え?今じゃダメなの?心の準備はできているのに、え、どうして、ホームラン


「打てなければ、それまでの男です」
「必ず、打ちます」強い意志を感じ、私は何も言えなかった。

 その日は、そのまま、寮に返り、私も帰宅した。



   ***



 翌日大会初日である。

 監督がツアーバスに乗り込む前に、部員を集めていた。

 監督
「集合」マネージャー達も話の聞こえる位置で、待機している、わたしもである。

 ……すると、突然
 悟は真剣な眼差しで
「監督、お願いがあります。今日打順1番で、出してください」
「お願いします」
 悟は深々と頭をさげた。

 監督
「悟の1番打者は異論ないが、どうしたのだ?」

「お願いします」大きな声であった。

 監督
「オーダーは既に決まっている、キャプテン、後は宜しく頼む」

「悟、気持ちはわかるが、落ち着いて欲しい、オーダー票を発表する」
「既に背番号は昨日伝えた通り」

「1番 ライト 背番号9 福井 悟」

 控え……

「悟、聞いたであろう、元々、悟が、1番打者だぞ」副キャプテンの由良が言いながら、背中を叩く。

 悟、燃えるような心が熱くなり、大きな声で
「ありがとうございます! 」そして、私に視線を向けた。



 キャプテンの決意の一声:(嘉位である)

「いくぞー」
「甲子園」

 一同
「おーーー! 」



   ***



 東東京大会 1回戦が始まろうとしている、表の攻撃からである。

 第一打席
 打席には、福井 悟 背番号9

 ウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
 アナウンスとサイレンが鳴り響く中、

 その初球であった。まだ、プレイボールのサイレンが鳴り終わらない。

 悟、もらった!!!(俺の気持ちよ、スタンドまで届けー!)
 サイレンが鳴り終わる前に

 悟はフルスイング(思いを込めて、バットよ、想い、ボールに乗れー好きだー!)悟の想い
 (お願い、目をつぶる、わたしの想い……)
 

 悟は、走りながら、打球の行方をみつめ

「いけーーーーーぇ、はいれーーーーーぇ」
 と声を出して、走る。サイレンで聞こえないはずの声が、私には届いていた。願いの声が。
 二人の想いが交わる瞬間であった。



   ***




 白球は、そのまま、レフトスタンドに

 悟、初球
 先頭打者ホームラン!

 新生和井田学園 硬式野球部 
 公式戦、第一号は、なんと、悟であった。


(……本当に、打っちゃった。ホームラン)八重やかおが、入ったよ、第一号というが、聞こえていない。
(あれ、私、私、泣いている。泣いているの、あれ、どうして……)

 試合は勝ち。2回戦に和井田は進んだ。試合後、学校に戻り、解散。



   ***



 悟は、寮で着替えてから、桜井をデートに誘った

 日が沈みかける、夕方の公園である。公園には誰も居ない。二人だけの空間であった。
 私と悟は、一緒に公園のベンチに腰をかけて、座った。

 私は、飲み物を悟に渡しながら
「凄かったね、ホームラン!!泣いちゃったよ、嬉しかった。かっこよかった! 」
「えらいぞ、悟君! 」お姉さん気どりで、すこし、からかいながら、言った。

 私は、気持ちを落ち着かせ、意を決めた事を、言葉に
「その、約束なのだけれど……」
 言いかけるが、悟は、手で私の口をふさいだ。

「え?」

 どうして、
 ダメなの?
 やっと気持ちが整理出来たのに、


 ダメなの?

 どうして

 どうして、



 それなら、
 デートに誘うの

 え、
 わからない。

 私何か、
 間違っているの


 ホームランを打ったらと
 今日、
 和井田1号



 何が、
 いけないの
 どこが
 ダメなの

 何か、
 誤解していたのかな
 え、
 どうして、



 ……そう思うと、
 私は、こみ上げていた感情とはまったく違う、
 悟の行動に


 この後、何を言われるのかと思うと、
 胸の奥が苦しくなり、
 涙ぐんでしまった。


 もしかして、
 私の勘違い、
 勘違いなのか


 悟は手を口元から離して、立ち上がり、私をずっと見つめる、真剣な眼差し


 (ここは、僕から言葉で言わないと、桜井をじっと見つめ)何か、強い意志を感じた。


「桜井さん、入寮説明会の時に、心を奪われました。一目見て、もう、目が離せなくて、離せなくて」
「伝えるきっかけが、欲しくて」……もう、わたしは、言葉が出ない。


「桜井さん、好きです。一目見た時から、今はさらに、好きです」
「俺と付き合ってください」
「お願いします」今この世界には、悟しか居ない。そう感じさせた。いや、感じている。

 悟は、頭をさげながら、手を差し出した

 すると
 私は、つい先程まで
 フラれると思っていた。


 それが、
 悟の口から
 直接、言葉で、付き合ってくださいと

 私は、
 こみ上げる気持ちを、

 我慢していた、

 我慢していたが、


 一気に、
 想いが
 そうホームランのように、飛び込んでいき


 私は、
 涙が一気にあふれ出していた。涙を止める事は出来ない。


 声にならない、か細い声で、
 震えながら、
 それは感動、
 心の震えであり、
 そっと、悟の手を取り

「わ、わ、た、しも、悟君が」


「す、す、すきです」


「おねがい、し、ます」


 やっと想いを伝える事が出来て、さらに涙が止まらない。泣いてしまった。


「ありがとう、次も打つよ!ホームラン。約束する」
 と言うと、私の涙を拭いて、私ををたたせて、そっと、唇を重ねたのであった。

 嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて泣いた。嬉し涙は産まれて初めてであった。

 この涙は、
 その後、甲子園への道を切り開く奇跡を描く、一つのきっかけになっていく。


 世界一のヒーローになっていく。

 桜井 春
 福井 悟

 運命の出会いは、世界を救うのであった

 Fin.
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感想 6

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みんなの感想(6件)

lavie800
2026.01.03 lavie800

ハッピーエンドが好きなので投票しました

2026.01.03 masuta

lavie800 さん
感想、ありがとうございます。沢山のハッピーエンドがあります。群像劇です。

予約投稿を除いても、残り30万文字あります。新のハッピーエンドまで、
連日予約投稿を重ねております。ギアを入れ替えてがんばります。

解除
たま
2025.12.09 たま

連、お披露目
続きが

2025.12.11 masuta

お読み頂きありがとうございます
本日23時更新分で、わかります
宜しくお願いいたします

解除
かわいいJK

受験前日を、思い出しました

2025.12.08 masuta

感想を頂き、ありがとうございます。さて、結果はどうなるのでしょうね。明日、明後日あたりに公開されます。宜しくお願い致します

解除

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