3 / 10
2話 転生
しおりを挟む
「オギャー!」
自分を抱く見知らぬ人を見て静かだった赤ん坊がギャンナキした。
手足をばたつかせている。
目もまだ開かない赤ん坊だ。
「まあまあ奥様。アイリスお嬢様が。」
「あら!どうしたの?私のかわいいアイリス?」
知らない人をもう1人見てアイリスは再び泣き出した。
1ヶ月たちアイリスもだいたい今の生活になれてきた。
普通の人と違うところといえば、前世の記憶がある転生者だということぐらいだ。
まだ魔力検査をやっていないのでなんとも言えない。
前世があるということや、前世は聖女アリアだったということを隠しながらもはや1ヶ月。
目の前には仕事をサボってアイリスに会いに来ている両親の姿が。
「アイリスちゃんー。こっち向いて。ママって言ってみて?」
「いやいや。アイリス。先にパパって言ってね!」
一人娘のアイリスにでれでれな両親は自然とアイリスに詰め寄るかたちになっていた。
怯えながら目に涙をためるアイリスを見て壁際にいる使用人の視線を集めた女性が代表で出てきた。
「御当主様。大奥様。かわいいアイリスお嬢様をかまいたいお気持ちは分かるのですが、どうかもう少しお手柔らかにお願いいたします。アイリスお嬢様が泣いております。あと、お仕事が終わってからお遊びください。」
「いやぁ、しかしな。私は公爵家の当主なんだ。しっかり仕事をやってくると、アイリスと遊ぶ時間がなくなってしまうんだよね?特に私は城勤めだから。」
「大丈夫ですわよ?あなた。かわいいかわいい私の娘は私が面倒を見ますので。安心して夜遅くまでお仕事をどうぞ!」
畳み掛けるように公爵夫人でアイリスの母親、マリーが公爵家当主でアイリスの父親のクロードに言った。
マリーの顔には笑顔が浮かんでいるが夫人のやわらかさがない。
冷たく鋭い笑顔だ。
「みゃみゃ。たおこあい。」
(ママ。顔怖い。)
アイリスは頑張って言った。
「アイリス!今ママって言った?言ったわよね?ああ!もう幸せ。リアに見せたくないわ!あ!あと、あの馬鹿な国王にも。」
「な、何を言っているんだ!国王陛下と王妃陛下に見せない?怒られるだろう!それに馬鹿な国王だと!国王陛下に殺されるわ!」
暴走するマリーを大慌てでクロードが止める。
アイリスはきょとんとした顔で両親を見ていたのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更新は不定期になります!読んでいただいてありがとうございます!もしよろしければ、お気に入り登録もしていただけると嬉しいです!
自分を抱く見知らぬ人を見て静かだった赤ん坊がギャンナキした。
手足をばたつかせている。
目もまだ開かない赤ん坊だ。
「まあまあ奥様。アイリスお嬢様が。」
「あら!どうしたの?私のかわいいアイリス?」
知らない人をもう1人見てアイリスは再び泣き出した。
1ヶ月たちアイリスもだいたい今の生活になれてきた。
普通の人と違うところといえば、前世の記憶がある転生者だということぐらいだ。
まだ魔力検査をやっていないのでなんとも言えない。
前世があるということや、前世は聖女アリアだったということを隠しながらもはや1ヶ月。
目の前には仕事をサボってアイリスに会いに来ている両親の姿が。
「アイリスちゃんー。こっち向いて。ママって言ってみて?」
「いやいや。アイリス。先にパパって言ってね!」
一人娘のアイリスにでれでれな両親は自然とアイリスに詰め寄るかたちになっていた。
怯えながら目に涙をためるアイリスを見て壁際にいる使用人の視線を集めた女性が代表で出てきた。
「御当主様。大奥様。かわいいアイリスお嬢様をかまいたいお気持ちは分かるのですが、どうかもう少しお手柔らかにお願いいたします。アイリスお嬢様が泣いております。あと、お仕事が終わってからお遊びください。」
「いやぁ、しかしな。私は公爵家の当主なんだ。しっかり仕事をやってくると、アイリスと遊ぶ時間がなくなってしまうんだよね?特に私は城勤めだから。」
「大丈夫ですわよ?あなた。かわいいかわいい私の娘は私が面倒を見ますので。安心して夜遅くまでお仕事をどうぞ!」
畳み掛けるように公爵夫人でアイリスの母親、マリーが公爵家当主でアイリスの父親のクロードに言った。
マリーの顔には笑顔が浮かんでいるが夫人のやわらかさがない。
冷たく鋭い笑顔だ。
「みゃみゃ。たおこあい。」
(ママ。顔怖い。)
アイリスは頑張って言った。
「アイリス!今ママって言った?言ったわよね?ああ!もう幸せ。リアに見せたくないわ!あ!あと、あの馬鹿な国王にも。」
「な、何を言っているんだ!国王陛下と王妃陛下に見せない?怒られるだろう!それに馬鹿な国王だと!国王陛下に殺されるわ!」
暴走するマリーを大慌てでクロードが止める。
アイリスはきょとんとした顔で両親を見ていたのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更新は不定期になります!読んでいただいてありがとうございます!もしよろしければ、お気に入り登録もしていただけると嬉しいです!
0
あなたにおすすめの小説
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
悪役令嬢だったので、身の振り方を考えたい。
しぎ
恋愛
カーティア・メラーニはある日、自分が悪役令嬢であることに気づいた。
断罪イベントまではあと数ヶ月、ヒロインへのざまぁ返しを計画…せずに、カーティアは大好きな読書を楽しみながら、修道院のパンフレットを取り寄せるのだった。悪役令嬢としての日々をカーティアがのんびり過ごしていると、不仲だったはずの婚約者との距離がだんだんおかしくなってきて…。
毒姫の婚約騒動
SHIN
恋愛
卒業式を迎え、立食パーティーの懇談会が良い意味でも悪い意味でもどことなくざわめいていた。
「卒業パーティーには一人で行ってくれ。」
「分かりました。」
そう婚約者から言われて一人で来ましたが、あら、その婚約者は何処に?
あらあら、えっと私に用ですか? 所で、お名前は?
毒姫と呼ばれる普通?の少女と常に手袋を着けている潔癖症?の男のお話し。
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います
こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。
※「小説家になろう」にも投稿しています
ざまぁはハッピーエンドのエンディング後に
ララ
恋愛
私は由緒正しい公爵家に生まれたシルビア。
幼い頃に結ばれた婚約により時期王妃になることが確定している。
だからこそ王妃教育も精一杯受け、王妃にふさわしい振る舞いと能力を身につけた。
特に婚約者である王太子は少し?いやかなり頭が足りないのだ。
余計に私が頑張らなければならない。
王妃となり国を支える。
そんな確定した未来であったはずなのにある日突然破られた。
学園にピンク色の髪を持つ少女が現れたからだ。
なんとその子は自身をヒロイン?だとか言って婚約者のいるしかも王族である王太子に馴れ馴れしく接してきた。
何度かそれを諌めるも聞く耳を持たず挙句の果てには私がいじめてくるだなんだ言って王太子に泣きついた。
なんと王太子は彼女の言葉を全て鵜呑みにして私を悪女に仕立て上げ国外追放をいい渡す。
はぁ〜、一体誰の悪知恵なんだか?
まぁいいわ。
国外追放喜んでお受けいたします。
けれどどうかお忘れにならないでくださいな?
全ての責はあなたにあると言うことを。
後悔しても知りませんわよ。
そう言い残して私は毅然とした態度で、内心ルンルンとこの国を去る。
ふふっ、これからが楽しみだわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる