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第八話 お金を稼ぐ
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勇者召喚の儀式で呼び出されて、一年。
勇者の森田誠治とモブの魔術師桜井陸は旅に
出た。
軍資金として金貨10枚を貰ったが、誠治が始
に立ち寄った村で教会に避難していた村人を
隣町へと送り届けた時に、生活に苦労すると
言って、渡してしまったのだった。
こうして、俺たちの軍資金は今手元にある銀
貨6枚となった。
「今日はどうする?」
「どうする?じゃねーよ!このままじゃ旅で
きるかぁーーー!!金がねーんだよ!」
「あぁ、そう言えば貰ったやつ渡したかも…」
「渡したかも~じゃねーよ!俺らが金に困っ
てちゃダメだろ?」
「そうだね、じゃ~、稼ごうか!」
なんとも呑気に言う誠治に俺は頭が痛くなる。
まぁ、この世界は力さえあれば稼げるから、な
んとかなると思うけど……それにしても、ガラ
が悪い。
今、冒険者ギルドに来ている。
依頼を受けて、それで金を稼ぐ。
それがこの世界の常識だったからだ。
まるでゲームのような展開だ。
そして、この町の冒険者ギルドへ足を踏み入れ
たわけなのだが……。
これが、なんとも雰囲気が悪いのだ。
「あのー、冒険者登録お願いします」
「はい。こちらに名前と職業を記入下さい。」
文字は書けば勝手にこの世界の文字となった。
実に便利だ。
文字も読む事も可能だ。
顔がいい誠治はこう言う場所では絡まれやすい。
そう、相場が決まっている。
なぜなら………。
「おい、そこの兄ちゃん、俺の女が一緒に酒でも
飲まねーかって言ってんだが、勿論来るよな?」
やっぱり絡んでくる奴がいる。
呆れるように俺は向き直ると、誠治の前に出る。
「悪いけど、誠治は俺のつれなんだよね?勝手に
つれていくのは困るんだよ」
「あぁ?目つきの悪いガキだな?お前はいらねー
んだよ?そっちの顔だけいいのが酌でもしてく
れればそれでいいんだよ」
「酌でも?でも、君の隣にいた彼女、誠治に惚れ
てない?それでもいいの?」
俺の言葉に、一瞬振り返ると、彼女をじっと眺め
た。
彼女の気まずそうな顔に、怒りが込み上げたのか、
獲物を掴むと誠治に襲いかかったのだった。
ギルドに隣接する場所で喧嘩は御法度。
これはどのゲームでも一緒だった。
ましてや、現実では余計にそうだろう。
俺は周りに風の魔法で覆い包むと相手の斧を通さな
いように自衛をしたのだった。
「おい、テメー何してんだ!この野郎っ!出てこい」
頭に血が昇ったのか、怒り狂ったように無駄な攻撃
を加えて来た。
そして、それに気づいたギルドの方から警告通知が
出されたのだった。
「災難でしたね~」
「お姉さん、そう思ってないでしょ?厄介な冒険者
を追い払えたって顔に見えるけど?」
俺は思ったままを言うと、受付け嬢はにこやかに笑
って流したのだった。
誠治はいつも女関係で、要らぬ厄介事に巻き込まれ
る事が多かった。
それは、この世界に来ても同じだったらしい。
そう言えば、俺が魔法の訓練中も、横で一緒に訓練
していた誠治には、貴族の女達が替わりばんこで差
し入れをしては会いにきていた。
全く羨ましい奴だぜ。
たかが顔だけのくせに……。
「ねぇ、陸。この依頼受けてみない?」
「んーどれどれ………」
近くの農場に出没する魔物退治だった。
農作物を荒らす害虫ともされる、大きな猪の退治
依頼だった。
「まぁ、いいんじゃねー?俺達なら余裕だろ?」
「そうだよね?じゃ~、お姉さん、これを受けます」
誠治がニッコリ微笑むと、受付け嬢は嬉しそうに
誠治の手を依頼書ごと握り込むとなかなか離さなか
った。
「おい、さっさと依頼の受注頼んでるんだけど?」
「……すぐにやります」
なんだか寂しそうに手を離すと、受注の判を押すと
紙を取り下げたのだった。
はっきり言って、簡単なクエストだった。
これで銀貨15枚。
安いように見えるが、魔物の肉や部位が買い取りし
て貰えるので、そちらでも稼ぐ事ができた。
「これで、銀貨15枚と、追加で皮と牙で銀貨15枚
だから全部で30枚かな。二人で一回の食事が銀
貨2枚だから、宿屋は一部屋だと銀貨4枚、なん
とかやっていけそうだな」
食事は泊まっている宿の一階で取ることができる。
銀貨一枚払うだけで、食べ放題なのだ。
しばらくは、金を稼ぐ為にこの街に止まったのだ
った。
勇者の森田誠治とモブの魔術師桜井陸は旅に
出た。
軍資金として金貨10枚を貰ったが、誠治が始
に立ち寄った村で教会に避難していた村人を
隣町へと送り届けた時に、生活に苦労すると
言って、渡してしまったのだった。
こうして、俺たちの軍資金は今手元にある銀
貨6枚となった。
「今日はどうする?」
「どうする?じゃねーよ!このままじゃ旅で
きるかぁーーー!!金がねーんだよ!」
「あぁ、そう言えば貰ったやつ渡したかも…」
「渡したかも~じゃねーよ!俺らが金に困っ
てちゃダメだろ?」
「そうだね、じゃ~、稼ごうか!」
なんとも呑気に言う誠治に俺は頭が痛くなる。
まぁ、この世界は力さえあれば稼げるから、な
んとかなると思うけど……それにしても、ガラ
が悪い。
今、冒険者ギルドに来ている。
依頼を受けて、それで金を稼ぐ。
それがこの世界の常識だったからだ。
まるでゲームのような展開だ。
そして、この町の冒険者ギルドへ足を踏み入れ
たわけなのだが……。
これが、なんとも雰囲気が悪いのだ。
「あのー、冒険者登録お願いします」
「はい。こちらに名前と職業を記入下さい。」
文字は書けば勝手にこの世界の文字となった。
実に便利だ。
文字も読む事も可能だ。
顔がいい誠治はこう言う場所では絡まれやすい。
そう、相場が決まっている。
なぜなら………。
「おい、そこの兄ちゃん、俺の女が一緒に酒でも
飲まねーかって言ってんだが、勿論来るよな?」
やっぱり絡んでくる奴がいる。
呆れるように俺は向き直ると、誠治の前に出る。
「悪いけど、誠治は俺のつれなんだよね?勝手に
つれていくのは困るんだよ」
「あぁ?目つきの悪いガキだな?お前はいらねー
んだよ?そっちの顔だけいいのが酌でもしてく
れればそれでいいんだよ」
「酌でも?でも、君の隣にいた彼女、誠治に惚れ
てない?それでもいいの?」
俺の言葉に、一瞬振り返ると、彼女をじっと眺め
た。
彼女の気まずそうな顔に、怒りが込み上げたのか、
獲物を掴むと誠治に襲いかかったのだった。
ギルドに隣接する場所で喧嘩は御法度。
これはどのゲームでも一緒だった。
ましてや、現実では余計にそうだろう。
俺は周りに風の魔法で覆い包むと相手の斧を通さな
いように自衛をしたのだった。
「おい、テメー何してんだ!この野郎っ!出てこい」
頭に血が昇ったのか、怒り狂ったように無駄な攻撃
を加えて来た。
そして、それに気づいたギルドの方から警告通知が
出されたのだった。
「災難でしたね~」
「お姉さん、そう思ってないでしょ?厄介な冒険者
を追い払えたって顔に見えるけど?」
俺は思ったままを言うと、受付け嬢はにこやかに笑
って流したのだった。
誠治はいつも女関係で、要らぬ厄介事に巻き込まれ
る事が多かった。
それは、この世界に来ても同じだったらしい。
そう言えば、俺が魔法の訓練中も、横で一緒に訓練
していた誠治には、貴族の女達が替わりばんこで差
し入れをしては会いにきていた。
全く羨ましい奴だぜ。
たかが顔だけのくせに……。
「ねぇ、陸。この依頼受けてみない?」
「んーどれどれ………」
近くの農場に出没する魔物退治だった。
農作物を荒らす害虫ともされる、大きな猪の退治
依頼だった。
「まぁ、いいんじゃねー?俺達なら余裕だろ?」
「そうだよね?じゃ~、お姉さん、これを受けます」
誠治がニッコリ微笑むと、受付け嬢は嬉しそうに
誠治の手を依頼書ごと握り込むとなかなか離さなか
った。
「おい、さっさと依頼の受注頼んでるんだけど?」
「……すぐにやります」
なんだか寂しそうに手を離すと、受注の判を押すと
紙を取り下げたのだった。
はっきり言って、簡単なクエストだった。
これで銀貨15枚。
安いように見えるが、魔物の肉や部位が買い取りし
て貰えるので、そちらでも稼ぐ事ができた。
「これで、銀貨15枚と、追加で皮と牙で銀貨15枚
だから全部で30枚かな。二人で一回の食事が銀
貨2枚だから、宿屋は一部屋だと銀貨4枚、なん
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