1 / 10
プロローグ
しおりを挟む
「聖女アリア。お前との婚約を破棄する。」
そう彼は宣言した。
舞踏会という大切な場で婚約破棄をした皇太子とその後ろにいる少女、そしてアリアに興味深そうな視線を貴族達は浴びせてきた。
「婚約破棄・・・ですか。それはなぜですか?」
アリアは本心フリーになって嬉しかったのだ。
「なぜ聞く?お前も分かっているのだろう?私の恋人、リルアをいじめた。それだけだ。」
「・・・。申し訳ございませんが見に覚えがありません。まず、リルアとはどなたでしょうか?会ったこともないのにいじめるも何も。」
「お前!またそうやっておのれの罪から逃げる気だな?会ったことがないのはそのはずだ。お前は、自分の取り巻きに命じてやらせたんだ。」
「証拠があってこのような場で言っておられるのですよね?」
「そうだ!クライスト男爵家が証明してくれた。」
「そうですか。あなた方は最低ですね。私の友人を取り巻きなどと言うのは。」
「まだ言うのか?それなら証明してやれ。」
皇太子の一言で通っていた学園の友人、5人の女性が出てきた。
「証明します。証拠ならたくさんあります。」
「それは、私たちは心優しいアリア様にリルア嬢をいじめてだなんて頼まれた記憶はありません。」
「それにリルア嬢とアリア様とでは教室が離れすぎているでしょう。休み時間ごときでそんな離れた教室に行けますか。」
「それにアリア様がリルア嬢をいじめる理由なんてありません。」
「ないだと!あるではないか!私とリルアがどんどん仲良くなっていくのを婚約者として止めようとした!私にも愛するものと結婚する権利ぐらいあるだろう!」
アリアの無罪を証明しているなか突然皇太子が割り込んできた。
「皇太子殿下。慎んでください。」
アリアの友人の1人が勇敢にも皇太子を睨む。
突然皇太子が笑い出した。
「あはははは!なんと面白い証明をしてくれるのだろう?面白くてたまらない。だが、アリアは処刑する。お前達の話したことが本当だとしても私はアリアではなくリルアが好きだ。邪魔者は処刑する。誰かが言っていなかったかい?」
はっとしたように何人もの人が気まずそうに下をむく。
「お父様。あなたが言いました。私はその息子としてその言葉に従う!その女を連行せよ。」
「はっ。」
衛兵達に連れられてアリアは地下牢に入れられた。
その日の夜。
アリアは処刑された。
聖女を失った教会は血眼になって新たな聖女を探し始めた。
また、沢山の人の命を救ったアリアを処刑した皇太子達王族に反乱が起きたのはまた別の話だ。
そう彼は宣言した。
舞踏会という大切な場で婚約破棄をした皇太子とその後ろにいる少女、そしてアリアに興味深そうな視線を貴族達は浴びせてきた。
「婚約破棄・・・ですか。それはなぜですか?」
アリアは本心フリーになって嬉しかったのだ。
「なぜ聞く?お前も分かっているのだろう?私の恋人、リルアをいじめた。それだけだ。」
「・・・。申し訳ございませんが見に覚えがありません。まず、リルアとはどなたでしょうか?会ったこともないのにいじめるも何も。」
「お前!またそうやっておのれの罪から逃げる気だな?会ったことがないのはそのはずだ。お前は、自分の取り巻きに命じてやらせたんだ。」
「証拠があってこのような場で言っておられるのですよね?」
「そうだ!クライスト男爵家が証明してくれた。」
「そうですか。あなた方は最低ですね。私の友人を取り巻きなどと言うのは。」
「まだ言うのか?それなら証明してやれ。」
皇太子の一言で通っていた学園の友人、5人の女性が出てきた。
「証明します。証拠ならたくさんあります。」
「それは、私たちは心優しいアリア様にリルア嬢をいじめてだなんて頼まれた記憶はありません。」
「それにリルア嬢とアリア様とでは教室が離れすぎているでしょう。休み時間ごときでそんな離れた教室に行けますか。」
「それにアリア様がリルア嬢をいじめる理由なんてありません。」
「ないだと!あるではないか!私とリルアがどんどん仲良くなっていくのを婚約者として止めようとした!私にも愛するものと結婚する権利ぐらいあるだろう!」
アリアの無罪を証明しているなか突然皇太子が割り込んできた。
「皇太子殿下。慎んでください。」
アリアの友人の1人が勇敢にも皇太子を睨む。
突然皇太子が笑い出した。
「あはははは!なんと面白い証明をしてくれるのだろう?面白くてたまらない。だが、アリアは処刑する。お前達の話したことが本当だとしても私はアリアではなくリルアが好きだ。邪魔者は処刑する。誰かが言っていなかったかい?」
はっとしたように何人もの人が気まずそうに下をむく。
「お父様。あなたが言いました。私はその息子としてその言葉に従う!その女を連行せよ。」
「はっ。」
衛兵達に連れられてアリアは地下牢に入れられた。
その日の夜。
アリアは処刑された。
聖女を失った教会は血眼になって新たな聖女を探し始めた。
また、沢山の人の命を救ったアリアを処刑した皇太子達王族に反乱が起きたのはまた別の話だ。
0
あなたにおすすめの小説
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
ざまぁはハッピーエンドのエンディング後に
ララ
恋愛
私は由緒正しい公爵家に生まれたシルビア。
幼い頃に結ばれた婚約により時期王妃になることが確定している。
だからこそ王妃教育も精一杯受け、王妃にふさわしい振る舞いと能力を身につけた。
特に婚約者である王太子は少し?いやかなり頭が足りないのだ。
余計に私が頑張らなければならない。
王妃となり国を支える。
そんな確定した未来であったはずなのにある日突然破られた。
学園にピンク色の髪を持つ少女が現れたからだ。
なんとその子は自身をヒロイン?だとか言って婚約者のいるしかも王族である王太子に馴れ馴れしく接してきた。
何度かそれを諌めるも聞く耳を持たず挙句の果てには私がいじめてくるだなんだ言って王太子に泣きついた。
なんと王太子は彼女の言葉を全て鵜呑みにして私を悪女に仕立て上げ国外追放をいい渡す。
はぁ〜、一体誰の悪知恵なんだか?
まぁいいわ。
国外追放喜んでお受けいたします。
けれどどうかお忘れにならないでくださいな?
全ての責はあなたにあると言うことを。
後悔しても知りませんわよ。
そう言い残して私は毅然とした態度で、内心ルンルンとこの国を去る。
ふふっ、これからが楽しみだわ。
本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います
こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。
※「小説家になろう」にも投稿しています
毒姫の婚約騒動
SHIN
恋愛
卒業式を迎え、立食パーティーの懇談会が良い意味でも悪い意味でもどことなくざわめいていた。
「卒業パーティーには一人で行ってくれ。」
「分かりました。」
そう婚約者から言われて一人で来ましたが、あら、その婚約者は何処に?
あらあら、えっと私に用ですか? 所で、お名前は?
毒姫と呼ばれる普通?の少女と常に手袋を着けている潔癖症?の男のお話し。
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる